2回目の雪組観劇と気迫と祈り
こんにちは、くららです。
雪組公演2回目を観劇してきました。
4日(月)と8日(金)が休演日のため、水曜日なのに公演がありました。
お正月明けに週に2回お休みがあるのは、大熱演されている雪組の方々にとって良いことですね。

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『f f f -フォルティッシッシモ-』について

1回目の観劇では、「?」が多く飛んでいましたが、2回目にして理解がすすみました。
2階席だったので、ひときわ舞台が美しく感じられました。
舞台転換、舞台装置、フォーメーションなど、上田先生の懲りが随所に幾重にも重ねられていて、より視覚的に舞台をとらえることができました。
1階で観ていた時と別物を観ているような感激、感動もありました。

客席降りがあった頃は、ミーハーな私は、1階で観劇したい派だったのですが、コロナ禍で客席降り等無くなって、2階席も良いなと思うようになっていました。
『f f f』は特別2階席がおススメです。

「ベートーヴェン」と「ナポレオン」と「ゲーテ」という、一般人には思いつかない関係性をあぶりだし、「謎の女」や「天上界」を創造し、それらを巧みに交錯させながら「無駄の無いセリフと歌詞」を散りばめて、緻密な舞台を魅せながら、最後に最高潮に盛り上げて、様々なメッセージを投げかけてくれる作品です。哲学的でもあります。

この作品の初見の時に、「上田先生の生徒の特性を生かす配役は素晴らしい」と書きましたが、望海さんと真彩ちゃんのコメディタッチなシーンがあります。
二人とも「間」がよくて、コメディセンスがあるので、そこでは笑いが絶えません。

二人が優れたコメディセンスを発揮したのは、今や幻となった「20世紀号に乗って」だけです。
隠しておくには勿体ない才能なので、上田先生は敢えてこの場を設けられたのかなと思いました。

そして舞台上で生きている「ベートーヴェン」は、望海風斗そのものであると思えるほど役と一体化しています。

必死に脳を動かして話を受け止めようとしていましたが、上田先生の作品は「脳」ではなく、「感性」で受け止めたら良いのかな、とも思いました。

そして一人ひとり、受け止め方が違うでしょうし、同じ人でもその時々に変化していくような気がします。
「FLYING SAPA」でも同じような印象を抱きましたが、これが上田先生の作品の真骨頂のような気がします。

こういう作風に対して苦手な方もいらっしゃるようですが、感覚でとらえるだけでも素晴らしい作品です。
望海さんと真彩ちゃんの圧巻の歌唱を、たくさん聞ける「聴覚」一つだけでも、大感動ものです。

『シルクロード』について

生田先生が『ひかりふる路』の演出をされた時に、「望海風斗で次はコメディをやりたいと思ってます」と仰っていたので、「生田先生の望海さんコメディ」を待望していました。
しかし『シルクロード~盗賊と宝石~』は、ショー作品。

でも、少しだけコメディタッチなアドリブシーンがあります。
望海さんは、プロローグで、黒ターバンを巻いて超カッコイイ盗賊で登場して、「素敵~」と魅了し続けてくれます。
でも次のペルシャのバザールになったら、「大盗賊」から一転して「スリ」に。
「オレは悪だぜ!」と強がって歌ってみせても、その実とっても弱い。
そして簡単に彩凪翔さん演じるキャラバンの男に捕まってしまいます。

そしてその捕まった時のやり取りが日替わりのアドリブ

今日は

彩凪:「来なさい」

望海:「イャダ」と鎖を引っ張って抵抗。

彩凪:「いいからハヤク!!」と怒る。

望海:「イャダ」(小声)と子どものような感じで連行されていきました。

捕まった途端に可愛くなってしまうところが笑いポイントでもあり、ギャップ萌えポイントでもあります。
そのやりとりの間が絶妙なので、大きな笑いが起こります。

このお笑いシーンは、ほんのわずかです。
もっと長ければよいのに。
望海さんのおかしさに笑い続けたい!

だから「fff」のルートヴィヒの下宿で「謎の女」を演じる真彩ちゃんとの、コメディタッチなやりとりに貴重さがあります。

『シルクロード』についても、初見より馴染んで見ることができました。
見れば見るほど、ますます魅了され、味わいが深まります。

より気迫のこもっている雪組公演

1月2日の初見の時も、望海さん中心に雪組生のスゴイ迫力を感じました。
今日もさらにみんなが命懸けで公演しているような、エネルギーに満ちていました。

明日から関東の1府3県に「非常事態宣言」が発令されます。
関西は対象外ですが、本日の関西の感染者数は、
大阪で過去最多の”560人” 兵庫・滋賀・和歌山でも過去最多でした。
少し前は「抑えられている」と報道されていましたが、今日は「増加傾向にある」という報道でした。

大阪、兵庫は医療体制がひっ迫しているので、いつ関西に「非常事態宣言」が出されても、おかしくない状況です。

1年前の「自粛要請」で、『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』東京公演の大半が中止になってしまって、とても悔しく辛い思いをしたのは、望海さん率いる雪組です。

今度は、集大成となる「退団公演」です。望海さん、真彩ちゃん、彩凪さんをはじめ8名の退団者がいらっしゃいます。この公演を上演するために、望海さんと真彩ちゃんは、退団を延期されました。

これから東京公演のチケットが発売されていく予定ですが、「劇場の収容率の50%を要請する」と言われています。また千鳥席に戻るのでしょうか?2月21日が東京公演の初日です。
非常事態宣言は、2月7日までの予定ですが、感染拡大がおさまらなければ、 延長するといわれています。
感染拡大がおさまらなければ、劇場に関する要請内容も強いものに変化する可能性もあります。

気迫のこもった雪組公演を見ながら、毎日無事に千秋楽まで上演できることを心から願いました。

そして東京公演を楽しみにしていらっしゃる方は、莫大な数いらっしゃると思います。
一人でも多くの方が観劇できるように、できるならば、現在の満席に近い状態で販売されると良いですね。

先にも書いたように「fff」は、舞台全体の視覚面が素晴らしく、これは映像で伝わるものではありません。

望海さんが全身全霊で、宝塚生活の集大成として、全てを出し尽くして舞台に臨んでいらっしゃいます。
ものすごいエネルギーです。そしてものすごい感動を与えてくれます。

一公演も無駄になることがないように、望海さんをはじめ8名の方々が予定通り卒業できるように、心から祈り続けたいです。

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