外部のチケット事情と宝塚
こんにちは、くららです。
昨日は雪組『CITY HUNTER』『Fire Fever!』の一般前売りでした。
はやい時間からスタンバイして初日のチケットのゲットに臨みましたがダメでした。
その前の「宝塚友の会」の先行もダメ。
雪組公演の初日観劇はできそうにありません。

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最近は、何とか初日のチケットが入手出来ていたので、雪組の人気の高さを感じました。
劇団が今までに無いような作品の宣伝キャンペーンを行っているので、それが功を奏しているのもあるでしょう。

コロナ禍以降、「宝塚大劇場のチケットが売れていない」と言われていますが、2500名収容の、便利では無い場所にある宝塚大劇場に、平日でも沢山の観客が入っていることはスゴイことだと思います。

松竹新喜劇について

昨日は京都南座の『松竹新喜劇 夏まつり特別公演』を観て来ました。
お目当ては、OSK日本歌劇団の桐生麻耶さん。
今年の3月までトップスターで、その後「特別専科」に移籍された175.5cmの長身の男役の桐生さんが客演されていました。

お馴染みの『一休さん』の演目に蜷川新右衛門というお侍役で、「普通の男優」としてキャスティングされていました。
外部の舞台で「男役」として出演するのは、「るろうに剣心」の早霧せいなさん、「ポーの一族」の明日海りおさんとありましたが、再演では無く、「普通の男優」として出演されるのはとっても珍しいことだと思います。

一休さん役は、北翔海莉さんの旦那様の藤山扇治郎さんでした。

扇治郎さんは、男性の中でも小柄なので、桐生さんとの身長差が際立っていて、「唯一無二の男役」とうたわれた桐生さんの武士姿は勇ましく、コメディセンスも抜群なので、勘違いして翻弄されるお侍役がとても面白かっです。
桐生さんの持ち味がいかされていました。

最後は、勇壮な舞のシーン(OSKの娘役の渚美怜さんもご出演)が設けられていて、「桐生さんが主役?」と思えるような終わり方でした。

桐生さんは、流石「唯一無二」の男役さんです!
男性が出演している外部の舞台で、こんなに楽しませて魅せることのできる男役さんは、他にはいないと思います。

2幕は久本雅美さんが客演している「愛の小荷物」で、松竹新喜劇らしい、人の情けの温もりに心がほっこりやさしくなる作品でした。

思っていたより、とっても楽しむことができました。

なのにチケットの売れ行きが芳しくないようでした。今日が千秋楽です。

昨日は「祇園祭」の前祭の日の土曜日で人出も多く、桐生さん目当ての「OSKファン」の方も沢山いらっしゃったようでしたが、半額のチケットを購入したのに、「宝塚だと良席」と言われる一けた台の席に座らせていただけました。

半額でこんな良い作品良いお席で見させていただいて申し訳ないと思いました。

コロナ禍で外部のチケットが売れないと言われていますが、そのことを実感しました。

OSK楊琳さんのトップお披露目公演松竹座での「レビュー夏のおどり」は、大阪府の緊急事態措置によって、土日の公演が中止になってしまいました。私は土曜日のチケットを持っていたので観ることができませんでした。
OSKは、コロナ禍の影響を大きく受けています。売れ行きも芳しくないようです。
それに比べて、ほぼ全席販売しても売れている宝塚は本当に恵まれています。

尾上松也さんの記事

尾上松也が声を枯らして来客を呼びかけるワケ 歌舞伎界を襲う「最悪シナリオ」
歌舞伎関係者は「コロナにより演劇や舞台、芸能分野は大きな打撃を受け、4度目の緊急事態宣言で瀬戸際まで追い込まれた。苦しい現状を乗り切ることもそうだが、関係者一同が恐れているのは今まで定期的に舞台に足を運んでいた人たちが、コロナが収まっても戻らないこと今は歌舞伎や舞台を見に行くという習慣が途絶えてしまっているわけだから」。引用東スポ

上記のような記事がありました。
歌舞伎の客層が高齢者なので、売れ行きが芳しくないようです。舞台を見に行くという習慣が途絶えてしまっているわけではありませんが、苦戦されています。

歌舞伎座では、現在3部に分けられて上演時間が約2時間に凝縮され、座席は50%で販売されています。

しかし売れるものは売れている

先日「VERDAD」で東京遠征した時に、劇団四季の「アナと雪の女王」と歌舞伎座で海老蔵さんの「雷神不動北山櫻」を観ました。どちらもチケット難でした。

劇団四季の「アナと雪の女王」について

6月24日に、当初の予定の9か月遅れで開幕しました。
劇団四季では珍しい生演奏でした!力が入っています。

子役のアナとエルサのシーンから始まります。映画でおなじみの『雪だるまつくろう』から。
宝塚の舞台に子役が出演することが無いので、子役さんでしか表現できない愛らしさは特別だなと思いました。

一番の見せ場は1幕ラストの、エルサが自分を解き放つ『Let It Go~ありのままで~』です。
荘厳なセットが素晴らしかったです。
(「VERDAD」での礼真琴くんの「Let It Go」も負けていなかったと思います)

プロジェクションマッピングなど最新技術だけでなく、美しい氷のカーテンには、スワロフスキーが使われているそうです!

