『ベルサイユのばら』雑感
こんにちは、くららです。
『ベルサイユのばら』アニメ映画化とか、来週から「ベルサイユのばら展」が開催されるとか、『ベルサイユのばら』が巷で話題です。

友人Aが「宝塚で『ベルサイユのばら』があるね」と連絡してきました。
『ベルサイユのばら』の話を聞いて、宝塚で上演されると勘違いしたようでした。

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宝塚100周年の『ベルサイユのばら』

宝塚100周年(2014年)の春、マスコミでも宝塚のことがよく取り上げられて、宝塚ブームが起こっていました。

全く宝塚ファンではない友人Aと宝塚の話になって、「『ベルサイユのばら』が以前から観てみたかったんだ」と訴えてきました。
でも、既に公演が始まっていて、超チケット難公演だったので、チケットを用意してあげることはできませんでした。

「宝塚の公演は人気で、公演が始まる前にチケットを買っておかなければならないので、今度『ベルサイユのばら』が上演される時に誘うね」と告げていました。

その言葉を覚えてくれていたようです。
そして8年前からの『ベルサイユのばら』を観てみたい、という気持ちは、消えていないよう。

『ベルサイユのばら』は、やはり特別!

100周年の時に、他の知人たちからも『ベルサイユのばら』を観てみたい、と言う声は聞きました。

私の周辺だけでも、『ベルサイユのばら』が上演されたら、チケットの購買率はかなり高くなりそうです。取ってあげれる自信はありませんが。

紅白歌合戦にオスカル(安奈淳)とアンドレ(榛名由梨)がゲスト出演したことご存知ですか?
そういう「昭和のベルばらブーム」を知っている私の年代は、「宝塚=ベルばら」という思いが根強くあるようです。

そして私の世代は、漫画の『ベルサイユのばら』も読んでいる人が多かったです。
私は単行本になってから、友だちに借りて読みました。

若い人でも『ベルサイユのばら』を観てみたいと言っている人は多いです。

宝塚ファンで『ベルサイユのばら』を観たことがない方も、一度は見てみたいとも。

『ベルサイユのばら』が、ドル箱演目なことは間違いないです。

岡山貸切公演!
宝塚100周年のゴールデンウィークに、宝塚大劇場で宙組の『ベルサイユのばら—オスカル編—』が上演されました。(宝塚大劇場 2014年5月2日(金)~6月2日(月))

5月18日の日曜日には、「岡山貸切公演」が開催されたんですよ。
岡山県出身の和希そらくんが宙組生だったので、企画されたのだと思います。

たまたま、この新人公演で主演のオスカルに抜擢されましたが、新人公演の主演者の発表は遅いので、主演に関係なく、かなり前から企画は進んでいたようです。

地元の山陽新聞旅行社が企画し両備バスが運行して、岡山県内各地から59台のバスで集まって、岡山の2500名の方が観劇されました。
貸切バスでの運行なので、かなりのおトクな料金に設定されていました。

友人Bは、そのツアーで『ベルサイユのばら』が観れたことを、とっても感激していました。
学生時代は、私の宝塚観劇旅行につきあってくれていた中の1人です。

演目が『ベルサイユのばら』だから、岡山の各地からバスツアーで、2500人が集まったのだと思います。
友人Bは、また機会があったら『ベルサイユのばら』を観てみたいと言っていました。

スカイステージ『ベルばら祭り』はまだ続いている!


8月のスカイステージの『ベルばら祭り』についてブログに書いていましたが、9月9日まで『ベルサイユのばら』が放送され続けていました。

しかし2001年の宙組公演2014年の宙組公演は放送されていませんでした。

2001年の宙組『フェルゼンとマリー・アントワネット編』は、NHK収録版が10月22日(19:00~)と10月26日(14:00~) 放送されるようです。

2014年の宙組、凰稀かなめ主演『ベルサイユのばら—オスカル編—』は、まだ放送が予定されていません。

『ベルサイユのばら』演出の後継者

2001年以降の作品については「脚本・演出:植田紳爾 演出:谷正純」と表記されていますが、2013年の作品は違っていました。

2013年の『ベルサイユのばら』の2作品、演出に鈴木圭先生

★月組本公演
『ベルサイユのばら』-オスカルとアンドレ編-
龍真咲主演、明日海りお役替わり

★雪組本公演
『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-
壮一帆 フェルゼン

上記の二つの公演については、
「脚本・演出/植田紳爾 演出/鈴木圭」と表記されていました。

若い演出家の先生に委ねようとされたのでしょう。
鈴木圭先生は植田先生の弟子のような立場だったそうです。

鈴木圭先生について

2003年『里見八犬伝』演出家デビュー( 水夏希主演、バウホール/日本青年館)
2009年、2013年『逆転裁判』3作
2011年『愛のプレリュード』大劇場デビュー
2013年『戦国BASARA-真田幸村編-』(蘭寿とむ主演 東急オーブ)
2017年『燃ゆる風 -軍師・竹中半兵衛-』(七海ひろき主演 バウホール)

