あっという間に、大晦日ですね。くららです。
2020年がコロナでこんなに大変な年になるなんて、思ってもいませんでした。
そんな中でも、宝塚大劇場と東京宝塚劇場の本公演は、9月からは従来通り無事に上演されています。
無事に上演するために、タカラジェンヌをはじめスタッフの方々が、感染防止のためにどれだけ努力を尽くしていらっしゃることでしょう。その熱意とご苦労に心から感謝しています。
しかし本公演を無事に上演するために、「新人公演中止」という大きな犠牲がはかられています。
今回は、新人さんたちについて考えていきたいと思います。
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2020年の宝塚での新人公演とステージトーク
私は、宝塚での「新人公演」と「ステージトーク」には、できるだけ行くようにしていたので、2020年は宝塚だけでギリギリ上演できた雪組と星組の新人公演とステージトークには行けました。
99期長の期
・主演 諏訪さき(99期)
・ヒロ 潤花(102期)
2番手 縣千(101期)
3番手 彩海せら(102期)
100期長の期
・主演 碧海さりお(101期)
・ヒロ 桜庭舞(100期)
2番手 極美慎(100期)
3番手 天飛華音(102期)
99期が参加する新人公演は、雪組公演が最後で、星組からは100期が「長の期」となっていました。
最近の新人公演の傾向として、新公主演を一人が独占するのでは無く、期待の新人が2番手、3番手で経験を積む場合が多いです。
どちらも東京での新人公演は中止になってしまいましたが、100期が長の新人公演は宝塚での星組のものだけになってしまいました。(区切りの2021年お正月公演まで中止のため)
従来の流れでは、「ロミオとジュリエット」からが、101期が長の新人公演となりますが、この新人公演は中止です。以降の再開が待たれています。
宝塚グラフ1月号の、朱紫令真くんの同期の極美慎くんとの対談コーナーで、100期生は初舞台後「組回り」が1年あったため、新人公演に参加できず、他の期より1年分少ないと話していました。
調べてみると、97期から100期までは組回りがあったため、「研1」で新人公演に出演できなかったようです。
現在は「中学卒業」で入学した人は、「研1」の1年間、新人公演に出演できませんが、その他の人は研1から出演しています。
宝塚で1回だけでも、「長の期」として新人公演に参加できた星組生は、100期の中ではラッキーだったと言えます。
宝塚の公演は、2月29日の土曜日から自粛になってしまいました。2月24日に新人公演、28日にステージトークが開けたことは、本当にギリギリの幸いでした。
2月28日の「ステージトーク」で、次回からは、会場が阪急宝塚駅の上の「ソリオホール」になるので、収容人数が増えるとアナウンスされていました。しかし実現していません。
従来は、新人公演のお稽古は、初日の幕が開いてから行われていました。
金曜日が初日で、その3週間後の火曜日が新公本番なので、練習期間は20日もありません。本公演の前後に、昼夜を問わず睡眠時間を削って新人公演のお稽古に没頭することになります。
若いといっても体力の限界に挑戦するような日々になるので、免疫力は低下してしまうでしょう。
そして「密」に集まってお稽古せざるおえないこと、本役の方から「密」に指導をあおぐこと。
新人公演の稽古が、あらゆる所でコロナの感染リスクになってしまいやすいため、中止なのでしょうが、どうか様々な工夫によって、
2021年中に「新人公演」が復活し、101期が長として活躍することができれば、と願います。
毎回新人公演を観ていると、「長の期」の人たちは、魔法がかかったように頼もしい存在感を見せてくれます。舞台を続けていく上で、「長の期」としての経験は、とても意味があることだと感じています。
初詣ポスターに起用された娘役は、26年間確実にトップ娘役に就任
現任のトップ娘役のうち、99期の美園さくらさん、100期の星風まどかさん、102期の舞空瞳さんは、「初詣ポスター」のモデルに抜擢されていました。(「初詣ポスター」モデルは、研1生の中から選ばれます。)
2021年は、男役の華世京さんでしたが、娘役が抜擢される方が多いです。
そして過去の「初詣ポスター」の娘役のモデルを辿ってみると、1995年80期の千ほさちさんまで、初詣ポスターに起用された娘役は、全員トップ娘役に就任していました。
2010年 実咲凜音 (95期生 4番、元宙組) 2007年 蘭乃はな (92期生 4番 元花組) 2005年 愛原実花 (90期生 2番 元雪組) 2003年 桜乃彩音 (88期生 12番 元花組) 2001年 陽月華 (86期生 9番 元宙組) 1999年 遠野あすか (84期生 9番 元星組) 1997年 紺野まひる (82期生 3番 元雪組) 1995年 千ほさち (80期生 3番 元花組) それ以前でもトップ娘役に就任したのは、花總まりさん (77期生)、純名里沙さん(76期生)、麻乃佳世さん(74期生)、鮎ゆうきさん (71期生)、黒木瞳さん (67期生)、こだま愛さん (66期生)、南風まいさん(65期生)、秋篠美帆さん (64期生)、若葉ひろみさん (61期生)、北原千琴さん(57期生) |
103期 夢白 あや
104期 きよら羽龍
105期 音彩唯
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昨日、「宝塚歌劇より、劇場へご来場いただくお客様へのお願い」という入場方法を案内した雪組下級生による動画がアップされました。
その動画では、103期の夢白あやさんと102期の彩海せらくんが案内アナウンスをしていて、105期生が一緒に写っていました。
