93期と95期拮抗の星組
こんにちは、くららです。
昨日『シラノ・ド・ベルジュラック』の感想を書きましたが、「とても面白い!」と感じているのは星組の人事です。

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2020年星組の別箱の感想

3番手瀬央ゆりあさんは『シラノ・ド・ベルジュラック』に出演。
2番手愛月ひかるさんは『エル・アルコン-鷹-』『Ray -星の光線-』に出演。

『シラノ・ド・ベルジュラック』での瀬央ゆりあの活躍

「シラノ」は、轟悠さん主演作品で、轟さんが出ずっぱりなので、クリスチャン役の瀬央ゆりあくんは出番としては少ないです。
しかし「容姿端麗な美青年」という宝塚の男役の見本のような「白い」役を与えられて、そのままでは面白みに欠けるような役ですが、コスチュームを素敵に着こなし、芝居心を生かして、存在感をしっかり魅せて、醜い役の轟さんとの対比で「おいしい役」にしていました。

そしてフィナーレでは、他の男役さんたちは『All for One』で使われたデニムの衣装の中、一人だけキラキラのスパンの衣装を着て、「瀬央オンステージ」と言った一人だけ目立つ演出がされていました。

芝居のプロローグも、瀬央さんのナンバーから始まり、「1.5番手」くらいの配慮がされている感じで、その期待に十分こたえていたと思います。
極美慎くんも存在感のある活躍をしていました。

役に恵まれている別箱公演
・2018年轟さん主演の『ドクトル・ジバゴ』の2番手。
・『New Wave!-星-』バウW主演、『デビュタント』バウ単独初主演。
・紅ゆずる主演『鎌足』で2番手中大兄皇子。
・『龍の宮物語』バウ主演伊予部清彦。

そして今回の「シラノ」と、とても別箱公演の役に恵まれています。
フィナーレでのキラキラと輝いている姿を見ながら、最後の新人公演で主演をしてトップスターに上り詰めていた紅ゆずるさんを彷彿としました。
せおっちも最後の新人公演『ガイズ&ドールズ』で初主演を務めています。

せおっちには、大器晩成の躍進劇としての勢いがあります。

『エル・アルコン-鷹-』『Ray -星の光線-』での愛月ひかるの活躍

『エル・アルコン-鷹-』での愛月ひかるさんの役は、13年前の安蘭けいさん・遠野あすかさん主演の初演作品では、2番手の柚希礼音さんが演じていたルミナス・レッド・ベネディクト役。
当時から若い柚希礼音さんを売り出そうとされていたので、2番手としてとても良い役です。その役を好演されていました。

梅田芸術劇場での開催でしたが、「全国ツアー仕様」なので、出演者の人数が半減するため、ショーでの出番は通常増えます。
しかし愛ちゃんの出番が本公演より増えたという印象は持ちませんでした。天飛華音くんをはじめとした若手に目立つ出番が増えていました。
礼真琴・舞空瞳コンビが、ショーで活躍の場が新しくなるのも当然で、素晴らしかったですね。

このあたりが、愛ちゃんが強いのか、強くないのか、わからないところ。

星組2番手と3番手の関係

星組公演では、今年の2月の『眩耀の谷』『Ray -星の光線-』から、愛月さんが「2番手羽根」を背負っていますが、芝居、ショーを観た私の感想は、「愛ちゃんとせおっちは拮抗している。
羽根の違いはあるものの、出番や役の比重の差は、二人には無いように思えました。

次の「ロミオとジュリエット」でも、2番手の男役さんが演じるティボルト役を、ふたりが役替わりです。
愛月さんのもう一つの役は「死」、瀬央さんのもう一つの役は、「ベンヴォーリオ」。

今から8年前、2013年の星組公演で、瀬央さんと同じ2役を演じたのは、紅ゆずるさん
愛月さんと同じ2役を演じたのは、真風涼帆さんです。

当時の星組では、4期上の紅さんが2番手真風さんが3番手という位置づけでしたが、2014年の『パッショネイト宝塚!』からは、二人が「2番手羽根」を背負い、扱い的に拮抗していました。

2015年柚希礼音さんが退団されるタイミングで、真風さんは宙組に2番手として組替して、その後トップスターに。
紅さんは2番手として星組にステイして、トップに北翔さんを迎え、その後トップスターに。昨年退団されました。

2015年と2020年の現在の違いは、星組のトップの礼真琴くんがまだ就任2年めで、まだまだトップスターを続けていかれると思われるので、星組のトップの座はもうしばらく空かないということ。

研14の愛ちゃんと研12のせおっち。
紅ゆずるさんと真風涼帆さんと同じような拮抗した関係にあるように感じています。
違うのは、愛ちゃんは2番手羽根を背負っていて、せおっちはまだということ。
羽根が強いのか?勢いが強いのか?

2021年のトップスター

2021年には雪組と月組のトップスターの交代があります。
雪組は93期の彩風咲奈さんと決まっていますが、月組はまだ発表されていません。

せおっちと愛ちゃんは、2021年のトップスター枠には入らないでしょうが、
2021年も93期と95期のトップスターの比重がどのように傾いていくのか、気になるところです。

トップスター 93期 95期
2020年 0人 2人
2021年 1人+α 2人+α

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