星組『赤と黒』雑感
こんにちは、くららです。
昨日星組『赤と黒』の幕が梅田ドラマシティで開きました。
大大評判ですね。webの記事のタイトルに『赤と黒の濃厚な世界で、ビッグバン的な魅力を放つ星組』とありましたが、フレンチロックにのせて歌唱力やパフォーマンスが大爆発して最高な魅力がはなたれているようです。

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『赤と黒』公演プログラムについて

観劇は明日ですが、公演プログラムを買ってきました。
表紙はポスターと同じで、白シャツの礼さんの表情にジュリアンの鬱積した思いと野心がみえます。

裏面はモノクロの虚無な表情の白シャツジュリアン。真ん中で赤と黒に別れていて、「赤と黒」の世界観が伝わってくるものでした。

「ナウオン情報」によると、ポスター撮影の時は、礼さんは1日だけ黒に染めて、目にかかるほどの前髪が欲しいと言われて付け毛をして、ポスター撮影に臨まれたそう。
それを聞いて「自然すぎて!」と暁さんが大ビックリされていました。星組に組替しての暁さんのリアクションが大きくて面白いです。

長めの整っていない黒い髪型が貧しい青年ジュリアンらしいです。この髪型は1幕だけで、2幕は片方のサイドは短く剃り上げている感じの髪型でした。(web記事の写真でみました。)礼さんはトップになって初めて全編地毛での出演と仰っていました。1幕と2幕に変化をつける工夫をされているのですね。

販売されたスチール写真は、礼さん暁さん、専科の紫門さんのものだけでした。→スチール写真

暁さんのスチールは、ポスターに切手サイズで掲載されていましたが、大きなものを見るとドッキリ。
下睫毛が異様に長くアイメイクが濃くて、妖しい只者では無い雰囲気が漂っています。
ポスター撮りの時は、先生からお化粧を「できるだけ派手にもっと濃く」と言われ続けて、ドンドン濃くなっていったそうです。今まで見たことの無い「ありちゃん」いや妖艶な「ジェロニモ」。

公演プログラム内には、有沙さん、詩さんをはじめ、役つきの方たちは、赤いカーテンの間から身を乗り出す形で、それぞれ独自のポーズで写真におさまっていました。どの方もとっても雰囲気があって素敵なスチール!
スチールの販売が3人だけなのは勿体ないです。

公演プログラムも、「赤と黒」の世界観でつくられていて、影のある陰気な表情の、いつもと違う礼さんがたくさん掲載されていました。

1幕2幕で歌われるナンバーのタイトルと歌手の役名が掲載されていました。全部で21曲
ライブ配信をご覧になる方は、事前に公演プログラムを購入しておいたら、作品がより楽しめるかもしれません。

公演プログラムにフィナーレの記述は無かったのですが、「ミニフィナーレナンバー」があるようです。

衣装は加藤真美先生。webの写真を見ても、「赤と黒」の雰囲気に統一された衣装が洒落ていて素敵だと思いました。
装置は國包洋子先生

『NOW ON STAGE』で語られていたこと

先日の宙組『カジノロワイヤル』はロビーで5人一緒の収録でしたが、星組は今まで通り2分割でした。礼真琴、暁千星、有沙瞳」チーム「ひろ香祐、小桜ほのか、詩ちづる」チームでのトークでした。

とにかくハードロックで、歌で全てを解放しているような作品。歌と歌の合間に芝居という感じで、歌がメインでドーンと歌い上げる感じだそう。

「圧巻の歌唱力」と大評判ですが、歌う側はすごく難しいそうです。耳に曲が残りやすく、「お客様の脳内にこびりつくこと間違いなし」と礼さん。

ジュリアン(礼)は、若くて格差社会に怒りやもどかしさを抱えていて、自分の実力で頂点まで昇りつめたい、貴族をあざ笑ってやりたいという野望を抱えていて、彼の野心がこの物語の全てだそう。

