愛月ひかるさんと芹香斗亜さん
こんにちは、くららです。
前回は愛月ひかるさんと真風涼帆さんについて書きました。
今回は愛ちゃんと芹香斗亜さんのことを書かなければ、このお話は完結しません。

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愛月ひかるサヨナラ特別番組「不滅の愛をあなたに…」の中では、愛ちゃんが大劇場千秋楽のお花渡しのことを話されていました。

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同期のお花を頼むのはもう芹香一択だなぁと思っていて、結構大分前から、退団を決めてすぐ、伝えたぐらいの時にもうお願いをしていたので、芹香にお願いをしてとても良かったなと思っています。

キキちゃんがやさしい笑顔で愛ちゃんにお花を渡されて、愛ちゃんは本当に幸せそうでした。
先に同期の退団者の夢妃杏瑠さんのお花渡しにキキちゃんが登場していたため、愛ちゃんの時に再び登場されて、少しだけ会場がどよめきました。同じ人が2回続けてお花を渡すことは、今までほとんどなかったことだったからです。

キキちゃんが愛ちゃんに「卒業おめでとう」のお花を渡すのが一番ふさわしくて、それが出来て良かったと思います。

愛ちゃんの専科異動によって、二人の間にわだかまりがあるように思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、「同期の絆」は、そんなことで崩れるようなものではありません。

93期はまだ研15ですが、夢妃さんと愛ちゃんが退団されると、現役は雪組のトップスターの彩風咲奈さんと花組の航琉ひびきさんと、キキちゃんだけになります。

愛ちゃんとキキちゃんは同期の中でも仲良し

サヨナラ特別番組の後に、「Talk Variety オシエテ!?愛月ひかる」が放送されました。
2011年の『美しき生涯』の新人公演を終えたばかりの研5の頃の撮影だと思います。
ナビゲーターの五峰亜季さんと幼少の頃の話から最近の舞台作品についてまで、写真などで振り返りながら、語り合あうトーク番組でした。

キキちゃんと愛ちゃんが音楽学校のジャージを着て二人だけで映っている、予科時代の修学旅行の写真が紹介されました。
本科の修学旅行は、多数写っていましたが、愛ちゃんの隣はキキちゃんでした。

この2枚の写真を見ただけでも、二人は音楽学校の時代から、とても仲が良かったことがわかります。

このトーク番組の時は、キキちゃんは星組、愛ちゃんは宙組でした。

キキちゃんが星組の頃の「愛ちゃんとキキちゃんのエピソード」として、面白い話が「ロミオとジュリエット」の時の宝塚プルミエールで、愛ちゃんと瀬央さんのトークで語られていました。
愛ちゃんとお食事の約束をしていたキキちゃんが、下級生の瀬央ゆりあさんと妃海風さんをいきなり愛ちゃんのお家に連れてきたそう。その時が愛ちゃんとせおっちの初対面だったとか。

初対面の下級生をイキナリ家に連れてくるキキちゃんも、一緒についてくるせおっちも、それを受け容れる自分も、普通ではないと笑いながら楽しそうに話されていました。

キキちゃんが星組、愛ちゃんが宙組にいた時の話ですね、

異動が続いたキキちゃんと愛ちゃん

その後キキちゃんは、2012年4月2日付花組へと組替えになりました。
2015年、明日海りお・花乃まりあトップコンビ大劇場お披露目の「カリスタの海に抱かれて/宝塚幻想曲」より、新生花組の2番手となりました。
そして、2017年に「MY HERO」で東上公演初主演をして、2017年10月30日付宙組へと組替されました。

宙組生だった愛ちゃんは、仲良しのキキちゃんが宙組に組替えしてきて嬉しかったことでしょう。

キキちゃんは、2018年1月、真風さんがトップの新生宙組のプレお披露目公演『WEST SIDE STORY』で、2番手のベルナルドを演じました。
その時愛ちゃんは、『不滅の棘』で東上初主演。

真風さんのトップ大劇場お披露目『天は赤い河のほとり/シトラスの風-Sunrise-』は、二人にとって初舞台後初めての共演でした。

その後、愛ちゃんは、梅田の『WEST SIDE STORY』で、キキちゃんが演じていたベルナルドを演じ、キキちゃんは『宝塚巴里祭2018』の主演でした。

そして大劇場『白鷺の城/異人たちのルネサンス』で二人が2回目の共演している10月18日に、衝撃の人事発表がありました。

愛月 ひかる・・・2019年2月26日付で専科へ異動
※異動後に最初に出演する公演は未定です。

愛ちゃんは当時研12でした。
過去に専科に異動した方は研15周辺が多かったので、愛ちゃんは専科異動なんて思ってもいなかったでしょう。ファンも同じです。

仲の良いキキちゃんが2番手として宙組にやってきて、一緒に真風さんトップの宙組を支えていきたいと思っていた矢先だと思います。
愛ちゃんのショックは本当に大きかったでしょう。

