こんにちは、くららです。
今日のタカラヅカニュースでは、宝塚音楽学校創立110周年記念式典の様子が放送されました。
卒業生たちであふれる宝塚大劇場のロビーは、いつもの観劇時とは違って、とっても華やかな雰囲気に包まれていました。
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宝塚音楽学校創立110周年記念式典について
司会は元宙組トップ娘役の陽月華さん。
卒業生が音楽学校の思い出を語り合うコーナーの進行は、名コメディエンヌの未沙のえるさん。現在宝友会(宝塚歌劇団卒業生の会)の会長もつとめていらっしゃいます。
祝歌「宝塚我が心の故郷」は、伝説の歌姫・加茂さくらさん。変わらず美声を轟かせていらっしゃいました。
思い出を語るコーナーには、東京宝塚劇場の支配人の甲にしきさん、元雪組トップスターの杜けあきさん、元星組トップスターの湖月わたるさん、元月組トップスターの大地真央さんが出演されていました。
祝舞は、OGで音楽学校講師の立ともみさん、寿ひずるさん、南風舞さん、ちあきしんさんの4人が「清く正しく美しく」を厳かに歌唱される中、緑のはかま姿の本科生(110期)が扇をもって日本舞踊を披露されていました。
その後、本科生と予科生(111期)が一緒に、「すみれの花咲く頃」を合唱していました。
音楽学校生は、宝塚に入団する前に大劇場の舞台を踏むという、貴重な経験をされましたね。
宝塚音楽学校創立110周年記念特別番組について
記念式典の映像の最後に、宝塚音楽学校創立110周年記念特別番組「110年のあゆみ~清く正しく美しく~」の案内が表示されていました。
8月20日20時~22時に、初回が放送されるようです。
MCは、凪七瑠海さん、ゲストは、明日海りおさん。89期の同期ですね。
明日海りおさんは、先日NHKの『朝イチ』のプレミアムトークに出演されて、音楽学校の入学にまつわる強烈なエピソードをお話されました。
私は昨日「宝塚を志すことを反対する家族も以前よりも増えているかも。」と書きました。
しかし明日海さんの「入団強烈エピソード」を思い出して、「宝塚が大好き、宝塚に入りたい」という熱くて真っ直ぐで純粋な心は、親の反対をも覆すパワフルなパワーがあったことを改めて思い出しました。
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籠城し三日三晩泣き続けた・明日海さん入団秘話
「宝塚のビデオ」に大衝撃、即「宝塚に入りたい」
明日海さんは、中学3年生の時に友だちに「宝塚のビデオ」を借りて見たそうです。このビデオは月組の真琴つばささん主演「LUNA-月の伝言-/BLUE・MOON・BLUE」です。
宝塚にしかない独特の衣裳の華やかさ、照明の感じ、女の人が男を演じているということが衝撃的で、一目ぼれで、その日から1週間ぐらい、ご飯がまともに喉を通らなくなってしまった程、刺激を受けたそうです。
番組では話されませんでしたが、ビデオを観た翌日に家族で香港旅行に行って、宝塚のことが頭から離れずに食事が喉を通らなかったため、痩せて帰国されたとか。
ご両親に「宝塚に入りたいんだ」とすぐに言ったそうです。
観劇ではなく、ビデオだけで
実際に舞台を観たのではなく、明日海さんは、ビデオで見ただけで、宝塚の魅力にとりつかれたのです。
1公演のビデオを見るだけで、中学3年生の少女の心をわしづかみにし、「宝塚に入りたい」と進路まで瞬時に変えてしまう宝塚の威力は、凄いですね。
明日海さんの初観劇は、ラジオ番組「ビバ!タカラジェンヌ」の視聴者プレゼントに応募してチケットが当選し、受験直前にお母さまと共に月組公演「ゼンダ城の虜/ジャズマニア」をご覧になったそうです。もしチケットが当選していなかったら、観劇をしないまま、宝塚を受験されたのでしょう。 スポンサーリンク
受験したいと3日3晩泣き続けて籠城
それから、宝塚に入るためには、宝塚音楽学校を受験しなければならないということを知って、『私は受験したい!』とご両親に言っても、『ダメだ!』と全然取り合ってもらえなかったそうです。
お母様がキッチンでお料理を作られている側で、こういう所が好きで、こういう所が素敵で、と必死に説得しても、『絶対ダメ!』と言われてしまって、これは立て籠るしかないと思われたそうです。
明日海「自分の部屋を閉めて、鍵もしめて、できるだけ家中に響き渡る大きな声で、『ウワ~ン』っと泣き続けたんです。3日間、夜中も。ちょっと夜中に眠くなったり、お腹すいたりするんですけど、ここで本気を見せないとダメだと思って、眠くなりながら(体を傾けつつ)、『ウワ~ン』って泣き続けて」
