「歌の雪組」の人事
こんにちは、くららです。
昨日の真彩希帆ちゃんの『La Voile(ラ ヴォアル)』のライブ配信は、最高に素晴らしかったですね。

真彩希帆の宝塚人生がギュと詰まった至福のひと時でした。
モーツァルトナンバーからは、卒業後の「ミュージカル女優・真彩希帆」も垣間見えました。

水を得た魚のように、曲ごとにキャラを変えて歌う真彩ちゃん。
綺麗な歌声で、地声も良く、歌える音域が驚くほど広い。
自由自在に歌えることは、最高の武器だと思いました。
そして真彩ちゃんのひまわりのような明るさ、温かさ、元気さに癒されました。

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男役の出演者の歌が成長

綾凰華くんの歌がとても上手になっていることに驚きました。
「ファントム」の新人公演主演の時の歌はまずまずだったのに、その後の歌唱力が迷走していました。(特に最近)
しかし今回は「ひとかけらの勇気」の熱唱が、そのまま宝塚の舞台でも通用するような素晴らしさでした。

眞ノ宮るいくん一禾あおくん壮海はるまくんの歌も良かったです。
自粛期間を経て、それぞれが男役としての魅力も増していました。

梅芸での「炎のボレロ/Music Revolution!」でも、彩風咲奈くん朝美絢くんらの歌唱力にさらに磨きがかかってとても上手になっていることを感じました。
みんな、自粛期間中にボイストレーニングなどにお稽古に励まれたのでしょう。

娘役さんの歌唱力は……
しかし残念なことに、梅芸で主要な役どころだった星南のぞみ、彩みちる、潤花 の3人には、歌唱力の向上が感じられませんでした。
特に星南のぞみちゃんの歌唱の衝撃度は何回見てもなかなかのものでした。美しくて上品でダンスも上手なのに、残念。

男役と娘役の歌唱力の差には、望海風斗さんの存在が大きく関わっているのでは無いかな?と勝手に思っています。

望海さん歌唱指導の力

望海風斗さんは、2015年1月早霧さんトップお披露目『ルパン三世/ファンシー・ガイ!』公演から、組替して雪組に出演されています。

その直後の望海さん主演の別箱『アル・カポネ』で、永久輝せあくんはストーリーテラー的な役割の歌のあるベン・ヘクト役でしたが、画期的な歌唱力の向上に驚きました。
その直前の『ルパン三世』の新人公演主演では、ヒロイン役の星南のぞみさんよりは歌えていましたが、本役の早霧さんに模していたので、歌が上手という感じではありませんでした。

しかし次の『アル・カポネ』では、歌が上達していたのです。エリオット・ネス役がついていた月城かなと君にも歌唱力の上達を感じました。
私はこのふたりに何が起きたのだろう?と思うと同時に望海さんの指導かな?と思っていました。

ひとこちゃんが先日「スターロングインタビュー」で、やはり望海さんに歌唱指導をしてもらった話をしていましたね。

望海さんが『ルパン三世/ファンシー・ガイ!』のお稽古に花組からの異動のため、遅れて参加した初日に、担当の歌を浪々と歌い上げて雪組生が大きな衝撃を受けたとよく語られていました。
当時のトップスター早霧せいなさんも、その前の壮一帆さんも歌が得意ではありませんでした。
そこに抜群の歌唱力の望海さんが異動してきて、雪組生の歌に対しての意識が変わって、公演を重ねていくたびに歌唱力全般が向上しているのを感じ続けていました。

宝塚の歌唱指導をされていた楊淑美先生直伝の全身を使って歌う歌唱方法を望海さんは大切にされていました。
楊先生流の歌唱法だけでなく、経験を重ねていく中で会得された望海さん流の歌唱方法を、雪組生に伝えていらっしゃるのだと思います。

