イベント自粛について思うこと
こんにちは、くららです。
テレビをつけても、ネットでも「コロナ」「コロナ」で不安が増すばかりで、日経平均株価も大幅に下落中です。
未知のウィルスとの遭遇ということで、世の中全体が、尋常ではない社会不安の中にあります。

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「いのち」に関する重大事項ですが、老婆心から「マスコミが過敏に煽り過ぎでは無いか?」と感じています。
わからないことが一杯の中、確かではない情報が多すぎます。

確実性の無い聖火リレー

「オリンピックの聖火の採火式」は、日本時間の12日午後6時半からギリシャのオリンピアで行われます。感染防止のため無観客と最低限の報道陣で採火式は行われ、ギリシャ国内での聖火リレーが19日まで8日間実施され、20日に日本に到着し、26日からは日本国内での聖火リレーが始まります。(望海風斗さんもリレーランナーの一人ですね。)

昨日、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が新型コロナウイルスについて「パンデミック(世界的大流行)とみなせる」と表現されましたが、現時点では東京五輪・パラリンピックは行われる予定です。
しかし、新型コロナウィルスの世界規模での感染拡大状況をふまえると、「オリンピック中止」ということも充分考えられる状況ですが、聖火リレーが始まってしまって、中止になった場合、その聖火はどうなるのか?
先行きがわからない不確かな現状の中、オリンピック開催という目的だけが先走っています。

宝塚の公演再開に対するバッシング

そんな中、宝塚歌劇は、最大限の感染拡大防止対策を行いながら月曜日に公演を再開しました。
しかし、世間のバッシングは予想を超えた大きさでした。
(チケット払い戻しという選択肢も設けられているのに)

そして政府から自粛延長の要請を受けて、昨日再び公演の中止が発表されました。
それでも、尚バッシングが続いて、宝塚ファンにとっては、とても心が痛いものでした。

宝塚ファンの中で、賛否両論あったことは、理解しています。
私自身、自分の体調によって、直前に観劇するか、しないか決めようと思っていました。払い戻しに対応して下さっていることは有り難いと思っていました。

宝塚ファン以外の、宝塚に詳しくない方のバッシングは、コロナ不安の中での集団ヒステリーの一種でもあり、宝塚が標的になってしまったとも思います。

宝塚歌劇団は、ファンと生徒さんのために精一杯尽力してくださったのに、再び中止という結果になってしまったことと、批判の大きさに、関係者の方々は相当心を痛めていらっしゃるのでは無いかと思います。

ファンとして、そのご尽力とお心に、心からの感謝しかありません。

パリ・オペラ座バレエの来日公演は開催された

東京文化会館(客席数2303席)で「ジゼル」(2月27日~3月1日)と「オネーギン」(3月5~8日)の全10公演が開催されました。

パリ・オペラ座バレエのオーレリ・デュポン芸術監督の「こんな時にではない。こんな時だからこそ、芸術が必要なのです」と、公演開催の強い意向があったそうです。
払い戻し対応もされていましたが、ほとんど空席はなかったようです。
「感染防止対策」として、会場入り口に赤外線サーモグラフィーカメラが設置され、ロビーや化粧室には消毒用アルコールが設置され、予防策を記したチラシも配られていたそうです。

東京文化会館での公演を調べてみると、3月18日までの全ての公演は「中止」もしくは「延期」になっています。

宝塚歌劇について思うこと

宝塚歌劇団は、最初の公演中止期間に、「パリ・オペラ座バレエ」の例も参考にされたと思います。
大阪の「ライブハウス」での感染クラスタ例から換気強化にも努めていました。
9日の宝塚大劇場公演の再開の日には、キャトルレーブが通常営業時間に開店していましたが、お客さんが狭い場所に密集することを配慮して、2時間で閉店させるなど、臨機応変に出来る限りの感染防止対策を計られていたようです。観客側も気持ちよく協力して何も問題は発生していませんでした。

しかし公演中止に至ったのは、政府の要請に従わざるを得なかったからだと思います。

公式ページから感じること

宝塚の公式ホームページの「宝塚歌劇公演の中止について」の内容から、宝塚歌劇団の無念な思いが伝わってきます。

休演期間を利用して、劇場内各所の重点消毒を行ったほか、サーモグラフィの設置や客席内の換気強化、塩素系薬剤等による清掃強化、劇場内飲食提供の中止、客席を使用した演出の中止、出演者及び従業員の健康管理の徹底、お客様の滞留を抑えるためのご案内強化など、様々な対策に最大限取り組んでまいりました。そして、お客様にも検温やアルコールによる手指消毒など感染予防と拡散防止にご理解とご協力をいただき、感染拡大防止対策をでき得る限り強化した上で、3月9日(月)より公演を再開いたしました。

