東京星組公演観劇しました
こんにちは、くららです。

コメント欄を開けていないためか、「お問い合わせ」から、辛口内容がよく届きます。
私はメンタルが非常に弱いので、普通の方には何でもないことでも、ダメージが強いです。申し訳ありません。

前回のブログに、つい悩んでいることを書いてしまいました。ごめんなさい。
メッセージを沢山の方からいただき、ありがとうございました。
お返事を送らせていただきましたが、アドレス不明で、お返事をお届けできなかった方もいらっしゃいます。再度間違っていないアドレスで送っていただけたら、お返事をお送りしたいです。

長年の「掟」を破ってしまった!

私は長年自分で自分に強いていた宝塚関連の「掟」があります。
硬くその掟を守り続けていましたが、破ってしまいました。

その掟とは、本公演は、宝塚大劇場の観劇のみで、東京宝塚劇場では観劇しない!です。(別箱は別)

関西在住で、宝塚に近い所に住んでいるので、宝塚大劇場は気軽に行けますが、東京公演まで観劇するようになったら、キリがなくなるので、自分の中で強くいましめていました。

しかし今回、愛月ひかるさんの退団近くの星組公演「柳生忍法帖/モアー・ダンディズム!」をどうしても観たくて、チケットを入手してしまいました。
ついでに歌舞伎座でも見たいものがあったので。

チケットを入手した頃は、年の瀬の慌ただしい頃ということに全く気付いていませんでした。
実際には、粗大ごみの収集、年賀状、大掃除など、主婦の一番忙しい時期で、やることが盛りだくさん。

遠征は時期を選ばなければと反省しましたが、退団までカウントダウンに入っている愛ちゃんの舞台が観れて嬉しかったです。

12/26(日)の退団公演を含めて、星組公演はあと4日間、6回公演になってしまいました。

星組公演感想

宝塚と東京の違い

宝塚大劇場でしか公演を観ていない私は、「東京公演の千秋楽」公演を映像で観て、印象が違うと思うことがよくありました。

今回の星組公演も、大劇場公演と少し印象が違っていました。
ショーの方は大劇場の楽近くは、フリーダムにランダムになっていたのに、東京公演は個性を尊重しながらも、統制がとれた感じでした。

「柳生忍法帖」の七本槍の面々も、それぞれの個性が強烈に出ていてキャラがたっていて、観ているだけでお話の内容がビシバシと伝わってきて、頭を使うことなく自然にとっても楽しめました。

宝塚の公演の当初は、観ながら頭で理解しようとする作業をしていました。

碧海さりおくん演じる大道寺鉄斎が、何で檻のサクをおさえているの?と思っていましたが、右手が檻から離れなくて動けないようになっていたのですね。宝塚では、細かい演技は無かったように記憶しています。

宝塚では、「1回では理解しにくい」回数を重ねて楽しむ作品と思っていましたが、東京ではわかりやすく、メリハリがついていて、初見で十分楽しめると思いました。
だから、東京で評判が良かったのですね。

宝塚大劇場で試作として演じられて、東京公演ではそれをブラッシュアップして、洗練された作品になると、以前から良く言われていましたが、そうなのだなと実感しました。

東京はエンターテインメントの本場なので、ホームグラウンドの宝塚と意識も変わるのでしょうね。

ホームグラウンドの宝塚大劇場で、日々変化していく公演を観れることも、それはそれで良いと思いました。

宝塚大劇場に行くためには、私は近いと言っても電車に15分乗ります。
東京宝塚劇場は一等地にあるので、どこからでも本当に短時間で行けます。
地下鉄の充実度は素晴らしいですね。かなり歩くことが必要ですが。

しかし劇場としての機能だけなので、とってもコンパクト。
そのためか、宝塚大劇場より舞台が近く感じました。
列数が同じでも、宝塚大劇場の方が双眼鏡率が高くなるような気が。(私の錯覚かもしれません)

とっても便利な場所にあって洗練された舞台を観ることができる東京公演の良さを感じましたし、電車にトコトコ揺られて行く、桃源郷のような宝塚大劇場の良さも再認識しました。

