星組ロミオとジュリエット役替わり
こんにちは、くららです。
昨日星組『ロミオとジュリエット』の、出演者・一部の配役決定について公表されました。
昨年の12月にこの公演開催が決定した時に、下記のように予想していましたが、そうなりました。

2013年の星組本公演『ロミオとジュリエット』の時のように大きな役替わりがあるのでは?
ティボルトは、愛月ひかるくん瀬央ゆりあくん役替りかな?

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2021年 星組宝塚大劇場・東京宝塚劇場

ロミオ…礼 真琴
ジュリエット…舞空 瞳

ティボルト 愛月ひかる(研14) 瀬央ゆりあ(研12)
ベンヴォーリオ 瀬央ゆりあ(研12) 綺城ひか理(研10)
マーキューシオ 天華えま(研9) 極美慎(研7)
パリス 綺城ひか理(研10) 極美慎(研7)
希沙薫(研7) 碧海さりお(研6)
愛月ひかる(研14) 天華えま(研9)
ヴェローナ大公 輝咲 玲央(研15) 遥斗 勇帆(研8)

2021年星組の役替わりパターンは、星組本公演(2013年)と似ていて、6役役替わりからヴェローナ大公が加わり7役替わりになりました。

この役替わり公演は、役が少ないため出演者の出番を増やすためだと思いますが、番手をハッキリさせない目的もあるのでしょうか?
2番手の男役さんが演じるティボルト役を、星組2番手3番手で分け合っています。
愛月さんのもう一つの役は「死」、瀬央さんのもう一つの役は、「ベンヴォーリオ」。

今から8年前、2013年の星組公演で、瀬央さんと同じ2役を演じたのは、紅ゆずるさん
愛月さんと同じ2役を演じたのは、真風涼帆さんです。
紅さんも真風さんもトップスターに就任されました。

愛月さんの「死」は、想像できそうで想像できない、一番見てみたい思いがします。
何も深い理由はなく、愛ちゃんに死の役をやって欲しいからの「役替わり」なのかも?という思いもあります。

2013年 星組宝塚大劇場・東京宝塚劇場

・ロミオ…柚希 礼音
・ジュリエット…夢咲 ねね

ティボルト 紅ゆずる(研12) 真風 涼帆(研8)
ベンヴォーリオ 紅ゆずる(研12) 礼真琴(研5)
マーキューシオ 壱城あずさ(研11) 天寿光希(研9)
パリス 壱城あずさ(研11) 天寿光希(研9)
鶴美 舞夕(研13) 礼 真琴(研5)
真風 涼帆(研8) 麻央 侑希(研6)

それぞれの役について

2013年と2010年の初演とで、ここにあげている中で同じ役を演じたのは、「死」の真風さん、「愛」の礼さん、「パリス」の天寿さんだけです。(太字にしました)
2013年の配役時は、「初演の役を再び」という意図もあったかもと思います。

紅ゆずるさんは、2010年はマーキューシオ、2013年はベンヴォーリオでした。
そしてそのベンヴォーリオは、礼真琴さんと役替わりでした。

マーキューシオは、ロミオの親友で、遊び人で軽いところがある性格で、一番の問題児。
その結果途中で殺されてしまいます。

ベンヴォーリオは、ロミオのいとこで友人で、性格も温和で常識人。
街を追放されたロミオを気遣ったり、最後まで生き残ります。

紅さんが、「マーキューシオ→ベンヴォーリオ」と役が変わったのは、男役として成長したからでしょう。
下級生の礼真琴くんが、その時紅さんとの役替わりでベンヴォーリオを演じたのは、「大人の男役」を求められていたのですね。

雪組では、2番手の早霧さんがマーキューシオを演じました。
組によって役の比重が違っていました。

役の比重は、「ベンヴォーリオ > マーキューシオ」と思っていましたが、個性や学年が優先でしょう。

今度の星組ではテキストが入ります。

ベンヴォーリオ……瀬央ゆりあ(95期)、綺城ひか理(97期)
マーキューシオ……天華えま(98期)、極美慎(100期)

