花組『Fashionable Empire』感想
こんにちは、くららです。
前回はちょっと辛口の内容を書いてしまいましたが、花組公演本当に楽しかったですよ。

「タカラヅカニュース」の初日映像を見たら、ショーの衣裳について、そんなにマイナスに感じませんでした。
生と映像の違いでしょうか?
それとも私が見慣れたからかな?
スカステ映像を見ながら、マイナスの先入観を与えてしまうようなことを前回ブログに書いてしまったことを反省しました。

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『Fashionable Empire』について

ショーについて、私の見どころと思った点などをまとめてみました。
ネタバレ全開して書いています。
それでも良い方だけ読んでくださいね。

エネルギッシュなプロローグ

『Fashionable Empire』幕開き画面
開幕前にみんなが「パチリ」と撮影するこの舞台に、開演アナウンスと共に出演者たちが出てきます。
そして一瞬、舞台中央に格好良い人影が大きく映ります。
これは上の王座から見守っている多分あの方!

永久輝せあ君が「どこかに帝国がある。呼ばれている気がする~」と歌っていると、

舞台中央の帝国の門があいて、爆踊りしている水美舞斗くんが中央にいます。
踊りながら永久輝くんの近くにやってきて、耳元で囁いたりしながら、ひとこちゃんは帝国に誘い込まれていきます。

そして玉座に座った帝王・柚香光くんが、舞台装置の上方から降りてきて、「Welcome to Fashionable Empire!」

主題歌の「ファッショナブル~ エンパイア~」の部分がとっても覚えやすくて、見終わった後もずっと頭の中でリフレインしてしまいます。

衣裳は、軍服風の黒のレザーの上下に赤い文字入りのフードがついています。
娘役さんも同じもので、ミニスカートにブーツ。

飛んで跳ねてエネルギッシュに歌って踊るオープニング。
一人だけスーツだったひとこちゃんも、皆と同じ衣装に着替えて銀橋の歌から仲間入り。

そして、音くり寿さんの美声が轟きます。
そのもと、【水美・美羽】【永久輝・星空】のデュエットダンス
他のペアも加わって、10組ぐらいのリフト・リフト・リフトで、見ごたえあります。

みんなが銀橋に集合した最後、柚香、水美、永久輝の3人が銀橋に残って、イチャイチャのフリーダムタイム
(あえて振りを付けず、自由に任せているそう。)

初日と2日目は全然場所も内容も違いました。
ここの毎回違うアドリブも、見どころでしょう。

ファッションショー

三つ編みにぱっつん前髪、フリフリワンピースの可愛いまどかちゃんが、ランウェイに憧れていて、素敵なドレスでランウェイを歩いてみたいと銀橋で歌います。

そこに、デザイナー永久輝登場。
サングラスに髭、白の開襟フリフリブラウスに赤サッシュベルトにタキシード、いかがわしさ満点の装い。
スタンドマイク片手に格好つけて歌ったり。

舞台上ではせあとわきコレクションがスタートしています。コンセプトはアニマルコレクション。
サイケで超ド派手な衣装の数々が舞台上にひしめいています。

まどかちゃんの、素敵なドレスを着たいというお願いに両手をふって「オ~ケ~!」とこたえると、ひとこデザイナーは、モデルたちにボコボコにされてしまいます。

そして、モデルに変身した素敵なまどかちゃんが登場!

コメディタッチの楽しいシーンです。ひとこちゃんのオトボケぶりが楽しい!
ドンドン変化していきそうで、ショーの楽しみのひとつになりそう。

ラビリンス

聖乃あすか君が次の扉を開けようとすると、帝国の案内人・バロン(高翔みず希)さんに留められながらも、ラビリンスにたどり着きます。。
湖春ひめ花ちゃん(106期)の影ソロが絶品でした。

舞台には、大きな円形スペースに複数の女性をはべらかせ、その真ん中に柚香エンペラーがいました。
そこに、水美くんが割って入ってきて、柚香・水美が女性を取り合って踊ります。

柚香・水美の 色っぽいダンス対決!
2人とも身体能力が只者では無い。

歌は、美風組長音くり寿さん“ソプラノ歌合戦”
和泉しょうさん、南音あきらさん(102期)が、男役の歌声で加勢。

見ごたえ、聞きごたえ満点!
このシーンは、このショーの目玉の1つと言えるかも。

オシャレな中詰め

銀橋に女性風の永久輝タキシードの飛龍、帆純登場。
またもやひとこちゃんの女役?と思いきや、モフモフの帽子付きの鬘と上着をポンポンと一瞬にして脱ぎ捨てて、地毛をひとかき逆立てると、格好良い赤燕尾のひとこちゃんに。
黒タキシードの2人と共に、ひとこちゃんが真ん中で歌い踊ります。

