愛月ひかる「All for LOVE」配信 あふれる宝塚愛
こんにちは、くららです。
愛月ひかるさんのディナーショー「All for LOVE」の夜の部の配信を見ました。

愛月ひかるさんの全てが詰め込まれたディナーショーでした。

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専科時代のお話

今だからこそ言える、深く心に残るお話もしてくださいました。

振り返ってみると宝塚人生いろいろあったなと。
特に専科へ出たタイミング辛くなかったと嘘になるけど、私の気持ちを私以上に考えてくださる皆さんが葛藤された期間だったと思います。短い期間で8か月ではありましたが、この期間に他組の生徒さんが出演してくださった『宝塚巴里祭2019』や『ロマンチックコンサート』、そして今の星組との出会いともなった『アルジェの男』。私にとって濃密な時間でした。その期間が無ければ今の私は存在していないと強く感じています。その期間に感謝していますし、特に『ロマンチックコンサート』では、先輩方のエネルギーをまじかで感じさせていただいて、それをいつも袖で見させていただいたことが、とても大きな糧となっていて、言葉では説明できないほど勉強になったので、今の星組の下級生たちにその時学んだ自分の舞台にかける情熱とか、そういうものが言葉では無いですが、舞台姿などから残せていたら良いなと思います。

組を離れたという辛い思いがあっても、目の前にある仕事に誠実に取り組んでこられたからこそ、道がドンドン開かれ、愛ちゃん自身もグングン実力をつけていかれました。
その時の辛かった経験が、愛ちゃんの血となり肉となり、愛ちゃんの人間としての大きさに置き換わっているように思います。

私は皆さんが葛藤された期間という言葉が心に刺さりました。ファンのことを言われているのですよね。

宝塚のスターには、熱心に応援してくれるファンがついています。
ファンはスターの位置があがっていくことを心から願って応援しているので、突然の専科へいう路線変更に対して、受け入れられず、葛藤を重ねられていたと思います。自分の思いを思って葛藤しているファンを見ることは、自分のこと以上にお辛かったかもしれません。

愛ちゃんご自身は、将来に対しての劇団の構想を聞かされて納得できている部分もあったかもしれませんが、ファンに詳細を伝えることができません。

「これからも頑張りますので、ついて来てください」としか言えなかったと思います。

それでもついて来てくれて、今幸せに退団していく姿を見守ってくれているファンの方々への気持ちは、特別でしょうね。

そして試練を超えて、自分が経験して培ってきたものを、星組の下級生たちに残していこうとされています。

今まで歩んで来られた原動力は「宝塚への愛」で、それが無かったら頑張ってこれなかったと仰っていましたが、愛ちゃんの中にある「宝塚愛」は、はてしなく深くて純粋です。

「All for LOVE」の内容について

出演者は、ひろ香祐さん(95期)、音咲いつきさん(96期)、小桜ほのかさん(99期)、蒼舞咲歩さん(99期)の4名。
トークによると、愛ちゃんが出演メンバーを選ばれたようです。

男役をするために生まれてきたような恵まれた体格の愛ちゃん。
宝塚らしいヒラヒラのゆめゆめしい衣装も、シックなスーツも、黒燕尾も、超豪華でベテランの男役さんしか着こなせない衣装も、「男役としての見本」のように素敵に着こなされていました。

「ザ・タカラヅカ」なセットリストと流れ

エゴサーチ」してファンの声を選曲に取り入れたそうです。そこまでして「ファンの思いを叶えたい!」と思って下さるファン思いの愛ちゃん。
ファンの見たい、聞きたい、と愛ちゃんのやりたいが詰まった「ザ・タカラヅカ」な、愛ちゃんの”愛”が詰まったセットリストでした。楽曲は全て宝塚のものでした。

~はじまり~
白ハット、白のモフモフの豪華コートのエロールで登場!
「♪望もうと望むまいと」(不滅の棘より)

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テレビの前のみなさんも、楽しんでくださいね。

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このショーのタイトルは「All for Love」。私が愛してやまない宝塚への愛、いつも私たちを温かく見守って下さる皆様からの愛、それまでの宝塚人生を導いてくれた沢山の愛を胸に、今日は愛月ひかるの全てを余すことなくお届けしたいと思っております。

1.宙組メドレー
コートを脱いで白の宝塚らしい衣裳で。
Passion 愛の旅
NICE GUY!!
HOT EYES!!
銀河の覇者『銀河英雄伝説』より
ダンシング・フォー・ユー
エジプトは領地を広げている『王家に捧ぐ歌』より

2.宙組主題歌
濃紺ストライプスーツ、黒シャツ黒ネクタイで。

幸せの鐘の鳴る日『誰がために鐘は鳴る』より(新人公演初主演)
美しき人生『美しき生涯』より(新人公演2回目主演)
音咲さんとデュエット
華やかなりし日々(新人公演3回目主演)
手をのばせば『モンテ・クリスト伯』(新人公演4回目主演)
小桜さんとデュエット
SANCTUARY (2014年バウ初主演 ヒロインは伶美うららさん)
フリーダ『不滅の棘』(2018年東上主演公演)

