轟悠さんの更なる活躍を期待
こんにちは、くららです。
今日は宝塚公式ページに「理事の退任・特別顧問就任について」というお知らせがありました。
轟悠さんが昨日付で理事を退任し、特別顧問に就任されたということでした。

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「理事を退任、特別顧問に就任」とは?

劇団によると、活動については「現状と変わらない」といい、今後も劇団作にそれぞれ出演、演出などとして携わっていく。引用日刊スポーツ

理事会などへの出席は無くなるものの、今まで通り舞台に出演してくださることに変わりないということに安心しました。

轟悠さんは熊本県人吉市ご出身で、「令和2年7月豪雨」と命名された集中豪雨で、人吉市や球磨村を中心に甚大な被害がありました。
人吉のニュースを目にすると、轟さんのことを思っていました。
60名余りの尊い命が犠牲になり、今も多くの方々が不自由な避難生活をコロナ禍の中強いられています。
これまでも熊本県や「くまモン」や人吉に心を寄せていらっしゃって地元愛が深かったので、とても心を痛めていらっしゃると思います。

松本悠里さん 理事→特別顧問

松本悠里さんが、2019年6月に同じように理事を退任し、特別顧問に就任されていました。
松本先生は、月組の『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』にご出演予定です。

小池修一郎氏も理事→特別顧問

小池修一郎氏も定年で理事を退任し、特別顧問に就任されたことが、今日の轟さんのweb記事に掲載されていました。
先日歌劇誌に小池先生が理事を退任されることを書かれていて、残念に思って下記のブログを綴っていました。


小池先生は、平成の宝塚歌劇の発展に大きな功績を残されているので、理事職退任後特別顧問に就任されることを嬉しく思いました。
続けてさらに宝塚でもご活躍してくださることを楽しみにしています。

轟さんのお誕生日は8月11日なので、この時期の公表は定年という退任では無いようです。(まだそういうお歳でもありません)
先日オープンした新しい宝塚ホテルの「トップスターたちのパネル」に轟さんのものは無かったので、人吉の豪雨は関係なく、以前からこの流れは決まっていたのでしょうね。

宝塚歌劇団の特別顧問
・植田紳爾氏
・小池修一郎氏、
・松本悠里さん
・轟悠さん

みなさん歌劇団の理事を経て就任されています。特別顧問とは名誉職でしょう。
春日野八千代先生は、劇団名誉理事を務められている時に逝去されました。

轟悠さんに続くタカラジェンヌは?

轟悠さんの軌跡
2002年に「春日野八千代さんに続くような存在に」と請われて、雪組トップスターから専科に異動。
2003年、宝塚歌劇団理事に就任。

轟さんの理事退任で、現役生徒の理事は専科の英真なおきさんだけになりました。
英真さんは68期生、轟さんは71期生。
英真さんは、2019年6月1日付で劇団理事に就任されました。

英真さんに続いて、新しく理事に就任する生徒は、この先いらっしゃるでしょう。

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「ポスト轟悠」は?

轟さんが専科に異動したのは、研18の時でした。
轟さんは、「春日野八千代さんに続くような存在に」と請われての専科異動とのことでした。

今後、轟さんに代わるトップスターの専科異動があるのでしょうか?
この役目を担う責任は重いです。

私は気軽にこのブログに、明日海りおさんが専科生理事になったら良いのに。
望海風斗さんが専科生理事になったら良いのにと、書いてきましたが、そんな気やすいものでは無いでしょう。

轟さんのに場合、4人の同期が各組のトップスターを務めていて、3人が退団していく中、轟さんは専科生として宝塚の舞台に立ち続けることを選択されました。
退団するよりも、勇気の必要な決断だったと思います。

それから約20年、他のトップスターと変わらない、スタイルや体力を維持して、様々な公演の主演を務めてこられました。
一番上の位置なので、出来て当たり前、少しでもマイナス面があると、叩かれてしまう、気の毒な位置でした。

男役としてのタイプは違いましたが、「ポスト春日野八千代」としての務めを十分果たしてこられたと思います。さらにこの先も。

次に続く「ポスト轟悠」を誰が担うのか?
歌劇団が必要とされているのかは、わかりません。
しかしその大役を担っていくスターさんがいらしたら、応援したいです。

轟悠さんの功績について

本公演への主演出演について

2003年『野風の笛』『レヴュー誕生』

轟さんの初の本公演の特別出演作品は、春野寿美礼ファンとして観劇しました。
春野さんの場合、2番手時代が1作品しかなく、その唯一の2番手作品の時に主演の匠ひびきさんが病気休演されて、東京公演ではトップスターの代役を経験していました。
トップお披露目公演は「エリザベート」で、その次の作品が轟さんの特別出演でした。

