月組千秋楽配信感想 実直な珠城さん
こんにちは、くららです。
月組宝塚大劇場千秋楽公演をライブ配信で見ました。
とても良い千秋楽公演でしたね。

今日は梅雨の中間の晴天で、コロナが無ければ「パレード日和」だったと思いますが、パレードが無いのは残念でした。お水だけのフェアウェルはあったそうです。

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公演中にドンドンお痩せてなって…

土曜日の月組観劇の時に「アフロ祭り」に遭遇したことを書きましたが、その観劇時に驚いたことは、珠城さんがとてもお痩せになっていたことです。

『WELCOME TO TAKARAZUKA』『ピガール狂騒曲』の東京公演で、お顔がシュッとして、痩せられたなと感じましたが、その後も3Days Special LIVE『Eternità』、『幽霊刑事』と、お忙しい日々が続いて、今回の『桜嵐記』『Dream Chaser』に突入しました。

しかし5月11日の『桜嵐記』『Dream Chaser』の初日は、まだ珠城さんらしい骨太さがありました。
それが公演を重ねるごとに頬がこけていって、衣装がブカブカに感じられるようになりました。
6月19日は、その痩せ具合を衝撃に思うほどでした。
その後2回の公演と1回のサヨナラショーを終えて、今日の千秋楽を迎えられました。

本日の配信を映像で見たら、痩せられたことはそれ程感じませんでしたが、web記事のサヨナラショー最後の曲「BADDY」で、のけぞったポーズをされている珠城さんは、衣装の中で細くなった体が泳いでいるように見えました。他の写真でも頬がとてもこけていました。

カーテンコールのご挨拶の中で話された本音

今日一日朝から本当に幸せでした。先ほどのサヨナラショーでのペンライト、もうナウシカのようになった気分で、黄色のペンライトが本当に輝いていて、言葉では言い表せないほどの思いになりました。

正直申しますと、体力的に今日限界かもしれぬと、ちょっと思った時があったのですけれども、公演が始まってからのお芝居に対する皆様の集中力ですとか、皆様の温かい思いに助けていただき、私も公演が進むにつれて、ドンドンドンドンエネルギーが増していきました。

サヨナラショーも皆様のおかげて、無事に完走することができました。
そして本日まで一緒に舞台をつくって下さったスタッフの皆様、照明のセンターさんも、いつもより強いピンライトをあてて下さっているのです。
それも公演中に、はっと受けて、お客様だけでなく、先生方、スタッフの皆様、そして出演者のみんな、皆様からの温かい思いを感じて幸せすぎて、一瞬で終わってしまいました。はぁっ、でもしっかりと噛みしめておりますし、心には留めております。

皆様、本日まで、温かいご声援本当にありがとうございました。

「正直申しますと、体力的に今日限界かもしれぬと、ちょっと思った時があった」という言葉は本音だと思います。

「命がけの公演」BY ちなつさん

『桜嵐記』と『Dream Chaser』での、珠城さんの出番の量はとんでもないものです。
芝居も出突っ張りですが、特にショーは高度なダンスを踊りっぱなし、ソロダンスがこれでもかと多く、リフトも美園さくらちゃんだけでなく、暁千星君まで一瞬ですが高い位置でリフトしたり。
どんな「アスリート」よりも「アスリート」されています。汗の量が半端ないです。

そして最後は、今までに無かった大きな特別ゴージャスなトップ羽根を背負われるのですから。
私は勝手に過去最高の重さではないのかな?と思っています。

鳳月杏さんの証言
桜嵐記の「ナウオンステージ」で、で鳳月杏さんが「たっちゃんが卒業ということで、今回の公演も芝居もショーも、本当に魂をこめて誰よりも過酷な状況の中命がけでやっている」と話されていました。

初日の珠城さんのご挨拶で
このもろうた時と力を何に使うか、珠城りょうとしましては、宝塚歌劇の長い歴史の中で、今この時を、宝塚を、月組を愛して下さる皆さま、そして愛する月組の仲間、そしてそしてずっと支え続けてくださったファンのみんなのために使いたいと思います。」と宣言されましたが、まさに「命がけ」で時と力を使いながら、今日の千秋楽を迎えられたのだと思います。

サヨナラショーの歌は、喉がきつそうでしたが、最後まで楽しませてくれました。
サヨナラショーについては、卒業の日を寂しい、悲しいではなく、少しでも笑顔で劇場を後にしていただけたら良いなという思いをこめて、選曲されたと仰っていました。

