雪組6名の退団者と限りあるタカラジェンヌの宿命
こんにちは、くららです。
昨日の月組の大劇場の千秋楽と、新生雪組の集合日が重なっていました。
昨日は月組のことで思いがいっぱいでしたが、今日は、雪組の退団者と思うことについて書いていきたいと思います。

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雪組退団者6名は全国ツアーメンバー

4月に望海さん真彩ちゃんと一緒に全部で8名の方が退団されたばかりでした。

4月11日付雪組退団者8名

望海風斗(89期)、真彩希帆(98期)、彩凪 翔(92期)、笙乃 茅桜(92期)、煌羽 レオ(94期)、真地 佑果(96期)、ゆめ 真音(100期)
朝澄 希(101期)

11月14日付退団者6名

沙月 愛奈 (89期)
橘 幸 (96期)
華蓮 エミリ (96期)
星南 のぞみ (98期)
汐聖 風美 (100期)
望月 篤乃 (101期)

この6名の方全員、全国ツアー組でした。

そして上級生の4人は、「ご当地ジェンヌ」として紹介されていました。

神奈川県相模原市出身の沙月愛奈さんは、「相模女子大学グリーンホール」がまさにご出身地。
香川県出身の華蓮エミリさんは、「四国出身」ということで、愛媛県公演で紹介。
愛知公演の時は、愛知出身者がいなかったので、千秋楽の日に「近隣出身ジェンヌ」ということで、岐阜県出身の橘幸くんと、滋賀県大津市出身の星南のぞみちゃんが紹介されていました。

既にみなさん全国ツアーの時には、退団を決めていらしたと思うので、最後の全国ツアーとして心に刻みながら公演をされていたのですね。

5名が望海・真彩プレお披露目全国ツアーメンバー

2017年8月25日~9月18日まで、『琥珀色の雨にぬれて』『“D”ramatic S!』望海・真彩プレお披露目全国ツアーが行われました。

この時、沙月愛奈さん、橘 幸くん、華蓮 エミリさん、星南 のぞみさん、汐聖風美さん5人がこの「プレお披露目」のメンバーでした。
望月篤乃くんだけ、彩風咲奈さん主演「『CAPTAIN NEMO』…ネモ船長と神秘の島…」組でした。

『琥珀色の雨にぬれて』では、星南のぞみさんが波線上の「娘役2番手のフランソワーズ」役に抜擢されて、大きな役に体当たりでぶつかっていました。トップ娘役は同期の真彩ちゃん、『私立探偵ケイレブ・ハント』では、望海さんの恋人役を演じていました。

沙月愛奈さんは、ジゴロの元締め「高級クラブ“フルール”の女主人エヴァ」という重要な役でした。
ダンスの名手ですがお芝居が得意な方では無かったので、チャレンジした役だったと思います。

望海・真彩プレお披露で、ダンスが苦手だった真彩ちゃんは、全国ツアー中、時間があれば望海さんとデュエットダンスの練習をしていたそうです。
その時から退団公演まで、沙月さんがデュエットダンスを見てくれて、アドバイスをされていたそうです。

この6人の退団発表を受けて、望海さんも真彩ちゃんもインスタで触れていらっしゃいました。
共に濃い宝塚時代を過ごしてきた仲間の退団には、感慨深いものがあるでしょう。
特に望海さんは沙月さんが同期、真彩ちゃんは星南のぞみちゃんが同期です。

私はこの全国ツアーには深い思い入れがあったので、今回の6名の方の退団には、「望海さん真彩ちゃんの時代」がさらに過ぎ去ってしまうような、寂しい思いもありました。

彩風咲奈さん率いる新しい雪組がスタートしたので、新陳代謝が宿命の宝塚なのは、わかっているのですが。

コロナ禍であっても、毎年40名程の初舞台生が入団してくるので、卒業していく方が同じ程、いなければなりません。
昨年の退団者が少なかったので、今年が多いのは仕方ありません。

2021年退団者数

1月3日に退団された専科の松本悠里さん
4月11日に雪組を退団された8名。
5月23日に星組を退団された6名。
7月4日退団予定の花組6名。
7月28日退団予定の星組の桃堂 純さん。
8月15日退団予定の月組の9名。
10月1日退団予定の本科の轟悠さん。
9月26日退団予定の宙組の7名。
そして11月14日退団予定の雪組の6名。
全部で45名の退団者です。

さらに星組『柳生忍法帖』『モアー・ダンディズム!』の東京千秋楽が12月26日なので、星組の退団者数も追加されます。
星組生は全組の中で一番人数が多いので、少なくない退団者数が予想されます。

2020年がコロナの影響を受けて、退団者が15名と少なかったので、2020年、2021年2年分を合わせても、例年の退団者数よりは少ない状態です。

6月26日からの初舞台で、107期生39名が初舞台を踏みます。(既に休演が決まっている方は残念ですが。)

始まる人と同じ数だけ、別れがなければならない宝塚。
だからこそ、特別なエネルギーに満ち溢れていて、素晴らしいのでしょうが、わかっていても「別れ」は、悲しいですね。

今後はどうなる?

組子の急速な若返り化
全組をみてみたら、今年の退団ラッシュ後、「組長、副組長」の管理職以外の組子の筆頭の学年が、とても若返ります。
花組は92期研16。
月組91期研17。
雪組91期研17。
星組91期研17。
宙組92期研16。

栄華を誇っていた「89期生」も、沙月愛奈さんが退団されることで、専科の凪七瑠海さんおひとりになってしまいます。

「専科」と「組子」では、最長在団学年が違うのでしょうか?

85期の雪組生だった舞咲りんさんと、専科生だった華形ひかるさんは、昨年退団されました。

先ほど書いたように、2021年になって、組子の筆頭の学年がとても若返っています。

沙月愛奈さんについて
先週終わった「ヴェネチアの紋章」では、沙月さんは「青い影S」で特別に素晴らしいダンスを披露されていました。
「芸事」に年齢は関係ない、才能とセンスと経験値こそ全てと思わせてくれるものでした。
『ファントム』の従者はじめとして、高いレヘルの技術と表現力を必要とするダンスのシーンでは必ず真ん中で活躍されていました。

まだまだ活躍していただきたいで方ですが、「組子」として「定年」のようなものがあって、退団されるのなら、残念だなと思います。

「専科」に異動するしか選択肢が無いのかもしれませんが、昔のような「ダンス専科」というものは無いので、娘役さんが専科として残るには、敷居が高い面があるように思えます。

今年は「専科」の要だった、松本悠里さんが退団され、轟悠さんも退団されるので、「専科」も新しくなるようです。

下記の3名の方の専科異動が決まっています。
紫門ゆりや(91期 月組より)
凛城きら(92期 宙組より)
輝月ゆうま(95期 月組より)

『桜嵐記』のポスターには、「限りを知り 命を知れ」という言葉が記されています。
「宝塚人生」限りがあるからいっそう美しく輝いて生きているタカラジェンヌ。

沙月愛奈さんの退団について、グチグチと女々しいことを書きそうになって、「これがタカラジェンヌの宿命」と納得してきました。

桜の花が美しい時って、本当に短いです。
その短い美しい時限定でスターさんが頑張っている宝塚は、本当に贅沢な夢の世界だなと思います。

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