若返り人事になる? 宝塚とOSK
こんにちは、くららです。
先日、小川友次氏が、理事長を3月31日で退任されることが発表されました。
多くのファンの方々が残念な思いを表現されていて、こんなにファンから愛されていた理事長さんは初めてではないかな、と思います。

100周年後の宝塚の隆盛を導かれた経営手腕も素晴らしい実績ですが、生徒思いの人情派なところが、ファンの心を掴まれていたと思います。

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オールドファンの勝手な願望

有限の宝塚は止まってはダメ!
しかし私の主観ですが、温情からくる上級生の重用は、従来の宝塚の流れから少し外れているように思えて、その先大丈夫なのかな?という思いがありました。
さらにコロナ禍に遭遇して、新人公演が中止になって、新人の育成が難しい状況になって、さらに上級生重用に拍車がかかっています。

宝塚は、トップスターを中心にビラミット型のスター制度になっていて、年下の2番手が育って突き上げて来た時に、トップの交代がされるというのが、従来の流れでした。

宝塚は、容姿端麗の未婚女性が、限られた時間の中最大限に輝く姿応援する所だとも思っています。
人には「美しい輝く時」というものが限られていて、やはり娘役さんは特に、「若さ」も重要な輝きの一つのように私は思っています。
未熟な新人の時から少しずつ成長していく過程を見守っていくのも、宝塚を見守り愛でる文化だと思います。

5組あるので、ビジュアルが良くて華があるスターも、実力派のスターも、それぞれタイプの違うスターたちが最高の輝きを競って魅せてくれるのが、宝塚の一番の魅力だと思っています。

ベテランだから、クオリティが高いからと止まっていたら、「スターが生まれては、去っていく」という新陳代謝を繰り返し続けることで、繁栄してきた宝塚の伝統的な流れから逸れてしまうような思いがありました。
「有限だからこそ魅力がある」、「その魅力がある時を最大限に活かす」その根本を崩したら、宝塚が宝塚で無くなってしまうような思いがあります。

2024年が宝塚110周年。2025年に「大阪・関西万博」が開催される予定です。
その頃を照準に、もう一度若返り化する、従来のスター制度に回帰しても良いような気が私はしています。

OSKに見る人事の若返り化?

OSKでも、8か月遅れでトップスターの交代が3月31日に行われます。
70期生の桐生麻耶さんから、83期生の楊琳さんへ。その学年差は13年です。

スターの序列

OSKは、宝塚より序列が明らかで、入団の学年に関係なく「序列」があります。
劇団の公式ページの「スター紹介」で序列順に紹介されています。
毎年春には、「宝塚おとめ」と同じような「FACE」という出版物が発行されて、スターのProfileなどが序列順に紹介されています。

桐生麻耶さんを除いたスターの序列は下記です。
実際は、男役と娘役混合の序列ですが、分けて表記しました。(数字は初舞台の年です。)

男役スターの序列

・次期トップ 楊琳(やん りん)2007年。
・虹架路万(にじかけ ろまん) 2006年。
・愛瀬 光(まなせ ひかる) 2008年。
・華月 奏(はなづき そう) 2009年。
・翼 和希(つばさ かずき) 2013年。(99期と同じ)
・椿 りょう(つばき りょう) 2016年。(102期と同じ)

次期トップが楊琳さんであることは決まっていますが、2番手はわかりません。
序列でいくと、虹架路万さんですが、楊琳さんより1年上です。
下の「過去のトップスターの流れ」を見てみると、学年が戻ってトップスターに就任したことは無いので、学年下に引き継がれると思われます。

楊琳さんより1年下の、愛瀬光さんでしょうか?
(悠浦あやとさんが2019年春に退団されたのは、残念でした。)

OSK過去のトップスターたち

大貴誠……59期生、「NewOSKのトップスター」
2003年~2007年4月、大阪松竹座『春のおどり』をもって退団。

桜花昇……66期生
2007年8月~2014年5月大阪松竹座公演『春のおどり』、OSK初の東京新橋演舞場公演8月の『夏のおどり』をもって退団。

高世麻央……69期生
2014年8月~2018年5月大阪松竹座『レビュー春のおどり』、7月新橋演舞場『レビュー夏のおどり』をもって退団。

桐生麻耶……70期生
2018年8月~2021年2月大阪松竹座『レビュー春のおどり』、3月新橋演舞場『レビュー夏のおどり』をもって特別専科へ異動。

「次期トップは?」という話になると、楊琳さんのトップ時代が比較的長く続きそうに思います。
大阪・関西万博過ぎまでは、楊琳さんでいきそうな予感。

その次にトップとなるのは、楊琳さんより6年下の翼和希くんあたりでしょうか?
2021年の「春のおどり」でも抜擢されていました。
(あくまでも、私の勝手な憶測です。)

翼和希くんは、歌が得意でお顔が整っていて舞台でも華があって発光しています。
一昨年「春のおどり」を観た時に、初めて見た方が「あの人は誰?」と近くの人に聞いていました。
お芝居がもう少し磨かれていくと最善だと思います。