ジェロニモ(暁)は、フランス版にしか出てこない役で、ストーリーテラー&ジュリアンの友人。
「冒頭のお客様へのセリフで、お客様をこちらの世界観に誘う役と重々承知しているけれど難しい。登場人物としても出てくるので、自分の中で分離しやすいので、一つの役として繋げていきたいな」と暁さん。

ルイーズ(有沙)
1幕のヒロイン。
町長レナール氏(紫門)の貞淑な妻で、信仰深く誠実に生きようとしながらも、子どもたちの家庭教師のジュリアン(礼)に心を奪われていく。
ジュリアン(礼)に惹かれていくのは、理性で抑えようとしてもできないので、「しょうがないです」と有沙さん。

マチルド(詩ちづる)
2幕のヒロイン。
ジュリアンが働くラ・モール家の令嬢。容姿端麗で自尊心が強い。ジュリアンを誘惑し、やがて恋に落ちる。
現代的な鋭い感性をもった、奔放で自由気ままで狂気を秘めた女性。
礼さんのアドバイスによって何とか役づくりできているそう。

ヴァルノ夫妻(ひろ香・小桜)
ブルジョワジーで、いやらしい悪役で目的のためには手段を選ばない、周りを掛け回していくような役。ふたりは全場面一緒に登場。この作品の良いエッセンスになっているようです。
「宝石こそ勲章」悪の顔して歌われているそう。

それぞれのおススメシーン

1幕は田舎町を舞台にルイーズ(有沙)との愛を中心に、2幕はパリを舞台にマチルド(詩)との愛を中心に描かれています。

プロローグには、ジェロニモ(暁)とジュリアン(礼)のデュエット「心の声」もあるそう。
ゾクゾクする、礼さんおススメのシーンだそう。
暁さんの念願の礼さんとのデュエット、ハモリがとても複雑で、二人の声がどっちがどっちかわからなくなる程と礼さん。
暁さんの歌声も礼さんに負けないぐらいパワフルで素晴らしくなってきています。聞きごたえありそうです。

ジェロニモとジュリアンは、太陽と月のようだと表現される部分もあるので、「どこでもミュージカルをはじめます~!(大きなアクションをつけて)」という明るい雰囲気で、二人の対比を表現できたら良いなと、暁さん。
マイクが入っていない部分で、二人は漫才のような会話をしているそうです。マイクを入れて欲しい!

ジュリアンに想いを寄せるメイドのエリザ(瑠璃)とルイーズ(有沙)の娘役二人のナンバー「鏡」もとても素晴らしいそうです。
長いナンバーで、最後はフランス版には無かったハモリが追加されて、ワクワクするそう。
有沙さんは娘役同士バチバチ歌えて、親心で下級生瑠璃さんを見守られているそうです。

ジュリアンがルイーズに愛の告白に行く前にロケットを持って歌う「光をこの手に」のナンバーも、このナンバーの暁さんを筆頭に男役さんたちの爆踊りも見どころだそう。(ジェロニモブラザーズ by小桜)

暁さんのおススメは、ジュリアン(礼)とルイーズ(有沙)の「愛の言葉」
初めて見た時に「なんだこの場面は」と感動したそうで、はやく皆様にお見せしたいと、自分の場面ではないのに何度も仰っていました。
ナンバーにはリズムも刻んでいて、とても素晴らしいとTwitterでも評判になっていました。

