月組『グレート・ギャツビー』と花組のこと
こんにちは、くららです。
今日は月組『グレート・ギャツビー』の主な配役が発表されました。
思っていた通りでした。

2番手が演じるニックが風間柚乃さんだったので、「風間柚乃さんが2番手!?」という驚きの声もあるようですが、バランスを考慮したらこの配役が一番妥当だと思います。

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花組の主な配役の発表が遅いが

花組の「巡礼の年」の主な配役が発表されないのに、その次の月組が発表されて、「花組に発表できない理由があるの?」と、話題になっています。
これはもう話題づくりの一環のような気がしています。

公演の順番は、花組 → 月組 → 宙組 です。
しかし「主な配役の発表」については、
宙組が11日前の異例の日曜日に発表されました。
そして月組が本日です。

花組    未発表
『巡礼の年』『Fashionable Empire』

6月4日(土)~7月11日(月)月組  本日発表
『グレート・ギャツビー』

7月16日(土)~8月22日(月)

宙組 3月13日(日)発表
『HiGH&LOW』『Capricciosa!!』

2022年8月27日(土)~9月26日(月)

宙組の「あまりに早い日曜日の発表に何か意味があるの?」と思ってしまいましたが、今のところ何も意味がありません。

月組の本日の発表は順当でしょう。

花組の主な配役が発表されないのも話題づくり?

花組が未だ発表されないのは、もう関心を集める話題づくりでしか無いような気がします。

公演解説には、「運命の恋人マリー・ダグー伯爵夫人とのロマンスを中心に、最大の好敵手でもあるショパンとの友情を交えて描く」とあります。

美しすぎるトップコンビの先行画像からも、マリー・ダグー伯爵夫人は星風まどかちゃんです。

そして「ショパンは誰だ?」となると、水美舞斗さんだと私は思います。

現在上演中の「TOP HAT」でも、柚香光くんと水美舞斗くんの同期ならではのバディ関係が作品をとても面白くしています。
そしてマイティのお芝居がとても良くて味がある!

花組で組配属の時からずっと一緒に13年切磋琢磨してきた、気心の知れたスターの2人。
宝塚の長い歴史の中で、組の1、2が組配属からずっと一緒の同期というのはなかなか例がありません。
その素敵な関係性が、最大の好敵手という設定でいかされたら、とても面白いと思います。「TOP HAT」のように。

万が一永久輝せあくんがショパンを演じるということになったら、昨年の「2番手羽根騒動」より、さらに騒動になりそうですし、それはひとこちゃんにとってもかわいそうです。

水美舞斗くんについて思っていること

「TOP HAT」でマイティは、徹底的な三枚目です。
お得意なダンスも封印され、カッコ悪い中年男性を生き生きと演じています。

4月から研14なので、2枚目路線だけを死守することは難しい学年です。

7年前の宙組の「TOP HAT」では、マイティの演じているホレス七海ひろきさんが研13で演じ、この作品を最後に星組に組替されました。

七海さんには申し訳ないですが、七海さんのホレスは表面で終わっていましたが、マイティのホレスは柚香光くん演じるジェリーと互角の存在感があります。そして実に味があって魅力的です。
(七海さんご自身も星組に組替してから、役者として変わられたことを話されています。)

昨年夏の「銀ちゃんの恋」の主演から、マイティのお芝居に深みが出て、役幅が広がっています。ダンサーのマイティだけではありません。

役幅を広げているマイティは、これからも益々宝塚で活躍して、魅了してくださるだろうと、私は期待しています。

柚香光くんについて思っていること

フレッド・アステアを大尊敬しているレイちゃんにとって、「TOP HAT」でアステアの演じたジェリーを演じるということは、最高の夢の実現ではないかと思います。

そして舞台上のレイちゃんは神がかって素晴らしいです!
ダンスとお芝居は既に高い評価を得ていますが、歌もお上手なのです。
声を低くされたようで、低い声の歌がとっても素敵です。