しかし翌年の『ベルサイユのばら』から、演出は谷正純先生に戻りました。

鈴木先生は2013年に『戦国BASARA』と『逆転裁判』の2作品を担当されていたので、お忙しい中、『ベルサイユのばら』の2作品の演出をされていたのでしょうか。

ここで若い先生に受け継げていたら良かったと思いますが、できなかったのでしょう。

植田先生は1933年1月1日生まれです。もうすぐ90歳になられます。
大劇場作品の脚本、演出を担当されることは、あまりにハードすぎるお仕事だと思います。

『ベルサイユのばら45』はケジメだったのかな?

2019年に『ベルサイユのばら45』が開催されました。
1974年の初演当時のスタッフは、植田先生だけを残して、みなさんお亡くなりになられたそうです。
最後のひとりとなった植田先生が、45年の軌跡を舞台という形で残しておきたいと思って開催されたようでした。

『ベルサイユのばら』は、再演を重ね続けていますが、その都度新しい創作部分が追加されて、同じものは上演されていません。

初演の名場面や脚本演出を基盤にしながらも、その時々のトップスターの個性に合わせて当て書きされ、新しい場面や歌が追加されてきました。

この45年間の軌跡をたどった『ベルサイユのばら45~45年の軌跡、そして未来へ~』の舞台が、植田先生の遺言のように、後世に伝えていきたいものだったように思えました。

植田先生は、この作品をもって、『ベルサイユのばら』とのケジメをつけられたように私は勝手に感じました。(私の勝手な主観ですが)

2013年に鈴木先生に演出を託そうとされたように、今後『ベルサイユのばら』の脚本と演出については、若い先生に委ねていきたいお気持ちなのでは?と感じています。

受け継ぐものと新しくするもの

『ベルサイユのばら』は、長谷川一夫氏の指導のもと、作り上げた独特の所作(様式美)やせりふ回しがあり、宝塚の魅力を凝縮した古典とも言われています。

小公子と小公女の「ごらんなさい♪ごらんなさい♪」の可憐な開幕。
「今宵一夜」「アンドレの橋の上での死」「バスチーユ襲撃」「オスカルの死」等、様々な名シーンがあります。

しかし「アンドレの橋の上での死」は、笑いが起こりやすくなっています。
時代の変化でしょうか?

「宝塚の古典」と言っても、たかだか48年の歴史なので、取捨選択すべき所もあるように思います。

私が一番改善できるところは、大劇場の舞台機構をフルに活用することだと思います。

カーテン前が多いこと、特に説明セリフが多いことが、テンポ感をなくし、古臭いイメージにしています。
せっかく立体的に舞台を魅せる舞台機構があるので、それらを活用しない手はありません。

『ベルサイユのばら』の演出の先生は?

新しい演出の先生について、私の勝手な思いを書き進めていきたいと思います。

小柳奈穂子先生
小柳奈穂子先生は、今度花組の『うたかたの恋』をリメイク(潤色・演出)されます。
雪組全国ツアーの『はばたけ黄金の翼よ』のリメイク(潤色・演出)も素晴らしかったです。
池田理代子先生の原作なので、女性の演出家が潤色・演出される方が伝わってきやすいと思います。
小柳先生の『ベルサイユのばら』を見てみたいです。
『うたかたの恋』の潤色・演出は、そのための予行演習かも?

野口幸作先生
宙組の『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』を観て、野口幸作先生も良いかもと思うようになりました。
舞台の的を得た魅せ方がお上手です。
大劇場の舞台機構も活用されるでしょう。
『ベルサイユのばら』をショーアップして魅せてくださる気がします。

宙組の『Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』では、アントワネットとフェルゼンが登場しました。『ベルサイユのばら』とはキャラが違いましたが。

『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』宝塚公式サイトの「演出家 野口幸作が語る」のページには、野口先生がコブラに扮した写真が掲載されていました。
『ベルサイユのばら』を担当されたら、オスカルの姿で写真を掲載してくださるのでしょうか?
是非見てみたいです。

谷貴矢先生
月組『ダル・レークの恋』の潤色・演出が、とっても良かったです。
でも2016年に演出家デビューして、昨年『元禄バロックロック』で大劇場デビューされたばかりなので、経験値としては足りていないかもしれません。

以前に『ベルサイユのばら』は、もうお腹いっぱいなどと生意気なことを書きましたが、スカイステージで放送されていると、つい熱心に見ている私がいます。
『ベルサイユのばら』で宝塚ファンになって、もうスゴイ年月が経ちましたが、『ベルサイユのばら』が心底好きなようです。

宝塚の『ベルばら』には、ファンの心をつかんで離さない魔力があります。

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