この時後ろの幕に、男女のペアの影が映ったりしていました。何だか気になる。

幕が上がると、巨大な噴水のあるセットを背景に、古き良き名曲メドレーが始まります。
ショパンの「ノクターン」からスタート。

永久輝くんの英語の「Fly me to the Moon」で、トップコンビがデュエットダンスしていると、水美・音コンビも加わります。
【柚香・星風】【水美・音】高い位置での高速回転リフト!
ビュンビュンと音が聞こえてきそうな迫力でした。

このシーンも「スゴイ!」という驚きと共に、見ごたえありました。

ビューティーズラインダンス

美羽愛ちゃん星空美咲ちゃんが真ん中のラインダンス。
(研5~最下級生まで)
このビューティーズメンバーは、中詰めでもこの衣装で花をそえていました。

みんな同じ衣装をつけていても、星空美咲ちゃんに目をひかれます!
天性のスター性があるのだなと思います。

ホットクラブ 水美さん中心

マイティが銀橋を渡りながら歌って、その後ソロダンス。
そうこうしているうちに美女(帆純まひろ)さんが現れて仲良く踊っていたら、“1人”の女性が、美羽愛さん、星空美咲さんを加えた“3人”になってマイティは翻弄されます。
霧の中の悪夢のような妖しげな水美さんのシーン。

帆純まひろくんは美形なので、とってもとっても美人!
泉まいらくん咲乃深音ちゃんの歌も良かったです。

時の場面

柚香光くんがせりあがってきて、世を憂いながら時のむなしさを歌います。

柚香光くんの歌の上達と歌の量の多さ
今回、お芝居、ショーともに、れいくんの歌がとっても多かったです。
どの歌も心に響いてきて味わい深い。
歌を通して、伝える力があります。

鍛錬の成果なのでしょうか。とても歌が上達され続けているようにも思います。

れいくんの歌に合わせて、4つの時代を象徴する白い衣装のペアダンス。
【航琉・春妃】、【舞月・華雅】
【和泉・美風】、【羽立・若草】

星風まどかちゃんがまず登場。(このシーンとプロローグでのボブの鬘がとても似合っていて新鮮でした)
後のシーンですが、音くり寿ちゃんと一緒に手を繋いで上手にはけていく姿が印象的でした。

退団者のシーン
柚香さんに芹尚英くんがダンスで絡んでいきます。(芹尚くんはそれまでもダンスシーンで活躍)
飛龍つかさくんが絡んでいくと、ほっぺをキュッとされていました。
つかさくんの輝く笑顔はとっても魅力的です。様々なシーンのつかさくんの笑顔に癒されました。

そして飛龍くん、音くり寿ちゃんがパワフルに歌い、最後退団者4人で踊ります。
その4人が振り返ったら、後ろに花組生みんながいて、その中に混じっていき、温かくてやさしい空気が流れていました。

退団者と客席に、みんなで手を取り合って乗り越えていこう、頑張っていこう、とエールを送ってくれているような歌でした。

「時を共有する」大切さも歌われていました。
舞台を観ながら出演者たちと同じ時を共有できることは、本当に有難くて幸せなことだと思いました。

前回のショー『The Fascination!』でも「心の翼」で、舞台と客席が一体感に包まれたような感じがしましたが、このシーンでも同じような思いを抱きました。

若者たちのパワフルダンス「To the Future」

聖乃くんを中心に、研7から研4メンバーのダンスシーン。
「みんなで花組の未来を担うんだ!!」という気合いと責任感と明るさを表現しているそう。
聖乃くんの長いソロダンスの見せ場があります。

男役メンバー
侑輝大弥、涼葉まれ、希波らいと、海叶あさひ、天城れいん、珀斗星来、美空真瑠、夏希真斗

娘役メンバー
三空凜花、朝葉ことの、二葉ゆゆ、都姫ここ、愛蘭みこ、美里玲菜、星空美咲、稀奈ゆい、初音夢

稲葉先生の雪組『Fire Fever!』で縣千くん中心の若手場面がありましたが、それと同じ感じで、激しいダンスから、ファナーレに突入していきます。

雪組の時に比べて、少し迫力に欠ける思いがしました。
まだ初日が開いたばかりなので、これから盛り上がっていくのでしょう。

フィナーレ

摩天楼に見立てた大階段に、ハットにスーツにロングコート姿で、中央に柚香くん、その下の上手に水美・凛乃ペア、 下手に永久輝・美羽ペアで板付き。娘役さんも同じ装いでした。

