全公演の中止について思うこと
こんにちは、くららです。
宝塚の公演は、「3月31日までの全公演を中止」のお知らせがありました。

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現状を踏まえていち早く公演中止の英断をした宝塚

今は「オリンピックが1年程延長」の決定がくだされるほどの、世界規模で新型コロナウィルスの感染が拡大している危機的な状況です。
「東京都で新たに40人以上の感染確認」という夕方のニュースが、今飛び込んできました。
都知事が「今周末の不要不急の外出自粛要請」を出されました。

東京都だけでなく、宝塚大劇場のある兵庫県にも、3月31日までの「往来自粛要請」が知事より出ていますが、感染状況をふまえると延長されていくでしょう。
この公演中止は3月にとどまらない可能性があるかもしれません。

私は今まで「公演の自粛」の解除を願う方向でこのブログを書いていましたが、3月後半の世界規模での感染の拡大が日々悪化していく中、考えが変わってきました。
失われていく命のあまりの多さに、新型コロナウィルスの本当の怖ろしさを知りました。
「いのち」と「芸術・文化」の両方が大切と書いていましたが、今は「いのち」が最優先だと思います!

日本では先日の3連休で、自粛が解除されたかのような、気の緩みから、至る所で人出がいっぱいでした。
20日から多くの劇場で公演が再開され、24日から劇団四季も梅田芸術劇場も公演が再開されています。
今の地点では、公演を再開した劇場での公演中止の公表はありません。

マスコミの偏向報道
マスコミはこのような状況にあっても、報道するのは「宝塚」だけが公演を開催しているようなニュース。
今日の公演中止についても、「22日から公演再開も3月中の公演中止を発表」と間違った情報を流していました。
そして22日に「K-1」をさいたまスーパーアリーナで強行開催したことが槍玉に挙げられていますが、その話題に「宝塚」も同レベルで非常識なように上げている批判を多く目にしました。
マスコミが、他の劇場の状況を把握せず、話題性のある「宝塚」だけを取りあげ、世間もその流れに同調してバッシングするという、マスコミは公平ではないことを感じました。

以前に宝塚の公演は、梅田芸術劇場主催の公演に準じるだろうと書いていましたが、今の時点で3月いっぱいの公演中止を決定して公表しているのは、宝塚だけです。
東京の東急シアターオーブでの「アナスタシア」は、3月28日(土)まで、大阪の梅田芸術劇場メインホールでの『ボディガード』は、3月29日(日)まで上演予定です。

どこよりもいちはやく、独自に公演中止の決断をよくやって下さったと思いました。
公演開催のために、花組、星組、宙組のみなさんが精いっぱいお稽古され、準備されているのに、実際に舞台で披露出来ない無念さ、悔しさは充分わかります。
公演を楽しみに待っていたファンの方々の残念さも、悔しさも充分わかります。

しかし、今は「新型コロナウイルスの感染状況や政府および地方自治体の方針等を踏まえて総合的に判断し、中止する」時だと思います。
現時点の日本は、医療崩壊を招かずギリギリで踏みとどまっている状態です。
ここで爆発的に感染が拡大したら、医療崩壊し、イタリアのような事態に及ぶ可能性もあるようです。

中止対象公演について

花組宝塚大劇場公演『はいからさんが通る』

3月27日(金)午後1時公演の初日が予定されていましたが、中止になってしまいました。
3月31日(火)午後6時の新人公演も中止です。
中止期間中も、主演の一之瀬航季くんを中心に、新人公演のお稽古に励んでいたと思うので、残念でなりません。

本来3月13日(金)が初日だったところ、
・3月20日(金)が初日の予定に。
・(3月22日(月)が初日の予定に。)
・3月27日(金)が初日の予定が、現在3月31日までの全公演を中止という発表がされています。

4回も準備していた「初日」が延長になり、トップお披露目公演という晴れ舞台に備えていた柚香光くんを始め花組生の心境を思うと本当に言葉がありません。
トップお披露目公演ということで、金曜日に初日があたるように計画されていました。(3月22日(月)が初日の予定は、東京の雪組の千秋楽に合わせたもので、最初から宝塚大劇場の花組は上演しな予定だったと思います。)
この設定にも、お披露目公演という緊張する場であることをふまえた劇団の愛」を感じました。
営利優先なら、一番近い日付設定をするでしょうが、出演者の立場になって、金曜日設定なのでしょう。