と、学年順になっています。

2番手×3番手

愛月さんは、星組のお披露目公演から2番手羽根を背負っていらっしゃいますが、舞台上での活躍の度合いは、愛ちゃんもせおっちも二人は拮抗しているように感じます。
次回の「ロミオとジュリエット」でも、この拮抗感が続いていくということでしょうね。

紅ゆずるさんのように大器晩成型のトップスターに、瀬央さんはなれるのか?
今後の95期生の活躍の一つの要ですね。

4番手以降のスターたち

4番手……綺城ひか理(97期)
5番手……天華えま(98期)
6番手……極美慎(100期)

星組では番手がしっかりしていて、この3人の番手スターには、2つずつ役がついています。
「死」の役をやる天華えまくんが、一番良い役どころでしょうか。

今まで「死」を演じたのは、
星組初演は真風涼帆さん、雪組は彩風咲奈さん、月組は珠城りょうさん、2013年星組は真風涼帆さんと麻央侑希さん
みんな新人公演学年で演じています。(2回目の真風さんは研8)
麻央侑希さん以外は、みんなトップスターに就任しています。
麻央さんも、当時は有望男役さんとして期待されていました。

天飛華音がいない!「愛」の役でない

100期の極美くんと102期の天飛華音くんは、星組の若手の有望スターだと思っていましたが、天飛華音くんのお名前がありませんでした。

現在上演中の月組公演では、102期から役付きなど関係なく、AとBのチームに分かれて出演しています。
しかし次の宙組公演「アナスタシア」では、102期、103期の役つきの人は全日程出演して、そうでない人がAとBのチームに分かれて出演します。
今度の星組では、102期以降を平等に二つに分ける月組方式が取り入れられるため、天飛華音くんが役替わりに入っていなかったのでしょうか?

天飛華音くんが組替という可能性もあるのでしょうか?

「愛」の役について

初演では、研2の礼真琴くんが演じて、大好評だった「愛」は、天飛華音くんに適していたように思いました。
今度の星組では、希沙 薫くん(100期) 、碧海さりおくん(101期)が演じます。

碧海さりおくんは、『眩耀の谷』で新人公演の主演をつとめ、『Ray -星の光線-』でもオリンピアのシーンでダンサーとして目立って踊っていました。

希沙 薫くんについて

『エクレール ブリアン』フィナーレで礼真琴くんと踊った4人のダンスの精鋭メンバーの一人でした。
4人のメンバーは、希沙薫(100期)、碧海さりお(101期)、天飛華音(101期)、咲城けい(101期)。

2016年7月7日発売の「NEW GENERATION 4」に、「研3:100期、研4:99期、研5:98期 、研6:97期」の有望男役さんが掲載されていましたが、星組の100期として、極美慎くんと共に希沙薫くんが掲載されていました。

乳母役の有沙 瞳ちゃんについて

「ロミオとジュリエット」は、とにかく娘役さんの役が少ないです。
大きな役というと、「モンタギュー夫人」と、「キャピュレット夫人」と乳母です。
今回夫人役は、上級生の白妙なつさんと夢妃杏瑠さんがされるので、歌唱力と芝居力と包容力が必要な大役有沙瞳ちゃんがすることになったのでしょう。

初演の星組版では、2番手娘役の白華れみちゃんが演じました。
トップ娘役の夢咲ねねちゃんと同期(89期)です。
月組に配属されて研3で初めてバウヒロイン、翌年バウヒロイン、新人公演初ヒロイン、初エトワールを経て、花組に組替。
花組でも新人公演ヒロイン、2回のバウヒロイン経て、星組に組替。
組替早々は、『リラの壁の囚人たち』でバウ、東上ヒロインでしたが、その次の公演が「ロミオとジュリエット」の乳母役でした。