春野さんをはじめ花組生たちには、トップスターの経験を積んだ轟さんの出演は大きな助けになったように私は感じました。
そして偉ぶることなく謙虚な姿勢で舞台をつとめていらした轟さんの姿勢に私は好感をもちました。
いきなり知らない組に入って、主演を務めるということは、轟さん側にも相当なプレッシャーがあると思います。

それ以降も、はじめの頃の轟さんの特別出演は、ショーにも出演され、トップスターとダブルトップ体制で出番も多かったので、好きなスターの活躍の場が奪われるように思えて、熱心なファンの間での評判は良くありませんでした。

しかし特別出演されることで、舞台のクオリティは、確実にあがっていました。
2008年の宙組 『黎明(れいめい)の風』での「侍ジェントルマン」 白洲次郎は、轟さんでしか演じることのできない当たり役でした。
今でも心に焼き付いていて、白洲次郎というと轟さんを思い出します。

共演するタカラジェンヌたちには、轟さんの特別出演は、良い学びの時となっているようです。
永久輝せあくんが最近の「ロングインタビュー」で、「凱旋門」で特別出演された轟悠さんから演技の深さを学んだと語っていました。
熱心なファンの方々は、轟さんの特別出演に組が遭遇することを「機会損失」のようにとらえてしまいますが、タカラジェンヌ側にはプラス効果が大きいようです。
だからこそ、長年に渡って特別出演が続けてこられたのだと思います。

しかし「凱旋門」を観劇して、声が出ていなかった轟さんを見て、本公演への特別出演は終わりにされた方がいいかな、と正直思いました。
その後の2019年2月の『パパ・アイ・ラブ・ユー』での名演と、出演者全員が水を得た魚のように生き生きと演じているのを見て、小劇場での轟さんの存在意義をとても感じました。

2003年から2018年の「凱旋門」まで轟さんが本公演に特別出演をされた功績は、とても大きかったと思います。

小劇場では、轟さんは宝塚の枠を広げるチャレンジャー

『パパ・アイ・ラブ・ユー』では、「スミレコード」を含むに果敢にチャレンジして、品の良いコメディに仕上げる轟さんの力量を感じました。
原田諒先生の英雄シリーズでは、宝塚の男役の限界に果敢にチャレンジされ続けています。
「宝塚の男役」であり続けることを愚直なまでに追求し続けていらっしゃるこそ、なせる業です。

『チェ・ゲバラ』のベレー帽と髭に覆われた風貌でさえ、宝塚の美しい男役として存在させることができる轟マジックには驚嘆しました。

男役という虚構の存在と轟悠の追及するリアリズムをどのようにブレンドし宝塚男役の限界に挑戦できるか。(『チェ・ゲバラ』のプログラムに記されていた原田先生の言葉)

『チェ・ゲバラ』では太い声で声量をあげで、さまざまなナンバーを歌われていました。
「凱旋門」で声の出なかったことをリベンジされたかのような。
歌のためにチャレンジされている努力も並大抵のものでは無いのだろうと、感じました。

轟さんのチャレンジは、これからも果敢に続けていって欲しいです。

大鼻で醜男の剣豪シラノ・ド・ベルジュラックにチャレンジする轟さんをとても楽しみにしていました。
シラノ・ド・ベルジュラック』は中止になってしまいましたが、上演決定と公表されることを待っています。

轟さんと同じ舞台に立つと、共演者たちの芝居力が上がっているのは、観るたびに驚かされることです。
轟さんはあれやこれやと指導されるのではなく、轟さんの役に向かう姿勢を見ながらから、共演者が学び取っていくそうです。
共演者たちは良い成長する機会を得ているようです。

これからも小劇場では今までと変わりなく、活躍していってくださることを願っています。

昨年「舞台生活35周年」を迎えられたそうです。
理事職を退任されるということで、今まで本当にお疲れさまでした、とお伝えしたいですが、
これからもさらに楽しませてください、とお伝えしたい気持ちの方が大きいです。

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