こんにちは、くららです。
5月31日に期限を迎える「緊急事態宣言」が6月20日まで、再延長されるようです。
劇場については、大阪府のみ「無観客要請」を緩和していなかったので、府内では公演が再開できない状態でした。
6月以降大阪府は一部緩和して、土日を除いて、公演が上演ができるようです。
しかし土日の開催が出来ないのは残念です。
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5月25日からの『モーツァルト!』大阪公演は、この規制にかかってしまい、5月中は中止です。6月7日までの予定ですが、6/5、6/6の土日は中止になってしまいそうです。残念!
先見の明があった宝塚歌劇団
宝塚の小劇場公演は、5月6月は梅田のドラマシティを避けて、宝塚市のバウホールでの上演にしていたので、計画通りの上演ができています。
雪組の全国ツアーも、敢えて梅田芸術劇場を避けているので、大丈夫そうです。
7月からは、轟悠さんのサヨナラ公演『婆娑羅の玄孫』が梅田ドラマシティで上演予定です。
感染者数が減少してきているので、その頃までには「緊急事態宣言」も解除されていると良いですね。
5月6月は敢えて大阪での公演を避けたスケジュールを立てていた宝塚歌劇団には先見の明があって、流石だなと思っています。
「宝塚記念」とコラボの新しい試み
今日は、「宝塚歌劇」×「宝塚記念」×「シティーハンター」がコラボすることが公表されました。
競馬の「宝塚記念」と「宝塚歌劇団」が、「シティーハンター」を通してコラボするとは、ビックリでした。
阪急電車で西宮北口から宝塚まで今津線を利用すると、その途中に阪神競馬場を利用する人たちが乗降する仁川駅があります。
競馬のお客さんと歌劇のお客さんが乗り合わせると電車の中が大混雑になり、良いイメージがありませんでした。
「競馬」と「宝塚」は、相反するものというイメージがあったので、このコラボにビックリしました。
但し最近は競馬の終了時間帯に仁川発の臨時列車が出ていたり、歌劇の終了時間と時間帯も重ならないので、昔ほどの混雑は経験していません。(コロナ禍以降特に)
「阪神競馬場」に通っているおじさんたちが、宝塚歌劇の新規開拓層になるとも思えませんが、話題性を狙っているのでしょう。
原作者が、阪神競馬場を舞台にしたオリジナル漫画で、「宝塚記念」レースの見どころなどを紹介していくそうです。
その流れで、地元宝塚市に本拠を置く歌劇団も、レースの盛り上げに協力するということで、この「コラボ」が決まったとか。
雪組の現役スターによる「応援リレー動画」が、4週連続で公開されるそうです。
8月6日が初日の彩風咲奈&朝月希和お披露目公演「CITY HUNTER」「Fire Fever!」は、2か月以上前から盛り上がっていきそうですね。
キャトルレーブでは、様々な「コラボ商品」が積極展開して新発売され続けています。発表がある度に「この商品とも!」と驚いています。
宝塚歌劇も、コラボで新展開することで、話題を提供していくのでしょう。
今回のようなイメージの結びつきにくい「コラボ」も新鮮です。
現在の高度情報化社会の新たな戦略だと思います。宝塚は常に新しい!
伝統の継承について勝手に心配していること
新しいことを取り入れていくことは良いのですが、古くからの伝統を守っていく上で、私が勝手に心配していることがあります。
松本悠里さんは新年早々に退団され、轟悠さんも10月に退団されてしまいます。
「宝塚の日舞の継承者」として活躍してこられたこのお二人の後を誰が継いでいくのだろうか?ということです。
専科には、日舞の名取の京三紗さん、五峰亜季さんがいらっしゃいますが、「日本物」の舞踊で活躍されているわけではありません。
2年に1回、奇数年に「宝塚舞踊会」が開催されてきましたが、コロナ禍で今年の開催は難しいのでしょう。
間近の日本物のショー『WELCOME TO TAKARAZUKA-雪と月と花と-』では、1974年から舞踊専科で日舞一筋で活躍されてきた松本悠里さんが退団されました。
春日野八千代さんと松本悠里さん
私が初めて宝塚を見た時から松本悠里さんは「日舞の専門の方」で、日本物のショーには、海外でも国内でも必ずご出演されていました。
同じように、春日野八千代さんが2004年の「飛翔無限」まで、国内の日本物ショーにご出演されていました。
2001年の東京宝塚劇場こけら落とし公演「いますみれ花咲く」では、春日野八千代さんと松本悠里さんが「清く正しく美しく」を舞われ、とても素敵で印象に残っています。
春日野八千代さんの後継者になった轟悠さん
轟悠さんは、2002年2月12日付で、「春日野八千代さんのような存在に」と請われて専科へ異動されました。
宝塚90周年の2004年「飛翔無限」は、春日野八千代さん、松本悠里さん、轟悠さんの3人が日舞を舞われました。
この祝典舞踊「飛翔無限」が春日野さんの本公演への最後の出演であり、轟悠さんの専科生としての最初の出演でした。
春日野さんは2008年の「宝塚舞踊会」までご出演され、 2012年(平成24年)8月29日に逝去されました。
轟悠さんと松本悠里さんの後継者について
春日野さんの後を継がれた轟さんが退団されてしまう今、その後継者はどうなるのだろう?と思うのです。
松本悠里卒業特別番組「舞一筋~その美しき軌跡~」で、小川理事長が「松本さんに続く人を育てていきたい」と仰っていました。
「日本物のショー」が上演される時には、松本さんが必ず出演されて、日本舞踊で花を添えられていました。
松本悠里さんにのような日舞の一筋の娘役さんも、とても必要な存在だと思います。
2019年の「宝塚舞踊会」を見た時も、『WELCOME TO TAKARAZUKA-雪と月と花と-』を観劇した時も、珠城りょうさんは歌舞伎役者のように和物がよく似合い日舞もお上手だと思いました。
轟悠さんの後継者として一番ふさわしいと思っていましたが、退団発表をされてしまいました。
真風涼帆さんは轟さんと同郷の「熊本県出身」で、現在のトップスターの位置としては轟さんの後継者にふさわしいと思います。
しかし「男役をするために生まれてきたような」恵まれた容姿ですが、素は女子力がとても高い方のよう。
男役を轟さんのように長く続けることを望んではいらっしゃらないような?と勝手に思っています。
珠城りょうさんは、退団発表をされてから、とても自然体で朗らかになられました。
それまでの「トップスターの重責」が、どれだけ重かったのかとあらためて思いました。
一般人には想像も及ばない大変なものなのでしょう。
ましてや、そのトップスターの上に君臨される轟悠さんのような存在になるということは、もっともっと大変なことでしょう。
轟さんが専科に異動されて19年たちました。
この20年で世の中も大きく様変わりしました。
それぞれが、「個」を大切にする考え方も強くなってきたように思います。
何かに縛られることより、自由がより尊重されるようになったような。
宝塚は107年続いてきましたが、存続していくためには、同じ形で伝統を継承するのではなく、新しい形で継承する道があるのかなと思っています。
伝統を守りながらも、常に新しいことに挑戦している宝塚は、きっと上手に道を探っていかれるような気がしてきました。
「コロナ禍」という先の見えない不安定な状況の中ですが、宝塚は末永く続いていってくれる希望の光だと思っています。
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