可憐で歌える娘役さんなので、トップ娘役になるだろうと思っていたので、すでに同期の夢咲ねねちゃんがトップ娘役に就任している星組に組替することは意外で不思議でした。

そして2作目の「ロミオとジュリエット」で胴布団を巻いて、別格的な乳母役に挑戦。
同期のねねちゃんとの関係性から、愛情あふれる乳母役を好演されました。

その後星組では、2番手娘役として可憐な役から別格的な役まで幅広く演じられました。
『オーシャンズ11』のクィーン・ダイアナが印象的。

有沙瞳ちゃんのトップ娘役を待望している方が多かった中、今回乳母役と公表されたことで、異動が無いことがわかりました。
白華れみちゃんのように幅広い役が演じられる、星組に無くてはならない娘役さんとして活躍されていくのでしょう。

初演の白華れみちゃんの後は、2番手の娘役さんが演じたことはありませんでした。
雪組は沙央くらまさん、月組は専科の美穂圭子さん、2013年星組は美城れんさん。
2013年の新人公演では、トップ娘役になった妃海風さんが演じていました。

宝塚の『ロミオとジュリエット』上演の変遷

今回が宝塚で『ロミオとジュリエット』が5回目の上演になります。
星組別箱(2010年)→雪組本公演(2011年)→月組本公演(2012年)→星組本公演(2013年) と上演されてきました。

2010年星組 別箱(梅田芸術劇場、博多座)

・ロミオ…柚希礼音   →トップスター
・ジュリエット…夢咲ねね→トップ娘役
・ティボルト…凰稀かなめ→2番手男役
・ベンヴォーリオ…涼紫央
・マーキューシオ…紅ゆずる

この公演は、番手がしっかり配役に反映しています。

2011年雪組 宝塚大劇場・東京宝塚劇場

・ロミオ…音月 桂
・ジュリエット…舞羽 美海/夢華 あみ(役替わり
・ティボルト…緒月 遠麻
・ベンヴォーリオ…未涼 亜希
・マーキューシオ…早霧 せいな→2番手男役

2番手だった早霧せいなさんは、歌が得意では無いので、マーキューシオ役で、別格の緒月遠麻さんが2番手級のティボルトでした。
雪組版は番手に合わせて、役の比重が変えられていました。
新人公演の配役からそのことがわかります。

・ベンヴォーリオ(未涼 亜希)……香綾 しずる
・ティボルト(緒月 遠麻)……凛城 きら
・マーキューシオ(早霧 せいな)……彩凪 翔

2012年 月組宝塚大劇場・東京宝塚劇場

・ロミオ…龍 真咲/明日海 りお(役替わり
・ジュリエット…愛希 れいか
・ティボルト…龍 真咲/明日海 りお(役替わり
・ベンヴォーリオ…星条 海斗
・マーキューシオ…美弥 るりか
(・ヴェローナ大公…輝月ゆうま(研4))

この公演は、トップ:龍真咲、準トップ:明日海りお、トップ娘役:愛希れいかのお披露目公演でした。
ロミオティボルトが役替わりであることから、その二つが主要な役であることがわかります。

潤色・演出/小池 修一郎 演出/稲葉 太地

2013年の「ロミオとジュリエット」星組公演では、次から役替わりになる前日に大劇場で観劇しました。
観劇が終わって劇場のロビーの改札に向かっていたら、改札を通って大劇場に急ぎながら入ってきた小池先生とすれ違いました。
役替わりの舞台稽古に参加されるためなのかなと思いました。
楽屋口ではなく、大劇場側から入ってこられる小池先生が印象的だったので、今でも忘れられません。

今度の公演の演出は、小池先生と共に稲葉太地先生が担当されるようです。
宙組「アナスタシア」の潤色・演出をされますが、今までショー中心に活躍されている先生なので、礼真琴&舞空瞳コンビのダンスシーンがさらに増えたらいいなと勝手に期待しています。

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