103期の夢白あやさんには、「いつトップ娘役になってもOK」という風格が感じられました。新人公演のヒロインを2回、バウ公演のヒロインを1回経験していて、東上公演のヒロインを経験すれば、トップ娘役への準備は万端になります。(真彩希帆さんのように、東上公演のヒロイン経験なしでトップ娘役に就任した場合もあります。)
次期トップ娘役の一番近い位置にいるのは、夢白あやさんだと思います。
このまま雪組なのか、もう一度組替があるのか?ファンが注目しています。
動画にお人形さんのように可愛く映っていた音彩唯さんは、中卒入団のため、研1の時に新人公演に出演できなくて新人公演未経験ですが、今年の別箱公演「炎のボレロ」では歌手として“彩凪翔 1Day Special LIVE『Sho-W!』”では、歌手、ダンサーとして活躍していました。2021年に抜擢されていくのは、間違いないと思います。
104期のきよら羽龍さんは、「ピガール狂騒曲」の新人公演ヒロインに抜擢されていましたが、中止となってしまいました。『WELCOME TO TAKARAZUKA』で歌手とし、美声を轟かせていました。それまでも別箱ではヒロインではないものの、存在感のある役で活躍していました。2021年も活躍していくことでしょう。
2021年には、花組の聖乃あすかさん主演『PRINCE OF ROSES-王冠に導かれし男-』と月組の珠城りょうさん主演『幽霊刑事(デカ)~サヨナラする、その前に~』がありますが、どちらもヒロイン設定がありません。
新人娘役さんを上げていくためには、バウホールでのヒロイン経験が必須です。
しかし、次期娘役トップの座が空く、花組と月組なのに、あえてヒロイン役をおいていないのは、新人娘役さんを急いでトップ娘役候補にする予定が無いのだろうと推察できます。
歌唱力が抜群の真彩希帆さんが退団するので、歌唱力の評価が高いきよら羽龍さんと音彩唯さんは、優先順位の高いトップ娘役候補だと思います。
しかし時期は急がないのでしょう。
動画で、紀城ゆりやくんが、目立つ席に座っていました。
別箱で『炎のボレロ』チームだった紀城ゆりやくんは、凪七瑠海コンサート『パッション・ダムール』に代役で出演して、初々しいイケメンぶりを魅せてくれました。これから活躍していくと思います。
音楽学校の「文化祭の芝居の主演」経験者でもあるので、路線なのも明らかです。
文化祭主演経験者について
演劇は、A組とB組に分かれて同じ演目が上演されます。A組の方がより路線だと言われています。現在トップ娘役に就任している4人はA組でした。(A組を上段、B組を下段に表示)
97期 綺城ひか理(星)・城妃美伶(花)
永久輝せあ(花) ・海乃美月(月)
98期 暁千星(月) ・真彩希帆(雪)
飛龍つかさ(花) ・小春乃さよ(宙)
99期 遥斗勇帆(星) ・美園さくら(月)
亜蓮冬馬(花)・ 華妃まいあ(宙)
100期 風間柚乃(月) ・星風まどか(宙)
聖乃あすか(花) ・音くりす(花)
101期 天紫珠李(月) ・夏葉ことり(花)
縣千(雪)・ 結愛かれん(月)
102期 蘭世惠翔(月)・ 舞空瞳(星)
風色日向(宙) 潤花(宙)
103期 希波らいと(花) ・夢白あや(雪)
亜音有生(宙) ・羽音みか(月)
104期 御剣海(星)・きよら羽龍(月)
蒼波黎也(雪)・都姫ここ(花)
105期 稀惺かずと(星)・音彩唯(雪)
紀城ゆりや(雪)・山吹ひばり(宙)
退団者オレンジ色 新公主演・ヒロイン緑色 トップ娘役赤色
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新人公演主演、ヒロイン経験者は、緑字にしましたが、とても多いですね。
天紫珠李さんと蘭世惠翔さんは、文化祭の時は「男役」でした。
姉妹ジェンヌが多い
亜音有生さんと紀城ゆりやさんには、お姉さん(星組蒼舞咲歩さん(99期)宙組愛海ひかるさん(100期))が在団しています。
聖乃あすかさんの妹は、月組の水城あおいさん(105期)。
姉妹でも、どちらかしか選ばれていないので、コネは関係ないと思います。
入団してから1人だけ選ばれる「初詣ポスター」とは違って、トップ就任率は下がっています。
期待の103期
コロナ禍の本公演では、下級生はAとBの2チームに分かれて出演しますが、103期で全公演出演は、花組の希波らいと君、宙組の亜音有生君 、明日からの雪組公演では、夢白あやさんだけです。
スカイステージの新人を紹介する「Young+(ヤングプラス)」では、1月2日から103期が紹介されます。その筆頭は宙組の春乃さくらさんと亜音有星くんです。
亜音くんは、「アナスタシア」でも、バレエの王子役をはじめ、活躍の場が与えられていました。推されています。
104期
娘役のきよら羽龍さんと都姫ここさんは新人公演ヒロインに抜擢されましたが、男役さんの抜擢は遅めです。
105期
娘役の音彩唯さん、山吹ひばりさんはすでに外箱公演で抜擢されて活躍しています。新人公演が再開したら、ヒロイン役がまわってきそう。
舞台では爽やかさがあふれている稀惺かずとくんも、抜擢されるようになるかな?
良いお年を
新人公演学年の人たちは、新人公演に命を懸けるほどの熱量で臨んでいたと良く話されていたので、新人公演の無い今は、ポッカリ穴のあいたような気持があるかもしれません。
でも努力することが当たり前のタカラジェンヌなので、日々自分が精進するための努力は怠っていないだろうなと思います。
新人公演がなくても、コロナ禍での先輩タカラジェンヌたちの舞台に懸ける真剣さを共有しているので、沢山の実りある経験が積まれているのでは、とも思います。
感染者数拡大の中で年を越してしまいますが、2021年には新人公演もはやく復活できる日々が戻ってきますように。
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