何故?も残る「宝塚グラフ」娘役さんコーナー
こんにちは、くららです。
宝塚の人事は、「宝塚グラフ」や「歌劇」の出版物から、紐解けることが多いです。

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「宝塚グラフ」の娘役コーナーについて

「宝塚グラフ」には、毎年娘役コーナーが設けられています。そのコーナーには、各組の主要な娘役さん(トップ娘役+2番手娘役)が掲載されています。

今年は「Decore」というタイトルのコーナーでした。

昨年は「A Girl!!」と言うコーナーで、そこに掲載された娘役さんのポートを使って、今年の3月に「A Girl!!」キャンバス風のアートボードが発売されました。
娘役さんのグッズはあまり発売されないので、貴重ですね。

今年の「Decore」掲載のポートを使用した「娘役さんのグッズ」も、来年発売されるかもしれませんね。
「宝塚グラフ10月号」に11月号の予告が掲載されていたことから、12月号の掲載者は「宙組トップ娘役の潤花さん」と予測できるので、「Decore」掲載の全メンバーが出揃ったかなと思います。

トップ娘役は「月に1人」、その他の娘役さんは「月に2人」で掲載されています。

2021年娘役コーナー「Decore」掲載者15名

2月…舞空瞳
3月…真彩希帆
4月…華優希
5月…星南のぞみ、音くり寿
6月…遥羽らら、夢白あや
7月…美園さくら
8月…海乃美月、天彩峰里
9月…星風まどか
10月…朝月希和
11月…有沙瞳、天紫珠李
12月…潤花(予想)

15名の中、5名が今年退団です。オレンジ色にしました。
海乃美月さんのトップ娘役就任は8月16日だったため、8月号には2人写りでした。

今年の退団者を除くと下記の10人になります。各組二人ずつでバランスがとれています。

花組 星風まどか、音くり寿(100期)
月組 海乃美月、天紫珠李(101期)
雪組 朝月希和、夢白あや(103期)
星組 舞空瞳、有沙瞳(98期)
宙組 潤花、天彩峰里(100期)

今年と同じように来年「娘役グッズ」が販売される予定なら、この方々が、「トップ娘役、娘役2」と考えても良いのでしょうか?

2021年の特徴は新規掲載者がいないことです。

下記に2020年の掲載者をあげています。
新規掲載者は、天紫珠李さんと音くり寿さん、朝月希和さんでした。

2020年娘役コーナー「A Girl!!」掲載者

2月  美園さくら
3月  有沙瞳(1人掲載)
4月  真彩希帆
5月  遥羽らら/天紫珠李
6月  天彩峰里/潤花
7月  星風まどか
8月  音くり寿/夢白あや
9月  朝月希和/星南のぞみ
10月 舞空瞳
11月 海乃美月(1人掲載)
12月 華優希

過去の「宝塚グラフ」娘役コーナー掲載者

それ以前5年間の「娘役さんコーナー」の掲載者を調べてみました。
新規掲載の年を赤色にしています。

◆2016年「ふわり」
早乙女わかば、伶美うらら、海乃美月、有沙瞳、城妃美怜、星風まどか、星乃あんり、真彩希帆
◆2017年「flolish」
伶美うらら、有沙瞳、海乃美月、彩みちる、早乙女わかば、城妃美怜
◆2018年「美ほどき」
有沙瞳、星南のぞみ、海乃美月、城妃美怜、彩みちる、華優希遥羽らら美園さくら

◆2019年「Darling」
海乃美月、天彩峰里、彩みちる、華優希、遥羽らら、舞空瞳、有沙瞳、城妃美伶、星南のぞみ、星蘭ひとみ潤花夢白あや

海乃美月さん有沙瞳さん城妃美怜さん3人は、2016年から掲載されていました。その当時から有望娘役さんでした。

疑問が残る彩みちるさんの扱いについて

彩みちるさん2017年から掲載されていました。99期で同期の美園さくらさんは、トップ娘役に就任する前年の2018年からの掲載です。
2015年、愛宝会のすみれ賞(研3の新進娘役に贈られる)も、彩みちるさんでした。