愛ちゃんがショックだったのと同じように、真風さんも愛ちゃんの専科異動が自分の事のようにショックで寂しかったと話されていたことを前回書きました。

キキちゃんのショックも、それ以上だったのでは?と思います。

私の勝手な思いを書かせてもらうなら、「自分が宙組に来たから?」というマイナスな思いになってしまったこともあったかもしれません。

宝塚の人事は劇団が決めることであって、それに従っているキキちゃんは、駒のように動かされる「受け身の立場」でしかありません。
人事異動はキキちゃんに何の責任もありません。

キキちゃんは、何よりも愛ちゃんのショックを思うと、心中穏やかではなかったと思います。

真風さんにとっても、キキちゃんは星組で一緒に下級生時代を過ごしてきた気心の知れた存在でしょう。
そして愛ちゃんは、音楽学校の受験前から知っている親しい間柄。
真風さん自身も、1期後輩の愛ちゃんとキキちゃんの関係性のこともあって、余計に複雑でショックな心境だったと思います。

こんな人事異動は、本当に非情だと思います。

しかし5組の隆盛のためには、仕方ないのでしょう。バランスをとる必要はあります。

真風さんが星組から宙組に組替して2番手になった裏では、宙組の七海ひろきさんが星組に組替になっていました。
七海さんも組替を嘆いていらっしゃいましたが、星組に行ってから覚醒され、自己プロデュース力を培われていって、とても人気を博していかれました。

退団後もその延長で、とても素敵に活躍していらっしゃいます。
トップスターでは無かったスターさんの新しい活躍の仕方として、美弥るりかさんと共に先駆者的な存在です。

残酷に見える宝塚の人事異動ですが、芸も心も鍛錬しているタカラジェンヌにとっては、一般社会で生きている私のようにやわではなく、苦しさ辛さを乗り越えながらプラスに変えていける力も養われていて、それが血となり肉となり、魅力となって、スターの輝きを増していかれるように思います。

ついつい自分の世界観で宝塚のことも捉えてしまいますが、何十倍という難関を乗り越えて音楽学校に入っきて、さらにその精鋭の中で上を目指して磨き続けているタカラジェンヌは、逆境での精神力はスゴイもので、それがプラスに働いていくのでしょう。

愛ちゃんの専科異動からの覚醒と成長も素晴らしいものでした。

芹香斗亜さんの覚醒

最近特にその精神力の凄さに感嘆しているのは、芹香斗亜さんです。

私の勝手な憶測

今年の2月に「スカイ・ステージ・トーク Dream Time芹香斗亜」が放送されました。
MCの優希しおんさんと鷹翔千空さんの良いところをキキちゃんが引き出しながら、楽しいトークが繰り広げられました。

「この世からなくなってしまったら困るモノは?」
キキちゃんは「今まで出会った人、全員」というおこたえ。

「今あるのは、 過去のお陰。過去に出会った人に、良いことも悪いことも貰って今があると思うから」という懐の深いお話をされていて感動しました。

しかし「宝塚歌劇 セリフ再現コーナー」では、キキちゃんの滑舌がよくなくて聞き取りにくく、鷹翔さんは初見の脚本でも情感こめてセリフを言っていたので、「キキちゃん大丈夫?8年後輩のこっていの方が上手じゃないか」と私は勝手に心配していました。

しかし先日の「プロミセス、プロミセス」のチャックは、半端ないセリフの量と歌で、早口にまくしたてるところもありましたが、全部明瞭にセリフが聞き取れました。

それまでも、作品ごとにキキちゃんの役づくりなど素晴らしかったのですが、それらを更に乗り越えた最上級の覚醒を感じました。

このあまりに主演の比重が重い公演を成功に導くためには、キキちゃんの並々ならぬ努力と覚悟があったのではないかと思います。

愛ちゃんが最高の有終の美を飾って卒業されていこうとしていることも、キキちゃんの励みになったかもしれませんね。

「STAGE navi」にキキちゃんのインタビューが載っていました。

舞台に立つ、その瞬間に全集中して常に前を向いて進んでいきたい
以前は舞台に立っていても、こうやったら失敗するかも、こうやった方が良いのではないかと、いろいろ考えてしまうタイプだったのですが、それより最近は、今ここにあるこの時を一緒に楽しく過ごしましょう、と言う事の方が大事なのかなと感じています。引用:「STAGE navi」2021 vol61

「今この瞬間に集中すること」によって、お客様が引き込まれて全てを忘れて夢を見ていただけるのではないかなと思われているようです。
そのためには何より健康が第一で、心も体も元気にいないと夢を届けられないので、全てにおいて前向きに進んでいきたいと思っていらっしゃるそうです。

最近のキキちゃんのインタビューでは、「前向き」という言葉をよく目に耳にするような気がします。

そして「プロミセス、プロミセス」を観劇して、「今ここにあるこの時を一緒に楽しく過ごしましょう」という瞬間に全集中している神々しい姿を目の当たりにして、スゴイ前向きなエネルギーに満たされました。

キキちゃんの進退について、いろんな想像が駆け巡っていますが、こんな前向きのエネルギーに満たされて、客席に大きなパワーをくれるキキちゃんには、これからも益々頑張ってもらいたいです。

愛ちゃんもキキちゃんの活躍を一番応援しているように思います。

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