こんにちは、くららです。
10日11日と宙組『NEVER SAY GOODBYE』を観てきました。
初見から約10日ぶりですが、全体の迫力がさらに増していて、「感動の舞台」が更に「大感動の舞台」になっていました。
残り3日土曜、日曜、そして14日の月曜です。(東京宝塚劇場公演は4月2日から)
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客席からそれぞれ違う見え方
1回めは1階センター、2回めは上手、3回目は2階センターから観ました。
席によって印象がとても違いました。
離れた2階席もスゴク良い!
2階センターからは、本編中も「色の洪水」という鮮やかな印象が残りました。
歌劇誌の座談会で演出の小池先生は、「幕開きこそ少し華やかだけれど、その後は皆民衆の格好をしていて、宝塚のキラキラを期待して観るとちょっとがっくりしちゃうかなと思うんですよ」と仰っていました。
そのためシーンに「赤色」や「色彩」を工夫して入れていらっしゃるような。
全体が見渡せる2階席からは、闘牛士たちのそれぞれ違う色の鮮やかなマント、娘役さんたちの赤い踊り子の被り物と衣裳などがとても映えていました。
背景やライトの当て方も素敵で、初演の時と比べてこのあたりの工夫と出演者たちの熱演で「体感30分!」の舞台になっています。
今回の公演は2階席から観るのも、おススメです。
フィナーレの男役さんたちの大好評のマント振りは、舞台上から大階段まで男役さんたちが一斉に振るので、全体像が見渡せる2階席からは迫力満点で圧巻!でした。
至近の上手席
スペインの内戦が舞台となっていますが、2組の恋愛模様もしっかり描かれています。
トップコンビは、「同じものを一緒に見たい」という関係性で、ただの男女の恋愛ではなく、お互い人間として深い関係性と言うことでしたが、舞台上ではラブラブがしっかり描かれていました。
トップコンビのジョルジュとキャサリン(真風・潤)
ふたりのキスシーンは、何回もありました。数えられませんでした。
上手に座った時に印象的だったキス
1幕の最後の方、銀橋で真風さんがエレン役の天彩峰里ちゃんと歌っている時に、潤花ちゃんが舞台奥から出てきて、峰里ちゃんは潤花ちゃんに「泥棒!」と言ってはけます。
その後、真風さんは潤花ちゃんに壁ドンして、ギュッと潤花ちゃんの手を繋いでキスをします。無言で。
上手に座っていたら、このシーンが良く見えて、ドキドキでした。
2幕の「ヴィセントの実家」での緊迫したシーンでも、後ろで2人はひっそりと手を握り合っていたり。
最後のふたりの別れのシーンもとっても素敵で、「名シーン」として挙げられるようになるのではないでしょうか?
2番手ヴィセントとテレサ(芹香・水音)
情熱的なスペイン人の2人は、いつも抱き合っているようなイメージで超アツアツです。
どこのシーンが印象的だったとは言えないほどで、ヴィセントがテレサをバックハグしているのが基本形という感じで、いつも触れている感じ。
そしてテレサがとっても幸せそうで、超情熱的なカップルも、印象的でした。
とても変化を感じた役の人たち
私の感じたMVPは、留依蒔子さん(留依蒔世)!
初見でも驚きましたが、歌の迫力がさらに増していました!
