宝塚の再スタートの時!
こんにちは、くららです。
昨日の土曜日(11日)の夜、遺族側代理人の記者会見を受けて劇団が「外部弁護士による調査チームの報告書について」を出されていました。それに気づかずブログを書いていました。

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11月11日の劇団発表

「外部弁護士による調査チームの報告書について」
このたびの宝塚歌劇団生徒の急逝につきまして、弊団といたしまして大変重く受けとめており、誠実に対応してまいる所存です。

また、昨夜、外部弁護士による調査チームより、調査報告書を受領いたしました。調査結果につきましては、今後の改革の方針とあわせて、近日中にお知らせいたします。
宝塚歌劇団では、このたびの調査結果ならびに各組・スタッフ等との話し合いを通じて出てきた課題に対して真摯に向き合い、変えていくべきものについては、全力で改革に取り組んでまいります。引用 宝塚公式ページ

11月10日(金)の夜に調査報告書が届いたそうです。そして近日中に「調査結果」と「今後の改革の方針」を発表とのこと。

「今後の改革の方針」とは
「調査結果」+「各組・スタッフ等との話し合いの課題」に対して真摯に向き合い、変えていくべきものについて全力で改革に取り組まれていくとのこと。

「調査結果」と「各組・スタッフ等との話し合いの課題」が並列に書かれていることが少し疑問で不安が残りますが、忙しい宝塚では「調査結果」に対して新たに「各組・スタッフ等との話し合い」を持つ時間の余裕がないのでしょう。

各組のヒアリングの中で「各組・スタッフ等との話し合い」が行われ「課題」が見つかったのだと思います。

文春の第四弾で10月上旬に月組東京公演のお稽古開始前に木場理事長と月組プロデューサーが出席されて”内部説明会”が開かれたことが報道されました。

その中で梨花組長さんが「変わっていきましょう」と様々なことの改革について語られていましたが、その時に「改革の方針」の青写真のようなものが既に各組の組長さんに配布されていたのかな?と感じていました。

110年培われてきたものを変えていくことは一朝一夕にできることではありません。まずは改革のたたき台を作って進めていく中で、練り直しながら、良い方向に進んでいって欲しいと思います。「改革するぞ!」という意識があることに期待したいです。

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強烈な外圧

Aさんがお亡くなりになって6週間、劇団はご遺族に対して誠実に対応していらっしゃると思っていましたが、金曜日のご遺族側の代理弁護士の記者会見で全くそうでは無かったことがわかりました。

ご遺族側に過労死問題のエキスパート、著名な川人博弁護士がついたことで、とても厳しい局面に立たされることになりました。

川人博弁護士の影響力

ご遺族の代理弁護士として川人博氏厚生労働省(記者クラブ)で記者会見を開かれ、大手の新聞・テレビ等で大きく報道されています。すでに世論を味方につけたような形になり、社会問題に発展するかのような勢いです。
金曜日の会見だったので、明日の月曜日はワイドショーでさらに積極的に報道されていくでしょう。(もう宝塚に関してのテレビ報道は見ないようにしています)

川人博弁護士(ご遺族)の訴え・希望

日本の芸術・芸能分野での深刻な人権侵害が国際的にも強く非難されるようになり、先日閣議決定された「過労死白書」でも、芸術芸能従事者の労働時間、拘束時間、睡眠時間、ハラスメント等が深刻なことが指摘されている。

日本を代表する芸術・芸能分野の劇団である宝塚歌劇団で、将来ある若い女性の命が奪われたことは極めて重大だ。

阪急電鉄の株主である阪急阪神ホールディングス株式会社は、ビジネスと人権に関する指導原則を実践するために適切な対応が求められている。代表取締役会長CEO角氏は、宝塚音楽学校の理事を兼任。阪急は全力をあげて適切な対処を行わなければならない。

川人弁護士は、日本の芸術・芸能分野での労働問題を是正していきたいと考えていらっしゃるように思いました。

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ご遺族側の流れと希望

川人弁護士は、劇団は「調査報告書」が届いた後に、劇団内で検討の上、「今後の劇団の方針」を公表し、「遺族に対する回答」を行うことになっていると話されていました。

そして遺族側は、「調査報告書」が出された後に、劇団が会見を行う場合には、それに合わせて会見を実施する予定だそうです。

隠蔽体質で有耶無耶にしやすい劇団ですが、ご遺族側は世論を味方につけている形なので、今までのようないい加減な調査結果を出すことは許されません。

世間から総バッシングされてしまいます。

そして「調査報告書」と「今後の劇団の方針」の公表の後に、「遺族に対する回答」を劇団側が行う予定のようです。

遺族に対する回答者は?

劇団の現場任せじゃなく、日本を代表する企業なので、企業の役員、トップが責任持って謝罪し、必要な解決(適切な補償)を行うことを希望されています。代表取締役会長CEO角氏でしょうか?

