「宝塚という看板を背負う者同士」真風さんの言葉
こんにちは、くららです。
今日は宙組「アナスタシア」を配信で見ました。
とても良い千秋楽公演でしたね。

スポンサーリンク



東京公演の初日(1月8日)に緊急事態宣言が発出されて、大きな不安の中での上演だったと思います。
無事に千秋楽を迎えられたことは、本当に良かったです。

私は宝塚での公演しか見ていませんが、6週間の東京公演を経て、さらに素晴らしく進化していように感じました。
非常事態の中、1回ごと「最後になるかもしれない」という思いを抱いて、全身全霊で舞台をつとめて来られた結果だと思います。
コロナ禍を通して、タカラジェンヌの真っすぐに舞台にかける尊さに、毎回大感動です。

宝塚大劇場での上演中に、星風まどかちゃんの専科異動次期宙組トップ娘役が潤花ちゃんと発表されました。
そして美風舞良副組長さんの花組組替えが発表された後、まどかちゃんが花組次期トップ娘役に就任することも。

トップ娘役のスライド人事は、近年は無かったことなので、ファンの間で大きな衝撃が走りました。

しかし今日の千秋楽の配信を見て、真風さん率いる宙組は今後も安泰であり、星風まどかちゃんも頑張っていくだろうと確信しました。
「宝塚という看板を背負う者同士」という言葉を聞いたからです。

この言葉が真風さんの口から出たのは、3回目のカーテンコールの時でした。

3回目のカーテンコールは、舞台の真ん中に真風さんとまどかちゃん2人だけ

「最後なので並ばせていただきました」と真風さん。
そしてまどかちゃんに、「ぜひ一言思いのたけを」と振りました。

まどかちゃんは、目を潤ませながら涙声で

姫

ゆりかさん、本当にどんな時も、お優しく手を差し伸べてくださって、本当に、本当に、本当にありがとうございました!

ikemen2

以上ですか?こちらこそ、ありがとうございました。トップになってコンビを組んで3年、様々な役、様々な作品と向き合いながら、お互い共にたくさんのことを学んでまいりました。
これからも組は違えど、宝塚という看板を背負う者同士、精一杯お互いに切磋琢磨して、精進してまいりたいと思いますので、皆様今後とも星風まどかに変わらぬご声援のほどよろしくお願いいたします。

「星風まどかに変わらぬご声援のほど」にという言葉に、真風さんの愛があふれていました。

そして、真風さんは、まどかちゃんと一緒に花組に組替えする美風舞良さんを「あおいさん、お願いします」と呼ばれて、
美風さんは、「お邪魔いたします。すごく良い雰囲気だったので」と、とても遠慮がちに登場されました。

お互いに大きな羽根を背負って、お互いの目を見ながら、お辞儀をし合うふたりの間には、ほんわかとした「良い雰囲気」が漂っていたので、美風さんが遠慮気味だったお気持ちもわかります。

良い雰囲気」というと、以前にフィナーレのふたりの仲睦まじい「デュエットダンス」の素敵さをこのブログに書きました。
千秋楽の「最後のデュエットダンス」は、最高に発光している、まぶしい素敵さでした。
特にまどかちゃんの可愛い笑顔が輝いていて、それをやさしく包み込むような真風さん。
この二人の姿を心に刻んでおきたいと思いました。

最初のご挨拶での言葉

寿組長さんは、まどかちゃんについて次のように語っていらっしゃいました。
「トップになって3年、宙組の力になりたいと懸命に頑張ってきました。そして真風にひたむきについていく姿は、宙組の刺激となり、今日まで真風と共に組を引っ張ってくれました。組は変わりましても宝塚はひとつです。これからも美風舞良と星風まどかに、変わらぬご声援のほどよろしくお願いいたします。」と。

最初のご挨拶で、真風さんも
「このメンバーでの公演は、今日で見納めととなりますが、それぞれがこの公演で得たものを大切に、それぞれの場所でさらにステップアップできるよう、精進してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。」と、組替えを意識した話をされました。

