こんにちは、くららです。
星組「ロミオとジュリエット」宝塚大劇場での千秋楽を配信で見ました。(A日程)
スポンサーリンク
座席数制限のあった宝塚大劇場「ロミオとジュリエット」
宝塚大劇場で初日があいて、【初日の2月14日(日)~3月7日(日)】の期間、座席が半数しか販売されず、1階席の最後列2列と2階席は空席でした。
3月8日から今日までは2階席も開放されています。
公演数を数えてみると、制限アリの公演が31公演、制限無しの公演が31公演でした。
たまたま半数ずつという結果になったようです。
大劇場での公演期間を通常より長く1か月半に設定していたのは、こういう事態を想定していたのかもしれません。大正解でしたね。
B日程の配信は、3月7日(日)15:30分公演で、座席数制限「有り」の最終日でした。
愛月ひかるさん演じる「死」の役が評判になって、『愛ちゃんの死』が長期間Twitterの「トレンド入り」して、その後web記事にもなるほどでした。
A日程とB日程について
A日程とB日程で、9役の「役替り」がありました。(9役の「役替り」は前代未聞の多さです。)
各役の印象が全く違っていて、全体から醸し出される雰囲気も全く違います。
ここまで変化が大きいのも各自の個性が光る星組だからでしょう。
どちらにも独自の良い所があって、「A日程」「B日程」それぞれ面白くて、どちらが良いとは言えません。
「A日程派」「B日程派」に別れるのは、好みでしょう。
劇団としては、A日程をメインの配役と考えられているようです。
販売されるBlu-rayやDVD、CDには、A日程が収録されていて、B日程はダイジェストのようです。
東京公演のライブ中継、ライブ配信は、千秋楽の「A日程」だけです。
今後予定が変更されたら良いなと思っていましたが、何も変更が無いまま期間が経ってしまったので、追加は難しいのかもしれません。残念ですね。
今日のA日程を見て感じた変化
「ぴーすけの死」が良い!
「愛ちゃんの死」が話題になりましたが、天華えまくんの「ぴーすけの死」も、独自路線の妖しさ怖さが増していて印象的で良かったです。
「愛ちゃんの死」は、身体が大きいので、ロミオに覆い被るような威圧感がありましたが、天華くんは身体の大きさが礼くん演じるロミオと同じサイズなので、ロミオの影のように密着した執念深さのある「死」でした。
紅ゆずるさん主演の新人公演の主演を経験しているので、顔芸が達者で、自己陶酔度が高く、さらにダンサーなので魂のこもった体全体を使った表現力が素晴らしく、美しくて怪しくて怖かったです。
生観劇では見えにくい、細かい表情もカメラが適宜に捉えて映し出してくれて、死んだ魂を飲み込んでいたり、独特の表情にこだわりを多く感じとれました。
極美慎くんの「マーキューシオ」の深化
私が観劇したのは初日あけてすぐだったので、歌が今少しに思えましたが、歌がとても良くなったように思いました。
お芝居も日ごろの「やんちゃな危うさ」がさらに際立つようになり、死ぬ直前のやさしい人間性が伝わってきて、最後「ありがとう」と言っていたような。
キラキラしたスターオーラと相まって「マーキューシオ」がより魅力的になっていました。
綺城ひか理くんのパリス伯爵の胡散臭さが増したように思いました。
瀬央ゆりあくんは、そのままの持ち味を生かせるベンヴォーリオが、やはりはまり役だと思います。
歌も無理なく歌いこなされていました。
愛月ひかるさんは、B日程の「愛ちゃんの死」が話題でしたが、A日程のティボルトもより深化していました。
単なる「キレやすい危ない人物」ではなく、生まれてこのかた抱えて来たキャピュレットの跡継ぎとしての焦燥感のようなものが感じられました。
フィナーレでは、「死」の化粧のままより、ティボルトの化粧の方が、やはり色気があふれて格好良いです。
主演のピュアなふたりが素晴らしい!
ご挨拶で礼真琴くんが
「星組3回目になりますが、新しいメンバーによる『ロミオとジュリエット』ができて幸せだった」と話されていました。
星組らしい熱さを継いだ「ロミオとジュリエット」でしたが、今回のものは、礼真琴くんと舞空瞳ちゃんに「本当の少年と少女」のような幼さが残っていて、その「ピュア」さがより物語の展開に悲劇性が強めているように思いました。
しかしふたりの「歌、ダンス、芝居」の技術力は最高峰です。
ピュアな雰囲気をもちながらも技術は完璧という「4拍子揃った」凄さです。
ロレンス神父の英真なおきさんと乳母の有沙瞳さんの格段の安定した存在感、技術力も。
役替わりがとても面白かったのも、要所の方々が特別に素晴らしかったこともあると思います。
今回の「ロミオとジュリエット」は、今まで宝塚で上演されてきた中の「完成版」と言ってよいと思います。
この先、「礼真琴・舞空瞳」を越えて「ロミオとジュリエット」を再演するのは難しいような気がします。高いハードルが敷かれてしまいました。
博多座や御園座など、別会場で礼真琴・舞空瞳主演で「ロミオとジュリエット」が演じられたら、大きな反響があるのではと思います。出来れば何度でも見たいです。
礼真琴くんにトップスターとしての余裕が
礼くんにとってトップスターとして組子の卒業を見送るのは今回が初めてですが、今回はトップスターとしての余裕を感じました。
カーテンコールでの卒業生のご挨拶で、隼玲央くんが涙を沢山ながしていると、まことくんが胸にしまっていた白いハンカチを取り出して、隼くんに手渡し、隼くんがそれで涙をぬぐうシーンがありました。
拓斗 れい(96期)、桜里 まお(99期)、隼 玲央(99期)、桜庭 舞(100期)、きらり 杏(100期)、草薙 稀月(101期)、麻倉 しずく(101期)
「泣き虫こっちゃん」と呼ばれていた時もありました。ハンカチをちゃんと用意しているのですね。
ハンカチを自分で使うのではなく、下級生に手渡せるほど、トップスターらしくなったのだなぁと、その光景を見て頼もしく思いました。
2年前のWOWOWの「プルミエール宝塚」では、流れる涙を紅ゆずるさんに手で拭ってもらっていました。
今日の千秋楽はグッと胸に迫ってきているように見える瞬間もありましたが、涙を流すことなく、上手に進行されていました。
客席が半分の状態から初日の幕が上がり、絶えず「不安」と隣り合わせで千秋楽を迎えられたと思います。今日の感激は大きかったでしょう。
「星組パッション」は千秋楽の恒例イベントになったよう
前回の梅芸での『エル・アルコン-鷹-』『Ray-星の光線-』の千秋楽で「星組パッション」という客席との掛け合いがありました。
礼:「お立ちいただいたということは、千秋楽の何かをということで『星組パッション』をさせていただきたいと思います」
礼:「熱いぜ!」
「ほしぐみ〜」
礼:「燃えろ!」
「ほしぐみ〜」
礼:「すすめ!」
「ほしぐみパッション!!」
というものでした。
「死」の衣装とメイクの天華さんが、「ぴーすけ」に戻って嬉しそうにやっている所がツボでした。
感染者がまた増えてきて「第4波に入った?」と言われています。
東京での「ロミオとジュリエット」も無事に千秋楽まで駆け抜けていけますように。
順調に宝塚の公演が予定通り開催できることを願っています。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
ランキングに参加しています。ポチッとバナーをクリックしていただけると嬉しいです♪
にほんブログ村
いつも応援してくださってありがとうございます。
スポンサーリンク