有沙瞳ちゃんや娘役さんについて思うこと
昨日の「星組トップ娘役に舞空瞳」という発表を受けて、有沙瞳ちゃんでなかったことを残念がる方は多いですね。

人事は劇団側が決めることなので、「劇団が決めたことだから」と、割り切るしかないのですが、割り切れないスッキリしない気持ちは残ります。

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有沙瞳ちゃんについて

早霧せいな・咲妃みゆプレお披露目公演「伯爵令嬢」での、ヒロインの敵となる悪女・アンナ役がとても印象的でした。その時はまだ研2。
その前の壮さんの退団公演でも新人公演のヒロインに抜擢されていました。

翌年4月には、月城かなと君、永久輝せあ君、星南のぞみちゃんと「エアウィーヴのCMキャラクター」に起用されて、売り出し中の若手スターとして脚光をあびていました。
月城かなと君主演のバウ「銀二貫」では初ヒロイン。
「るろうに剣心」では、初のエトワールも務め、歌えて可愛い有望娘役さんでした。

しかし2016年12月26日付で、星組へ組替え
これは同期の真彩希帆ちゃんとの組替えトレードで、希帆ちゃんが雪組トップ娘役になるためです。

真彩希帆ちゃんは、1月の星組バウ「燃ゆる風-軍師・竹中半兵衛-」で七海ひろき君主演のヒロインを務めてから雪組への組替えでした。
くらっちは年末に組替えになり、その後星組は公演中だったため、劇団の自主稽古に通ったりしていたようでした。
そんなある日、東京で、紅ゆずる・綺咲愛里のプレお披露目公演星組『オームシャンティオーム』を観劇に行った時に、くらっちが観劇に来ていて観劇中その後ろ姿が、自然に目に入っていました。

くららの先入観もあったでしょうが、新しく入っていく星組の舞台を観ながら、不安や心配でいっぱいのように感じました。
同期がトップ娘役になるためとは言え、自分がその代わりに組替えをするのは不本意であったとも思います。

いざ新生星組がスタートすると、「THE SCARLET PIMPERNEL」では、良い役がつき、新人公演ヒロインも2回務め、礼真琴君主演の「阿弖流為-ATERUI-」でもヒロイン。
大劇場公演でもお芝居、ショーともに礼真琴君の相手役を務めることが多かったです。
池田泉州銀行イメージガールに就任。
昨年は「ドクトル・ジバゴ」で、専科理事の轟悠の相手役を務め、トップ娘役へのコースを順調に進んでいるようにみえました。
組替え後の舞台を見つめるくらっちの後ろ姿が目に焼き付いているだけに、その躍進ぶりを喜んでいました。

しかし今年のお正月大劇場公演から、ショーで礼真琴君と組むことは無く、礼真琴君主演の全国ツアーのメンバーにもならなかったことで、誰もが予感するものがありました。
そして昨日発表があったため、最新でトップ娘役に就任という道は絶たれたことがわかりました。
宝塚の特に娘役の人事は「水物」なので、今後どのように展開していくかはわかりません。

またトップ娘役に就任すると、退団時期がカウントダウンでせまってくるので、娘役の皆がトップ娘役就任を目指しているわけでは無いと思います。
「トップ娘役になって短期で宝塚を退団する」
「トップ娘役にならずに自分の意志で退団時期を決める」
どちらも娘役として幸せな歩み方かなと思います。

トップ娘役の路線をはずれたからといって、何も残念なことでは無いと思っています。

89期の白華れみちゃんは歌も歌えて綺麗で有望娘役でしたが、同期の夢咲ねねちゃんのトップの下で素敵な娘役として活躍されて退団されました。
二人を比べて、どうして夢咲ねねちゃんがトップになれて、白華れみちゃんはなれないのかと聞かれても、「運」という言葉でしかこたえようがありません。
「運」があるか、ないか、それが娘役の宿命のような気がします。

有沙瞳ちゃんをはじめ城妃美伶ちゃん、音くり寿ちゃん、海乃美月ちゃん、彩みちるちゃん…
トップ娘役のチャンスが巡ってこなくても、素敵な娘役さんとして活躍して欲しいと思っています。

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娘役優秀説

宝塚が好きで宝塚に入団できたとしても、まず身長による男役の制限があります。
男役になるためには、164cmあたりは必要だそうです。

真彩希帆ちゃんが1回めは男役として受験したけど、男役には身長が足りないとアドバイスされて、2回目は娘役として受験して合格したと言っていました。
(男役か娘役かというのは、音楽学校に入学してからも、入団してからも変更は可能ですが、一応受験時に目安はあるようです。)
そして身長が高い男役予備軍と娘役予備軍では、受験の合格の難易度も違い、娘役予備軍の方が難易度がかなり高くなるそうです。

先日OSKの「春の踊り」を観に行ったら初舞台生の披露の場面がありましたが、8名全員娘役でした。
娘役の志願者が多いのでしょう。

まわりを見渡しても、165cm以上の長身の女性は、そんなに沢山いらっしゃるわけではありません。
長身をクリアしなければ男役になれないので、それをクリアできる人材は自ずと限られてしまいます。

そのため娘役候補生の方が、沢山の競争率の中から選ばれた人材だと思います。
今年の初舞台生の「宝塚おとめ」を見ると、成績順で並んでいますので前半を多くの娘役さんがしめています。
「娘役優秀説」に頷けます。

毎年次々と優秀で魅力的な娘役さんが入ってきています。

男役は10年の経験が必要と言われているのに比べて、娘役さんは数年の経験値でトップ娘役に対応できるので、娘役さんの熾烈な競争は年々増していくばかりですね。

宝塚の長い歴史の中では、「真ん中に立つ娘役不足」と言われていた時代もありましたので、今の時代は喜ばしい時代と言えるのかもしれませんが、応援するファンとしては過酷な時代でもありますね。

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