『NEVER SAY GOODBYE』新人公演最高!
こんにちは、くららです。
宙組『NEVER SAY GOODBYE』新人公演を配信で見ました。

開演時間がせまってきて、「公演開始が遅れております」という表示になったのでビックリしました。
無事に上演できて、1回限りの新人公演にかける皆の思いが爆発していて、素晴らしすぎる新人公演を見ることができて大感激でした。

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新人公演演出担党は熊倉飛鳥先生

花組『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』、月組『桜嵐記』に続いて3回目の新人公演担当です。
今度星組の極美慎くん主演バウホール「ベアタ・ベアトリクス」で演出デビューされる予定です。

飛鳥というお名前なので、最近宝塚に沢山いらっしゃる女性演出家かな?と思いましたが、調べてみると男性のイケメン先生でした。

ギュっと見どころの詰まった1本物のお芝居を、新人公演用に短くカットするのは、どこをカットしても話がわかりにくくなるので、至難の業だったろうなと思いました。

最後は主演の風色くんの未来が開かれるような終わり方でした。サヨナラではなく、風色くんはこれからですものね。

ラスト前のジョルジュ(風色)が命を落とす「戦場」では、ヒロインの春乃さくらちゃんが影ソロ担当だったことにも感動しました。

こういう心憎い演出など、宝塚の魅せ所をわかっていらっしゃる先生だなと思いました。

101期生が最初で最後の長の期
101期は、鷹翔千空、湖々さくら、真名瀬みら、水音志保、惟吹優羽、雪輝れんや、花城さあやの7名。
コロナ禍で、更に公演当日に舞台機構のトラブルがあったりして、長の期のご苦労も多かったと思います。本当にお疲れさまでした。

若手男役ホープトライアングルの三つ巴戦

他組では、100期101期の万博アンバサダーがバウホールの主演を決めていますが、宙組だけ100期以降のバウホール主演者が決まっていません。
万博アンバサダーが、101期の鷹翔千空くんではなく、102期の風色日向くんであることが、話を複雑にしています。さらに103期の亜音有星くんが、目立つ活躍の場が与え続けられています。

新人公演では
2番手を演じる長の期の鷹翔千空くん。(101期、175cm)

主演を演じる風色日向くん。(102期、175cm、万博アンバサダー)

3番手を演じる、亜音有星くん。(103期、173cm)

身長も書き添えてみましたが、3人とも宙組にふさわしい長身です。
スカイステージの「新人公演インタビュー」では、男役はこの3人が出演していました。

この中で誰が頭角をあらわしてくるのでしょうか?

新人公演を興味深く見ましたが、三者三様にそれぞれが素晴らしい活躍をしていました。
3人とも気合が入っていて、鷹翔くん、風色くん、亜音くんの頑張りは、それぞれ役の個性に合わせて違うので、甲乙つけがたいです。

強いて言えば、鷹翔くんと亜音くんが、それまでの殻をバーンと打ち破ったように思いました。
風色くんは新人公演の主演が2回目なので、安定した実力で期待を超える活躍をされていました。

この3人のトライアングルが、『NEVER SAY GOODBYE』新人公演の芯になっていて、とてもバランスがよくて、ストーリー展開を面白くしていたように思います。

ジョルジュ(真風涼帆)……風色日向(102期)

主演は2回目、どちらもヒロインは同期。
長身で手足が長くて恰幅が良くて、男役適性が高いので、開襟も似合っていました。
歌、ダンス、芝居と3拍子揃った実力がある上、声も良いです。のびのびと歌われていましたが、歌声がちょっとハスキーなことは、今回はじめて気づきました。

男役として真風さんと比べて10年の差があるので、まだまだ爽やかな青年という感じですが、みんなを包み込む包容力をとても感じました。

外国人という役なので、メイクや髪型をスペインの人たちとは違う作り方にをした方が良いと真風さんからアドバイスされたそうです。
その役づくりが、あか抜けたイメージになって、格好良さを上げていました。

湖月わたるさんと姿月あさとさんに似ていると思っています。

今までの宝塚の男役さんにあまりいなかったタイプです。
みんなを虜にするスターに成長していけるか、これからが楽しみです。

ヴィセント・ロメロ(芹香斗亜)……いて(101期)

いつも優等生というイメージを抱いていましたが、今回そのイメージが見事に破られました。
最後の新人公演なので、新しい鷹翔千空を見せるぞという覚悟のようなものが感じられました。

振り切った演技で、情熱が爆発していて、その色濃さ、芝居の圧に驚きました。
黒髪にパーマで、舞台化粧も浅黒く、男臭くて色気がありました。
そして歌も情感がこもっていて本当にお上手。
3拍子揃った実力者な上、どんな色にも染まることのできる柔軟さを証明をされたよう。
とても細身なので、男役の迫力を見せるには、もう少しお肉がついた方が格好よくなりそう。

アギラール……亜音有星

悪役の狂気を見事に見せてくれました。
貫録があって目つき、眉の上げ方、睨み方など様になっていました。
髪の色をはじめ、桜木さんのアギラールのコピーと言えばそうなのですが、そのまま演じられるのもスゴイ。
歌もとてもお上手になっていたことにビックリ。
声量もあるので、歌に凄みがありました。

