こんにちは、くららです。
昨日午後3時半の星組「ぴあ貸切公演」を観劇しました。私の最後の観劇でした。
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9月18日に初日の幕を開けましたが、来週の月曜日(11月1日)が千秋楽で、残す公演日は4日間となってしまいました。
愛月ひかるさんを始め7名の退団者の化粧前は既に白色になっているのですね。
千秋楽には愛ちゃんの「サヨナラショー」もあるので、お稽古をされていることでしょう。
11月3日から愛月ひかるディナーショー「All for LOVE」も始まるので、愛ちゃんや出演者は本当に大忙しですね。
深化が著しい『柳生忍法帖』
久しぶりに星組公演を観たら、進化と言いますか「深化」がものすごくて、完成度があがって、初日の頃と比べるなら「別物」と言っても良い程の作品に思えました。
それぞれのお芝居が深まったことで、お話が分かりやすくなったように思いました。
お芝居の音響も調整されたのか、臨場感があって痛快な時代劇感が感じられました。
更に進化し続ける礼真琴
礼真琴くんの歌う十兵衛のソロは、本当に名曲です!低音ボイスに更に磨きがかかって、恍惚と聞き惚れてしまいました。
殺陣の速さも凄く決まっていて、「格好良い!」が更に進化中。
野性味をおびた十兵衛は初日の頃からとても格好良かったのですが、花婿の玄達として両目が盲目設定の目を伏せた時はあまり似合っていないと初日の頃は思いました。濃いシャドーが入って、色っぽく格好良くなっていました。
この公演では、男役としての野性味と色っぽさもあふれて、新しいこっちゃんの魅力が新規開拓されています。
今回で退団の愛月さんの芦名銅伯は、貫禄がある特別な「ラスボス」感が漂っていて、こういう悪の存在感は、今の宝塚の中では唯一無二と言ってよいと思います。今後誰が引き継ぐのでしょう?
滑舌も良く、セリフがすっと入ってきて、本当に最高の集大成として、美しい年齢不詳の芦名銅伯を「悪の華」として演じていらっしゃいます。
舞空瞳ちゃんのゆらの一途な狂気をはらんだ演技が自然に感じられるようになりました。まだ唐突さは脚本の問題なので否めませんが、ゆらに感情移入すると、ゆらの気持ちの変化が痛々しいほど伝わってきます。
このストーリーは「十兵衛とゆらのラブストーリー」に違いありません。
ゆらとの最後で、十兵衛とゆらはキスをします。
今回はその時の心底嬉しそうなゆらに心が打たれました。
その直後がポスターになっているシーンだと思います。
芝居のラストは、ゆらはせりあがって後ろで踊りせり下がっていきます。その前で十兵衛は「もう一人、俺だけが弔ってやれる女がいる」と言ってはけていきます。
大野先生は、『柳生忍法帖』をトップコンビのラブストーリーとして描かれたかったのだなとあらためて気づきました。
原作どおり、キャラクターが沢山登場して、話の展開も詰め込み過ぎですが、東京公演までに、少し整理されると、『柳生忍法帖』は名作にもなり得るような気もしました。
七本槍の面々の個性の違いがはっきり打ち出されていました。
その中でも「美しくとどまって欲しい」と大野先生から「美形」を要求されている瀬央さんの漆戸虹七郎と極美慎さんの銀四郎。
瀬央さんのお化粧は白さが更に増して、色男ぶりがあがったように思えました。本当に悪の極みのゾクゾクするような美男子。
極美さんはお顔のセンターの傷が濃くなっていたように思いました。華がある超美形のお顔立ちなので、濃い傷になっても、美形の麗しさの何の邪魔にもならないことがスゴイところです。
綺城ひか理さん鷲ノ巣廉助、怖そうな最強の拳法家になっていました!