政府は、強制力の無い「自粛要請」という言葉を使用していますが、『自粛しないのはおかしい』という、判断することができない同調圧力が働いているように感じています。

自粛要請の中、開催の公演も

御園座は3月9から「吉幾三特別公演」が感染防止対策を施しながら開催されています。
場内の座席下には空調及び外気を取り込む吸気口を設置されているそうです。とても清潔な会場でした。

月組の「赤と黒」が最初の自粛要請を受けて千秋楽より5日はやく2月28日で中止になってしまいました。
政府の要請があった時の中日新聞の記事に、御園座の宝塚は上演すると記載されていたので、その後の中止が信じられませんでした。
「宝塚」という大きな団体だと自粛対象になるのでしょう。

博品館劇場の凰稀かなめさん主演『グッバイ・チャーリー』は、払い戻し対応もしながら13日から開催される予定です。12日の夜に中止になったようです。

PARCO劇場オープニング・シリーズ第一弾「ピサロ」は、3月13日から開催される予定でしたが、先ほどみると急きょ初日が3月20日へ延期になっていました。
今日のお昼まで『「ピサロ」は上演される』と話題になっていたので、同調圧力といっても良いでしょうか。
あくまでも憶測ですが、舞台稽古中の突然の中止だったのかもしれません。残念です。

「目立つ出る杭」は打たれる状況でしょうか。

「パリ・オペラ座バレエ」は日本政府の治外法権なので開催しても良く、日本のものはギリギリのところでも中止に追い込まれるというふうに感じます。
博品館劇場は客席が381席で、映画館の大きな会場より小さいので開催しても良いのでしょう。(前日の夜に中止になりました)

「こんな時にではない。こんな時だからこそ、芸術大衆娯楽が必要なのです」

宝塚の夢の世界

宝塚の本公演は、3時間で夢の世界を提供してくれます。
その夢の世界があるからこそ、現実の世界を頑張って生きれている宝塚ファンは沢山います。

夢の世界には心を支えてくれる力があります。
その光がある存在意義は、とても大きいものです。

世の中が暗い時にこそ、その光はより明るさを与えてくれます。

そして、舞台の上のタカラジェンヌのお客様に喜んでもらおう、楽しんでもらおう、幸せを届けようという熱意と笑顔は、格別です。
そのために日々精進してくれている彼女たちから、その披露の場を奪い続けるほど、残念なことはありません。

どうしようもない非常事態ならわかります。
現在のような「イベント」という言葉で、見えやすい場だけ狙い撃ちして自粛を要することに納得できている人がどれだけいるでしょうか?

宝塚だけでなく、演劇や音楽も同じで、人々に必要なものです。
映像や音源ではなく、生のイベントだから味わえる醍醐味があります。

イベント自粛の経済的損失

興行の中止の赤字を全て被らなければならない現状は、大変厳しいものです。
下記の「論座」に、劇作・演出家で俳優のシライケイタさんが、リアルな数字をあげて苦悩を語っていらっしゃいます。

中小規模の劇場や劇団の判断は分かれるが、上演したい気持ち、劇場で感染が広がったらという恐れ、何の補償もない中いつまでも「仕事」を自粛していられない経済事情などが複雑にからみ合い、それぞれが苦しい決断をしている。その当事者の一人である若手演劇人、劇作・演出家で俳優のシライケイタさんに、悩みの渦中にいる「いま」を2回に分けてつづってもらった。引用論座「新型コロナで自粛続く演劇界、小劇団のリアル」

母体が大きくない演劇やミュージシャンは、存続が危ぶまれます。

春の選抜高校野球」が中止になったことも、何とも言えないショックでした。
あの阪神淡路大震災があった時でさえ開催されたのに。無観客でも難しかったのでしょうか。

「コロナとの戦いは長期戦になる」という専門家も多くいらっしゃいます。
その長期戦にいつまで自粛を続けなければならないのか?
19日頃にはこれまでの政策の効果について、専門家会議の判断が示されるとのことですが、ダラダラと自粛を延ばすのでは無く、もう少し踏み込んだ政府の考え方を知りたいと思っています。どのような対策によって、公演を開催できるのか等も。

「いのち」が大切ということで、イベントの自粛が要請されていますが、イベントの自粛や休業、倒産が増えると、日本の死者数が増える可能性があると思います。
「娯楽」がなくなって心が病んでいき、「いのち」を失う傾向になる人もいるでしょう。
すべての「いのち」が大切にされる流れになりますように。

宝塚ファンとして声高く叫びたいのは

「宝塚の夢の世界」は必要!再開を待っています。

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