これだけ素晴らしい成果を出されたら、達成感でいっぱいだと思います。
ダンスを踊っている時、ご挨拶の時などの笑顔がとっても輝いています。

嬉しそうな輝く笑顔を見ながら、終わりがそんなに遠くないのかな?と勝手に感じてしまいました。あくまでも私個人の勝手な思いです。

月組『グレート・ギャツビー』について

宝塚での初演は、1991年8月雪組『華麗なるギャツビー』でした。
この時は2本立てのお芝居作品でした。

小池修一郎先生による世界初のミュージカル化でした。
F・スコット・フィッツジェラルドの1925年の小説『グレート・ギャツビー』が原作です。

小池先生が演出家デビューされる時に、デビュー作品候補の一つとして『ギャツビー』の企画も提出されていたそうです。結局『ヴァレンチノ』がデビュー作になりましたが、5年後に念願の『ギャツビー』の上演が実現したそうです。小池先生にとって思い入れの深い作品でしょう。

雪組『華麗なるギャツビー』1991年

主な配役
ギャツビー……杜けあき
デイジー ……鮎ゆうき
ニック  ……一路真輝
トム   ……海峡ひろき

鮎ゆうきさんは、この公演で退団されました。
デイジーは劇中でも「美貌の人」と称賛されますが、鮎さんの美しさは超越していました。恐ろしいほど美しかったです。

1974年ロバート・レッドフォード主演の映画「華麗なるギャツビー」が上演されています。
杜さんはロバート・レッドフォードを意識して役つくりをされたようです。

スーツ姿で背中を見せるシーンが多く、背中で語る作品だったとも仰っていました。背中から漂う男役の哀愁が素晴らしかったです。

月組『グレート・ギャツビー』2008年

2008年、本公演ではなく、瀬奈じゅんさん主演の日生劇場での別箱公演として上演されました。
初演の脚本に推敲・加筆し、一本立てミュージカル作品になっていました。
タイトルも『華麗なるギャツビー』から『グレート・ギャツビー』に改題されました。

主な配役
ギャツビー……瀬奈じゅん
デイジー ……城咲あい
ニック  ……遼河はるひ
トム   ……青樹泉

2013年にレオナルド・ディカプリオ主演で『華麗なるギャツビー』が上演されています。

古い世代にとっては、『華麗なるギャツビー』の映画はロバート・レッドフォード主演ですが、今はディカプリオなんですね。

外部の『グレート・ギャツビー』2017年

小池先生の脚本・演出で、本格的なミュージカルとして上演されました。ストーリー展開は宝塚版と変わらなかったようです。

音楽は、新作『BANDSTAND』でブロードウェイ・デビューを果たすリチャード・オベラッカーによる全曲書き下ろし。日米ミュージカル界最注目のキャスト・スタッフによる新たな『グレート・ギャツビー』が誕生する!!と書かれていました。

主な配役
ギャツビー……井上芳雄
デイジー ……夢咲ねね
トム   ……広瀬友祐
ニック  ……田代万里生

東京公演後、愛知、大阪、福岡でも上演されました。

宝塚で3度め、月組『グレート・ギャツビー』

公演解説には、下記のように書いてありました。

「装いも新たにリニューアルした大劇場1本立て大作に挑戦致します。名曲「朝日の昇る前に」はそのままに、更にバージョン・アップしてお届けする2022年版『グレート・ギャツビー』」

「朝日の昇る前に」は名曲でよく歌われているので、聞いたことがある方が多いと思います。
その他にも良い曲が沢山あったと思いますが、それらは使わず、新たな曲をつくられるのでしょう。
ちょっともったいない気もします。

小池先生が5年前に外部作品として『グレート・ギャツビー』を手掛けられているので、宝塚版も海外ミュージカルぽい仕上がりに、バージョン・アップするのかな?と思っています。

配役について 
トム【鳳月杏】は、ヒロインのデイジーの夫です。美しい妻がありながらも浮気をしている男。
ギャツビーとの対比が面白い役なので、ちなつさんは色気あふれるトムを名演されそう。

ニック【風間柚乃】は、デイジーのいとこの青年で、ナレーター的役割をしているので、舞台上の滞在時間が長いです。

ニックを魅せるというより、ストーリーを観客に理解してもらう役なので、出番は多いですが、しどころのない役ともいえます。
しかしおだちんによって、魅力的な役に仕上がるような気も。おだちんの腕の見せ所でしょう。

『グレート・ギャツビー』は、ギャッツビーの男役としての美学をとことん魅せてくれる作品です。主演の月城かなとさんが、どこまで男役として素敵か。
宝塚大劇場での上演は、7月16日(土)~8月22日(月)です。

宝塚の作品を次々に追いかけていたら、時間が過ぎるのがとってもはやいです。
先日新年を迎えたと思っていたら、はや3月も終わりそう!ビックリです。

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