こんにちは、くららです。
今日は梅田芸術劇場で雪組『炎のボレロ』『Music Revolution!-New Spirit-』の初日を観劇してきました。
当初の予定では、5月のゴールデンウィークからでしたが、コロナによって2度公演が中止となりました。
8月17日火曜日の予定だった初日が、振替で11日ずれて28日の土曜日に。
1席ずつ空けているので、はっきりとは言えませんが、ほぼ販売席は埋まっていたように思います。
みんなこの日を待ち続けていたことが、客席からも舞台からもヒシヒシと伝わってきました。
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咲ちゃんの涙
宝塚の演目は、洋物のお芝居とショーが一番なじみやすいですね。
お芝居は昭和のものが、今風にとても面白く改変されていました。
ショーに至っては、『Music Revolution!』という主題歌は同じで、ところどころに見覚えがある衣装や聞き覚えのある曲が流れるものの、全く新しい「New Spirit」というショーでした。
中村一徳先生の天才的な手腕によって、素敵な彩風咲奈色に染まっていました。
手足が長くて、小顔で頭身バランスの良い咲ちゃんは、どんな衣装も良く似合います。どれもスタイリッシュ!
そして歌唱力がとても向上していて、様々なジャンルの歌を聞かせてくれました。
伸びやかなダンスは言うまでもなく、緩急ついた様々なダンスに魅了されました。
咲ちゃんの真ん中力がこんなに最高だったなんて、嬉しい発見でした。
少し濃いめのアイメイクがとても似合っていて男前が上がったように感じました。
そして最後のごあいさつで、咲ちゃんは大粒の涙をこぼしながら、
「自粛期間中は立ち止まってしまいそうになる事もありましたが、お芝居の歌詞の『俺はいつも一生懸命生きて生きてゆく』という言葉が、天国にいらっしゃる敬愛する柴田先生からのメッセージだと自分を奮い立たせました」
舞台の上の方々は、組長さんのご挨拶の時から涙を耐えている方がたくさんいらっしゃいましたが、もう客席も舞台上も咲ちゃんの言葉で涙、涙。
私の近くには、号泣されている方もいらっしゃいました。
ここまで心に響いてくる舞台になったのも、コロナ禍の苦悩を、咲ちゃんが率いてみんなと乗り越えてきたからこそでしょう。
咲ちゃんの船出は少し遅くなってしまいましたが、その分さらに熱が入った上質な舞台に仕上がっているように思いました。
私は今度は千秋楽を観劇予定です。それまでにさらに進化し続けていくことでしょう。
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潤花ちゃんのこと
公演前にプログラムを開いて、潤花ちゃんの影がとても薄いことに驚きました。
ヒロインなのに、出演者の写真は、星南のぞみちゃんや縣千くんと同じページに掲載されていました。
ポスターに大写りだったことに比べて、ヒロインなのにプログラムでの扱いが悪いことに驚きました。
プログラムに掲載されていたお稽古場風景のフィナーレの並びは、「縣千・彩みちる・彩風咲奈・朝美絢・潤花・組長」。
これを見て、思わず「潤花ちゃん降格?」と思ってしまいました。
中村先生のご挨拶には、「娘役では、彩みちる、潤花が中心になります。」と書かれていました。
プログラムのパレードの淑女が星南のぞみ、彩みちる、潤花となっていました。
お芝居では出番が多いヒロイン役を素敵に演じていました。
咲ちゃんが踊れるので、二人の素敵な踊りのシーンも沢山ありました。(振付は全部安寿ミラ先生)
ショーの潤花ちゃんのことがとても気になりながら、「Music Revolution!」を見ました。
はじめのうちは、星南のぞみ、彩みちる、潤花の3人が同じ扱いのように見えました。
そして「ナウオン」で潤花ちゃんが一番好きな場面と言っていたのは、
プロロークの最後、彩風咲奈ちゃんと彩みちるちゃんが二人で踊って、真友月、愛陽、音彩が歌っているシーン。
それを見ていると幸せで涙が出てくるとも語っていました。
「この咲ちゃんとみちるちゃんがほんわか踊っているシーンが好きなの?」
その光景を見ながら、私は潤花ちゃんが可愛そうになってきました。私の勝手な思いかもしれません。
しかしその後、ダンスの得意な潤花ちゃんが活躍シーンは沢山ありました。