彩みちるさんは、2020年から「娘役コーナー」に掲載されていません。今年もです。

何故掲載されなくなったの?
雪組の公演を観ると、掲載されている星南のぞみさんより彩みちるさんの方が活躍の場が多く与えられているように思います。
昨年夏の『炎のボレロ』『Music Revolution!-New Spirit-』では、宙組に組替する潤花さんよりショーでは、後に階段をおりて破格の扱いだったように記憶しています。

そんなトップ娘役に準ずる扱いを受けながらも、昨年から「娘役コーナー」に掲載されなかったのは何故?
今年も『CITY HUNTER』では、メインキャラクターの野上冴子を演じて、ショーでも夢白あやさんと同じような位置にいます。

11月15日付で彩みちるさんは月組へ組替えして、2022年1月からの月組宝塚大劇場公演『今夜、ロマンス劇場で』『FULL SWING!』から月組生として出演予定です。
組替をするということは、活躍を期待されているからだと思います。

凄い勢いのあった新人時代
『星逢一夜』新人公演で初ヒロインの泉役、次の『銀二貫』バウホール公演では、お市と幼少期の彦坂鶴之輔(月城かなと)。
次の『るろうに剣心』では、少年明神弥彦役、新人公演ではヒロイン神谷薫役。
そして次の望海風斗さん主演東上公演『ドン・ジュアン』では、ヒロインのマリア役。
ここまでスゴイ勢いで抜擢されて、芝居上手で抜擢にこたえていましたが、この公演で抜擢の勢いは止まりました。
しかしその後も、彩風咲奈さん主演東上公演『CAPTAIN NEMO』でヒロインのレティシアを演じたり、『壬生義士伝』で少女みつ役、新人公演ではヒロインの「しづ/みよ」役にも抜擢もされています。

彩みちるさんが娘役コーナーに昨年から掲載されていないことは、本当に疑問です。

月組での活躍は?
雪組「星逢一夜」で新人公演初ヒロインをつとめた時の主演が月城かなとさんだったので、「彩みちるさんは月城かなとさんの相手役になる?」と期待されている声も聞きます。トップ娘役にならなくても、「娘役2」的な活躍はされる?
しかし「宝塚グラフ」の娘役コーナー掲載からみると、月組の「娘役2」は、天紫珠李さんのようでもあり。

娘役コーナーの掲載に意味は無いのかも?しかし他の組を見ると、意味があるようでもあり。

なんだか解せない思いがのこります。

2021年レビュー本 「My Hashion Rule」(娘役コーナー)

今年のレビュー本を見て、「My Hashion Rule」に掲載されている娘役さんが、「娘役2?」と思いました。
今回の掲載の仕方は特殊で、98期の娘役さんは別のコーナーに掲載されていたので、有沙瞳さんがこのコーナーにいないことに意味は無いのかもれません。

「宝塚グラフ」の娘役コーナーに掲載されていない彩みちるさんが、こちらに掲載されています。なんかホッとしました。

花組…音くり寿(100期)
月組…天紫珠李(101期)、彩みちる(99期組替予定)
雪組…夢白あや(103期)
星組…小桜ほのか(99期)
宙組…天彩峰里(100期)

先日初日の幕が開いた星組『モアー・ダンディズム!』では、有沙瞳さんは、3場面で娘役センターとして活躍され、さらにエトワールもされています。
「トップ娘役」に迫るほどの大活躍です。

有沙さんは歌も沢山歌われていますが、レビューでの歌唱には、小桜ほのかさんの方が向いているような気がします。お芝居の中で芝居心をのせて歌う有沙さんの歌は絶品なのですが。

今までコロナで活躍の場が減ってしまっていただけに、さらに星組は前回の本公演が「ロミオとジュリエット」で、役が少なかっただけに、ショーでは多くの人に活躍の場を与え、スターを近くに感じられる銀橋も積極的に使って欲しかったなと思ってしまいます。

出版物での扱いは、そのまま舞台での位置に反映するのかどうか?
今の状態ではわかりませんが、それぞれの娘役さんに、それぞれ輝いて欲しいなと思います。

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