ロングラン公演なのでお金がかけられる
「アナと雪の女王」は、既に来年の7月以降のチケットも販売されています。
現在上演されている、 JR東日本四季劇場[春]で最低でも2年は上演されることでしょう。
それから各地に異動して上演されることを考えたら、1作にかけられる費用は、宝塚と比べた莫大です。

宝塚の衣装にスワロフスキーが埋め込まれることはありましたが、セットには難しいでしょう。

このあたりに、劇団四季と宝塚の違いを感じましたが、それは仕方ないことですね。

ダンスの迫力と躍動感
男性と女性では根本的に体が違うので、男優さんが肉体を駆使した身体表現をされると迫力があります。
アナとハンスのダンスシーンは、アクロバティックなダンスの振付がされていて、宝塚では見れないものでした。

アナ役の三平果歩さんのアクロバティックなダンスには目をみはるものがありました。
『リトルマーメイド』のアリエル役の時からエネルギッシュで可愛い三平果歩さんファンなので、アナでの活躍がとっても嬉しかったです。

トナカイのスヴェンが本物のよう!
トナカイのスヴェンが本当にリアルな生き物でした。
一応着ぐるみですが、ほんもののトナカイにしか見えませんでした。そして愛らしい。
その練習の光景を動画で見ましたが、筋肉隆々の鍛錬した男性にしか出来ないものです。

雪だるまのオラフの存在感が大きい
雪だるまのオラフはパペットで操っている役者さんがそのまんま見えます。見た目も動きも声も愛らしくて、映画の中のオラフそのもので、一服の清涼剤になっていました。
私が見た時は小林英恵さんでしたが、男性の方とダブルキャストのようです。

小林英恵さんの明るい表情豊かなキャラクターが、オラフそのもののように感じられました。劇団四季の役者さんは本当に層が厚いです。

劇団四季チケット事情
コロナ禍前までは、宝塚と同じようにチケット難公演が続いていましたが、「ロングラン」の四季の公演は、コロナ禍の中わざわざ出向く必要性が無いため、宝塚に比べると苦戦されているように見えました。

しかし誰もが知っている「アナと雪の女王」の舞台化によって、一筋の光が差したような大人気となっています。
この波で本来の劇団四季人気も回復していくのでは?

コロナ禍で「必要不可欠」なものが勝手に絞られ、「舞台」は不要不急と選別されていましたが、必要不可欠なものに違いありません。

「アナと雪の女王」の主要なキャストは「ダブルキャスト」になっています。
他のキャストの公演も観てみたいなという気持ちはあります。
しかし配役がわかるのは、間近になってからのため、チケットを購入する時点ではわかりません。

宝塚観劇を通して、役者の個性を楽しむ習慣がついている私には、「アナと雪の女王」は1回観れば良いかなという気になってしまいました。

「ロングラン」公演を行わない、限られた期間有限のタカラジェンヌによって行われる舞台が、〇〇ファンとして楽しみたい私には向いています。

※「アナと雪の女王」の劇場内は、とっても寒かったです。羽織るものを持っていましたが、それでも寒くて震えてしまいました。「Frozen」の世界にいく準備をしていった方が良いと思います。

海老蔵さんの「雷神不動北山櫻」

歌舞伎座の「7月大歌舞伎」の第三部で海老蔵さんの「雷神不動北山櫻」が上演されていました。
海老蔵さんが、歌舞伎十八番の「毛抜」「鳴神」「不動」が含まれる5役を演じ分け、大立ち回りなどの見どころも満載でした。
梯子を使った曲芸のようなものも見応えがありました。
首を痛めていらっしゃるという海老蔵さんが2階の高さから背面落ちされることにも驚きました。
最後は、匂いを感じるほどの大スモークが劇場中を覆った後、突如現れた不動明王の空中浮遊によって終わり、圧巻の一言でした。(どうやって浮いているのだろう?)

歌舞伎ならではのスペクタクルあふれるもので、力のこもった舞台にパワーをもらいました。
海老蔵さんはエンターテイナーです。

「雷神不動北山櫻」は、通常4時間の上演時間のところ、コロナ禍で時間制限があるためも、約2時間に切り詰められての上演だったので、見どころが凝縮されていて、私のような初心者には見やすくお得感がありました。

7月4日(日)から、第一部・第二部は、7月29日(木)まで上演されているのに対して、海老蔵さんの第三部は、7月16日(金)までと、半分の期間しか上演されていないこともあり、はやくに完売していました。海老蔵さんの歌舞伎座への出演は2年ぶりということもありました。

どうして第三部だけ期間が半分なのか?
今まで見た歌舞伎の中で一番見ごたえがありました。(初心者なので難しいことはわからないので、体感で楽しんでいます)
オリンピックの開会式に出演されるから?という噂もあります。さて、どうなのでしょう?

歌舞伎に人が集まらないと言われる中、歌舞伎界でも「見たい!」と思う様々な試みが行われ、集客に結びついているようです。

昨日南座では、中村獅童×初音ミク共演の「九月南座超歌舞伎」の案内が配られていました。
とうとう初音ミクまできたか、という感じです。

南座では、玉三郎さんの舞台が7月8月と2つ続けて行われるので、こちらも見たい!と思っています。

宝塚はコロナ禍でもチケット入手が難しい公演が続いています。
演劇界の希望の星でしょう。

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