天華えまさんの平賀孫兵衛、悪役感が増していてすぐに殺されてしいますが、死に際の演技が本当にお上手で印象に残ります。
『モアー・ダンディズム!』フリーダムな星組
ショーでは、星組ならではの個性を活かしたフリーダム感もとっても打ち出されていました。
最初の頃は振り付けられた通り踊っている感じでしたが、それぞれが自己流にカッコ良さを魅せる感じに変化していました。
ハードボイルドの羽山先生の腕を振り落とす独特の振りでは、それが顕著で、それぞれがアレンジを加えて、魅力的に格好良く踊っていました。
特に礼真琴くんは抜け感があって、様になっていました。
礼真琴くんのどのダンスも、振付通りの上手なダンスから、礼真琴色の魅惑の最強ダンスになっていて、魅力があふれています。男役の色気も。
キャリオカの最後のみんなが揃うところは、星組生の個性がぶつかりあって、スゴイ迫力と楽しさが爆発していて、ずっと見続けて居たい思いでした。
アシナヨが、3人(礼、愛月、舞空)の美しさと思いがあふれる最高のシーンであることは、初日と変わりありませんでした。感受性の豊かなこっちゃんと愛ちゃんの表情から何とも言えない思いが伝わってきます。
見逃せない貸切公演
私の見たのは「ぴあの貸切公演」だったので、礼さん、愛月さん、瀬央さんがショーで『ぴあ』を叫ぶアドリブが最高でした。
礼さんは、プロローグから「ピィア!」
キャリオカ
「キャリオカの男6」の前で捌けていくところで礼さんが悩まし気風に「ピィアッ」「ピィアァッ」と連発。
階段開いた時の1列に並んだ「キャリオカ6」の面々(天寿、綺城、天華、極美、碧海、天飛)は、全員笑ってしまっていました。
しかしすぐに立て直して、それぞれが「自分を見ろ!」と個性を打ち出して踊っていたのは流石でした。
テンプテーション
礼:「チケット買うなら!」
愛月:「ぴあだろ!」
瀬央さん「ラパッション」
「ラパッションラパッション」と歌う所で、「ぴぃあ!ぴぃあ!ぴぃあー!」と小島よしお風に。
普通にキレキレにキザッて、テンション高く歌われるので、余計に可笑しくて楽しかったです。
瀬央さんは、本当に憎めない愛おしいお人柄ですね。
現在星組公演の貸し切りのアドリブがとても楽しいと話題だったので、遭遇できて嬉しかったです。
印象に残った生徒さん
極美慎くん(100期)
長身で小顔でキラキラオーラは更に磨きがかかっていて、歌も演技もダンスも上手になっています。
存在するだけで目が惹かれてしまいます。スターオーラがスゴイ!
水乃ゆりちゃん(102期)
首が長くてデコルテが美しくて長身なので、ショーでのドレス姿がひと際美しくて目を惹かれます。
プロローグは緑の衣裳で、綺城ひか理さんとデュエットダンスをしていました。
ゴールデンデイズでは、水色の軍服の極美慎さんとデュエットダンス。
長身なので長身の男役さんとのデュエットダンスが映えます。
天華えまさん(98期)と碧海さりおさん(101期)のダンス
天華さんと碧海さんはダンサーだなと思いました。上手だなと目を向けると二人の場合が多いです。
碧羽陽さん(107期)の笑顔
ロケットでは、私のお気に入りの鳳真斗愛くん(102期)の笑顔に目がいくのですが、同じようなはちきれんばかりの笑顔をキープして踊っているのが碧羽陽さん。
お名前に「陽」が入っているように、陽のエネルギーに満ちているので目が惹かれました。
ハードボイルドの瀬央さんと綺城さん
ハードボイルドの瀬央さんと綺城さんのタンゴのシーン、初日の頃はギコチナサを感じましたが、格好良く様になってきたように思いました。
その後、瀬央さんの腰の振り方が独特なのはツボです。色っぽく踊られているのですが、ちょっとだけ様になっていない。(ゴメンナサイ)
お芝居の天丸の瑠璃花夏さん(103期)
今にも死にそうな中、心情をこめて弱弱しく歌うシーン、子どもの無邪気さがあって、とても心が打たれます。
宝塚大劇場での公演は長期だった上、チケットが販売された頃はコロナの感染者が爆発していて、9月分は「売り止め」があったため、チケットの売れ行きが今一歩だったようです。しかし東京宝塚劇場公演は、一般前売で予定枚数終了とのこと。
期待が高まっていることを感じます。
この星組公演は、更に進化し続けて、その期待に十分こたえてくれると思います。
『柳生忍法帖』の柳生十兵衛は、礼真琴くんの代表作と言えるところまで昇りつめていくような予感もしています。
月曜日の宝塚大劇場の千秋楽の配信も楽しみにしています。
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