初日感想『桜嵐記・Dream Chaser』
こんにちは、くららです。
『桜嵐記・Dream Chaser』初日を観劇してきました。
芝居もショーも、オーソドックスな、昔ながらのサヨナラ仕様で、とても感動しました。
時間が無いので感想を大急ぎで書いていきます。(2回目を観劇して、間違っていたことを加筆しました。)

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桜嵐記について

上田先生の作品、演出について

お芝居では、終わりにかけて客席から、すすり泣き、号泣がおこっていました。
かといって暗いお話では無く、前半はかなり「クスクス」と笑うところもあって、ゆっくりなテンポの宝塚の和物らしい流れで、「宝塚の原点」に戻ったような古風な演出に逆に新鮮さを感じました。
後半を少し過ぎてから『月雲の皇子』のような感動的な流れになっていきます。

また、冒頭この作品の南北朝時代の時代背景を、紙芝居のようにわかりやすく伝える「第一場、劇場」は見事でした。
この時代背景がわかっていないと、この時代の作品は理解しにくいので、至れり尽くせりの演出です。

いつも通り舞台転換や美術も良くて、期待通りポスターの桜の世界観も味わえました。(絶景の吉野の桜に思いが馳せました。)

登場人物がとても多い
番手のついている人だけでなく、新公主演経験者、退団者、他にも多くの人たちに、その人の個性に合わせた役がついていて、登場人物が多いです。それぞれが名演して芝居を面白くしていて、上田先生のそのあたりの手腕はスゴイなと今回も思いました。

3作品前に雪組の「fff」を手掛けられたばかりなのに、こんなに完成度の高い作品を続けてつくられるとは、全盛期の柴田先生のようです。

そして『月雲の皇子』が珠城さんと一緒にデビュー作となった縁の深い上田先生は、この作品で珠城さんの集大成として、最高の作品でしめくくられたと思いました。

出演者について

珠城さんはさらに瘦せられたようで、お顔がシュッとさらに引き締まった超ハンサムさんで、烏帽子の侍姿もポスターにもあるおろした長髪も、ため息がでるほど格好良すぎました。
武士の所作が出来上がっていて、殺陣も見事でした。

美園さくらちゃんは、情感のあるお芝居をされていました。
美しい歌声を2回銀橋を渡りながら披露してくれました。美しい歌声を披露してくれたのが2回で銀橋を渡りながらは、1回でした。

一樹千尋さんの後醍醐天皇の威厳が凄かったです。

そしてそれに負けないくらい、紫門ゆりやさんの高師直が、悪役中のスゴイ悪。お上手でした。
最初見た時は、すぐにゆりちゃんと思えないほど、容貌も悪者そのもので、迫力がありました。
武力を笠に暴虐の限りをつくしていて、好色な高師直は、女たちを侍らしているのですが、湯浴みの侍女が、白河りりちゃん、きよら羽龍ちゃん、詩ちづるちゃん、一乃凛ちゃん。

今日は詩ちづるちゃんの身体を、いやらしい手つきで触っていました。ちづるちゃんは、色っぽいイヤらしい目でこたえていました。
「娘役ホープ」に何をさせるんだと思いましたが、お芝居ですから。
湯浴みの侍女が「娘役ホープ」ばかりなので、高師直のそばに侍るのは、日替わりになるのかな?と勝手に思いました。
白河りりちゃん、きよら羽龍ちゃん、一乃凛ちゃんも、それぞれ役目のある動きをしていたので、そのままの役でしょう。4人が「湯浴みの侍女」という変わった役の個性を競って演じている感じでした。

紫門ゆりやさんは別格役をそれほど演じていらっしゃいませんでしたが、高師直の名演で専科での幅広い活躍が期待されそうです。

同じく専科に異動する、輝月ゆうまさんの楠木正成役も深い芝居力で、歌もとても良く、ジーンと感動しました。

出演者みんなの感想を書いていたら、時間が無くなってしまうので、今日は軽くこのあたりまで。
みんなの芝居のレベルが高くて、上田久美子先生もプログラムで「芝居巧者」という言葉を使っていらっしゃいましたが、月組の芝居力は特別高いです。

