こんにちは、くららです。
宙組『NEVER SAY GOODBYE』を観劇してきました。
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感動!の一言につきる『NEVER SAY GOODBYE』
星組の「王家に捧ぐ歌」に続いて歌の力に大感動でした。
16年前と同じストーリーですが、それぞれのスターさんの個性が活かされていて、まるであてがきのように感じました。
暗いイメージのあった本編も、舞台装置、色彩などに工夫がされていて、新鮮に観ることができました。
更にスペインの香りのするフィナーレが超格好良い!
短いフィナーレですが、宝塚ファンの需要を満たし、心を鷲掴みしてくれます。
1本物なのでショーはありませんが、ショーのエッセンスを堪能できました。
長年エンターテインメント界で活躍されている小池先生は良くわかっていらっしゃるなと思いました。
そして宙組生たちの情熱と熱演で、感動しかない舞台に仕上がっています。
スチールは、4名が新掲載。愛海ひかる(100)、花宮沙羅(102)、風色日向(102)、亜音有星(103)
→ スチール
劇場のロビーのプレートも、新メンバーが多かったです。
観劇していて若手台頭の風も感じました。階段降りでも。
格好良すぎて興奮のフィナーレ
小池先生の「格好良い音楽に期待してくたさい」というコメントがありましたが、目の前で繰り広げられる男役さんたちの格好良さを目で追っていたら、音楽にまで気がまわりませんでした。
あのフィナーレの特別感は、素敵な音楽も相乗効果となっていたのでしょうか。
フィナーレの歌手…芹香
せり上がりで素晴らしい歌声、あふれる色気と笑顔。
おしゃれでキュートなボブ頭での可愛いロケット。
真風さんセンターから、男役引き連れての大人っぽい男役群舞。
娘役さんたちと共に大階段センターに芹香さん板付き。
マタドールのマントを翻しての超格好良いダンス。マントは格好良さの最大の武器です!!
男役と娘役の沢山のカップルたち
真風×天彩
芹香×留依
フィナーレで、娘役の留依さんは見慣れていなかったので「誰?」と思ったら留依さんで、娘役さんの中に溶け込んでいてお綺麗でした。
デュエットダンス
真風さんが回転リフトもされていました。
最後に銀橋でポーズを決めた潤さんの、少しジャンプしてからの大胆なポーズにビックリ。
体当たりで命懸けでチャレンジされているなと思いました。
本編では、「サン・ジョルディの祭り」シーンで、潤さんをお姫様抱っこリフトも真風さんがされていました。
この時の真風さんの衣裳はリアル王子様!
高揚して見ていたので、断片的にしか書けなかったのですが、『NEVER SAY GOODBYE』のフィナーレは最高だったと、伝承されていくレベルだと思います。
コーラスが最高
★1幕ノーパサラ
民衆の勢いエネルギーがすごいです。
歌声に心が震えます。
★1幕ラスト ワンハート
言わずもがなのシーンです。
★2幕バルセロナの悲劇
大人数でのナンバーが圧巻で、鳥肌が立ちます
それぞれの役の感想
ジョルジュ…真風涼帆
真風さんの丁寧で温かい歌声がとても心地よいです。
演技も気負わず自然体で、心情がこもった歌詞が全部心に入ってきます。
しっかり真ん中で輝いていて、トップスター5年の実力の証!