宝塚受験の密着取材を受けた楊琳さんについて

楊琳さんは、宝塚受験の密着テレビ番組で取り上げられていたので、「宝塚の92期の受験」をされたことは、誰もが知るところになっています。
お顔も美形で、華があってダンスの得意なキラキラしたスターさんです。
こんな逸材を宝塚は選ぶことができなかったとは、「何て大きな損失だったのだろう」と思いますが、OSKになくてはならないスターさんです。

92期の彩凪翔さんと一緒に密着番組で取材されていました。合格されていたら92期生だったのですね。


OSKの83期初舞台生で、宝塚の93期生と同じ2007年に初舞台を踏まれました。(OSKと宝塚は、10年ずれています。)

宝塚では、93期の彩風咲奈さんが2021年4月12日に雪組トップスターに就任されます。
OSKでは、楊琳さんは、2021年4月1日にトップに就任されます。

彩風さんのトップ初仕事は、6月1日(火)~6月15日(火)の全国ツアーです。
楊琳さんのトップ初仕事は、6月12日(土)~20日(日)、大阪松竹座の「レビュー夏のおどり STARt」です。

同じ時期に初舞台を踏み、同じ時期にトップに就任して、トップとしての初仕事をされるお二人。
共に応援していきたいなと思っています。

楊琳さんは、大阪万博の頃までトップに就任れると思うと書きましたが、彩風咲奈さんは超長期就任とは思えないので、楊琳さんが退団される頃までには、雪組ではもう一人トップスターを挟むでしょう。
そして宝塚で言う100期当たりの翼和希くんがトップに就任する頃、宝塚でも100期当たりのトップスター誕生でしょうか。

宝塚は「5組」ありますが、OSKには組は無く、娘役さんの扱い方が違うので、ご紹介します。

OSKの娘役さんの上手な起用の仕方

OSKの娘役さんにも序列があり「春のおどり」のような大きな催しでは、舞美りらさんがトップ娘役の扱いでしたが、他の作品では、適材適所に娘役さんがヒロインに抜擢されて活躍されています。
OSKには「カッコ良い娘役」という表現がふさわしい娘役さんが多いです。。

大柄な桐生麻耶さんの相手役は、身長が高くてスタイルが良くて抜群の歌唱力の城月れいさんが良く務めています。
城月さんは綺麗で品があって、雪組の有栖妃華さんに似ていて、私はとても好きです。
しかし霧生さんほど身長が高くない楊琳さんがトップになると、城月さんの活躍の場は減ってしまうのかな?と心配してしまいます。

OSKの娘役さんには、男役に寄り添う、たてるという雰囲気は無く、それぞれが輝いていて、「トップスターと添い遂げる」というものもありません。

娘役の序列

・トップ娘役…舞美りら(まいみ りら)  2010年
・千咲えみ(ちさき えみ) 2013年
・白藤麗華(しらふじ れいか)2006年
・城月れい(きづき れい)2009年
・遥花ここ(はるか ここ) 2011年

2021「春のおどり」では、和物も洋物も若手の涼乃あゆさんの綺麗なソプラノが素晴らしかったです。
「ダンスのOSK」と言われますが、歌が得意な方も多いのがOSKの良いところ。
宝塚も若手娘役さんに歌ウマさんがとても増えています。もっともっと披露する機会が増えていったらと思います。

作品によって、相手役の娘役が変わることで、幅が広がる
宝塚ではトップは「コンビ売り」で固定ですが、OSKでは、作品によって相手役は変わります。
そのことで、トップさんが演じる作品の幅を広げることができて良いと思います。

OSKの桐生さんと舞美さんは、「トップスターとトップ娘役」という位置づけでしたが、大柄な桐生さんと小柄な舞美さんが芝居で組むことは、あまりありませんでした。
それは、やはり「身長差」が大きいからだと思います。

このことが、そのまま宝塚の宙組の「真風涼帆・星風まどか」コンビに当てはまります。
宝塚では、「真風・星風」コンビが5作品でコンビが解消になったのは、その身長差をいかすことの出来る演目ではとても合っていましたが、真風さんのアダルトさを活かそうとすると、大柄な潤花ちゃんの方が適任だからでしょう。
桐生さんに城月さんが合っていたように。

まどかちゃんが大人っぽい演目を演じるためには、次期トップの楊琳さんのような男役さんが合っています。

舞美さんは、次期トップの楊琳さんと、サイズ的にピッタリで、「愛と死のローマ」での、シーザーとクレオパトラの二人は、とても魅力的でした。
今後も2人は組むことが多いのだろうと思います。

宝塚は、トップスターとトップ娘役は、どちらかが退団しなければ、ずっと固定という縛りがありましたが、今回の星風まどかちゃんの専科異動によって、この縛りが無くなりました。
OSKの娘役さんの扱い方を見ていると、縛りにとらわれないことも、「断然あり」だと思います。

宝塚110周年、「大阪・関西万博」の頃の宝塚は?

2025年の「大阪・関西万博」の頃は、コロナの心配もすっかり無くなって、日常の毎日が戻ってきていることでしょう。
その前に、宝塚は2024年の「宝塚110周年」ですね。宝塚大運動会が普通に楽しめる日々でありますように。
その頃の5組のトップさんたちは誰になっているのでしょうか?楽しみですね。

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