楠木3兄弟が戦う「四条畷の戦」の途中は、史実通りではありませんでした。
弟の正時(鳳月 杏)と差し違えては死にません。正時は正行の腕の中で先に死んでいきます。
そして、正儀(月城 かなと)とのやりとりがあります。
そこが「月組を託すよ」という、後継シーンのようにも思えました。またその後もあります。

「Dream Chaser」について

「I’ll be back」について

月城かなとさんと若手スターたちのK-POP「I’ll be back」の若手メンバーは
夢奈、 風間、礼華、柊木、一星、瑠皇 の6名でした。

『ESTRELLAS(エストレージャス) ~星たち~』の「Back」に似ていました。
でもダンスは、「Back」ほどの爆踊りではありませんでした。
メンバーが、ダンサー揃いという訳では無く、どちらかというと「アイドル」狙いなのかな。

瑠皇りあ君がイケメンなので、目が惹かれました。

月城かなとくんは、やはり「歌」が抜群で、ショーでは歌での活躍が中心でした。
「I’ll be back」のラップも良かったです。

フィナーレの最後について

ちょっとお楽しみな場面」(珠城さんの表現)は、珠城さんが縁の深い男役さんたちと一緒に踊る「惜別シーン」でした。メンバーは、
・光月 るう
・紫門 ゆりや
・千海 華蘭
・鳳月 杏
・輝月 ゆうま
・月城 かなと
・暁千星

それぞれの方と、思いを込めて「1対1」で踊っていました。
その時、組長さんが珠城さんの顔の汗をハンカチで拭いてあげるシーンは、初日の特別なことではなく、演出でした。2日目もそうされていました。
そして最後は珠城さんのソロダンス。

今回このシーン以外にも、珠城さんのソロダンスが何か所もありました。このシーンも、7人が順番に登場してくる前に銀橋で一人で踊っていらっしゃいました。

トップコンビのデュエットダンスは3回4回
・プロローグで、軽く1回。
その後、月城・海乃コンビで、ほんの少しだけデュエットダンスがありました。
・中詰めで1回
・「Hymn of life(命の賛歌)」で少し
・最後フィナーレで。
いつもの高い回転リフトもありました。

月城・海乃コンビは中詰めのプロローグの銀橋で、隣同士になっていました。
海乃、月城、珠城、美園、鳳月、暁 の並びでした。

階段おりなどについて

美園さくら(エトワール・大羽根)

蓮つかさ・夢奈瑠音

風間柚乃・海乃美月

暁千星

鳳月杏

月城かなと(大羽根)

珠城りょう(大大羽根)

組長、副組長さんの前に、紫門ゆりやさんと輝月ゆうまさんが一緒に階段おりされ、大きな拍手が起こっていました。この公演後ご一緒に専科に異動されますね。

並びは、天紫、輝月、副組長、風間、暁、月城珠城美園、鳳月、海乃、組長、紫門、白雪 だったと思います。

パレードの珠城さんは、豪華なオデコバンドに、超大きな羽根でした。今まで見たことが無いような豪華さなので、その分重いのかな?
5年半のトップスターにふさわしい豪華さなのでしょう。

初日なので何度もカーテンコールがあって、その度に珠城さんの誠実なご挨拶を聞けました。
花組の公演が途中で中止になったのに、月組が初日を迎えることを気にされていたようでした。

お稽古の終盤に「緊急事態宣言」が発令されて、「月組の初日が明けられないかも」という心配も大きかったと思います。
今日までかなり心労を重ねられたことでしょう。

明るくなった客席に終演アナウンスが流れても、アンコールの拍手が止まらないので、緞帳前に下手から羽を背負った珠城さんが横歩きで出て来られました。お疲れの限界を過ぎていたと思いますが、どこまでも誠実な珠城さんでした。

お芝居、ショーともに「記憶が確か」では無いところがあるので、明日もう一度観劇して、時間がある時に丁寧に書きたいと思います。

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