留依さんの歌唱が宙組の歌に厚みを加えています。
高音の響きも美しくて、男役さんが歌っているとは思えない。
闘志みなぎるダンスがキレキレで、長身が映えて女性の闘志家姿が超格好良い。
ラ・パッショナリアには特別な存在感があります。
一転、フィナーレでは、色気が危険なほどに増していて、芹香さんを相手にした情熱的な姿にビックリ。
「プロミセス、プロミセス」の女性役は、ちょっと変わった色物キャラでしたが、今回はそうではありまん。今作が留依蒔世さんの転機となるような気がします。
潤花ちゃんの歌
初見の時は潤花ちゃんのデュエットが控えめに感じましたが、堂々と渡り合うように歌われていました。日々上達されているような。
芝居心で歌を表現しようとされているので、上手下手を超えて伝わってきます。
パレードの階段降りの時の歌唱は、ほぼコーラスがカバーしていますが、歌えるようになっているので、ソロで歌わせてあげてよ、と今回も思いました。
エンリケ・ロメロ役の奈央麗斗くん(107期)
ヴィセントの孫役で、1幕と2幕の冒頭と終わりの回想シーンで出てきます。
初見の時は、「度胸があって良いな」と思う程度でしたが、10日たつとセリフが、とても良くなっていました。
「百回の稽古よりも一回の本番のほうが力になる」と言われますが、大きな劇場で注目をあびてセリフを言うことはとても緊張するでしょうが、力になって成長されていました。
「ビバ!タカラジェンヌ」紫藤りゅうさん出演
初日の幕があくまでは
さあ舞台に立つぞという矢先に中止になってしまって
「1日でも早く舞台に立って皆さまの笑顔を見たいと思いながら頑張っていました」
ファンからのメッセージを励みに、乗り越えられたそうです。
公演が始まってからは
「毎日本当、とにかくに幸せです。頑張ってきたものを見ていただけるということが、こんなに幸せなことなんだなと改めて感じました。そして何より宝塚大劇場のあの大きなステージに立てるのは、本当に幸せなことだと、日々実感しております」
「幸せ」を連発されていて、聞いている私にもその幸せが伝わってきました。
今日見た「タカラヅカニュース」の突撃レポートの最後で真風さんは
「お客様とお会いできる時間が毎日幸せで、お客さまに感謝の気持ちしかありません」と仰っていました。
みなさん幸せを嚙みしめて舞台に立っていらっしゃるご様子。
その舞台を観れるファンも本当に幸せです。
『NEVER SAY GOODBYE』大ファン
歌劇誌の座談会でも語られていましたが、初演のDVDを、宝塚音楽学校時代に100回近く繰り返し観ていて、大好きな作品が宙組再演されると聞いて、『あの世界に私も入れる!』と、とにかくうれしくて幸せだったそうです。このお話をされながらも興奮されていました。
宙組に組替してこの作品に出演できて、本当に良かったです。
舞台にイキイキと立っていらっしゃいます。
オランダ出身のレスリング選手の役で、オリンピアーダメンバーの中でも、あか抜けていて一際格好良い。
この作品に出演するために宙組に組替されてきたんだ!と思う程に。
『NEVER SAY GOODBYE』を演じるために宙組のトップスターになった?
また真風さんに話がとびますが、『NEVER SAY GOODBYE』のジョルジュは、真風さんにあてがきされたのでは?と思う程にピッタリです。
真風さんの温かくて優しい歌声と、ワイルドホーン氏の素晴らしい楽曲がとてもマッチしていて、歌が良い!のです。
そして「カメラマン」という脇役的な設定でも、ミリタリーコートなどの一般人の装いであっても様になっていて、とにかく真ん中のスターとして輝いています。
真風さんは『NEVER SAY GOODBYE』を演じるために宙組のトップスターになられたんだ!と思う程です。
『アナスタシア』も、この作品のための予行演習であったような。
初演の『NEVER SAY GOODBYE』は、和央ようかさんのサヨナラ公演でした。
そのためラストは、たっぷりサヨナラ仕様になっています。
カメラを舞台の中央に置いて、舞台奥に向かいながら、戦闘に参加していきます。
若くない年代の方なら、山口百恵さんの引退コンサートでラストの曲『さよならの向う側』を涙ながらに歌い終えた後、百恵さんがステージ中央にマイクを置いて去っていったシーンを彷彿するでしょう。
ラストの戦闘シーンも最後の歌も、とってもサヨナラ感があふれています。
この作品が真風さんのラストではありませんが、あまりにラストをイメージさせる演出は、ラストがそんなに遠くないという思いになります。
たまたま真風さんの初舞台だったということで、『NEVER SAY GOODBYE』が演じられたのだと思いますが、『NEVER SAY GOODBYE』のジョルジュは真風さんしか演じられないと思う程でした。
本日「ナウオンステージ」初回放送
3月12日、18時30分から初回放送です。
出演者は真風涼帆さん、潤花さん、芹香斗亜さん、桜木みなとさん、瑠風輝さん。
瑠風さんは「ナウオンステージ」初出演。
パレードの大階段降りも1人降り、さらに公演プログラムも2分の1サイズで、1ページに1人掲載されています。
オリンピアーダメンバーの中でも、青いタスキをつけているので、探せばすぐわかります。推されています。
しかし金髪でイケメンでスタイルの良い紫藤さんが同じ仲間として目立っているので、少しだけ割を食っているかな?という印象をもちました。
3月中は、あと2回放送があるようです。
13日(16:15~)、14日(17:45~)
初日が延期、延期となっていましたが、本当に宝塚大劇場で上演出来て良かったです。
14日の千秋楽の配信を楽しみにしています。
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