中央の柚香くんに、音くり寿ちゃんが絡んでいるシーンもありました。

音くり寿ちゃんについて
今回退団ということもあって、音くり寿ちゃんに、歌、ダンス共に沢山の活躍の場があります。

歌は、誰よりも歌っているように思いました。
とてもお上手に歌われていましたが、初日から少しいつもとは違う感じもありました。
どうか喉を大切に、お体に気をつけて頑張っていただきたいと思います。

男役さんたちがロングコートを翻して踊る姿がとっても格好良いです。
そしてハットもコートも脱いで、柚香さんだけ黒スーツ、他の男役さんたちは紫のスーツで銀橋に男役さんたちが1列に並ぶ格好良さは圧巻で、「花男!宝塚だ!」と、思いが高ぶります。

その後水美さんが歌う真ん中のシーンもありました。
フィナーレでも、しっかり2番手の場をつとめていらっしゃいました。
コーラスは、若草さん、糸月さん、咲乃さん

デュエットダンス
映画「カサブランカ」の名曲「As Time Goes By」に乗せて
“時の過ぎゆくままに”という曲名のとおり、それぞれの時間を過ごしてきたトップの2人が、出逢うべくして出逢い、互いに信じ合い、想い合っている関係性が表現されているとのこと。
銀橋を使わずに、二人が抱擁しているところで終わりました。
とても見応えのあるデュエットダンスです。

ダブルトリオ
男役:美空真瑠、夏希真斗
娘役:都姫ここ、愛蘭みこ、星空美咲、湖華詩

今後の花組の娘役歌手は?
今回で、花組の歌唱力を強力に担っていた音くり寿さん若草萌香さんが退団されます。
若草萌香さんのエトワールの綺麗で力強い歌声に感動しました。
「これぞ、エトワール!」といった感じです。

2018年の「BEAUTIFUL GARDEN」で、天真みちるさんとダブルエトワールをされましたが、単独では初めてです。
もっともっと重用されてもよかったのにと思います。
しかし最後にこのような花道を飾れたのは、本当に良かったと思います。

次に花組の歌で活躍されるのは、誰かな?と思って、今回活躍されている歌手の方々を記していました。

コーラスを担当していた糸月雪羽ちゃん(100期)、咲乃深音ちゃん(101期)。
wトリオの都姫ここちゃん(104期)、愛蘭みこちゃん(104期)、星空美咲ちゃん、(105期)、湖華詩ちゃん(105期)。
素晴らしい影ソロを聞かせてくれた湖春ひめ花ちゃん(106期)。

花組から二人の歌姫が退団されて大きな穴があきますが、残る歌ウマの娘役さんたちで、穴を埋めて行って欲しいなと思います。

フィナーレのシャンシャンは王冠の片手持ち!
最近変わったシャンシャンが多いですが、今回の王冠タイプも珍しいもの。
一人ひとり決めポーズがそれぞれに違っているように見えました。

初日は羽根に気をとられてシャンシャンにまで目が届きませんでしたが、2日目に気づきました。

そして4人だけシャンシャンが違いました。

柚香、星風……緋色の布で覆われたにゴールドの王冠
水美、永久輝……ゴールドの王冠
他の出演者……シルバーの王冠

他の組で区別されていたシャンシャン
星組『モアー・ダンディズム!』・…赤色の薔薇のブーケ
舞空…薄ピンクのブーケ
愛月…濃ピンクのブーケ
他の出演者……薄ピンクと濃ピンクが半分ずつの薔薇のブーケ
退団者……白い薔薇が追加されたブーケ

花組のゴールド王冠が、水美さん、永久輝さん共に同じなのも、また意味深と言えば意味深です。
花組のトップに続くスターは、水美さん、永久輝さんと言うことでしょうか。

この花組公演、初日に羽根があまりにも注目されて話題になり過ぎて、公演についてあまり話題になっていなかったように思います。

柚香光くんがトップスターになって、東西の本公演がまだ完走できていません。
今度こそ宝塚大劇場でも東京宝塚劇場でも予定通り完走できますように。
まずそのことを心から願っています。

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