こんにちは、くららです。
昨日の続きを書いていきたいと思います。
前理事長の小川友次氏は、とても特徴的な人事をされていました。
それらが後任で現理事長の木場健之氏にも受け継がれていくのだろうか?ということに関心があります。
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小川理事長時代に就任したトップスター
小川理事長就任期間(2015年4月1日~2021年3月31日)
2020年度で退任されました。
トップ人事に関しては、早期トップ就任、生え抜き主義だったと私は受け止めています。(人によって受け止め方は違うかもしれません)
当初、雪組の望海風斗さんは、2020年10月11日退団予定でした。
月組の珠城りょうさんは、2021年2月14日退団予定。(2020年度)
しかしコロナ禍によるリスケジュールにより、お二人の退団は2021年度に延期になって、雪組の彩風咲奈さん、月組の月城かなとさんのトップ就任は2021年度にずれ込みました。
小川理事長時代に就任したトップスターの範囲に入れるため、ここではお二人のトップ就任時期を、コロナ禍の影響を受けない当初の計画で載せています。
星組 | 北翔海莉 | 研18 | 3作 | 2015年5月11日~2016年11月20日 |
月組 | 珠城りょう(生え抜き) | 研9 | 8作 | 2016年9月5日~2021年8月15日 |
星組 | 紅ゆずる(生え抜き) | 研15 | 5作 | 2016年11月21日~2019年10月13日 |
雪組 | 望海風斗 | 研15 | 6作 | 2017年7月24日~2021年4月11日 |
宙組 | 真風涼帆 | 研12 | 9作 | 2017年11月20日~2023年6月 |
星組 | 礼真琴(生え抜き) | 研11 | 2019年10月14日~ | |
花組 | 柚香光(生え抜き) | 研11 | 2019年11月25日~ | |
雪組 | 彩風咲奈(生え抜き) | 研14予定(研15) | 2020年10月12日予定(2021年4月12日~) | |
月組 | 月城かなと | 研12予定(研13) | 2021年2月15日予定(2021年8月16日~) | |
北翔海莉さんの人事は、小川氏より前の理事長時代のものなので、小川氏の采配されたトップスター人事は8名と思います。
早期トップ就任、長期就任
珠城さんから月城さんまで、研12以下就任のトップスターが、5名誕生しています。(実際は月城さんは研13就任になりましたが)
珠城りょうさんは8作で退団されましたが、当初の予定では、もう少し任期が長かったように見受けられました。
真風涼帆さんは退団発表をされて、9作であることがわかりました。
礼さん、柚香さん、月城さんも通常任期(5作)以上であると思われます。
早期トップ就任スターに期待されていること
若くして就任したスターは、成長していく中でドンドン人気を博していき、長期間トップに就任します。
柚希礼音さんについて
成功例は、柚希礼音さんです。
(トップスター就任期間:2009年4月27日~2015年5月10日)
研11という若さで星組トップスターに就任され、「ロミオとジュリエット」、「オーシャンズ11」など話題作で人気を集めていって、2014年には元花組トップスター・真矢みきさん以来、16年ぶりに、日本武道館でのコンサートを大盛況の中開催。
圧倒的な人気を誇る「宝塚歌劇100周年」を背負ったレジェンドとして、一つの時代を象徴する大スターに昇りつめられました。11作、トップ就任期間6年間。
明日海りおさんについて
もう一人の成功例は、研12で花組トップスターに就任した明日海りおさん。
(トップスター就任期間:2014年5月12日~2019年11月24日)、
トップ期間にうなぎ上りに絶大なる人気を獲得されていきました。
2019年の「恋スルARENA」で、タカラジェンヌとしては初となる横浜アリーナでのコンサートを開催されました。それ以降、ライブ中継さえチケット難に。
10作、トップ就任期間約5年半。月組の準トップを含めると12作。
小川氏は、柚希礼音さんのトップの終わりの頃と、明日海さんのトップ2年目から理事長職に就いていらっしゃいました。その人気の凄さを目の当たりにされているので、早期就任トップスターを次々と誕生させていかれたのも頷けます。
月城さんも早期就任トップスター
月城かなとさんは、コロナ禍のリスケジュールがなければ、研12でトップに就任される予定でした。(実際は研13で就任)
前任の珠城りょうさんの退団が予定よりはやまったため、次期トップスターと発表された時は、東上主演は『THE LAST PARTY〜S. Fitzgerald’s last day〜』1回を経験されただけでした。トップスターに就任するには、主演の経験が少ないことが心配されました。
しかし2021年に「ダル・レークの恋」の主演以降、美しいお顔と素晴らしい歌声と深い芝居力で、次々と人気を博し大評判となり、月組の公演のチケット入手が大変難しくなっています。
月城さんのトップスターとしてのスタートは、大成功しています。
「月城さんは短期」という噂を聞いたりしますが、私はそんなことは無いと思います。長期に就任して、ますますの活躍が期待されているスターさん。
ダンスが控えめなことが懸念材料?