サヨナラ感はあまりなく、テンポ良く、ワクワクした感じて進行していき、最後は 「BADDY」になって、黒いサングラスをつけて、やんちゃにカッコよく、組子をけちらし、「悪党」になりきって、大騒ぎのうちに幕が下りるという、元気な明るさに満ちた印象的なラストでした。

珠城さんの幸せそうな心からの笑顔は、みんなを幸せにしてくれます。

珠城さんの大階段でのご挨拶

私はこれまで様々な色濃い時間を経験してまいりました、喜びに心が躍った時、幸せで涙があふれた時、苦しくて前を向くことが怖かった時、その経験の全てが私を成長させてくださいました。

どんな時も私は強く前を向いて歩んでくることができました。その原動力の全ては、ずっと支え続けてくださった方、不器用な生き方しかできない私に、いつも育て沢山の愛を与えてくれた大切な大切な月組の仲間、そして、そんな私を信じ共に戦ってくれたファンのみんなの存在です。

守るべきことがあると、人は何倍も強くなれる。この立場になって、その言葉の本当の意味を知ったように思います。
私は宝塚が大好きです。みなさまが大好きです。約14年間、男役として歩んで参りました日々は、最高に幸せでした。これまで珠城りょうに携わってくださいましたすべてのみなさまに、心からの感謝をこめまして、ありがとうございました。

研2の『ラストプレイ-祈りのように-』新人公演で、実質ヒロイン的な立場の2番手の霧矢大夢さんの役を演じたのをはじめ、研3早々に『THE SCARLET PIMPERNEL』新人公演の主演と、次々と早期に抜擢され続けて、研9でトップスターに就任し、誰よりも苦労の多かった宝塚人生だったと思います。
しかし、このような前向きな挨拶をされて、「最高に幸せ」と仰ることが出来て、本当に良かったと思いました。
共に戦ってくれたのが、「組子」では無く「ファンのみんな」という表現に至るのも、実に珠城さんらしいです。

ご挨拶の冒頭は月組トップスターとしてのご挨拶を丁寧にされましたが、それは省きました。
後のカーテンコールのご挨拶で、客席から思わず「真面目な珠城さんらしい」と笑いが起ったことを、「まさか笑われるとは思っていなかったのでビックリしましたが」と仰って、「これが私です!」と笑いに変えられていました。
この誠実さが珠城さんですね。

珠城さんにとって、美園さくらさんは舞台の上でのコンビであり、普段から必要以上にラブラブ関係を装う必要は無いと思っていらっしゃるように感じています。
千秋楽の舞台上でも、そのスタイルを貫いていらっしゃいました。
さくらちゃんの髪が珠城さんの衣装に絡まった時は、全力で珠城さんが対処していて、頼もしい良き先輩だなと思いました。

「嘘」が嫌いな珠城さんは、架空の宝塚の恋愛関係を、実生活でまで敢えてつくって見せることは、したくないのでしょう。
その実直さも、珠城さんらしくて良いと思います。
舞台の上では、素敵なコンビぶりを魅せてくれているのですから。

次期トップに決まっている月城かなとくんを一歩前に出して「その後は月城かなとが率いていきます。みなさま、以後お見知りおきを」と、次期のバトンをきちんと託していました。
最後は「月組恒例の千秋楽ジャンプを行いたいと思います」と締めていました。

時間が押している中、最後まで月組トップスターとしての役割をきちんと果たされていたのも、頼もしいなと思いました。

名作「桜嵐記」に巡り合った珠城さん

上田久美子先生の「桜嵐記」は、和物として、近年稀にみる傑作だと思います。
宝塚の名作として語り継がれていくことでしょう。
楠木正行が珠城さんにはまり過ぎていたので、再演はすぐには出来ないかもしれません。

現在は南北朝ブームで、さらに宝塚で「桜嵐記」が上演されたことで、南北朝武将総選挙で「楠木正行」が1位になったそうです。
企画出版社も驚くほど、宝塚の作品の影響は大きいそうです。

「時代劇専門チャンネル」で、宝塚の和物作品が放送されていますが、「桜嵐記」が放送されると人気になりそうな気がします。

そして来年の桜の頃、吉野の山には宝塚ファンが多く集まるのでは。
私はあの舞台で美しかった吉野の桜を、是非自分の目で見てみたいと思っています。

サヨナラ公演で、このような名作に巡り合い、名演されるのも、珠城さんの「運の強さ」だと思います。
緊急事態宣言が出た中でも、月組の宝塚大劇場公演は、無事に計画通り上演出来ました。
チケットが売り止めになってしまったことは、残念でしたが。

東京でのサヨナラ公演も無事に行われて、今日のような素晴らしい大千秋楽を迎えることができますように。

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