キャサリン……潤花
自立した女性の意志の強さ、まっすぐさが、とても潤花ちゃんの個性にピッタリでした。キャリアウーマン的な衣装も良く似合っていました。
初演の花總さんには近寄りがたいスター感がありましたが、潤花ちゃんは親近感があるので、キャサリンに共感できました。
音程を下げていたのでムリなく歌われていて、歌唱が安定していました。真風さんとのデュエットは、少し控えめに感じました。
パレードでのソロはコーラスが頑張っていて、ちょっと?。
見事に大作ミュージカルのヒロイン演じられていて、潤花ちゃんの底力をとっても感じました。
ヴィセント……芹香斗亜
情熱的なスペイン人の役なので、黒髪に前髪パーマで熱く演じられていました。
新たにワイルドホーン氏が書き下ろした「俺には出来ない」のソロも、とっても哀愁があって良かったです。
「プロミセス、プロミセス」を経て、歌唱力にさらに磨きがかかっていて、歌唱力が一番の売りと言って良いほどにお上手になられました。
ヴィセントの恋人は、テレサ役の水音志保ちゃん。
舞台上でキスしたりハグしたりアツアツカップルぶりを見せてくれていました。芝居の中心でない時も、志保ちゃんの腰に手をまわしていたり。
大劇場で恋人のいる役は『オーシャンズ11』以来でしょうか。とっても恋人思いの包容力にあふれているビンセントでした。
登場シーンから一人だけ歌があったり、今回「俺には出来ない」で銀橋のソロが追加されたり、フィナーレでも大階段の真ん中で登場したりと、今まで以上に活躍の場が増えていることを感じました。(トップスターもそんなに遠くない?)
アギラール……桜木みなと
統一社会党の幹部フランシスコは、権力を振りかざしているものの、はじめは悪い人ではないのですが、次第に愚かな権力者になっていって、ジョルジュやヴィセントに敵対していきます。その変化を巧みに表現されていました。
1幕ラスト「One Heart」のところで去っていく背中に、アギラールの心が感じ取れました。
初演の時の敵役に徹していたアギラールと今回は役作りが違うように思います。
それだけ難しいと思いますが、繊細な芝居力が発揮される時です。
ラ・パッショナリア……留依蒔世
留依蒔世さん演じる女性闘士ラ・パッショナリアのソロが美声でかつ迫力があって最高でした!ダンスもキレがあって闘志が出ていました。
初演では和音美桜さんの役で、とても印象的だった歌です。
留依さんは、オーディションで選ばれたそう(歌劇誌座談会)ですが、こんな素晴らしい歌唱は留依さんしかできません。
市長役の若翔りつさん
若翔さんの歌もとってもお上手でした。市長の演技も「そのもの」で、専科の方のような貫録を感じます。
エレンの天彩峰里ちゃんも華やかさがハリウッド女優にピッタリで歌も抜群でした。鼻につく女性のいやらしさも的確。
占い師アニータの瀬戸花まりさん、小春乃さよさん、松風輝さんたちも、歌がとってもお上手で、聞かせてくれました。
他にも多くの人たちに少しずつ歌う場があり、どの方の歌も良かったです。
「あれ?」と思う人がいませんでした。
そして宙組生のコーラスになると圧巻、心が震えます。
16年前の『NEVER SAY GOODBYE』の時もコーラスの宙組と言われていました。その伝統が継承されていることは本当に素晴らしいと思います。
路線男役さんたち
今回の配役はとてもわかりやすかったです。
4番手の瑠風さんから、センチュリア・オリンピアーダのメンバーになっていました。
マックス……紫藤りゅう(96期)
ビル ……瑠風輝(98期)
ナセール……優希しおん(100期)
ビョルン……鷹翔千空(101期)
ハンス ……風色日向(102期)
タリック……亜音有星(103期)
新人公演主演経験のある男役さんばかりです。(優希しおんさんを除いて)
優希さんは「RISING STAR GUIDE 2021」に掲載され、スカイステージの「Dream Time」のMCもしている路線スターです。
1幕はじめ、制作発表パーティーが行われているクラブのココナツ・ボーイ(歌手)は、紫藤さん、瑠風さん、鷹翔さん。そのセンターは瑠風さんでした。