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新人公演や主演公演など振りかえらせていただいたんですけど、当時のお稽古の様子がよみがえって来て、自分でもすごくジーンとしてしまうナンバーでした。一気にその場面に飛んでいける感じでした。

「今まで演じた中でコレが好き!」メンバートーク
蒼舞:「『ロミオとジュリエット』の死がすごく好きです。『マノン』のロドリーゴも。一途に女性を愛する役が本当にお似合いだなと思って、帰り際言葉にならないくらい…」

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誰も救なわれ過ぎて、やっている本人としては全身全霊をかけて愛しているのでやりきった感はあるんですけど、お客様はきっと重い気持ちになるのかなぁと。逆にあそこまで一人の人を愛せるとは清々しいですよね。


蒼舞:「世の中にああいう人がいるのかなぁと思ってしまいますね」
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いないんじゃぁないかなぁ(笑)。いて欲しいけど

3.『花の業平』より
うす紫の着物を羽織って
桜木の歌 4人で
忍の乱れ ソロ
残り香
ソロを愛ちゃんが熱唱していたら、「オケが終わっています」と止められて、トークに突入しました。

愛ちゃんは情景が浮かぶぐらい『花の業平』が大好きだそう。渋好みですね。
一番好きな役は、主役の在原業平ではなく、香寿たつきさんの演じられた藤原基経悪役で、やりたくって、基経の「権力」という歌が歌いたかったそうですが、最後のディナーショーで「権力」と言う歌を歌うのはどうかなとなって、主題歌にされたそうです。

話の端々から宝塚を根っから愛していることが伝わってきます。

はおっていた着物を脱いで、メンバーたちとのトークが始まりました。

愛月さんとの心に残っていること
小桜:器の大きさ、心の広さ
『ロミオとジュリエット』の代役は、愛ちゃんがロミオ、ほのかちゃんがジュリエットだったそうです。代役稽古の時に、抱きつきに行く振りでゴーンとぶつかってしまった時に後であやまったら、『お芝居だから、全然いいんだよ。どんなお芝居でも受け止めるし、その場の気持ちでやってくれたらいいから』と。

海外ミュージカルは2番手さんクラスが代役になると聞いたことがありましたが、本当で、実際にお稽古もされているのですね。全てを習得しておかなければならず、大変な立場なのですね。

音咲:忙しい時ほどポジティブ。
今回のディショーのお稽古は公演中でとてもハードで、退団でお忙しい中、率先して明るくふるまって、みんなを前向きにしてくれ、専科時代の辛かった時をふまえて、「ザ人間力のある人」だなと尊敬されているそうです。

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明るくいないとね。いつだって笑いを提供しようと生活しているので、半分がお笑いの人だけど、笑いを提供して、星組では「仕切り屋」と言われています。それでは良く無いかなと思って「こぶし」と言う名前ができて、退団するその日までみんなを鼓舞していきます。

蒼舞:ディナーショーメンバーに選んでもらった理由。
『VERDAD!!』の稽古場ですごくアピールしていたので、その姿勢が愛ちゃんに響いて、男役として熱くしている人に出て欲しいと愛ちゃんが思っただからだそうです。

ディナーショーメンバーを、主演者が選ばれているのですね。

ひろ香:滲み出てくる言葉に説得力がある。
以前にショーでソロを担当した時に、逆に引き算を考えた方が良いよとアドバイスされたこともあったそうです。

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100%以上出し切ってしまうタイプでやっていたけど、「不滅の棘」のエロールの時に、頑張っていては格好良くない役で、木村先生に『引き算の芝居を考えて見たらどうか』と言っていただいて、何かが抜けてストンと落ちた感じだったので、こりんちゃん(ひろ香)にもアドバイスしたのだと思う。

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さりげなくさらっと言ったことを、こうやって心に留めて聞いてくれている下級生がいることが本当に嬉しいですし、何か残せていたら良いなとスゴク感じます。

4.宝塚ミュージカル作品・リクエストの多かったもの
・愛と死のロンド『エリザベート』
トートの目が鋭く光って迫力がありました。

『エリザベート』は愛ちゃんにとってターニングポイントになった作品だそうです。
「死」を演じた時に、「トートを聞いてみたい」という声を沢山もらっていたので、この機会に挑戦されたたそうです。聞くことができて胸アッでした。

いつか『ロミオとジュリエット』
一瞬にして爽やかな少年ロミオの雰囲気に。

最後はロミオ&ジュリエットの代役だった小桜ほのかちゃんとのデュエットがありました。

・さよならは夕映えの中で『風と共に去りぬ』
最後の新人公演ではベル・ワットリングだったそうです。男役としてバトラーは演じてみたい役だったので、今回前奏のお芝居から挑戦できたことが嬉しかったそうです。
願わくばこの続きの、愛ちゃんのバトラーを見てみたくなりました。