また私がファンだった春野寿美礼さんの例を出します。
VISAのイメージガールに就任されていたので5年間トップスターを続けるため、ダンスは極力控え、最後の退団公演では、かなり踊っていらっしゃいました。
長期に渡ってトップスターをつとめるための配慮だったのだと思いました。
月城さんも、美しいお顔や歌唱力などなど、ダンス以外の魅力がいっぱいなので、長期就任するために、ダンス等を控えめにされているように感じています。
小川元理事長の采配の早期就任トップスターは45%
2000年以降にトップスターに就任した方の中で、研12以下のトップ就任は、以下の人たちです。
研9…珠城りょう
研11…柚希礼音、柚香光、礼真琴
研12…春野寿美礼、朝海ひかる、大和悠河、龍真咲、明日海りお、真風涼帆、(月城かなと)
11人中、5人が小川理事長時代です。45%を占めています。(結果的には研13になった月城さんも含めています)
どれだけ特徴ある人事であるか、わかると思います。
現在の5人のトップスターは、4人が早期トップ就任スターです。ちょっと偏っているような。
そして、春野さん明日海さんは、VISAのイメージガールのため早期就任ですが、現在VISAのイメージガールの永久輝さんが研12でまだ3番手で、トップ就任時期が見えていないのも、特徴的です。
上級生2番手
以前は、「上級生2番手」は、月組の天海祐希さんの時の久世星佳さんしか思い浮かびませんでしたが、小川理事長時代は、若い学年のトップスターには、上級生に2番手を任せました。
上級生2番手
・珠城りょう(94期)…美弥るりか(89期、5作)
・礼真琴(95期)…愛月ひかる(93期、3作)
・柚香光さん(95期)…瀬戸かずや(90期、2作)
・月城かなと(95期)…鳳月杏(92期、)
若いトップスターを支えるために、上級生の2番手が必要なのでしょう。
真風涼帆さん(92期)の場合は、1期下の芹香斗亜さん(93期)を2番手としました。
長く宝塚を見ている私は、トップに就任しない上級生を2番手にするよりも、トップ候補を2番手に置くことの方がピラミッド型のスター構造が維持され、スターの育成のためにも良いと思っていますが、早期トップスターには上級生2番手がペアのような所が初期にはあります。
生え抜きトップスター頻発
珠城りょう、紅ゆずる、礼真琴、柚香光、彩風咲奈と8名のうち5名が生え抜きでした。とても高い確率です。
月組で大切に育てられていた暁千星さんが、今年星組に組替しました。
生え抜き主義から脱却しつつあるのかな?と勝手に感じました。
まだデータがあまりに少ないので、何とも言えませんが…。
暁さんの組替によるスターとしての魅力の爆発を見ると、組替も悪くないなと思います。
上級生重用
これは、上級生2番手とも通じるところがあります。
瀬戸かずやさんについて
瀬戸かずやさん(90期)は、最後の新人公演で主演をつとめられました。
研13で新春スターポート初掲載。
研13『アイラブアインシュタイン』でバウ初主演。
研16『マスカレード・ホテル』東上初主演。
柚香光さんトップお披露目公演から2回2番手をつとめて卒業されました。
スターの歩みとしては、とてもゆっくりでしたが、2番手にまで昇りつめて退団され、現在もご活躍中です。
昨年秋の花組月組の100周年を記念してのOG公演『Greatest Moment』では、元トップスターに近い感じの出番でした。
鳳月杏さんについて
鳳月杏さん(92期)は、新人公演の主演経験が無いと言われて入れます。
厳密に言うと、最後の『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』の新人公演でアンドレを演じていらっしゃいます。(本公演では、龍真咲さん明日海りおさんの役替わり)これは、正式にカウントされるのか、どうか、意見がわかれているようです。
この新人公演後の、珠城りょうさん主演『月雲の皇子』(2番手の穴穂皇子)バウ公演が、鳳月さんの出世作となりました。
研10で新春スターポート初掲載。
研10『スターダム』でバウ初主演
研14『出島小宇宙戦争』で東上初主演。
研17『ELPIDIO(エルピディイオ)』東上主演予定。
月城かなとさんの博多座プレお披露目公演から、2番手をつとめていらっしゃいます。
鳳月杏さんのトップ待望論をよく聞きます。
木場理事長は、これから月組でどのような采配をしていかれるのだろうか?考察してみました。
現在の月組体制と今後
トップ……月城かなと(95期)
2番手……鳳月杏(92期)
3番手……風間柚乃(100期)
最大の注目点
最大の注目点は、次期月組トップスターは風間柚乃さんだろうか?