その場に映画スターとして登場するのは、亜音有星さん。
オリンピアーダのメンバー6名と芹香さんたちがファシズムと闘っていきます。
優希さんが稽古場レポートで話されていました。
「みんな平等な立場なので、上級生、下級生の区別は無くして、平等な立場で役をつくっていこう」と上級生から助言されたそうです。
新聞社の写真に、みんなが肩組みして和気あいあいとしている写真がありました。みんな平等という雰囲気が醸し出されています。
故郷が恋しくなって、仲間たちのもとを脱走していくのが、亜音有星くん演じるタリック。
初演では早霧せいなさんが演じていました。
この配役からでも、一番下級生の亜音有星くんが推されている感じです。
宙組に組替して3作目の本公演になる紫藤りゅうさん。
金髪がよく似合う爽やか青年で、仲間の中でも頼もしい役です。
宙組にピッタリの長身で、やっと紫藤さんの良さがいきる役でした。
新人公演主演、ヒロインの壁
ヴィセントの仲間の闘牛士たちは、マタドールの格好良い衣装で登場します。
しかし闘いに闘志をもつヴィセントを一人残して、みんな故郷に帰っていきます。闘牛士たち一人ひとりの歌のシーンがありました。
やはり真名瀬みらさん(101期)は、とても上手でした。
でも新人公演の主演をしていないので、オリンピアーダのメンバーには入れないのですね。路線の壁がいるのが残念。
ヴィセントの恋人役の水音志保ちゃん(101期)は、今回大きな役がついたのに、スチールメンバーに入っていませんでした。新人公演のヒロインをしていないからでしょう。
ダンスはお上手なので、ダンスシーンはたっぷりありましたが、歌唱シーンは無かったです。「夢千鳥」もそうだったと思います。美しくて可愛くてダンスができても、歌が得意でなければ、ヒロインは難しいのでしょうか。
今年から一新?公演プログラムサイズ
1月の月組「今夜ロマンス劇場で」から、スターのスチールの写真サイズに変化がありましたが、宙組でも同じでした。
東上経験、予定者 → 従来の2番手サイズ=1ページ
バウ主演経験者 → 従来の3番手サイズ=1/2ページ
1ページ……芹香、桜木、鳳月(月組)、暁(月組)
1/2ページ……瑠風、風間(月組)
他の組でも、このような扱いになっていくのでしょうか?
宙組パレードの順番
エトワール 天彩峰里(高音の美しい響きが素晴らしかったです)
↓
亜音有星・鷹翔千空・風色日向
↓
紫藤りゅう・留依蒔世(女)
↓
瑠風輝
↓
桜木みなと
↓
芹香斗亜(真っ白、真ん中から孔雀赤羽根)
↓
潤花(真っ白、真ん中から赤孔雀羽根)
↓
真風涼帆(真っ白、真ん中から赤孔雀羽根一番多い)
並び
鷹翔・紫藤・副組長・瑠風・天彩・芹香・真風・潤・桜木・夏美・組長・春瀬・留依
過去、鷹翔さんと留依さんの並びの位置はシンメでした。
今回は2人とも内側よりになりましたが、やはりシンメの位置でした。101期と97期で学年が違うのに。
階段降り初の亜音有星さんと風色日向さん。
プログラムの掲載順も下級生の亜音さんの方が風色さんより先でしたが、並びも亜音さんの方が下手の内側よりでした。風色さんは上手の一番端でした。
前回までこの一番端の左右が鷹翔さんと留依さんだったと記憶しています。
Wトリオ男役……嵐乃(104期)、真白(104期)
Wトリオ娘役……有愛(103期)、朝木(104期)、愛未(105期)、山吹(105期)
デュエットダンス最後の戦いシーンの影ソロがとても綺麗な歌声で素敵でした。朝木陽彩さんだそうです。
プログラムにお名前が掲載されていなかったので、誰かな?と思っています。
宙組は前回まで多くの退団者がいましたが、今回の公演でも、6名退団されます。
春瀬 央季(94期)
瀬戸花 まり(96期)
水香 依千(97期)
穂稀 せり(98期)
愛海 ひかる(100期)
3月14日の千秋楽まで完走できますように。
東京でも、全公演上演でき退団者が無事に卒業していけますように。
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