有沙瞳ちゃんのif
こんにちは、くららです。
昨日は彩みちるちゃんについて書きましたが、今日はそのひとつ学年が上の有沙瞳ちゃんについて書いていきたいと思います。

有沙瞳ちゃんは、同期の星南のぞみちゃんと、研4になったばかりの頃、華々しくCMデビューしたのですよ。ご存知でしたか?

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エアウィーヴのCMに雪組の4人のホープ出演

宝塚100周年の翌年、2015年4月20日より、タカラジェンヌ4人が出演したCMが放送されました。

その雪組のホープは

月城かなと(95期)
永久輝せあ(97期)
星南のぞみ(98期)
有沙瞳(98期)
(この時、星南のぞみちゃんの方が、有沙瞳ちゃんより成績が上だったのですね。この順番は香盤順だと思うので。)

美しい整った顔立ちの4人が、男役は真っ白のシャツとパンツ、娘役は真っ白のワンピースの装いで、ポスターやCMに出演していました。
とても上品清楚爽やか
「宝塚には、こんな美しい素敵な人たちがいるんだ」とイメージアップに繋がったのでは?と私は勝手に思っています。

当時の雪組は有望新人の宝庫でした。

壮一帆さんサヨナラ公演『一夢庵風流記 前田慶次』

【新人公演】 
・主演……月城かなと 新公主演2回目
・ヒロイン……有沙瞳 新公初ヒロイン
・2番手男役(早霧)……永久輝せあ
・2番手娘役(咲妃)……星南のぞみ

エアウィーヴの4人が主要な役でした。

早霧せいなさんプレお披露目公演「伯爵令嬢」

・2番手娘役・アンナ……有沙瞳

イジワルな女の子役を研3大好演。一躍「有沙瞳」というお名前が、宝塚ファンの記憶に刻まれたことでしょう。

悪役がハマり役すぎて、強烈に印象に残って、今後のヒロイン的な役どころに影響したのではないかな?と私は思っています。

早霧せいなさんお披露目公演『ルパン三世』

本公演 カリオストロ伯爵(望海風斗の恋人・セラフィーナ)……有沙瞳
アクの強い役で、望海さんのアドリブに合わせての名演技でした。

【新人公演】
・主演……永久輝せあ 新公初主演
・ヒロイン……星南のぞみ 新公初ヒロイン
・2番手男役(望海)……月城かなと
・マリー(星乃あんり)……有沙瞳

『ルパン三世』が終わった後に、「エアウィーヴ」のCMは絶賛放送されはじめました。

望海風斗さん主演別箱『アル・カポネ-スカーフェイスに秘められた真実-』

・2番手男役エリオット・ネス……月城かなと
・ストーリーテラー ベン・ヘクト……永久輝せあ

男役二人は、下級生ながら、活躍の場が与えられていました。

大湖せしるさんがヒロインだったため、有沙瞳ちゃんは、息子の役とショーガールで、大きな役ではありませんでした。

『星逢一夜』

【新人公演】 
・主演……月城かなと 新公主演3回目
・ヒロイン……彩みちる 新公初ヒロイン
・2番手男役(望海)……永久輝せあ
・2番手娘役(大湖)……有沙瞳

星南、有沙の1期下の彩みちるちゃんが抜擢されていくようになりました。

月城かなと主演『銀二貫-梅が枝の花かんざし-』

月城かなと……バウ初主演
有沙瞳……バウ初ヒロイン

芝居上手な素敵な2人でしたが、「このコンビは合わない」という声も耳にしました。

『るろうに剣心』

【新人公演】
・主演……永久輝せあ 新公主演2回目
・ヒロイン……彩みちる
・2番手娘役(大湖)……有沙瞳

新人公演の前に雪組ではインフルエンザが流行っていて、有沙瞳ちゃんは新人公演の間近まで休演していましたが、高荷恵役を見事に演じていました。

望海風斗さん主演別箱『ドン・ジュアン』

・ヒロイン……彩みちる
・2番手娘役……有沙瞳
・2番手男役……彩風咲奈
・3番手男役……永久輝せあ

有沙瞳ちゃんは、望海さんの妻の役でしたが、ヒロインは彩みちるちゃんでした。

『私立探偵ケイレブ・ハント』

【新人公演】 
・主演……永久輝せあ 新公主演3回目
・ヒロイン……星南のぞみ 新公ヒロイン2回目
・本役:沙月愛奈……有沙瞳

有沙瞳ちゃんは、真彩希帆ちゃんとトレード組替になり、星組に異動しました。(2016年12月)