訴訟は考えていない

現時点では、ご遺族と訴訟をどうするかという話は一切していないようです。あくまでも、きちっと話し合いをして、事実を認め、謝罪をしてもらうという方針とか。

宝塚歌劇団は、今まで幾度も裁判で争うことを選択してこられました。今回は厳しい世間の目が向けられています。裁判になればこの騒動が長く報道されますし、宝塚のイメージを損ねます。話し合いで解決して欲しいです。

いつも音楽学校の入学式と卒業式であいさつをされている角音楽学校理事長さん(阪急阪神ホールディングス代表取締役会長兼グループCEO)。宝塚ファンにもお馴染みです。

今年阪神タイガースが日本一になったのは、角会長が岡田監督を擁立し、杉山オーナーを阪急から送り込んだからと言われています。
どうか宝塚のために、一肌脱いでくださることを願っています。

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問題はやはり上級生のパワハラと謝罪

「ご遺族のコメント」に、『指導などという言葉では言い逃れ出来ないパワハラを行った上級生が、その責任を認め謝罪することを求めます』と書かれていました。

先に会見では「企業の役員、トップが責任持って謝罪する」とこたえられていましたが、ご遺族は「上級生が、その責任を認め謝罪すること」も求められています。

昨日も書きましたが、上級生がパワハラの責任をみとめ、謝罪することが、大きな壁のように感じています。

会見での記者との主なやりとり

朝日新聞が、会見での記者との主なやりとりを掲載されていました。

Q ハラスメントについては、どのように得た情報なのか?

2021年8月14日のヘアアイロンの件は本人のLINEが残されている。負傷したことについては、診療室で塗り薬をもらったことも確認できている。

それ以降の経過についても、LINEなどがかなり残っている。ここに書いてある話は家族から聞いた話、もしくは残っている記録に基づいており、間違いないものを記している。

Q パワハラを受けていたということは、生前からご遺族も聞いていたのか?

本人からそういう話を聞いているし、その問題に関係する情報も、家族なりに収集している。

————-

「家族なりに収集している」というのは、ご遺族のことで、雪組の妹さんも含まれると思います。

ご遺族代理弁護士会見より(YouTubeより)
川人それはご本人からそういう話を聞いていますし、その問題に関係しての情報というのは、家族なりに情報を収集しているということであります。直接ですね。ですから私どもは家族の代理人ですので、家族の記憶、そしてそこに残されている様々な事実関係とか含めて、間違いのない所について会見をしております。実際にはもっと沢山あったかもしれませんが、私どもとしては、今日記した所は間違いない事実であるということでございます」

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妹さんの思い

多分妹さんに情報を提供する方がいらしたのかな?と思います。また、亡きお姉さまが妹さんに何でも報告されていたかもしれません。(勝手な憶測です)

金曜日の会見で、文春で見たような言葉を弁護士が読み上げられていましたが、それは文春提供ではなく、同じ提供者なので、同じ文言になったのかな、と思いました。(勝手な憶測です)

双子は、互いの気持ちを代弁し、互いの心がわかり、互いの痛みを感じることができるような、とても密な関係性があると言われます。双子でない者にはわからない親密なものがあるのだと思います。大切なお姉さまのために情報を収集し、まわりが提供することは、誰もせめることができないことだと思います。

Aさんやお母様の心の痛みには目をむけやすいですが、妹さんの心の痛みもどれほどのものかと思います。お母様の思いが語られていましたが、妹さんの思いも筆舌に尽くしがたい大きな哀しみや、悔やみつくせない思いがあると思います。

上級生たちについて

上級生たちは、お披露目公演を前にAさんよりさらに過酷な状況であったことも考えられます。

切羽詰まった状況の上下関係の中で、何気ない会話が傷つけることになったのかもしれません。

何乗ものマイナス要素が重なってしまったとしか考えられません。それまであまりに罵詈雑言を受ける側を経験していたので、そのあたり麻痺してしまっていたことも考えられます。

上級生たちが加害者であるかもしれませんが、確実に宝塚の被害者でもあります。昨日も書きましたが、宙組だけ過酷な環境においた劇団に大きな責任があります。そして今まで培われてきた宝塚の歪な上下関係。

このあたりにメスを入れて、これから大きく改革していく時だと思います。

宝塚生活は長い人生の中の一コマでしかありません。ずっとずっと人生は続きます。今回のことで社会的に抹殺されるようなことは絶対にしてはならないと思います。上級生たちにも愛してやまない家族がいらっしゃいます。

謝罪はするべきだと思いますが、処分には温情があって欲しいと私は思っています。

そして何よりも二次被害者が出ないことを願います。

とても難しい問題を突きつけられていると思いますが、なんとか良い方向に解決していかれることを願っています。
そして宝塚が再スタートできる時だとも思っています。

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