身長が高くてデコルテのラインがきれいなので、咲ちゃんと踊るシーンは、他の娘役さんよりやはりきれいで見応えがあります。
ダンスの技術力や魅せ方も上手で、娘役として発しているオーラがやはり潤花ちゃんはひと際高い。女優オーラというか。
フィナーレの「彩風、彩、潤」のトリオダンス
はじめに咲ちゃんとみちるちゃんが踊って、みちるちゃんがはけて
咲ちゃんと潤花ちゃんが、リフトなど技術力の高いダンスを踊って、潤花ちゃんがはけて
最後に咲ちゃんが一人で踊るものでした。
こんな設定はあまり見たことがありませんが、やはり咲ちゃんと潤花ちゃんのデュエットダンスは見応えがあります。
階段おりの順番
エトワール・有栖妃華 ↓ 真那春人・星南のぞみ・久城あす ↓ 縣千 (肩羽根) ↓ 彩みちる (白小羽根) ↓ 潤花 (白小羽根) ↓ 朝美絢 (白小羽根) ↓ 彩風咲奈 (大羽根) |
潤花ちゃんが彩みちるちゃんより先に降りてくると思っていたので、彩みちるちゃんが先だったことに驚きました。
でもお芝居でヒロインを感じた潤花ちゃんは、この位置で当たり前だと思います。
ショーでは、彩みちるちゃんと潤花ちゃんに差が出ないように、あえてしているように思いました。
今後彩みちるちゃんを上げていくのかな?とも思えますが、スチール写真の発売は潤花ちゃんだけです。
潤花ちゃんはこの公演が終わって宙組に組替します。
ヒガシマル醬油のイメージキャラクターをつとめていて、宝塚の出版物には必ず潤花ちゃんの笑顔が掲載されているので、トップ娘役候補として組替すると思っていましたが、今回の扱いを見て、よくわからなくなりました。
しかし「ヒロインができる、似合う娘役」であることに間違いありません。今回もとても芝居、ショーともに良かったです。
歌唱力も向上しているように思えました。
真彩希帆ちゃんの難しい歌を新人公演で歌うのは惨敗だったと思いますが、そんなに下手でも無いと思います。
今日も潤花ちゃんは笑顔を絶やさず頑張っていました。
そしてカーテンコールでは、誰よりも涙もろいようでした。
それだけ感情が豊かなのでしょう。
潤花ちゃんご自身もいろいろと思うところがあるでしょうが、健気に頑張っている姿をみると、その素質をいかして宝塚で大輪の花を咲かせて欲しいと思います。
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適材適所の配役
朝美絢くんについて
朝美絢くんがお芝居でもショーでも、咲ちゃんの好敵手の2番手として存在感を出していました。
ヒロインがごまかされている分あーさの比重が重かったような。
今までダンスのシーンはあまりふられていなかったと思いますが、今回はダンスのシーンも多く、しっかり真ん中もこなしていました。
縣 千くんについて
3番手としてダンスの名手として、多くの場で爆発していました。
今回一番躍進したと思います。
歌が上達したように思えました。歌声にもパワーがあります。
歌いながらエネルギッシュに踊るシーンは、本当にダイナミック。
これからは、咲ちゃんに合わせてダンスの比重が重くなっていくので、活躍の場が増えていくでしょう。
有栖 妃華ちゃんについて
かわいくて美しい歌声の持ち主なのに、今まで少し不遇でしたが、今回は沢山の活躍の場がありました。
・ロケットガールA
・カゲソロ(フィナーレのトリオダンス)
・エトワール
さらなる活躍が楽しみです。
希良々うみちゃんについて
あーさの相手役として、ブエノスアイレスの場で、踊って、歌って実力を発揮していました。
真那春人さんと久城あすさん
芝居では重鎮として、ショーでは若さ溢れる活躍をされていました。
「Music Revolution!」は、1年前に本公演で上演されて、昨年秋に全国ツアーで改変版が上演されましたが、主演の望海・真彩コンビはそのままだったので、それほど大きな変化は感じませんでした。
しかし今回の彩風主演バージョンは、全くの新作のような感じで楽しみました。
望海さんと彩風さんは全く持ち味の違うスターです。
まだ少し先ですが、来年誕生する「新生雪組」がとても楽しみになりました。
望海さんも咲ちゃんの舞台を応援されていることでしょう。
「炎のボレロ」については、次回書きます。
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