凄すぎる和希そらマジック!『双曲線上のカルテ』
こんにちは、くららです。
『双曲線上のカルテ』の梅田の公演は5日に千秋楽を迎えました。11日から19日まで東京公演です。

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和希そらマジック

樫畑先生によってリメイクされて素晴らしい作品になっていましたが、冷静にストーリーを考えると、まだまだ昭和感満載のトンデモストーリーだったなと思います。

だだただ和希そらさんの自然な演技・深みのある歌唱・芸術的な素晴らしいダンスによって200%の満足度の作品に仕上がっていたように感じます。

和希そらさんが主役であったがゆえの快挙だと言い切っても良いでしょう。この作品、和希さんが主演でなければ、評判は違っていたのではないでしょうか。

和希そらだからなしえる業を、和希そらマジックと呼びましょうか。色気あふれるセクシーな男役を演じて、今和希さんの右に出る方はいらっしゃいません。色男芸もその一つでしょう。でもそれだけではありません。

和希そらマジックについて考えていた時に、歌劇9月号が発売されました。「LOOK Back 新人公演時代」は、和希そらさんで、いろいろと語られていました。
「組レポ」の愛すみれさんによって、和希さんについて書かれていました。
そしてタカラヅカニュースの「突撃レポート」で和希さんが語られてました。

それらから和希そらマジックについて、探っていきたいと思います。

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「LOOK Back 新人公演時代」で語られていたこと

【研2】『クラシコ・イタリアーノ』新人公演:マシュー・オズモンド(本役:蒼羽りく)
【研3】『華やかなりし日々』新人公演:ロナウド(少年時代)(本役:星吹彩翔)
『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA新人公演:アンスバッハ(本役:凪七瑠海)
【研4】『モンテ・クリスト伯』新人公演:ルイジ・ヴァンパ(本役:七海ひろき)
『風と共に去りぬ』新人公演:ルネ(本役:七海ひろき・悠未ひろ)
【研5】『ベルサイユのばら-オスカル編-』新人公演初主演:オスカル(本役:凰稀かなめ)
『白夜の誓い』新人公演:ヤコブ・ヨハン・アンカーストレム(本役:緒月遠麻)
【研6】『王家に捧ぐ歌』新人公演:ケペル(本役:愛月ひかる)
『Shakespeare』新人公演:リチャード・バーベッジ(本役:沙央くらま)
【研7】『エリザベート』新人公演:ルイジ・ルキーニ(本役:愛月ひかる)
【研8】『WEST SIDE STORY』(東京国際フォーラム)アニータ
『ハッスル メイツ!』バウ初主演

下級生時代、「やんちゃな少年」と言われることが多く、「男らしい男役を目指そう」と思ってやっていたそうです。

誰よりも男らしい男役の原点は既にこの頃からあったのですね。

『ベルサイユのばら』主演オスカル(研5)

中性的な役は自分には合わない」と決めつけていた中、研5『ベルサイユのばら』新人公演主演オスカルに抜擢されて、オスカルと出会って自分の役の幅が広がったそうです。

本公演の演出の谷先生から、「オスカルは熱さがないといけない役で、和希にはできると思った」と言う言葉をもらって、とても有難くて嬉しかったそうです。

新人公演で初めて主演を務め、真ん中に立って、発するパワーや全体の見え方などを学び、トップスターの凰稀かなめさんが「新人公演主演を経験した人たちが本公演新人公演と同じだけのパワーを出したら、すごいことになる」と仰って、一層精一杯舞台に取り組むことで、新人公演の経験を本公演で生かせたらと思われたそうです。

和希さんの、熱いパワーはどの作品にもみなぎっています。

『エリザベート』ルキーニ(研7)

ファン時代からルキーニ役が好きで、いつか演じられたらと思っていた憧れの役だったそうです。

ルキーニは狂気の役と言われるけれど、本人は至って普通に説明をしていて、それが周りからは狂って見えるだけなんだという話に触れた時に、すごく腑に落ちたとか。

ありのまま演じることが、嘘のないお芝居に繋がるのだと気づかされたそうです。

和希さんのリアルなお芝居の原点は、このあたりにあるのでしょうか。

ハードルの高い作品をメンバー全員が必死に乗り越えようとする空気が心地よく、実りある新人公演となったそうです。

和希さんは、必死に乗り越えようとすることを心地よく感じるタイプの方。だから毎回高すぎるハードルのものを、ポンと魅せ続けてくださるのですね。

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これから目指す男役像

この人物がどういう風に生きているのか、この人物は何を表現したのか、この作品の中でどういう立ち位置で、どういう役割で、と考えて表現することがすごく楽しいなと感じていらっしゃるそう。

歌も芝居も踊りも全部大好きなので、それをどう表現していくのか。そしてただ表現するだけでなく、ご覧になっている方々に、それが伝わって、もっと知りたいと思っていただけるような人物演じたいなと。

ショーの一場面でも、お客様がもっとこじ開けたいと思われるような、何かがあると興味を持っていただけると思うので、そこまで持っていけるように常にスキルアップしていきたいと思っています。

和希さんは役に対して深く考察しながら、楽しんで舞台に立っていらっしゃるから、観客に深く伝わってきて、魅了されるのだと思いました。

そして、観客が何を求めているかも、よくわかっていらっしゃる。セクシーな男役芸も見る側の思いに立って魅せてくださっているのでしょう。自己プロデュース力にもとても長けていらっしゃいます。