『オーシャンズ11』のベネディクトも思い切りよく演じられていました。もしかして悪役系の方が得意なのかもと思いましたが、今回の経験によって、これからどんな役でも巧みに演じていかれるように思います。

歌上手な娘役さんたち

キャサリン(潤花)……春乃さくら(102期)

ヒロインは初めてですが、歌もお芝居もお上手でした。
大人っぽくて自立した強い女性のイメージで、ジョルジュと出会って変わっていきますが、強い女性という部分はそれほど変化しなかったように思えました。

「オーシャンズ11」の新人公演で、歌ウマの102期の花宮沙羅ちゃんと104期の朝木陽彩ちゃんと共に「3ジュエルズ」を演じ歌っていと時に、さくらちゃんの存在を知りました。
大きな役は昨年の「Hotel Svizra House 」のシルヴィ役、そして前回の本公演『Délicieux』のエトワール。その次の『プロミセス、プロミセス』では、紫藤りゅうさん演じるヴァンダーホフの浮気相手のナース役。はっちゃけた演技が印象的でした。

研6でヒロインに抜擢された遅咲きの娘役さんですが、見事に演じられていて、流石だなと思いました。

しかし「ヒロイン感」というものは、培われてこないと、いきなり抜擢されても醸し出すことは難しいのかな?と思いました。

歌はもちろん、ジョルジュとのデュエットも、素晴らしかったです。
本役の潤花ちゃんは歌が上達されていますが、デュエットのハモリは少々苦手なようなので、歌ウマのさくらちゃんで正解を聞いたように思いました。

歌えてお芝居上手なさくらちゃんは、活躍の場が増えるでしょう。

エレン(天彩峰里)……愛未サラ(105期)

綺麗な声で、歌がとってもお上手。天彩峰里ちゃんに全然負けていません。
ちょっとオーバー気味なアクションでしたが、ハリウッドの高慢ちきな女優感があふれていました。華やかさも女優らしい。
別格的な芸達者な娘役さんとして、もっともっと活躍されていきそう。

ラ・パッショナリア(留依蒔世)……朝木陽彩

声量があって、鳥肌が立つほどお上手でした。
いつも影ソロで陽彩ちゃんの高い歌声にうっとりしていますが、今回低音を初めて聞いて、低音も素晴らしい!
本役の留依さんも圧巻の歌唱を聞かせてくださっていますが、娘役として初演の和音美桜さんに負けない歌声でした。これからも美しい歌声で活躍されそう。

イザベラ(小春乃さよ)……花宮沙羅(102期)
アニータ(瀬戸花まり)……湖々さくら(101期)
歌上手な二人も聞かせてくれました。

その他の役について

ペギー(潤花2)……山吹ひばり(105期)
綺麗で華があって、ジーンズ姿で登場しても素敵ですが、やはりちょっと特徴ある声が気になってしまいました。
ヒロインらしい娘役さんなので、活躍を期待しています。

エンリケ(奈央麗斗)……風翔夕(107期)
奈央くんと同期の風翔くんも、少年役が良かったです。

テレサ(水音 志保)……栞菜ひまり(103期)
ヴィセントの恋人役のひまりちゃんは、可憐で可愛くてヴィセントをとても愛しているのが伝わってきました。

ヘンリー・メリル(亜音有星)……波輝瑛斗(106期)
パーティー会場に映画スターとして登場するヘンリー役は、ちなつさん(鳳月杏)のそっくりさんとして有名な波輝瑛斗くんでした。

波輝くんを見ると、どうしても「ちなつさんだ」と思ってしまいます。
これは波輝くんにとって有利なことなのかな?

パオロ(松風輝)……真白 悠希
はじめは胡散くささが漂っていて、段々と人の良さが感じられるようになって、お芝居が本当にお上手。

市長(若翔りつ)……雪輝れんや(101期)
良い声で、とても歌がお上手。

ホアキン(秋音光)……輝ゆう
目を惹くイケメンなのでいつも気になります。

3人のココナッツボーイ
大路りせ(105期)、泉堂成(105期)、鳳城のあん(106期)でした。
この3人が推されている新人さんと言えるでしょうか。

宙組は上級生の娘役さんが少ないことが心配されていますが、若手の出来る娘役さんたちが育ってきているので、今後も安泰だと思いました。

「コーラスの宙組」と言われますが、新人公演でもそれは健在でした。宙組の本公演でミュージカルを上演する時は、毎日上演前にみんなで自主稽古していたと聞いたことがあります。

自然に「コーラスの宙組」になっているのではなく、日々の努力の積み重ねが「コーラスの宙組」をつくっているのだなと思いました。

新人公演のコーラスが素晴らしいのも、その陰て努力が積み重ねられているからでしょう。

1回限りの東京だけの新人公演が素晴らしすぎたのも、みんなで気合を入れて一生懸命お稽古に励み臨んでこられたからでしょう。それぞれの出演者の成長をとても感じました。

頑張り続けることは、本当に尊いことだと思いました。

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