星組『めぐり会いは再び』『Gran Cantante!!』初日感想
こんにちは、くららです。
星組公演の初日を観て来ました。

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お芝居とショーの雑感

『めぐり会いは再び』の開演のご挨拶の礼真琴くんの声がとっても高いので、「えっ誰?」と思ってしまいました。
前回の『柳生忍法帖』の時の低めの声と全くの別人のようでした。

(話が違いますが、開演アナウンスは、夢妃杏瑠さんが退団されたため、瑠璃花夏ちゃんでした。とっても滑舌が良い!お芝居でもその滑舌の良さを活かして活躍されていました)

『めぐり会いは再び』は、ハッピーでかわいくて楽しい世界観で、たくさん笑って、幸せに満たされました。
礼真琴くんのトップ史上、最強に可愛い役です。もう存在そのものもチャーミングで愛さずにはおれません。こんなに魅力的に演じることができるのもスゴイ才能!

一転してショー『Gran Cantante(グラン カンタンテ)!!』は、男役の色香たっぷりで、礼真琴くんのトップ史上、一番男っぽく、色気あふれていたのでは?と思います。

「素晴らしい歌い手」を意味するスペイン語のタイトルどおり、こっちゃんの歌を堪能させてもらいました。美穂圭子さんの美声もたっぷりと。

しかし歌に傾注したショーではなく、ダンスもたっぷりありました。
「ダンスの舞空瞳ワールド」の部分も最高でした。
トップお披露目公演『ロックオペラ モーツァルト』で技術力と表現力の高いシャープで繊細なダンスに衝撃を受けましたが、あの時から3年、進化し続けているダンスに、今回もセンセーショナルな感動!(雪組のショーのタイトルですが)

礼真琴くんがいないセンターで、舞空瞳ちゃんが踊るのも、圧巻でした。
ダルマ姿も、超絶格好良い!
お芝居では可愛いプリンセスを演じていましたが、ショーでは大人っぽい雰囲気で魅了してくれます。

ダンサーの礼真琴くんと組んだら、さらにスゴイことに。デュエットダンスは、ショーの途中とフィナーレで2回ありました。

ショーの途中は、真琴くんが音波さんと踊っているところに、舞空瞳ちゃんが押し出し強く「わたしよ」とやって来て、その場をかっさらって、体幹を鍛え上げたアクロバティックなデュエットダンスを魅せてくれます。

フィナーレのフラメンコの激しいデュエットダンスも素晴らしくて、見応えがありました。このお二人はどこまで高みを目指していかれるのでしょうか?

お芝居もショーも、それぞれのスターさんたちに見せ場があって、みんなイキイキとエネルギッシュに活躍していて、熱くて情熱たぎる星組の真骨頂でした。

星組でも若手台頭の気配が

極美慎くんについて

お芝居では、オンブル(綺城)の息子のロナン役で、派手でキザで格好良い、礼真琴くん演じるルーチェの花婿選びのライバルの役です。
トップスターのライバルという関係性と、最後に見せ場があるので、おいしい役とも言えます。

ショーでは、中詰めの一番最初にセリ上がってきて、銀橋を1人渡りしながら、懐かしい宝塚のスペインメドレーの中の「青春を駆ける」を歌ってくれました。
ザ・スターとしての活躍の場があることに「スゴイ!」と感動しました。

フィナーレの冒頭、初舞台生ロケットの前に若手男役さんたち8人のシーンがありました。
その中で最初に歌っていたのは、極美慎くんと天飛華音くんです。二人が目立ちます。

今度バウホールの主演をすることになっていますが、極美くんの前にレールが用意されつつある感じがしました。

(綺城さん天華さんは、プロローグの後「サン・ホセの祭り」で、2人の場面があります。)

天飛華音くんについて

大劇場ロビーのパネル入りしました。
そして今回から大階段のセンター降り。

男役群舞5人の中に選ばれていました。
(瀬央、綺城、天華、極美、天飛)

極美くんの所で紹介した、フィナーレの冒頭の歌手。

中詰めで、礼真琴くんに見たことのない娘役さんたちが絡んでいるなと思ったら、女装の男役さんたちでした。その中でも華音くんは妖艶な美しさで目を惹きました。妖しいススピカ(希沙薫、碧海さりお、天飛華音、咲城けい、奏碧タケル)

ショーで銀橋に並んだ時に、以前より大分内側になっていました。
フィナーレの並びも。

お芝居では、コソ泥役を奏碧タケルくん(102期)、大希颯くん(105期)と一緒に常に3人組で演じていました。

華音くんの今回の公演での出世は、目に見えてわかりました。

他の新人さんたち

お芝居で、双子のカストル役の稀惺かずとくん(105期)と、ポルックスの詩ちづるちゃん(105期)の出番はいろいろと多かったです。2人の歌のシーンもありました。
やはり期待されている2人です。

双子のカストルとポルックスは、紅ゆずるさん演じたブルギニョン白華れみさん演じたリゼットの子どもです。

「父親(紅)に似て落ち着きがないな」と言われて、会場に大笑いが起こっていました。『めぐり会いは再び』の初演、再演をご存知な方が多いなと思いました。

宙組のトップ、2番手も名前で出演
真風涼帆さんは、劇作家のエルモクラートを演じていました。
芹香さんは、美弥るりかさん演じるアジスの従者のケテル

天華さん演じるセシルは、真風涼帆さんが演じたエルモクラートの弟子設定で、真風さんがメガネをかけていたので、天華さんもメガネでした。

そして「エルモクラート先生はコスモ国にいるよ!なんでかケテルもそこにいる」という会話があったので、受けていました。

今回新人公演の主演をする咲城けいくん(102期)は、花婿候補のリドル・ル・カイン役です。
11年前の初演で美弥るりかさんが演じたアジスが、ル・カイン王国の第24王子で、咲城くん演じるリドルは128王子です。
美弥るりかさんさんがその時に着ていた衣装だったと思います。

