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こんにちは、くららです。
世間一般では人事異動の春です。
宝塚でも変化があるのかな?と思っていたら、そうではないのかも?

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宙組『FLY WITH ME』について

「SUZUHO MAKAZE SPECIAL RECITAL@TOKYO GARDEN THEATER」と称して行われる『FLY WITH ME』を退団コンサートになるのかな?と勝手に思っていました。

解説をよく読んでみると、臨場感溢れるこの夢の舞台に、今なお進化を続ける宙組トップスター真風涼帆が登場、新たな歴史を刻みます。と書かれていました。

進化する真風さんが新たな歴史を刻むという表現は、現在進行形の表現なので、ENDの意味合いは無いと言えば無いような。私の早合点だったかもしれません。

真風さんの心境

大劇場での「NEVER SAY GOODBYE」の開幕前の取材会で真風さんへのインタビュー記事です。(2022年1月29日記事)

今年の抱負を問われると、コロナ下の気持ちの変化に話は及んだ。「この2年で、その瞬間瞬間を生きるということにシフトしました。先のことを考えるより、今を一生懸命に生きて、それが明日明後日につながっていけばいいなと。今年も変わらず今日1日に感謝して、できることを精いっぱいやっていきたい」引用朝日新聞web

この取材後、2月5日の初日が2月28日まで延長されるという残念にことになりました。
更にトップスターとしてとても大変な苦しいところを、乗り越えられたのではないかと思います。

誰にも人生設計というものがあります。
トップスターは就任した瞬間から、終わりの時を考えると言われています。
真風さんにも計画があったことでしょう。

しかし、かつて誰も味わったことのない、先の見えないコロナ禍という非常事態です。

先のことを考えるより、今を一生懸命に生きてと話されています。

先のこと=自分の人生の計画 を意味しているように、私は勝手に感じました。

自分の計画よりも、トップスターとして、宝塚のために今を一生懸命生きていらっしゃる、という意味のような。

宝塚を心から愛しているタカラジェンヌたちは皆、現在自分のことより宝塚のためにという心境で、大変なコロナ禍の状況の中、精一杯頑張っていらっしゃいます。その一途な頑張りから、大きな感動や励ましをもらっています。

この頑張りに心から感謝しています。

生え抜きトップスター率

昨年一時的ですが、5組のうち4組が生え抜きトップスターという時がありました!
彩風さんがトップに就任して珠城さんが退団されるまでの間です。(2021年4月12日~8月15日)

花組 柚香光(95期)  …花組生え抜き
月組 珠城りょう(94期)…月組生え抜き
雪組 彩風咲奈(93期) …雪組生え抜き
星組 礼真琴(95期)  …星組生え抜き
宙組 真風涼帆(92期) …星組より組替え

月組は、珠城さんが退団されて、組替経験のある月城さんがトップスターに就任されたので、現在は3組が生え抜きトップスターです。

1975年からのトップスターの生え抜き率

1975年から今までの各組トップスターの生え抜き率を調べてみました。
(それ以前はダブルトップ、トリプルトップ体制などあったので、昭和のベルばらがヒットした1975年からにしました。)
生え抜きトップスターは赤字にしています。

花組 生え抜き率33% 5/15

榛名由梨
安奈淳
松あきら
順みつき
高汐巴
大浦みずき
安寿ミラ
真矢みき
愛華みれ
匠ひびき
春野寿美礼
真飛聖
蘭寿とむ
明日海りお
柚香光

月組 生え抜き率50% 7/14

榛名由梨
大地真央
剣幸
涼風真世
天海祐希
久世星佳
真琴つばさ
紫吹淳
彩輝直
瀬奈じゅん
霧矢大夢
龍真咲
珠城りょう
月城かなと

雪組 生え抜き率40% 6/15

汀夏子
麻実れい
平みち
杜けあき
一路真輝
高嶺ふぶき
轟悠
絵麻緒ゆう
朝海ひかる
水夏希
音月桂
壮一帆
早霧せいな
望海風斗
彩風咲奈

星組 生え抜き率50% 7/14

鳳蘭
瀬戸内美八
峰さを理
日向薫
紫苑ゆう
麻路さき
稔幸
香寿たつき
湖月わたる
安蘭けい
柚希礼音
北翔海莉
紅ゆずる
礼真琴

宙組 生え抜き率0%

姿月あさと
和央ようか
貴城けい
大和悠河
大空祐飛
凰稀かなめ
朝夏まなと
真風涼帆

4組で、赤文字の生え抜き率が高い時代がありました。それは同時期です。

1992年後半から1997年前半にかけて、生え抜きトップスターが次々と就任していました。

安寿(花)、涼風(月)、杜(雪)、紫苑(星)

