星組愛に満ちた礼真琴全国ツアー
礼真琴君主演の全国ツアーが、近づいてきましたね。

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『アルジェの男』について

以前に「月組version」で配役予想をしていましたが、星組公演なので星組の初演(1974年鳳蘭主演)再演(1983年峰さを理)バージョンに戻るようです。
そして、星組再演時の峰さを理さんが振付、演技指導に加わっておられるようです。

峰さを理さんは、日本舞踊家「西崎峰」として宝塚で日本ものの振付を手がけていらっしゃいましたが、洋物に関わられるのは今回が、初めてかな。
『アルジェの男』は、柴田侑宏先生が脚本・演出されていましたが、目を患われて演出ができないため、2011年の「月組version」から演出は大野拓史先生になっています。今回も演出は同じ大野拓史先生担当。

しかし「星組」が『アルジェの男』をするなら、「星組version」でしょ!ということになり、配役も星組のものに戻り、再演で主演された峰さを理さんが振付と演技指導をされているのでしょう。ここに星組のプライドと拘りを感じます。(詳細は後ろの方で)

第2次世界大戦前のパリを舞台に、礼真琴が演じるジュリアン・クレールは、孤児として育ちながら大きな野望を抱いて、のし上がっていこうとする青年の役。
宝塚では主役が悪い冷たい役なのは珍しいです。前回の「霧深きエルベのほとり」での「良い人すぎる」好青年フロリアンを演じていたので、正反対の役になりますが、その悪い男を、礼真琴なら巧みに魅力的な男として演じられるでしょう。

「もっともっと、冷たくていい。女性のことなんて1ミリも愛していない」「つねに『お前をどう利用してやろうか』と考えながら接している」という峰の解釈を、役づくりに生かしている。女性を抱き寄せる「間」や手の触れ方など、色っぽい所作も研究中だ。
他人を踏み台にする冷酷な人物だが、愛する女性には一途な面も。「最後の最後に本当の愛に気づくという、彼の生きざまを大切にしたい。どんどん墜(お)ちていく過程をみせたい」
引用:朝日新聞デジタル4/19

スーパー・レビュー『ESTRELLAS』について

大劇場では、七海ひろきさんの退団仕様の場面があったため、それらは無くなり、オリジナルの新曲など入って、雰囲気も大分変わっているそうです。
「Back!」の場面では、激しく踊りながら普通に歌っている真琴君の超人ぶりに驚いたものです。その場面の他のメンバーのほとんどが全ツ組ではありませんが、あの名場面は残して欲しいし、紅さんの部分も当然担当されるだろうし。
愛月ひかるさんも加わるので、全くあたらしい『ESTRELLAS』になりそうですね。

「紅(くれない)さん(紅ゆずる)中心でやっていたショーで、人数も半分になる。パワーダウンしたと思われないよう、一人ひとりが1人以上のパワーを出していかないと」と身を引き締める。
「お稽古していても、自分がちっぽけな存在に感じる。紅さんが手を広げているだけで埋まっていたものが、自分がやってみたら、何もないみたいな……。そういう『大きさ』みたいなものを出せたらいいなと思います」引用:朝日新聞デジタル4/19

今や「ショースター」といえば礼真琴と言えるほど、オールマイティに素晴らしいのに、この謙虚な思いに驚きました。
礼真琴を中心に、パワーアップしたショーになるでしょう。

星組には「星組である」という強い誇りと伝統がある

鳳蘭さんがトップの頃から、峰さを理さんは鳳さんの継承者として全幅の信頼を受けて育成されていました。
当時からの《星組》という伝統を重んじる流れは、現在もなみなみと受け継がれています。
舞台からも、他組とはちがう、熱さ、勢いが感じられます。「星組魂」と言ってもいいでしょうか。
星組の公演が再演されると、OGたちが集結して観劇したり、他の組より濃い結束力があります。
以前は花組が好きだったので、体育会系風の熱い星組にあまり興味がありませんでしたが、紅ゆずるさんが大好きになってからは、熱い星組自体も好きになりました。

長くなるので、また別の機会に記したいと思いますが、「ベルサイユのばら45」という今年開催されたOG公演でも元星組生の出演が多く、熱い星組の伝統を感じました。
そして先日湖月わたるさんの舞台を観にいったのも、この星組魂を持っていて、舞台からエネルギーをもらえるからです。

星組の申し子である礼真琴

礼真琴君が初めて観た宝塚の公演は星組公演「龍星」
柚希礼音の舞台姿を観て、一緒に舞台に立ちたいと思い、宝塚を目指し、主席で入団。
芸名は尊敬する柚希礼音から「」の字をもらって、「礼真琴」になったそうです。