碧海さりおくん(101期)演じるヴァルター・オルレインは、夢乃聖夏さんが演じられたリュシドールの騎士団の弟子設定で花婿選びに参加。

107期の美玲ひなちゃん
文化祭や初舞台の時から、可愛いなと思っていました。
アンジェリークの回想、子ども役で出演しています。とっても可憐でした。

前回の2作を知らなくても、全然楽しめますが、知っていて見た方が楽しいかもしれません。
(月額見放題プラン「プレミアムプラン」で、2011年の『めぐり会いは再び』と、2012年の『めぐり会いは再び 2nd ~Star Bride~』を見ることができました)

沢山のカップル誕生
小柳先生の胸キュンワールド全開で、沢山のカップルが誕生します。元々カップルなのも合わせると
礼&舞空
瀬央&有沙
天華&水乃
極美&小桜

綺城さんだけは、悪役の宰相オンブル役なので結ばれません。
綺城さんの悪役は、悪の空気をまとった凄みのある「悪人」で、なかなか良かったです。

餞別シーンがたっぷり

この公演で、天寿光希さん音波みのりさん華雪りらさんが退団されます。

お芝居でも、ショーでも3人に手厚い餞別シーンが盛り沢山にありました。

お芝居で、華雪りらさんは、冒頭の回想シーンでルーチェの母親役。
途中は花嫁候補の一人で、とっても可愛いドレス姿でした。

天寿光希さん、音波みのりさんは、第1弾にも第2弾にも出演されていたので、今回もその役です。
天寿さんは、オルゴン伯爵家の執事ユリウス。

音波さんは、レオニード役。素敵な衣装を何回も着替えられていて、前作のフォションに扮した衣装でも登場されました。

お二人とも出番が多く、深みのある良い持ち味をだされていました。

目が沢山欲しい現象
上手側と下手側で、関係ないお芝居が進行するので、どっちを見たら良いの?どちらも見たい!と迷ってしまいます。こういうシーンが何場面かありました。

12場では上手側でルーチェとユリウス、下手側でアンジェリークとレオニードのお芝居が長く続きました。
どちらも見たいので、何回も通わなきゃあとなってしまいます。

ショーでは、華雪りらちゃんは、通しの妖精役で、美稀組長と大輝真琴さんと3人で、幕開きから登場します。
りらちゃんだけ、白い衣装に羽根がついていてとっても可愛かったです。

りらちゃん、天寿さん、音波さんと一緒にセリの上で3人で踊っているシーンもありました。

天寿さん、音波さんは、書ききれないくらい活躍されていました。
天寿さんが歌って、音波さんが踊っているシーンもありました。

108期初舞台生について

108期生
初舞台生のラインダンスは、板ついた大階段から始まりました。
金色の大階段の下側が、紫のサフランの花で、覆われていてとっても綺麗。
そのセンターの一番下の目立つ所に、首席の茉莉那ふみちゃん。

サフランの花をイメージした紫の衣装に頭にオレンジのピョコっとした飾りがついていて、とっても可愛かったです。
大階段から階段を下りて別れて、7つの星をつくって、横一列に並んで足上げがはじまりました。

ピックアップシーンもいろいろとありました。誰が目立つというわけでなく、それぞれが精いっぱい頑張っていました。

最後は全員で銀橋を渡っていって、しっかりみんなのお顔を見ることができました。

百花沙里先生の振付。
昔に見ていたような、オーソドックスなラインダンスのように思いました。

108期生は、とにかく笑顔を絶やしません。
口上の時もそう思いました。
つくり笑顔ではなく、心が伝わってくる笑顔です。

銀橋を笑顔いっぱいで渡っていく姿を見ながら、涙があふれてきました。
初舞台生ロケットを見て、涙したことはあまりありません。

首席の茉莉那ふみさんは、インタビューで108期生を「雑草のような期。たくさん同期と励んできたので、信じてがんばりたい」と話されたそう。

本当に苦難の中を通ってきた108期生ですが、その苦難の分、得るところも多かったのだろうと思います。

お一人は口上だけ出演して、ロケットはお休みされています。
どうか、みんな元気に千秋楽まで駆け抜けていって欲しいと思います。

階段降りについて

天寿光希(エトワール)

小桜ほのか、天飛華音

極美慎、有沙瞳

綺城ひか理、天華えま

瀬央ゆりあ(左側の孔雀羽根、面積小)

舞空瞳(右側の孔雀羽根、面積大)

礼真琴(トップ大羽根、ナイアガラ)

音波みのりさんが歌無しで、せおっちの後にセンター降りされたそうですが、私はせおっちの羽根にビックリしてそちらを見ていたので、気づきませんでした。

瀬央さんが片側の羽根を背負って降りてきて、その後舞空瞳ちゃんも反対側の羽根で降りてきて、一瞬同じサイズかな?と思いましたが、見るからに空間を埋めている部分がせおっちより多かったです。

礼真琴くんを挟んで、二人の羽根は左右対称になっていたので、同じサイズにすれば良いところを、サイズに違いをつけていることは、序列の差をあらわしているのでしょうか?

せおっちは、お芝居でもショーでも2番手の位置で活躍されていました。

最近は2番手とトップ娘役は、同じボリュームの大羽根を背負っています。
それが今回大きさに差をつけていたということは、同じ序列では無いということをあらわしているのでしょうか?

なかなか奥深いです。

並び 極美・綺城・副組長・美穂・天寿・舞空・・瀬央・有沙・万里 ・組長・音波・天華

宝塚の序列社会の奥深さを星組の階段おりで感じました。

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