安寿(花)、天海(月)、杜(雪)、紫苑(星)

安寿(花)、天海(月)、一路(雪)、紫苑(星)

安寿(花)、天海(月)、一路(雪)

真矢(花)、久世(月)、一路(雪)

真矢(花)、久世(月)、高嶺(雪)

と、この約5年間は生え抜きトップスターが大半を占めていました。

この後71期生の愛華、真琴、轟、時代となり、(生え抜き率50%)
その後、新専科時代となるので、生え抜き率0%の時代がありました。

生え抜きトップスター時代

生え抜きトップスターが続いた1990年代のスターは、昭和のベルばらが大ヒットして、それで宝塚を知って宝塚受験をして、優秀なスターが集まった黄金期です。

そして冒頭にあげた宝塚100周年を経て、95期の柚香光、礼真琴がトップに就任した2019年後半からが、生え抜きトップスターが3組を占めるようになり、昨年は一時的に4組を占めていました。コロナが無ければ、この時期は興行的にも黄金期になりえたと思います。

柚香(花)、珠城(月)、礼(星)

柚香(花)、珠城(月)、彩風(雪)、礼(星)

柚香(花)、彩風(雪)、礼(星)

生え抜きトップスターが揃うのは、スターが充実しきっている時期といえるでしょうか?
組替という試練を経験しなくても、スターが充分育っている。

その充実期は、ベルばら黄金期と100周年後の95期活躍の複合期です。

生え抜きトップスター時代は終わった?

暁千星くんの組替

月組の暁千星くんは、月組でトップスターに就任するのだろうと信じて疑っていませんでした。
しかし星組の愛月ひかるさんが退団されるのに、瀬央ゆりあさんをはじめ、続くスターたちを明確にあげていく姿勢が見られず、「誰か組替してくる?」と思っていたら、暁千星くんでした。

新年早々に、星組への組替発表があり、この日曜日に月組東京公演 『今夜、ロマンス劇場で』『FULL SWING!』の千秋楽で、組替挨拶をされました。
スターとしてとても充実して貫禄も出てきているのに、ご挨拶や掛け声をまかされた時は、ピュアなかわいいありちゃんのままで、そのギャップに心癒されました。キラキラとしたスター性と実力と人間性が伴っている魅力がいっぱいのスターに成長されました。
星組でもますますスターとして花開いていかれるでしょう。

月組生として『ブエノスアイレスの風』の東上公演が控えているので、星組生になるのは5月18日からです。

暁千星くんの組替によって、生え抜きトップスターの時代の終焉を強く感じます。

今後の組体制をみると、生え抜きトップスターの就任は少なそうです。
宙組は創設以来、まだ生え抜きトップスターが誕生していませんが、桜木みなとくん、あるいは瑠風輝くんで達成できるのか?
宙組だけは、他の組と動きが違うので、全く先がよめません。

現在2番手、3番手のスターは、ほとんど組替経験者です。

花組
水美舞斗(生え抜き)
永久輝せあ

月組
鳳月杏

雪組
朝美絢
和希そら

星組
瀬央ゆりあ(生え抜き)
暁千星

宙組
芹香斗亜
桜木みなと(生え抜き)
瑠風輝(生え抜き)

生え抜き万博アンバサダーのスター
聖乃あすか(花組、100期)
風間柚乃(月組、100期)
縣千(雪組、101期)
極美慎(星組、100期)
風色日向(宙組、102期)

現時点では、万博アンバサダーはみんな配属組で就任しています。

万博が終わるまで「組しばり」が続くなら、それを見越して暁千星くんが組替ということになったのでしょうか?

今までの各組のスターの変遷をみると、生え抜きトップスターから生え抜きトップスターにバトンを渡されることは、1990年代の黄金期を除いてほとんどありませんでした。

なんとなく劇団がスターの若返り化を目指している動きがみえて、100期以降の万博アンバサダー世代にトップが引き継がれるのでは無いかと思える面もありますが、過去の例を振り返ると、そうでは無いような気がします。

暁千星くんの組替は、彩海せらくん、咲城けいくんとのトレード組替で、月組には彩海せらくんが既に組替しています。

しかしショーで大活躍していた暁千星くんの穴をうめられるのだろうか?
ショースターの誰かが組替するのではないか?と他の組とのバランスをみると考えてしまいます。

でも組替が発表されていないので、風間柚乃くんがより頑張っていくのでしょうか?

宝塚の人事は、時々あっと驚くような予想外のことが起きたりします。
星風まどかちゃんと潤花ちゃんの異動で新トップコンビが誕生したような、ハッピーな展開があったら良いなと思います。

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