宝塚はひとつ、タカラジェンヌの使命は精進していくこと

星風まどかちゃんは、異動が発表されてから「カフェブレイク」に出演した時に、

真風さんの大好きなところは?と聞かれて、
一番はゆりかさんの器の大きなところ、あたたかいお人柄」とこたえていました。
今日の千秋楽の光景を見ていて、真風さんのその器の大きい、温かい人柄を随所に感じました。

「宝塚という看板を背負う者同士」という言葉は、ふたりの立場を明確に表現されていたと思うのです。

宝塚は「コンビの添い遂げ」を願うファンが多いです。今回の人事を残念に受け止めた方も多いでしょう。
真風さんも、まどかちゃんも、そのことをちゃんとわかっていることでしょう。

しかし劇団から提示したことは、「それぞれの場所でステップアップしていくこと

勝手な憶測ですが、
まどかちゃんは、「アナスタシア」を集大成として、退団を決意したかもしれませんが、「コロナ禍」という特別な状況の中で、劇団に慰留されて、新たな組でのトップ娘役を受けざるを得なかったのかもしれません。
真風さんも1期違いの芹香斗亜さんにトップの座を引き継ぎたい思いがあっても、スポンサーの都合で任期が延びているのかもしれません。

本意で無くても、現在の特別な状況下で、宝塚という看板を背負う者同士、精一杯お互いに切磋琢磨してステップアップしながら、宝塚を盛り上げていってくださるのでしょう。

トップスターの重責は、とんでもなく重いと聞きます。
今のコロナ禍では、「絶対感染してはならない」「組子をまとめなければならない」「2チームに別れる下級生の士気を下げてはならない」等、より一層重いものになっているように感じられます。
そんな中で、トップスターを続けることは、本当に大変だと思いますが、宝塚という看板を背負って頑張ってくださっていること、本当に有難いことだと思います。

潤花ちゃんについて

寿組長さんが、次期トップ娘役として潤花ちゃんのことを紹介した時に、その姿が映し出されました。
まどかちゃんの挨拶の後だったので、潤花ちゃんは目を潤ませていて、泣いた後のように見えました。

「次期トップ娘役」と発表された時から、潤花ちゃんへの重責も相当なものではないかな?と気になっています。

「アナスタシア」から宙組に出演していて、皇女マリア役と劇中劇「白鳥の湖」のオデット役で注目を浴びています。
舞台で見ると、垢ぬけて一層華やかな雰囲気をまとった娘役さんになって来ているので、大丈夫なのだなと安心します。
しかし、昨年の3月の突然の宙組組替え発表から、トップ娘役就任まで、通常の流れでは無かったので、無駄に叩かれたり、気の毒に思っていました。

潤花ちゃんの長所をいかして、これから宙組トップ娘役として頑張っていって欲しいと思います。
真風さんの大きな器と温かいお人柄によって、潤花ちゃんも素敵な娘役さんに育っていくだろうと期待しています。

まどかちゃんも、花組で更にステップアップして、娘役として更なる活躍を魅せてくれることでしょう。
華優希ちゃんの同期なので、退団のお手伝いにいって、自然に花組に馴染んでいけるかもしれませんね。

宝塚の人事について

宝塚の人事は複雑なので、「ストレートに人事発表ができない」ことが、いろいろとマイナスに働いているように見えることがあります。
しかし人事は、宝塚をより楽しめるものにしよう、という意図で行われている信じています。

人事異動がなければ「望海・真彩」コンビは、生まれませんでした。
花組の「エリザベート」の千秋楽をもって、望海さんは雪組に、真彩ちゃんは星組に組替えして、ふたりは離れ離れになりました。
その時に二人がコンビを組むことになるなんて、誰が予想したでしょう。
真彩ちゃんがもう1度雪組に組替えして、「望海・真彩」コンビが誕生しました。
人間万事塞翁が馬。

そして、宝塚はひとつです。

今後何が起きるかわかりませんが、「それぞれの場所でステップアップしていこう」と精進しているスターたちの舞台が、素晴らしいことは間違いありません。期待しています。

ここまで読んでくださってありがとうございます。
ランキングに参加しています。ポチッとバナーをクリックしていただけると嬉しいです♪
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村
いつも応援してくださってありがとうございます。

twitter


スポンサーリンク