こんにちは、くららです。
宝塚独特のものというと「私設ファンクラブ」があります。
昨年の7月リスケジュールされた当初は、「宝塚友の会」を通してのみ、チケットが発売されました。
「会の販売は?」と思ったら、同時に「私設ファンクラブ」のチケットの取次も以前と同じように機能していました。
「私設ファンクラブ」は、宝塚のファンにとって、「宝塚友の会」と同じように、切り離せないもののようです。
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「OSK」のチケット販売のデジタル化
「OSK」ネタが続いていますが、「OSK日本歌劇団、ファンとの接点デジタル化」という日本経済新聞の記事(1月25日)かあったのでご紹介します。
OSKの団員の方は、お給料をもらっていますが、さらに「チケットの販売のマージン」が収入として入ってくるシステムになっています。
そのために、劇団員が手作業で公演案内のチラシなどを配布したり、観劇日時の応対、入金の確認、チケット発送等と、かなりチケット販売作業に時間を要していたそうです。
そのため、劇団専用のチケット販売システムが新設公開されて、劇団員に一人ひとり固有のログイン用IDが振り分けられていて、そのIDでログインしてチケットを購入すれば、その劇団員の実績になる仕組みになっているそうです。
OSK日本歌劇団、ファンとの接点デジタル化
チケット手配は1件につき数分から数十分、入団間もない劇団員でも公演ごとに100件はこなしたという。公演が迫る時期に数時間から数十時間の作業が発生し、本分であるはずの稽古時間を圧迫していた。現在は作業時間が4分の1程度まで圧縮され「コンディションの整った状態で稽古に集中できるようになった」と劇団員の椿りょうさん。ただ、劇団員の負担となっていたチケット手配の作業がファンにとっては貴重な交流機会となっていた面もあり、効率化でファンとの接点が薄れることにもなりかねない。そこは「チケット手配の作業が減った分、SNS上での交流や公演案内とは別の形で手紙を出すなど、より深く交流する余裕もできてきた」(椿さん)。ファンにとっては劇団員のIDでチケットを購入することで「応援する劇団員に一票を投じるような参加感を味わってもらえている」(豊田崇克社長)面もあるようだ。引用:日本経済新聞
名刺やSNS(交流サイト)、ブログなどでそのIDが知らされているそうですが、今のところ、ブログなどでそのIDは公開されていませんでした。親しいファンにだけ公開されているのでしょうか?
WEBチケットサービスの入口ボタンが赤と青2つ
簡単購入システム
「赤いWEBチケットサービスボタン」は、劇団員や劇団関係者からIDを知らされた人が、ログインできます。
「桜の会」に入会していたら、先行予約案内のDMに、IDとパスワードが表示されているので、先行予約受付期間だけ、そのIDでログインして購入することができます。
「青いWEBチケットサービスボタン」は、IDの入力の必要が無いので、すべての人が利用できます。
好きな座席を選択してクレジットカード決済をして、近くのセブン-イレブンで公演当日までチケット発券が可能となっていました。
しかし全ての座席が、この販売対象になっているわけではありませんでした。
ブロックごとに限られていて、私が「桜の会」の先行で購入する時も、良席ブロックは対象ではありませんでした。
このシステムがファンに好まれていないよう
OSKでも、ファンの数が多くなってくると、宝塚の私設ファングラブのような「会」ができて、代表さんが団員スターのチケットの取次ぎをされています。
そちらを購入した方が、良席が配席され、団員のIDでの購入は良席にはならない、とか?
私は全く詳しくないのですが、噂として耳にした情報です。
団員IDで購入するシステムは、「早い者勝ち」になります。「友の会の先行」や「一般販売」と同じです。
「会」に属して、お花代を支払ってチケットを購入するのは、単なる「応援」目的だけでは無いと思います。
スターとファンは、アナログの持ちつ持たれつの関係でしょう。
貢献度の高い人に良席が配席されるのも当然なのでしょう。それだからこそ、ファンの方々は熱心に応援されます。
宝塚の「会」は、取り次いでもらったチケットの配席表がスターに伝えられて、スターも席に気を配ってくれるとか。
スターとファンの双方向の温かい関係が存在しています。
デジタル化社会だからと、応援しているスターのチケットの購入も「デジタル化」してしまうのは、あまりに味気ない気がしました。
「コロナの感染防止」のために、人との接触を避けなければならないことは仕方ないことです。
舞台の映像がリアルタイムにデジタル化で配信や、ライブ中継されることは、喜んで受け容れられています。
実施できていない「お茶会」も、インスタライブや有料配信と「SNS」を利用して、そのうち開催できるようになるのでは?と思います。
しかし、スターを応援する人たちの「会」の存在はアナログとして存在が必要なように思います。
IT(情報技術)化が遅れていた演劇界で、OSKは2018年にITコンサルを手掛けるネクストウェア傘下入り。チケットシステムをはじめとするデジタル化を進めてきた。進捗をさらに加速させたのがコロナ禍だ。劇場公演が軒並み中止になったのを受けて昨年8月に大阪・心斎橋に無観客配信対応の専用劇場を新設。OSKファンは「シニア層も多く、コロナ禍以前はチケット販売もデジタルに移行してもらうのが難しかった」と豊田社長。チケット購入時の座席指定を可能にするなど観客の利便性を引き上げ、劇団員の働き方改革と両立させている。引用:日本経済新聞
団員がチケットを手売りしていたシステムを、デジタル化させる働き方改革は良いことだと思いますが、「会」の存在がある限り、完全にデジタル化することは難しいように思います。
舞台は「生観劇」が最高であり、舞台上のスターさんたちは、観客がいることを心から喜んでくださっています。
スターとファンの関係も、デジタル化できない「生の関係」だと思います。
宝塚の双方向のお手紙文化も、続いていって欲しいです。
「OSK日本歌劇団、ファンとの接点デジタル化」と言う記事に、ちょっと反発してみたくなりました。
デジタル化せざるを得ない世の中ですが、だからこそ「生の舞台」、「生のスター」が、より喜びが大きい存在になりました。
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