それとも鳳月杏さんだろうか?です。
月城さんが5作と仮定した場合
私は月城さんは5作以上トップをつとめられると思っていますが、5作で退団されると仮定してみましょう。
公演は年9作、公演の順番は現状維持として推測しています。
◆月城さん3作目『応天の門』『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』
宝塚大劇場:2023年2月4日(土)~3月6日(月)
東京宝塚劇場:2023年3月~4月(予定)
◆月城さん4作目
宝塚大劇場:2023年8月~9月(勝手な推測)
東京宝塚劇場:2023年10月~11月(勝手な推測)
◆月城さん5作目
宝塚大劇場 2024年3月~4月(勝手な推測)
東京宝塚劇場 2024年5月~6月(勝手な推測)
5作目で退団されるなら、2024年6月に次期トップが誕生します。
鳳月さん……研19
風間さん……研11
鳳月さんについて
鳳月さんは2024年は研19です。
今までトップ就任の最高学年は研18で、大空ゆうひさんと北翔海莉さんでした。
どちらも中卒だったため、同期の中では一番年少でした。
その点は鳳月さんと同じです。
大空さんは6作、北翔さんは3作トップをつとめられました。
お二人より1年後で、研19でトップスター就任記録を更新されることはあるのでしょうか?
月城さんがトップに就任されて、月組の集客が良くなっています。
トップスター適齢期の月城さんが可能な限り、トップを全うされるような気がしますが、どうでしょう?
風間さんについて
風間さんは2024年は研11です。
風間さんは2025年の大阪万博のアンバサダーをつとめていらっしゃるので、その関りでトップスター就任は、万博後の方が良いのでしょうか?
風間さんに長期のトップ就任を期待するなら、早期にトップに就任されることでしょう。
月城さんの後を継ぐのは、鳳月さんより風間さんの方が可能性が高いと私は思います。
キラキラスターも必要では?
「芝居の月組」としては見応えがありますが、暁千星さんが組替されて、ショー部分での華が欠けてしまったように感じています。
彩海せらさんがいらっしゃいますが、まだ発光力は弱い感じ。
これからキラキラと輝きを増していかれると思いますが。
月組で、華のあるスターさんの育成も待たれているような気がします。
「芝居の月組」であっても、やはりショースターも必要だと思います。
このあたりの人員追加は、やはり必要だと思いますが、どうでしょう?
早期就任トップは今後も受け継がれる?
熟年トップ就任の成功例
研15で満を持してトップに就任された望海風斗さんの活躍には、めざましいものがありました。
すごい集客力でした。
早期就任も良いですが、熟年就任トップスターもある程度必要でしょう。
宙組は芹香斗亜さんが就任されると思っています。
研17で満を持してトップに就任される芹香さんの魅力が、望海さんのように爆発するのては?と期待しています。
超若手スターの抜擢が積極的に行われているので、今後も早期トップ就任スターを誕生させたいのかなと感じます。明日から始まる雪組『蒼穹の昴』では、研3で華世京さん(106期)が、新人公演初主演をつとめられます。
104期、105期の男役さんがまだ新人公演の主演をつとめていない中、106期で大抜擢です。
入団早々から大抜擢を受け、それにこたえてきた華世京さんは、早期トップ就任候補だと思います。
宝塚には5組あるので、早期就任トップスターと熟年就任トップスターが混合していることが最善だと私は思います。
最近一気にトップ就任学年が若返っていたので、それを当たり前と思いがちですが、宝塚の長い歴史の中では、最近が特別であったことを書いておこうと思いました。
それがそのまま現理事長に引き継がれたら、特別ではなくなってしまいますが…
これからどのような人事の采配が行われていくのでしょうか?
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