2幕冒頭マチルド(詩)が真っ赤なドレスで出てきて、ジュリアンは燃え上がった炎で焦げた衣装だとか。

有沙さんのおススメは、2幕ラスト近くのジュリアン(礼)の「心の奥底へ」。
このシーンでのルージュ(希沙)とノワール(碧海)のダンスも素晴らしいとか。

エピローグ「心の声、リプライズ」
ジェロニモ(暁)が登場して歌い、その後それぞれの登場人物が自分の心のままに歌っていくそう。

フィナーレのようなもの
・礼さんのソロダンス
礼・有沙・詩のトリプルダンス
何のしがらみもなく幸せな思いで歌っているそう。

本編では礼さんは歌中心に活躍されているので、短いながらも最後に礼さんのダンスのソロがあって良かったと思えるそうです。

礼さんのシーンの全部が見どころ聞きどころだと思いますが、圧巻の歌唱、圧巻のパフォーマンス、凄い舞台に仕上がっているようです。

物語の展開

通常の舞台とはスケールが全く違うそう。

ジェロニモ(暁)がストーリーテラーとして進行する中、手下の「赤」のルージュ(希沙薫)「黒」のノワール(碧海さりお)を引き連れて、常に一緒にいるそう。

その下のオンブルたちが舞台転換をしながら、登場人物たちを操っている感じだそう。
(セット装置、全て生徒が動かす)
オンブルたちは、七変化どころでは無い。(貧民、メイドetc)
2幕冒頭、舞踏会シーンでは、オンブルたちがマチルドの求婚者としても登場。個性が爆発しているとか。

オンブルたちが場面を作っている、と礼さん。

オンブルの中でも、執事… 朱紫令真裁判官…夕陽真輝。と役名がついていました。朱紫さんはこの公演で退団されます。大活躍されていると思います。

ストーリーが展開している中、オンブルたちは、舞台セットの外側や階段の上などに佇んでいて、喋ったり演技しているそう。

ジェロニモ(暁)も、舞台の上の方で足を組んで監視していたり、舞台のどこかに佇んでいるそう。
「影の支配者みたい」と暁さんがご自分で仰っていました。

宝塚の枠を越えた「演劇」のような舞台進行だと、詩さんが仰っていました。

本場のフレンチ・ミュージカルの特色の一つは歌い手とダンサーが分業であることだそうです。そのためダンスシーンはオンブルたちが担っていて、今回役の人たちは歌うことに専念されているようです。

ただ暁さんだけは、進行役+役者+ダンサーで大活躍。

八面六臂の大活躍の暁さん

礼さんが「台本はジェロニモのセリフばかり」と仰っていましたが、暁むさんはストーリーテラーとしてセリフが大量のようです。テンポのよいセリフ回しで、時に不気味な笑いや不穏さを醸し出して演じていらっしゃるとか。

最初と最後は、客席に話しかけるそうです。前列センターの方が羨ましい!
「人見知り」を公言している暁さんですが、そんなこと言ってられない、日を重ねるごとにドンドン楽しく会話を楽しみながら、客席を舞台の世界に引き込んでくれることでしょう。
暁さんの声も星組生になって、かなり凄みのあるイケメンボイスになってきました。あのイケメンボイスで話しかけられたら、頭がからっぽになって、舞台を観るどころではなくなってしまいそう。

歌もかなりあり、礼さんとの難しいナンバーのデュエットも。
礼さんに負けないパワフルで伸びやかな歌声もweb記事で高評価でした。

そして劇中は、礼さんの友だちのパリで活躍する歌手ジェロニモ役としても登場。進行役として、舞台の片隅に佇んだり。さらに礼さんの歌で、男役さんたちを引き連れての爆踊りシーンもあったり。

とにかく何人分もの役割を一人で担われているようです。
「ナウオン」では、「恐れずに飛びだしていき、自分がこの作品を引っ張っていくぞという気持ちで頑張りたい」と仰っていました。
この役は暁さんにとって大きなチャレンジだったと思いますが、この作品を通してさらに大きなスター脱皮されていくことでしょう。

次の花組別箱『二人だけの戦場』では、初演で轟悠さんが演じたクリフォードを永久輝せあさんが演じられると思います。
膨大なセリフがあって、とても難しい役です。
永久輝さんにとっても大きなチャレンジだと思いますが、この作品を通して一皮も二皮もむけていかれると思います。

多くのスターさんは、トップスターになる前にこのようにチャレンジ役を与えられているように感じています。そして見事にこなして、大きなスターになっていかれます。

『赤と黒』の観劇はチケット難すぎて諦めていましたが、思いがけずチケットを用意してもらえました。
観劇したらまた感想を書きたいと思います。

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