歌、芝居、踊りのスキルが高くて、観客側の「もっと」を目指して舞台に立ち、さらにスキルアップを目指されているから、舞台から伝わってくるものは「和希マジック」なのだと思いました。

「芸を魅せる」ことにおいて、ここまで充実した方は、なかなかいらっしゃいません。

そして和希さんの魅力は、「芸のすごさ」だけではありません。

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「組レポ」笑いの絶えない稽古場

愛すみれさんの「組レポ」では、和希さんのことを、しおっちゃんと呼んでいらっしゃいました。「しおり」から「しおっちゃん」。

「双曲線上のカルテ」のお稽古中、ずっと笑っていて、伝染するから皆笑っていて。ほとんどのいの元しおっちゃんだそう。
そして一文が付け加えられていました。
「彼の笑いはハイレベルなんで。厳しいっすよって話」

なんだかわかります。単なる笑いではなく、和希さんのものはウイットに富んでいます。

そして笑いがあふれる稽古場で、みんなが切磋琢磨して、チームワークが良くて、芸のレベルが高まった舞台が出来上がるのですね。

引き上げ力のある和希さん

私は初日の『双曲線上のカルテ』を観劇した後、配信で約1週間ぶりに見て、舞台の進化に驚きました。休演していた縣千さんが復帰されたこともあるでしょうが、全体がレベルアップして引き締まっていることを感じました。

そして今回の縣千さん、途中からの復帰でもしっぽり馴染んでいて、歌唱や芝居が上達されていた印象でした。和希さんによって引き上げられているのかな?と感じました。

5日の梅田の千秋楽で和希さんは下記のようなご挨拶をされたそうです。「X」で拝見しました。

「一人ひとりが役を楽しんで追及して。初日近くをご覧になった方は、みなのお芝居が全然違っていると思われたと思います」

和希さんが、真ん中で楽しんで役を追求して舞台に立たれていることで、それが皆に波及し、皆も楽しんで舞台に立ちながら追及していって、みんなが引き上げられていっているのでしょう。

そして、そのことを舞台で和希さんが評価して話されたことは、出演者たちの大きな励ましになったと思います。さらに東京公演でも引き上がっていくことでしょう。

自分がすごいだけでなく、みんなも引き上げていく和希さんは、舞台人として、本当に素晴らしい逸材だと思います。

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ご挨拶の和希さんが面白すぎる

愛すみれさんの仰る「ハイレベルな和希そらの笑い」は、カーテンコールのご挨拶で遺憾なく発揮されます。

言葉選びが独特で、お話がとっても面白くて、決して地雷を踏むようなことはなく、みんなを幸せにしてくれます。

千秋楽は「ハッピー、ハッピー」と仰っていたそうですが、本当にハッピー気分で帰路につけます。

今回重いテーマの作品ですが、バッキバキに格好良いフィナーレナンバーと尊すぎる程多好感あふれるデュエットダンスがついていることで、十分調和がとれていますが、更に和希さんのご挨拶が加わることで、ハッピーが増すこと間違いなしです。

カーテンコールのご挨拶を永遠に聞き続けて、ハッピーオーラに包まれ続けたいです。千秋楽の日にスタンディングしたら挨拶が終わってしまうので、立ちたくなかったと「X」に書かれていましたが、私もその気持ちよくわかります。

全部のカーテンコールのご挨拶をまとめて、Blu-rayにおまけでつけて販売してもらいたいぐらい。

そして、たくさんご挨拶を聞かせてもらうには、トップスターに就任してもらわなければ…!

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命がテーマの作品「突撃レポートより」

昨日放送された、タカラヅカニュースの「突撃レポート」では、今の心境を語っていらっしゃいました。

和希「命がテーマとなると、誰もが皆さん経験したことだったり、経験するであろうことだったり、身近にあるもので、より一層演じる側が真実味を持って演じないと、観ていらっしゃるお客様の心に届かないだろうなと思って、より一層心から演らなければと思っています」

和希「フィナーレの衣裳、双曲線らしいですよ。交わらないんです。デュエットダンスはただ幸せに踊っています」

隣のヒロインの華純さんは初めてのデュエットダンスだそうで、とっても幸せそうな表情をしていて、二人からデュエットダンスの時のようなハッピーオーラがあふれてかえっていました。リフトの後華純さんを下ろす時も、和希さんは本当に優しく下ろされます。娘役さんに優しく愛おしそうに接していらっしゃるのも、和希さんの萌えポイントの一つです。ちょっと話が脱線してしまいました。

和希「この作品はそれぞれの幸せの選択だったり、どう生きるかテーマになっている作品だと思うので、お客様もご覧になって、何かこたえというものでなくても、何かを感じていただいて考えるきっかけになっていただければ良いなと思っております。もうここまで公演してきたのもあっという間で、東京公演もあっと言う間に終わってしまいそうで、一回一回を噛みしめながら、心から皆様にお届けできるよう、頑張りたいと思います」

和希さんは、この作品を観客がどう受け止めるかまで、深く考えて、誠実に役に向き合っていらっしゃることがわかりました。

全方位に思いを向けて、素晴らしい舞台を魅せて続けてくれる和希さん。まだまだ宝塚で和希マジックで楽しませてくださるでしょう。これからが楽しみです。

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