和希そら君、もしかしてかも
こんにちは、くららです。
昨年の夏のレビュー本は、「2番手と3番手が同格」でした。今までになかったことです。
そのため「2022年は3番手が活躍する年になるだろう」と予想していました。何となくそうなっています。

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2022年を動かす3番手

次々と東上公演が発表がありました。(『冬霞の巴里』は2021年発表)

「宝塚1stフォトブック」が発売されます。
お正月公演の公演プログラムから、3番手は2番手に準じる大きな1ページサイズに変更になりました。

3番手がキーパーソンであることが、何となく伝わってくる2022年の人事です。

2022年のキーパーソン1

今年東上主演をする4人です。

宙組 桜木みなと(95期) 東上主演2回目『カルト・ワイン』6月~7月 2019年発売済
花組 永久輝せあ(97期) 東上主演『冬霞の巴里』3月~4月 「宝塚1stフォトブック」3月発売
星組 暁千星(98期) 東上主演『ブエノスアイレスの風』5月 「宝塚1stフォトブック」来年1月発売(組替するため星組の写真が無いので後まわし)
雪組 和希そら(96期) 東上主演『心中・恋の大和路』7月~8月 「宝塚1stフォトブック」5月発売

桜木みなとさんだけ95期で、他3人と少しニュアンスは違いますが、東上公演をする3番手としてこの中にいれました。

2022年のキーパーソン2

現在組内4番手。いずれ動くと思われます。
まず風間さんが、暁さん組替後の5月11日から3番手になります。

宙組 瑠風輝(98期) 2019年バウホール主演済 「宝塚1stフォトブック」11月発売
花組 聖乃あすか(100期)アンバサダー 2021年バウホール主演済 「宝塚1stフォトブック」9月発売
月組 風間柚乃(100期)アンバサダー 2021年バウホール主演済 「宝塚1stフォトブック」8月発売

聖乃あすかさんは、永久輝さん主演『冬霞の巴里』で精悍で骨太なヴァランタンを演じて、一皮むけて男役として確変した印象があります。今後が楽しみです。

「キーパーソン1」の和希そらくんは、ひとこちゃん、ありちゃんとは一線引かれていて、トップスターは無いだろう、と思っていました。
しかし最近、「もしかして、もしかもあるかも」と思うようになりました。

和希そらくんについて

強いスターではなかった和希そらくん

ここにあげたスターの中で、新人公演主演が1回なのは、和希そらくんだけです。
研5になってすぐに『ベルサイユのばら-オスカル編-』 のオスカルで新人公演の主演をして、それ以降主演は経験していません。

「スターにするぞ」と劇団から強く推されていた印象はありません。

新人スターの登竜門『New Wave!-宙-』にも出演されていません。

2018年1月『WEST SIDE STORY』のアニータを演じ、その夏にバウ『ハッスル メイツ!』で主演をして、歌って踊れる人並外れた実力を遺憾なく発揮されました。

2019年『オーシャンズ11』ではライナス役。演出の小池先生から徹底的に絞られたそうです。

その後の全国ツアー『追憶のバルセロナ/NICE GUY!!-その男、Sによる法則-』で、新聞社に四天王(トップから4番手まで全員イニシャルがSのため)と名付けられたりして、路線スターとしての活躍の場が増えていきました。

東上公演『心中・恋の大和路』上演の意味

トップスターが演じてきた演目
『心中・恋の大和路』は日本物の名作中の名作で、今までトップスターが演じてきました。
・瀬戸内美八さん(星組トップスター)
・剣幸さん(月組トップスター)
・壮一帆さん(雪組トップスター)

トップスターでなく主演を演じたのは、汐風幸さんだけです。
汐風さんは、梨園の娘(父:片岡仁左衛門氏)なので特別枠だったと思われます。

手厚い出演者
専科から3人が出演されます。汝鳥伶さん悠真倫さん凪七瑠海さん。

凪七瑠海さんが和希そらくん主演の2番手を演じるということは、和希そらくんのスターとしての格が上がったことになります。

昨年の東上公演では、いきなり新人をヒロインや2番手に抜擢して、コロナ禍によって出来なかった新人公演の変わりをしているのかな?と思える節の公演もありました。

しかし『心中・恋の大和路』は、前回の壮さんの時に続いて汝鳥伶さんが、さらに悠真倫さんも出演されます。
そしてヒロインはそれなりに経験値のある夢白あやちゃんです。

宝塚の伝統の名作なので、後々語り継いでいくためにも、クオリティ高く上演されるような気がします。その主演ができるということは、名誉なことでしょう。

演出は谷正純先生です。
厳しさで有名ですが、和希そらくんの今後を見据えて、愛ある指導がされていくと思います。

このあたりからも、そらくんは私が思っていた以上に期待されているなと感じています。

組替について

ハードスケジュールの組替
昨日も「ビバ!タカラジェンヌ」で語られた内容を少し書きましたが、和希そらくんの宙組から雪組への組替は超ハードスケジュールだったようです。

