星組「鎌足組」始動!
星組千秋楽から、もう一週間。はやかったような、短かったような1週間でした。

今日が「鎌足」の集合日。紅ゆずるさんは、ゆっくり静養できたでしょうか。
退団前のトップスターさんなので、静養どころではなかったかもしれません。
本当にトップスターさんって、大変だと思います。

スポンサーリンク



『鎌足−夢のまほろば、大和(やまと)し美(うるわ)し−』配役について

公演解説が、以前のものとまた大きく変更になっていました。
さゆみさん主演の中臣鎌足の波瀾に富んだ生涯を描く楽劇(ミュージカル)ということだけは変わりません。

「入鹿の妹と瓜二つの娘」という記述で綺咲愛里ちゃんが2役を演じるのかな?と思っていましたが、
その件が「パッサァ」いやバッサリ消えていました。
「オームシャンティオーム」のシャンティ/サンディのような一人二役設定はなくなったようです。

綺咲愛里ちゃんが演じるのは、車持与志古娘
はじめは天智天皇の妃で、その後に藤原鎌足の正妻になり、子どもの不比等はご落胤ではないか?という説が多いようです。
咲城けい君が不比等を演じるので、そのあたりの三角関係が描かれるのでしょう。

そして星蘭ひとみちゃん演じる安見児も、天智天皇に采女としてつかえていましたが、天皇の命により鎌足の妻になった女性です。

われはもや安見児得(やすみこえ)たり皆人の得難(えかて)にすといふ安見児得たり

「万葉集」に収められている鎌足が詠んだ和歌です。
誰もが望んで得られなかったすばらしい安見児を、天智天皇より与えられたというよろこびの和歌です。
采女とは、各国の豪族から女官として天皇に献上された美女たちで、多くの采女がいたそうですが、天皇の妻にもなれる資格を持つことから、当時、采女への恋は命をもって償うべき禁忌であったそうです。
鎌足は、天智天皇から特別に采女の安見児を賜ったことから、恋の成就と、天皇が自分だけに特別な許可を与えてくれるほど宮廷内で力を持っている名誉を誇っている歌だそうです。

鎌足が車持与志古娘と結婚したのは20歳代、安見児との結婚は50歳代前後と言われています。
安見児との関係は色恋というより、名誉の方が強かったのかもしれません。
しかし宝塚では恋愛関係として描かれるのかな?さゆみさんとあーちゃん(パッサア)は、今回はラブラブ関係では終わらないのか?

美女設定に星蘭ひとみちゃんが配役されることには、とても説得力があります。
美しく華のある彼女の存在は、技術力が無くても圧倒的です。

星組期待の娘役の有沙瞳ちゃんは、皇極天皇(宝皇女/斉明天皇)つまりは、瀬央ゆりあ演じる中大兄皇子(天智天皇)の母親役ということで、2度即位した女帝として魅力的な女性のようです。

生田先生もあらすじをばっさり書き換えたりしながら、良い作品に仕上げようと頑張っていらっしゃるのだと思います。
時代劇に疎いくららですが、飛鳥時代のお話は「あかねさす紫の花」をはじめわかりやすいので好きです。
どのような作品になり感動をいただけるのか、楽しみにしています。

『GOD OF STARS-食聖-』『Eclair Brillant』の出演者決定

紅ゆずる・綺咲愛里サヨナラ公演の出演者決定のニュースがありました。

専科から、汝鳥 伶さんと華形ひかるさんが出演されるようです。
華形ひかるさんが出演されることで、七海ひろき君の抜けた三番手は瀬央ゆりあ君に決めないのでは無いか?と噂されていますが、「鎌足」の方で波線上の主な配役に入っていたので、せおっちが三番手だと思います。

そしてメンバーのなかに、舞空瞳ちゃんが入っていました。4月29日から星組なのですね。
くららの予想では、次期トップスターは礼真琴君で、舞空瞳ちゃんがその相手役だと思います。

娘役人事について

そうすると2番手娘役だった有沙瞳ちゃんは、「鎌足」でも年上の役を与えられ、路線外になるのでは、と心外に思う方もいらっしゃると思います。
娘役のトップ就任だけは、本当に「水物」なので、どうしようもない所があります。
有沙瞳ちゃんはスポンサーもしっかりついているのに。

仙名彩世ちゃんのように、頑張っていたら突然トップ娘役が巡ってくることもあります。
渚あきさんは娘役14年目で星組のトップ娘役に就任しました。
ふづき美世さんも舞風りらさんもトップ就任時は路線娘役ではなかったです。
遠野あすかさんもはじめは抜擢続きでしたが、途中専科に移籍したのち、娘役12年目での星組トップ娘役就任でした。

最近の傾向として、「初詣ポスター」に掲載された娘役をトップに選んでいますが、それだけでは需要は賄えきれないので、実力や華のある娘役さんには、チャンスが巡ってくる時もあると思います。

そしてトップ娘役に就任してしまうと、退団する時がカウントダウンで迫ってくるので、トップに就任しなければ、長く在団することができます。

星組の音波みのりさんは、トップでなくてもいつも魅力的な役を演じられ、ショーでも活躍されています。
今度の全国ツアーの「アルジェの男」では娘役の主役のサビーヌを演じられ、ショーでも大活躍されると思います。

音波みのりさんのようにトップに就任しなくてもいつも舞台上で輝いていることも娘役さんの素敵なあり方だと思います。
娘役さんの中ではトップ娘役至上主義という傾向が強くないのではないでしょうか。

89期の美人の期の中でも特に美人の羽桜しずくさん、現在は中島亜梨沙さんという本名でご活躍中ですが、トップ娘役の自信がなくて娘役トップ就任を断ったという噂があります。真偽のほどはわかりませんが、全ての娘役さんがトップに就任したいと思っているわけでは無いと思います。

そのためファンが勝手に「役付きが悪くなってかわいそう」等と思うことが、一番失礼なことだと思います。
タカラジェンヌは、みんなそれぞれの価値観の中で頑張っていらっしゃるので、ファンはただ見守りながら応援するのが一番ではないでしょうか。
ポチッと応援していただけると嬉しいです♪
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村