4月2日(木)~ 4月20日(月)
何とか宝塚の地で、はいからさんが通ることができたらいいですね。

星組東京宝塚劇場公演

『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』『Ray -星の光線-』
・4月1日(水)~ 5月3日(日)
・新人公演4月9日(木)
宝塚大劇場で千秋楽の公演は上演できました。東京でもはやく初日の幕が上がって欲しいです。

宙組TBS赤坂ACTシアター公演

『FLYING SAPA -フライング サパ-』
4月1日(水)~ 4月15日(水)
この劇場だけの公演で、「謎」が多くて観劇してからこそ、理解できる内容のようで、その味わった事の無いミステリーさに惹かれていました。
なんとか公演が上演できるといいですね。ライブ中継も予定されています。

宙組日本青年館ホール公演

『壮麗帝』
・4月1日(水)~ 4月4日(土)

梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
4月11日(土)~ 4月19日(日)

東西での公演なので、中止期間を除くと、東京の公演期間はとても短いです。
東京でも大阪でも、公演できるといいですね。

私は、3月の宙組公演二つの公演のチケットを複数枚もっていて遠征を楽しみにしていましたが、先週遠征をあきらめました。
3月27日(金)の花組「はいからさんが通る」のチケットも持っていましたが、「今の状況で観劇に行くのはどうだろう?」と悩みながらも、「でも観たい気持ちもある」と逡巡していました。
正直な気持ちを書くと、中止になってホッとしたところもあります。
公演が再開されたとして、行くか行かないかは、個人の選択で、それぞれの価値観だと思います。
矛盾しているようですが、タカラジェンヌの思いになると、1日でも舞台で披露する時が多いことを願います。

公演中止、再開、中止期間に感じた宝塚愛

1ケ月に5回くらいは当たり前に観劇していたので、2月29日から今日まで、使えなくなったチケットは沢山あり、残念な思いでいっぱいでした。

でも、星組の宝塚大劇場公演の千秋楽公演と、雪組の東京宝塚劇場公演の千秋楽の公演を、万難を排して愛を込めて上演してくださったこと、
そしてスカイステージ利益度外視で生放送で見せて下さったことを通して、あふれんばかりの深い宝塚愛を味合わせていただきました。
ライブ中継をすればその利益は大きかったと思いますが、その利潤を捨てて、家庭で感染の気兼ねなく舞台を全部見せてあげようという太っ腹なファンへの思い。
スカイステージの公式ホームページのホットボイスに、スカステさん、生中継ありがとうと150以上の「ありがとう」の声が寄せられていました。
観劇できないファンたちに、夢を与えて下さったことは一生忘れることのできない、温かい愛として、心に刻まれました。

退団者のために、何としても千秋楽を開催して、花道を飾ってあげたいという、宝塚愛にあふれた「千秋楽公演の重み」
宝塚を愛する人々だけが共有できる「その愛」に満ち溢れた、宝塚の素晴らしさ。

世間一般の人から見たら、「社会人が卒業する儀式がどうしてそんなに大切なの?」という疑問があるかもしれませんが、そういう「愛」を大切にする桃源郷のような宝塚の存在。

宝塚のスターとファンとの一体感
今日のスカイステージの「お稽古場情報」では、舞空瞳ちゃんと美稀千種副組長の「休演」についてのお話が流れました。

「どんな時でも宝塚ファンの皆様が心を寄せて下さって」、

「宝塚ファンの方々があっての宝塚だなぁと痛感しました」

「舞台に立てる幸せを全身で感じました」

「その気持ちを忘れずにいたいなと思います」

舞台上のスターさんたちが、ファンの存在を喜んでくださっていることが、ファンとしては何より嬉しいです。
特に雪組の生中継での望海風斗さんは、気持ちをそのまま伝えてくださって、ファン冥利につきました。

今まで味わったことのないほどの充実感を感じて、これから先、観劇を出来ない時がしばらく続いても、心に残っている「宝塚愛」で充分補えるように思っています。

これから先の宝塚の公演は予定通り上演できるのか、できないのかは、わかりません。
感染防止のための最大限の協力をし、つとめて、普通に観劇できる時を待っています。

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