こんにちは、くららです。
東京の「ベルサイユのばら展」は、11月20日(日)に終了します。(9月17日(土)から開催)
そしていよいよ梅田(阪急うめだ本店9階阪急うめだギャラリー )で、11月30日(水)開催されます。12月12日(月)まで。
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大阪の「ベルサイユのばら展」について
東京では2か月余り開催されていましたが、大阪では2週間足らずです。
宝塚歌劇ファンは関西に多いですが、こんなに期間が短いというのは、この催しの対象はアニメファンであって、宝塚ファンを対象にしていないのでしょうか?
いや、そんなことはありません。
「ベルサイユのばら」と言えば、やはり宝塚!
宝塚OG出演のイベントがあるようです。
11月30日(水)午後2時~3時15分
9階 阪急うめだホール
元宝塚歌劇団トップスター 榛名由梨・安奈淳
5,000円 ※ベルサイユのばら展チケット付き(会場にて、当日お渡し)
オスカルとアンドレの黄金コンビ・榛名さんと安奈さんに、“ベルばらブーム”を振り返りながら、「ベルばら」の魅力を語っていただきます。そしてラストには名曲も披露していただき、「ベルばら」誕生50周年をお祝いしたいと思います。
先日『徹子の部屋』に榛名さんと安奈さんが出演されて“ベルばらブーム”を振り返り、最後に「愛あればこそ」をデュエットされていましたが、似たような内容の案内です。
12月7日(水)午後1時~2時
9階 阪急うめだホール
元宝塚歌劇団トップスター 紫苑ゆう
3,800円 ※ベルサイユのばら展チケット付き(会場にて、当日お渡し)
「ベルばら」を愛してやまないシメさんこと紫苑ゆうさんに、オスカルへの思いを中心に語っていただきます。「ベルばら」の魅力とは?登場人物の魅力とは?
「シメさん流」のベルばら愛をお届けいたします。「ベルばら」の名曲もお楽しみに!
出演者が1名と2名では、チケットの価格も、開催時間も変わるようです。
紫苑さんは、宝塚音楽学校の演劇講師をつとめていらっしゃいます。「渡辺先生」と生徒さんたちに慕われているようです。
阪急梅田本店と産経新聞社が主催なので、スカイステージで放送されたら良いなと勝手に願っています。
入場料について
【前売り券】(11月29日まで)
一般・大学生 1,300円、高校・中学生 800円
【当日券】
一般・大学生 1,500円、高校・中学生 1,000円
●ローソンチケット Lコード:52371
●チケットぴあ[Pコード:993917]
●イープラス(https://eplus.jp/)
●セブンチケット(http://7ticket.jp/)
東京では、期間中グランドハイアット東京でお姫さま気分満載のアフタヌーンティーを優雅に楽しめるようでした。
大阪では無いのでしょうか?
期間が短いので、やらない可能性は強いかも。
ちょっと楽しみにしていたので残念です。
そもそも何で大阪での開催がこんなに短いのでしょうね。
忙しい時期の短い期間の開催なので、興味のある方はお忘れになりませんように。
壮一帆さんと愛加あゆさんの「ベルばらトーク」
二人のトップお披露目は『ベルサイユのばら-フェルゼン編-』
雑誌「ダ・ヴィンチ 10月号」では、『ベルサイユのばら』が特集されていました。
その中には『ベルばら』を演じた宝塚OGの壮一帆さん×愛加あゆさんの対談が掲載されていて、とても面白かったです。
2013年『ベルサイユのばら-フェルゼン編-』がお二人の大劇場トップお披露目公演でした。
違う形の『ベルばら』は成立する?