ラストディが近づいている愛月ひかるさん

愛ちゃんのオーラは、ラストディに向かって更に増しているように感じました。

お芝居では、“悪の華”芦名銅伯の演技が深くなっていて、更に強烈な色を放たれていました。

ショーでは、とっても幸せそうな柔らかな微笑みのエクボの愛ちゃんが印象に残りました。

「薄紫のとばりの向こう」「アシナヨ」は、もう心に沁みすぎました。

愛ちゃんはわざわざキザらなくても、もう自然体で誰よりもキザで男役らしくて、研15の究極の男役の集大成の凄みを感じました。
最高峰の男役を魅せたいという愛ちゃんの思いもあったでしょう。
退団前の最高潮の輝き、生で観れて感激しました。

宝塚のスター制度について

先行人事
宝塚の人事は、長期計画の中で動いているので、愛ちゃんのような大器晩成型のスターさんには、勿体ないシステムだと思います。

男役10年と言われるように、男役さんは開花するタイミングが遅い場合もあります。
七海ひろきさんは、研13で宙組から星組に組替してから、魅力ある男役として開花されていきましたが、もう組替の段階からトップ路線では無かったと思われます。
その後どんなに人気のある男役さんになっても、人事は全く動きませんでした。

七海さんと同期の美弥るりかさんも、どんなに人気が出ても、同じく人事は動きませんでした。

愛月さんも研12で専科に異動した時から、トップ路線では無くなったのでしょう。
専科異動を契機として、それまで蓄えていたものが花開いていかれました。しかし決定されていた人事が覆されることはありませんでした。

スターを見抜く力
宝塚は100年以上の歴史があり、音楽学校の入学試験の時から生徒さんを見ているので、「スターのたまご」をはやくから見抜くことはできていると思います。
音楽学校の文化祭の芝居の主演経験者が、新人公演の主演に抜擢される率が高いように。

歌劇の「新春カラーポート」に、若い学年でメンバー入りしたスターほど、トップスターになっている確率が高いです。
バウホールの主演が目安のように感じられますが、バウホールの主演の結果を見てではなく、バウホールの主演をする予定に入るだけでも、その基準になるようです。

トップスター候補は、とてもはやい段階で目途をつけていっているように思います。

愛月さんは、新人公演の主演を4回し、バウホール初主演も研8で、トップスター候補路線だったと思われますが、ご本人は『エリザベート』のルキーニで結果が残せなかったと話されました。ここでトップスター候補から外れる方向になったのでしょう。

しかし2番手は早期に決める縛りは無いようで、新人公演の主演経験のない鳳月杏さんやラストの新人公演で主演をしてその後も抜擢が遅かった瀬戸かずやさんが2番手に就任されました。

多様性の時代になってきて、ファンの求めるものは変わってきているように感じています。
劇団が推しているスターと、ファンが求めるスターが必ずしも一致していない場合もあるような。

そして宝塚の人事には、ファンの思いを拾い上げるシステムがあるようには思えません。人気が人事にしっかり反映しているのか?

若手の育成はしているけれど

今回お芝居が更に良くなったなと思ったのは、多聞坊役の天飛華音くんです。
影武者の時も多聞坊的な動きをしていて流石だなと思いました。大劇場の時は礼真琴くんのようにいかに見せるかという動きだったように記憶しています。

実力派の礼真琴くん演じる、とてもハードルの高い十兵衛役に新人公演で体当たりでチャレンジしたことで、スターとしての自信が増したように思いました。

ショーはその他大勢がほとんどで、唯一の目立つシーンは、「キャリオカの紳士A」(天寿、綺城、天華、極美、碧海、天飛)です。
6人がそれぞれ個性を出してキザっている中、一番下級生ですが、押し出しが強くて印象に残りました、

フィナーレも最初は花道にいましたが、最終的には後ろのセンターで、研6のスター候補でとっても充実してきているのに、勿体ない使い方だなと思いました。

先日まで花組の『元禄バロックロック』を何度も観劇していたので、久しぶりに『柳生忍法帖』を観て、「水戸黄門」的なスカッと爽快な時代劇感がとっても似ていると思いました。チャンバラの刀の音が痛快に響くところも。
コロナの閉塞感の中では、こういう痛快な作品があっているのでしょうね。

とりとめもないことをだらだらと書いてしまいました。

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