月城かなとくんは、『New Wave!-雪-』に出演後、朝美絢くんとトレード組替になり、月組に異動しました。(2017年2月)

星組での有沙瞳ちゃん

紅ゆずるお披露目公演『THE SCARLET PIMPERNEL』 では、2番手娘役 マリー・グロショルツ役。
新人公演では、ヒロインのマルグリット役。 歌唱力をはじめ実力の高さが評価されていました。

礼真琴東上公演『阿弖流為-ATERUI-』では、佳奈で、東上初ヒロイン
蝦夷の強い女性設定ながら、可憐さも表現。華奢な体型が真琴くんとお似合い。

2017年11月より池田泉州銀行のイメージガールに就任。

本公演『ベルリン、わが愛』では、ルイーゼロッテという、礼真琴くんの相手役。
真琴くんとラブラブな可愛いカフェの女給さんの役でした。
それまで清楚な役が多かった音波みのりさんが、レーニという性格がキツくてアクの強い役を演じて、新境地を開拓していました。

雪組だったら、有沙瞳ちゃんに、そういうアクの強い役がまわって来たと思いますが、星組に異動してからは、瞳ちゃんはヒロイン路線
それまでの方向性を軌道修正して、正統派のヒロイン娘役として、礼真琴くんのヒロイン候補としていく方針なのだと思いました。
そのため、タイミングもマッチして、池田銀行のイメージガールに選ばれたのでしょう。

評価の高かった外箱公演

轟悠主演『ドクトル・ジバゴ』(2018年2月)
・轟悠さんの相手役ラーラを名演。

紅ゆずる主演『鎌足』(2019年5月)
・瀬央ゆりあの母であり、華形ひかると恋に落ちる皇極帝を名演。

瀬央ゆりあ主演バウ『龍の宮物語』(2019年11 12月)
・瀬央ゆりあの相手役玉姫を名演。

この3作品の瞳ちゃんは、正統的な娘役というより、巧みな演技力で魅せる一味違う女役でした。

私が勝手に感じていること

雪組の「伯爵令嬢」の時に、イジワルな女の子役を好演して、アクの濃い役のイメージが、雪組では娘役路線を邪魔してしまっていました。
星組に組み替えしては、新たに正統的なヒロインとして進んでいこうとしていました。
演技力が巧みな瞳ちゃんは、真っ白な役も上手に演じていたと思いますが、観客側は、1度植え付けられてしまったイメージを、そう簡単には変えられないように思います。
特に私のようなイメージ先行人間は。

『ベルリン、わが愛』を観劇した時のブログに、下記のように書いていました。

今回は敢えて真琴くんとラブラブなカフェの女給さんの役。
甲高い声でワザと可愛らしく演じているのに、少し違和感がありますが、
トップ娘役候補として、ピュアな可愛らしい娘役路線に切り替えていくのでしょう。引用旧宝塚ブログ

ピュアな可愛らしい娘役路線の切り替えというのは、演技力をつけすぎてしまってからは、難しかったのかな?と思います。
評価の高かった外箱公演のような「大人な女性」がそのまま通用する男役さんの相手役としては、ふさわしいと思います。
多様性があるほど面白い宝塚なので、そういう大人なカップルのコンビも観てみたいですね。

有沙瞳ちゃんのif

雪組の下級生の頃の有沙瞳ちゃんを思い出して思ったことです。

もし「伯爵令嬢」のイジワルな女の子アンナ役を演じていなかったら、瞳ちゃんの娘役人生は違っていたのでは?

後になって「if」というのも、おかしな話ですが。
5年前のエアウィーヴのポスターの瞳ちゃんも、現在の池田泉州銀行の看板やポスターの瞳ちゃんも、本当に清楚でふわっとした娘役らしい雰囲気です。
舞台の上では、どんな役にも化けてしまう瞳ちゃんは、スゴイ役者さんですね。
そんな有沙瞳ちゃんの活躍も楽しみです。

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