明日海「3日、4日めぐらいに、とうとう熱が出てしまいまして。何も食べていなかったのに、吐き気ももよおしてしまって、そしたら親が『わかった。とりあえずいいから、部屋から出てきて何か食べなさい』って言われたので、部屋から出ずに(手を前にまっすぐ出してストップのポーズをして)『じゃあ、受験していいってことだね』と言ったら、『いいよ』って。」
最後の『いいよ』って言葉を、明日海さんはスゴイ笑顔で話されました。今でもその言葉を言ってもらった時の感激が忘れられないのでしょうね。
命がけの「宝塚を受験したい」思い
でも中学生が、何も食べずに3日3晩、部屋にたてこもって泣き続けるなんて、すごい根性です。まさに命懸け。
中学生なのでその行為の危険性はわかっていなかったでしょうが、明日海さんは多分命を懸ける程の強い思いで、「宝塚受験をしたい」ということを訴えられたのでしょう。
私は昨日、SNS等を通して巷にあふれている宝塚についての負の情報が、「宝塚が大好き」という純粋な少女の心に影響してしまうこともあるのではないか?という内容も書きました。
純粋で一途な少女の心は、そんな負の情報には、何ら左右されないのだろうなと明日海さんの話を通して、改めて思うようになりました。
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ご両親の思い
明日海さんは一人娘です。
MCの博多大吉さん「3日3晩泣く明日海さんもすごいけど、まだまだって頑張る両親もすごいですね。だいたい1日ぐらいで『いい加減にしてよ』ってなるけど。よっぽど心配とかあったんでしょうね」
明日海「そうですね。両親からしたら、中学、高校って進学して、何かお仕事をして欲しかったと思うんですけど」
大吉「もし合格したら、家をでることになるんですか?」
明日海「そうですね。私の場合は受験して、運よくその年に合格したので、すぐ宝塚の寮に旅立ちました。家を出た時は15歳でした。15歳で娘がいなくなっちゃうとは、思っていなかったと思うんですね」
宝塚受験について
お母様のすすめで、小さい頃からバレエとピアノを習っていたそうです。歌は習っていなかったので、入りたいと思った夏以降、ピアノの先生に歌を教えてもらいながら、勉強されたそうです。
半年間、歌を習った程度では、みんなが結構歌える状態なので、入学してから苦労されたとも話されていました。
明日海さんが受験された89期の2001年は19・5倍でした。
受験科目は、クラシックバレエと歌と面接と、音に合わせて好きに動くリズムダンスだったそうです。
夏にビデオを通して、宝塚に出会って、「宝塚に入りたい」と思って、その半年後には受験して一発合格して、音楽学校生になった明日海さん。
ビジュアルに恵まれ、さらにバレエとビアノの経験もあったので、それだけで十分合格に達していたと思います。
さらに、真っ直ぐな「宝塚が好き」という気持ちが、 試験官に伝わったのではないかな?とも思います。
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紫苑ゆうさんが語られていた宝塚愛
退団後、宝塚音楽学校で30年近く演劇の指導に携わっていらっしゃる紫苑ゆうさん。昨日のブログに書きましたが、朝日新聞のインタビューで、
「いつの時代も、宝塚に入ってくるのは、宝塚が好きな人たちなので、芸能界の選択肢も増えた今の方が、宝塚を本当に好きな人が入ってきている」と語っていらっしゃいました。
そして倍率が下がっても、本気で受験する子の数は、これからも変わらないと思うとも。
明日海さんのように、「宝塚が好き」、「宝塚の舞台に立ちたい」という一直線の本気の思いで受験している人のことは、面接で伝わってくるのでしょう。
たった30秒の一次試験で、その人の本気度がわかるのだろうなと思います。本気度が強い人は、原石のままで入学しても、根性があるので、そこから磨き始めても十分みんなについていける可能性が高いのかも。
そして明日海さんのように、宝塚愛を持って、本気で入学してくる人たちは、最大限の努力をしながら音楽学校で学び、さらに入団しても努力し続けて、スターの座を掴んでいかれるのでしょう。
昨日は世間一般の思いで、音楽学校のことについて書いていましたが、原動力になる「宝塚愛」を忘れて書いてしまったように思いました。
宝塚に関する全てのことには、やはり「宝塚愛」が根っこにあるのだと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
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