特に真彩希帆ちゃんが雪組に異動して、真ん中が「望海・真彩」の抜群の歌唱力を誇るコンビになってからは、雪組生の歌唱力の向上に拍車がかかっていると思います。一人ひとりの歌唱だけでなく、コーラスも素晴らしくなりました。

自粛期間中は、集まってお稽古をすることは出来なかったでしょうが、雪組の男役さんたちは望海さんのアドバイスを受けて、ボイストレーニングに励んでいたのではないかな、と思っています。

しかし娘役さんの歌唱力の向上がみれなかったのは(先に書いた3人だけですが)、発声方法などが男役と娘役では違うので、望海さんの指導の範疇ではなかったのかな、と勝手に思っています。

雪組を望海&真彩コンビが率いていたことで、いつのまにか「歌の雪組」という印象になってしまったような。

潤花ちゃんと歌唱力

新人公演の歌唱
1月22日に宝塚大劇場で雪組新人公演『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』がありました。
主演の望海&真彩コンビの歌は特別に難しいので、潤花ちゃんの歌の場面は少なかったものの、歌は全く及第点には達していなかったと私は思いました。

ステージトークでは、東京公演で頑張りたいと話していましたが、コロナ禍で東京の新人公演は中止になってしまいました。

東京公演の千秋楽前に潤花ちゃんの宙組への異動が発表された時は、「新人公演の歌のため?」と私は勝手に思いました。
リベンジするはずの東京の新人公演が無かったことは、潤花ちゃんには気の毒だったと思います。
さらに次の退団公演『f f f -フォルティッシッシモ-』も、真彩ちゃんの歌は難しいと思いますし、その新人公演を避けるため組替?と一瞬思いがよぎりました。

世間の反感
そして今年のはじめ「炎のボレロ」のポスターに、潤花ちゃんが大きく掲載されたことで、トントン拍子に出世していく潤花ちゃんへの巷の評価は、芳しいものでは無かったように記憶しています。(娘役の爆上げは反感を買いやすい)
「炎のボレロ」の全国ツアーのチケットについても、昨年11月の大人気だった望海さんの全国ツアーと比べられないほど、一般前売りでチケットが残っていました。

歌唱力が売りになった雪組
雪組は現任の望海&真彩コンビが、宝塚史上最高の歌ウマコンビなだけに、歌の評価のハードルが高くなってしまうのもやむを得ないでしょう。

このあたりから、次期娘役についての再考が入ったのかな?と私は感じています。

彩風咲奈さんは、「炎のボレロ」公演から、格段と歌唱力が上達して、歌を聞かせてくれました。
相手役を歌唱力のある娘役さんにして、歌を聞かせることのできる次期トップコンビは必然なのでしょう。

夢白あやちゃんについて

夢白あやちゃんが、このタイミングで雪組に異動したことは、歌唱力の向上を期待しているのかな?とも思っています。
現在新人公演の実施が見合わせられていますが、歌劇団の意向としては1日もはやく実施したいはずです。
そのため「中止」ではなく「見合わせ」という言葉が使われています。
4か月先の雪組『f f f -フォルティッシッシモ-』の新人公演は実施される可能性はあると思います。

望海&真彩の退団公演『f f f -フォルティッシッシモ-』の新人公演で、真彩ちゃんの役に夢白さんが抜擢されたら最高の歌の訓練の場になるでしょう。
夢白さんは声量はありませんが、歌は苦手では無いと思います。歌唱力がさらに向上すれば、鬼に金棒でしょう。
夢白さんはすでに2回新人公演のヒロインを経験していて、雪組には102期の有栖妃華さん、105期の音彩唯さんらがいるので、新公ヒロインに抜擢されるかどうかわかりませんが、その可能性もあるのかな?と思いました。

歌唱力抜群の真彩希帆ちゃんの配信を堪能して、「歌の雪組」という言葉から、今日の妄想記事になってしまいました。
真彩ちゃん大活躍のライブ配信が終わったら、今度は望海さんのコンサートですね。
今からワクワクしています。

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