宙組『プロミセス、プロミセス』の公演中に雪組デビュー作『オデッセイ』のお稽古が始まって、振付の映像をみんなから送ってもらって、公演の大休憩や終演後に一人で振り起して練習していたそうです。

そして宙組公演が終わって、初めて雪組のお稽古場に行った時は、ほぼ振りが出来上がっていて、そらくん自身も映像等を通して遅れをとらないように準備できていたとか。
これが本当にスゴイと思います。初めての振りを映像を見ただけで、なかなか自分のものになど普通は出来ません。実力派であるからこそできたことですね。

以前は組替による過酷なスケジュールがよくありました。
宝塚大劇場公演と東京公演の間に組替になるケースが良くあって、みんなが1か月以上お稽古して1か月以上公演も行った所に、組替で東京公演のお稽古から新規に入って、東京公演では皆と同じように舞台に立つということは、過酷なチャレンジだったと思います。

特に組替するのは路線スターですから、出番が多いです。
早霧せいなさんは、その大変さを自著で語られていました。

そらくんの組替が決まって『オデッセイ』に出演できるかどうか半信半疑でした。年末を跨ぐので余計に難しいかなと。
『オデッセイ』に出演することが決まった時は、ハードだろうなと思いましたが、1日もはやく「雪組の和希そら」が見たかったので嬉しかったです。

そして超ハードスケジュールをこなして、そらくんは『オデッセイ』で、雪組デビューを飾る予定でした。(残念ながら中止になってしまいましたが)

現在の組替は、ゆとりをもって新しい組のお稽古に参加する流れになっています。
そのため「組替休暇」がうまれています。

そんな中そら君が超ハードスケジュールだったのは、特別に「期待されているスター」だからだと思います。

そら君が出演することで、『オデッセイ』の集客が増えたことでしょう。(私もその一人でした)

こういう経緯からも、そら君の組替は単なる穴埋めのではなく、期待されている組替だと思います。

現在宝塚大劇場で『夢介千両みやげ』『Sensational!』が上演されています。
私は何度も足を運んでいます。

そらくんの存在感が、観る度に増しています。お芝居でもショーでも爆発している感じ。
とっても完成度が高くてさらに進化しています。礼真琴くんの舞台から感じるものと同じ感動をそらくんからも感じます。

そして今までで最高の笑顔で弾けています。

『ビバ!タカラジェンヌ』で語られた雪組生とのこと

和希:「公演は中止になってしまったんですけど、皆さんが温かくて、お稽古の休憩中に皆さんの会話に普通に入れていただけることが嬉しくて、ドンドンと距離を縮めされていただき、あの時間が貴重な時間でしたし、自分の中で忘れたくない時間ですね。」

綾凰華くんについて
和希:「あやなちゃんと『オデッセイ』のお稽古中から、すっごく仲良くなっちゃって、「人の距離を縮めるのは時間じゃないんだね」ってお互い言っていたくらいです。すごく仲良くなったので退団が本当に寂しいんですけど、何度も「辞めるのやめようよ」と言うくらい。寂しいなと思っています。」

初日のカーテンコールでは、隣のあやなちゃんとワチャワチャと良い雰囲気でしたが、お稽古場から、とっても仲良しになっていたのですね。組替経験のあるあやなちゃんの存在は、そらくんの助けでもあったでしょう。

縣千くんについて
「そんなに絡んでいないけど、ショーの位置関係がシンメトリーなので、銀橋にいく時に目を合わしたり。ゆっくりお話することはないけれど、ちょっとしたやりとりがすごく可愛いくて、大型犬のわんちゃんみたい。ちょっとしたアクションがいちいち可愛いなと」

客席から見ていて、そらくんと縣くんのアイコンタクトはまだ見れていませんが、ふたりは全くタイプの異なるスターで、ダンスの印象も全然違います。
『ほんものの魔法使』のモプシーを演じてから1年になるのに、組替してきたそらくんから「大型犬のわんちゃん」と例えられるのが縣くんらしいと思いました。

雪組に組替して、そらくんは活躍の場が増えて、最高の笑顔でスターとして発光していて眩しいくらいです。

大きな期待をになって組替したように思いますが、その期待以上のものを見せてくれています。

『心中・恋の大和路』は大きな挑戦だと思いますが、きっと素晴らしい結果になるでしょう。

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