発想がユニークな壮さんが、「宝塚以外で、1回違う形の『ベルばら』を見てみたい」と仰いました。
すると愛加さん「宝塚以外だと華やかでなくなるのでは?」
壮さん「華やかさが物足りなく感じるのなら、いっそうのこと『ロミオとジュリエット』のようにメチャメチャ現代物にするとか? そんなのファンの皆さんが許さないかな?」
愛加さん「許さないですよ、全然想像ができなかったので、舞台の『ベルサイユのばら』はやはり宝塚のものだと、再認識しました」
壮さんも、「私もそう思った。唯一無二の絶対的オリジナルだもんね」と結論づけていらっしゃいました。
『ベルサイユのばら』は宝塚の中でも特別な作品
絶対的な宝塚の代表作で、普通の宝塚の作品とはお稽古場の空気も演技の仕方も全然違うそうです。
初演の時に演出の長谷川和夫さんが指導にいらして、どんなポジションでどういう体の形が一番綺麗に見えるかを指導されて、演じる側にはとても辛い姿勢だけど客席から見ると1番綺麗な形に見えて、そういう形がベースにあって伝統として受け継がれているそうです。
このことについては、初演でそれを体験された榛名由梨さんがよく語っていらっしゃいますね。
今までも、宝塚で『ベルサイユのばら』を再演する時には、それらを伝えるために榛名さんが演技指導として入っていらっしゃいます。
普段「語尾まできっちり言わなくて良い」と指導されたりすることもある中で、「『ベルサイユのばら』は母音まできっちり発音しなさい」と指導を受けるようです。
壮さんは「歌舞伎で言う古典なんですよ」と仰っていました。
メイクもいつもと全然違っていて、豪華すぎる衣装に負けないように、青い湖のようにアイシャドーとか入れて、とにかく華やかに顔面パレット状態のメイクになるそう。
そしてみんなバラの香水とかすごくつけて、舞台がバラの匂いにあふれるそうです。
お稽古もすごく独特だそう。
お稽古着から普段とガラリと変わって、娘役のスカートはみんなパステルで、オスカル役は白のブラウスを何枚も持っていて…。
大勢芝居の基本を叩き込まれるそうです。
演出の谷正純先生が「主役の後ろに立つなっ!!」とすごい厳しくて、0番(舞台のセンター)に触れたら、自爆する位の雰囲気なのだとか。
そういう特別な緊張感の中で、『ベルサイユのばら』はつくられているのですね。
壮さんは、宝塚を代表する作品の1つであり、オリジナルティーがとても強く、宝塚に入ったからには1回は経験したい作品と仰っていました。
壮さんの仰るように、今でも生徒さんの中には「『ベるばら』に1回は出てみたい」と思っていらっしゃる方も多いと思います。
壮さんは82期生で、競争倍率48.2倍という、宝塚史上最高の難関を突破して入学されました。
その倍率は、『平成のベルばら』(宝塚の第二次ベルばらブーム)を観て憧れて宝塚を目指した人が多かったからです。
“ベルばらブーム”は、宝塚受験生を驚異的に増やす役割も担っていました。
宝塚音楽学校の競争倍率が落ちてきている今、再度“ベルばらブーム”を起こして、競争倍率の起死回生は可能でしょうか?
『ベルサイユのばら』は変わらない
少し前に私は『ベルサイユのばら』は食傷気味なので、次に再演するなら新しい『ベルサイユのばら』が見てみたいとブログに書いていました。
しかし壮さんと愛加さんの対談などを読んで、『ベルサイユのばら』は特別な作品で宝塚の伝統として神々しく存在しているようなので、「変えて欲しい」と願うことは邪道だと思いました。
壮さんが「1回違う形の『ベルばら』を見てみたい」と仰りながらも、最後に「唯一無二の絶対的な宝塚のオリジナル作品」と結ばれたように。
宝塚の宝のような作品なので、今までの延長で「違うこと」は狙わずに、大切に上演していくことが、ベストなのだと思います。
1974年の月組の初演から、毎回漫画の『ベルサイユのばら』をベースにしながら、演じられる内容はその組のスター構成とスターの個性に合わせて違っていました。
同じ内容のものが演じられたことはありません。
令和に上演されるなら、令和のスターに合わせた『ベルサイユのばら』になるのでしょう。
但し今まで大切にしてきた『ベルサイユのばら』の伝統は、そのままで。
仰々しく見える「長谷川先生の演出」も、カーテン前の多い作風も、もはや『ベルサイユのばら』の伝統。
生意気な私は、「たった50年で伝統というのはおかしい」ともブログに書きましたが、伝統は長さではありませんね。
108年続いている宝塚の中で、48年大切にされている『ベルサイユのばら』は、もはや大切な宝塚の伝統とも言えるでしょう。
宝塚は1914年に創設されて、2024年に「110周年」を迎えます。
1974年が初演の『ベルサイユのばら』は、110周年の年に「ベルばら50周年」です。
その年に間違いなく『ベルサイユのばらが上演されると思います。
2015年に花組『ベルサイユのばら—フェルゼンとマリー・アントワネット編—』が台湾で上演されて以降、『ベルサイユのばら』は上演されていません。
99期生は、2013年の壮・愛加お披露目の『ベルサイユのばら-フェルゼン編-』が初舞台でした。
101期以降の生徒さんは『ベルサイユのばら』経験が無いのですね。
出演してみたいと思っている生徒さんは、多いことでしょう。
今度『うたかたの恋』が脚本の柴田先生がお亡くなりになっているので、 小柳先生の新演出で上演されます。
配役を見ただけですが、新しいものを感じました。
『ベルサイユのばら』は、植田先生が現役で頑張っていらっしゃるので、新しい演出の先生が担当されることになっても、『うたかたの恋』のような新演出にはならないでしょう。
街に出ると、新しい『ベルサイユのばら』商品を次々と見つけます。
世の中は『ベルサイユのばら』ブームになっているようです。
宝塚の『ベルサイユのばら』の作品の発表は来年になってからでしょうか?
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