95期の真琴くんは、初舞台は2009年宙組「薔薇に降る雨/Amour それは…」ですが、その後、柚希礼音がトップをつとめる星組に配属されました。

日本初演の「ロミオとジュリエット」(梅田芸術劇場・博多座公演)で「愛」に抜擢されたのをはじめ、2012年のショー「Étoile de TAKARAZUKA」新人公演(研3)で、真風涼帆らと共に主演パート(本役:柚希礼音)の一部を務め、柚希礼音退団公演でも柚希の役の新人公演主演をし、合計3回柚希の新人公演主演を経験しました。

北翔海莉星組トップの時代は、「ガイズ&ドールズ」で、女役アデレイドを演じた後は、星組の3番手として活躍。

紅ゆずる星組トップになってからは、星組の2番手として活躍中。

星組の柚希礼音に憧れて宝塚に入団し、その星組に配属されて憧れの先輩の元で育成され、「星組の熱い魂」を受け継いでいる礼真琴。
その礼真琴が全国ツアーの主演務めるにあたって、各新聞社の取材や「カフェブレイク」などで一番多く口にしている言葉は「星組」「紅ゆずる」です。

先日のカフェブレイクで

憧れている人は? … 紅ゆずるさん
愛しているものは? … 星組

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カフェブレイク「しどう流」コーナーで

関西は関東より放送が遅れていて、この日曜日に放送された「MC紫藤りゅう」が務めるコーナーで、礼真琴君が話したことを拾い書きしただけでも、下記のように。

全国ツアーは、大好きで今まで4回経験している。
しかし今回は主演ということで、心構えや背負っているものが違う。
各地で星組の底力の勢いを。不安な気持ちがいっぱいだけど、気負いすぎず星組の良いどころを放出したい。
全力で星組らしくわたしらしく。
星組を背負っている。

星組の全国ツアーの話を聞いた時期は、同期の花組の柚香光が全国ツアーの最中だったとのこと。
「れいちゃんも頑張っているから、頑張ろう」と刺激を受けたそう。
柚香光君が主演の全国ツアーには、同期の水美舞斗君と真鳳つぐみちゃんが一緒でしたが、礼真琴君の場合は敢えて同期がはずされています。
以前そのことを残念がっていた発言もありましたが、今やそんなことは言っている場合ではない。
専科の愛月ひかる君ら、全ツメンバーの仲間と過ごすひとときが、息抜きにもなっているそう。

紅ゆずるさんの存在

紅ゆずるさんからは、

「もっと堂々としてていいんやで」
「自分のやりたいようにやったらいいんやで」

と言われているそう。

紅ゆずるさんの、舞台上でその場の感情を大切にすることが、すごく勉強になっているそう。

「カフェブレイク」で話していたことですが、真琴君が「親知らず」を抜いたけど、周りの誰も気が付いてくれなかった中、紅さんは「顔がはれているな」と気づいてくれたそう。
人のささいな事に気づく繊細さをもっていらっしゃるとのこと。

七海ひろきさんが大劇場での千秋楽の日、トップスター並みの入りや出の扱いがされて盛り上がりました。
紅ゆずるさんは、それらの盛り上がりが終わった後に、ひっそりとファンの方々と出をされたようです。

トップスターというご自分の立場より、組子のことを優先される紅ゆずるさん。

真琴君は、そういう紅ゆずるさんのあたたかさに包まれて、スターとして輝きを増していきました。
全国ツアーの真琴君の頑張りを一番応援し、見守っているのも紅ゆずるさんだと思います。

くららは、紅ゆずるさんの大ファンで退団されることが残念でたまりませんが、その寂しい思いは、紅さんの思いに転換して、真琴君を応援することに切り替えようとしています。
紅さんが喉を傷められた東京公演の千秋楽で、真琴君の心配そうにさゆみさんを見守る目から、愛を感じました。
トップと2番手という二人の関係性は素晴らしいと思っています。

5月4日(土)から真琴君の全国ツアーは、梅田芸術劇場のメインホールから始まり、紅ゆずるさんの「鎌足」は、5月5日(日)から、梅田芸術劇場のドラマシティから始まります。
5日と6日は上演日が重なります。舞台稽古なども含めると、二つの公演はほぼ同じ時期に同じ場所からスタートするとも言えます。

5月9日から本当の意味での地方の広島公演が始まるので、紅ゆずるさんは礼真琴君を励まして見送られるでしょう。
くららは、近場でチケットが取れなかったため、北海道の札幌公演に旅行をかねて遠征予定です。
そして「鎌足」の東京公演のライブビューイングが昨日発表されて、それまでには関西に戻ってくる予定にしていたので「ラッキー」でした。

星組公演を観ると元気がいっぱいもらえます。
5月の二つの公演がとても楽しみ。
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