・朝日の昇る前に『華麗なるギャツビー』ジェイ・ギャツビー
専科時代に出演した「ロマンチックコンサート」で、諸先輩方の中で、何を選んで歌おうか悩んだ末に、杜けあきさんが歌われていたこの曲を選んで歌われたそうです。

OG公演では、先輩から順番に選曲されていくので、一番の下級生の愛ちゃんは、選ぶことが難しかったのでしょうね。

今の退団する前の心情と重なる所もあって、今回この曲を歌いたいと思われたそうです。

5.星組ショーメドレー(ファン時代)
客席から宝塚を観ていた時に大好きだった星組のショーナンバー。

・ネオ・エゴイスト(誘惑Ⅱ)
黒いサングラスをかけて。

・美麗猫

・夢は世界を翔けめぐる 4人で

6.フィナーレ
黒燕尾赤い薔薇を一輪携えて。
・愛!
ソロダンスから、2人の男役さん加わって黒燕尾群舞。(3人ですが)

・この愛よ永遠に
音咲さんの歌で、小桜さんとデュエットダンス
リフトも素敵でした。
元男役の音咲さんは、男役の声と娘役の声を一人で担当されていました。

・愛の旅立ち ソロ

カーテンコール

アンコール 1
白にシルバーの飾りの入ったひらひらのロングジャケット。

・熱愛のボレロ

専科時代の「ロマンチックコンサート」で紫苑ゆうさんが歌っていらした曲だそうです。
その時に袖でみながら、男役の集大成としてこの曲に挑みたいと思われたそうです。
こんなにも熱く熱く歌うことができるのかと感動されたそうです。

愛ちゃんの「熱愛のボレロ」もとても熱く、今までの歌唱方法とは違う、OGさん風味の熱と心のこもった熱唱でした。

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この曲に挑戦させていただいたこと、本当に嬉しく思います。皆様にもその気持ちが届いていたら嬉しいです。

最後の言葉4名と愛ちゃんは感極まって涙、涙でした。

蒼舞 言葉にならない思いの瞬間を迎えました。楽しいとか嬉しいことではない深いものです。ここで学んだこと、愛月さんのエネルギーだったり思いだったりを、受け継いでいけるようにしっかりと頑張っていきたいです。

小桜 愛さんは私にとって愛情を大切にした娘役になりたいと思う、きっかけをくださった男役さんです。胸が苦しくなるくらい幸せな気持ちにさせていただいて、皆様と幸せな気持ちを共有することができて感謝しています。

音咲 愛さんの今までの思いや宝塚への愛がこもったディナーショーの一員になれたこと、自分にとっての財産になりましたし、宝塚を改めて好きだなと思いました。

ひろ香 愛さんの宝塚愛、男役への愛、お客様への愛があふれていらっしゃることを沢山感じることができて、まだまだ舞台にぶつけることが沢山あるなと勉強になりました。

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みんなの話とお客様の拍手から、宝塚が好きだという気持ちがちゃんと届いているのだなということを自分が一番実感してしまって、ウルっと来てしまったんですけど、千秋楽は泣かなかったのに、ここにきて泣いてしまうという。宝塚が好きだという気持ちが一番大切だと思うんです。それがなかったら、ここまでいられなかったと思いますし、宝塚を愛する皆様と出会えたことが本当に私の宝塚人生の財産です。本当に皆様たくさんの愛をありがとうございました。

さきっぽさんの五七五「川柳」
宝塚 愛さんあっての 宝塚

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退団公演中のディナーショー開催というのは、ハードスケジュールではあったんですけど、みんなに支えてもらって、こうやってみんなとひとつのものをつくり上げられて、皆様が喜んでくださっていることが、何物にも代えがたいなと思って、本当に幸せな時間でした。ありがとうございました。

アンコール 2

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幸せ過ぎて、この空間とこの光景を心に留めて絶対に忘れません。
ライブ配信を楽しんでいただけましたでしょうか。
宝塚が大好きで、こんなにも幸せな気持ちで退団できること、全ての関わった方のおかげだなと感謝な気持ちでいっぱいです。男役に完成形はないので、最後の退団の日まで、自分の憧れた男役像を追求し続けていきたいと思います。

アンコール3

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みなさん何度も呼んでいただいてありがとうございます。もうないですよ。私の愛伝わりましたでしょうか。みなさんに出会えて私は幸せです。最後まで感謝の気持ちを舞台から伝えられますよう頑張ります。バイバイ。

終わったのは 21時19分。予定より34分のオーバーでした。

愛ちゃんが深く愛している宝塚の素晴らしさを、愛ちゃんを通してさらに味合わせてもらいました。
そして「愛月ひかるがどれだけ素晴らしい人であるか」も、さらに噛みしめたディナーショーの配信でした。

「All for LOVE」のスカイステージでの放送は私の見た夜の部だそうです。
初回放送は12月5日(21:00)、9日(20:00)、12日(14:00)、14日(24:00)、20日(14:00)、26日(21:00)とあって、退団日が12月の最後の放送日です。

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