ダブルトップと明日海さんインタビューこんにちは、くららです。
毎日ブログに書くネタがなくて困っています。
以前に「ダブルトップも面白いかも?」と書いていたことがありました。

そうすると「今後ダブルトップになると思いますか?」という質問を少し前にいただいたことがありました。
今日はそのことについて書いていきたいと思います。

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次期体制について

コロナ禍の前の予定では、「次期雪組のトップコンビ」について既に公表されていた時期だと思います。
公演中止にともない、人事の公表も先送り状態です。

現時点では、いつ公演が再開されるか、どのような見通しなのか、何もわかりません。
公演中止期間が長引くことで、トップスター枠が減るかもしれない?と思うところもあります。
そして人事の予定の変更もあるのかも、とも。

トップスターを既に2人輩出した95期には、熱心なファンの方々が応援しているトップスター候補があと5人います。93期にも。
こんなにトップスター候補がひしめいている時というのは、「宝塚史上無かったのではないか」と古参ファンの私は勝手に思っています。

トップスターの座は5席しかありませんが、ダブルトップ体制をとるとその数は増えます。

ハウステンボス歌劇団(「歌劇 ザ・レビュー ハウステンボス」)では、新トップ体制はダブルトップが多く取り入れられています。
組の数もどんどん増えているので、トップスターがとても多い状況。
2人のトップを置くことで、2倍のファンを獲得できると、安易に考えられます。

宝塚歌劇団では、ダブルトップ体制はよくとられていましたが、1981年「松あきら・順みつき」のダブルトップの後に、今後二度と「ダブルトップ」体制はとらない宣言されました。

「松あきら・順みつき」ダブルトップ体制について

昭和のベルばらブームで、4人のトップスターが「ベルばら四天王」と言われて、大人気になりました。

花組の安奈淳さんは、4人の中で一番はじめに退団されて、松あきらさんがトップスターに就任されました。
しかし観客動員数がガクーンと落ちたため、4つの本公演後、月組の順みつきさんが花組に組替えしてきて、2作品目から「2トップスター体制」がとられました。

ダブルトップ体制第一弾「友よこの胸に熱き涙を」
2役を前半と後半で2人のトップが役替わりで行いました。

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私は高汐巴さんのファンだったので、その作品を見ています。
お互いのトップのファンがお目当てのスターが出ると爆竹拍手をし、そうでない時は無視をするという、とても雰囲気の悪い客席でした。
爆竹拍手に初めて遭遇し、「どうやったらあんな音が出るのだろう」と不思議に思うほどの拍手の爆音でした。
客席は静かにお芝居を味わうと言う環境では無かったと記憶しています。

あまりに評判がよく無かったので、「役替わり公演」は1公演きりで終わりました。

松あきらさんの退団公演の時は、順みつきさんは外部の公演に出演されて、松あきらさん単独トップのサヨナラ公演となりました。

その後順さんが1作品だけトップに就任し、それはお披露目かつサヨナラ公演となりました。(「霧深きエルベのほとりに」です)

松さんは、5作品トップをつとめていたのに、人気の下級生のスターが組替えしてきて、2人でトップスターを務めることになりましたが、松あきらさんにとって気分の良いことでは無かったと思います。
順みつきさんも、ダブルトップを経験することなく、トップスターに就任していたら、1作で退団されるということも無かったかもしれません。
1981年以降、宝塚で「ダブルトップ体制」は、とられることはありませんでした。

トップスターと準トップスター

2012年4月 龍真咲さんが月組トップスターに就任した時に、明日海りおさんが「準トップスター」と設定されて、主演、2番手の役替わり公演が行われました。(「ロミオとジュリエット」「ベルサイユのばら」)
龍さんが2番手の役をされても、あくまでトップスターは龍真咲さんでした。

2作品上演した後、明日海りおさんは花組に組替えしたので、この体制は終わりました。
2人に2学年の差があり、先輩後輩として仲が良かったので、この体制は問題ないように見えました。
表にはあらわされませんでしたが、おふたりとも気遣いは半端なかっただろうと思います。
当時の役替わりは、現在のように期間を区切ってのものではなく、1日の中でも役替わりをしていたので、そのコロコロと主演の役を替わる負担も本当に大変だったと思います。

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明日海りおさんのインタビュー@BAILA

今日、明日海りおさんのインタビュー記事がネットにアップされていて、在団中のこともお話されていました。

準トップ時代については、役替わりで自分が主演をする立場を不相応と思っていらっしゃったそうです。
やめたいとまで思った組替え

「組替えが決まったときは、正直もうやめてしまおうかな……と思うくらいつらかった。トップ候補として大事に育てられてきた同期の望海(現・雪組トップスター望海風斗さん)もいる花組で、自分が二番手になるのも、トップスター就任も、私に務まるだろうかと……。その葛藤に負けそうになることは何度もありましたが、負けず嫌いなのと、やっぱり宝塚が本当に好きだから“舞台の上では100%納得できるものを出したい”という思いが自分を支えてくれました」引用【明日海りおさんインタビュー】@BAILA

準トップスターという立場より、組替えで同期の組に行って、上の立場になるということが、何ともお辛かったのでしょう。

同期の望海さんの心、みんなの気持ちがわかるからこそ。
望海さんが雪組トップスターに就任された時は、本当に嬉しかったでしょうね。

こういう状況を乗り越えたお二人は一層深い絆で繋がられているでしょう。
明日海さんが退団を決意して、一番最初に報告したのは望海さんで、「タカラヅカスペシャル」の時だったと仰っていましたね。

同期の存在は誰よりも大切に思っているからこそ、同期に影響を与えてしまう人事異動は、「辞めてしまいたい」と思うほど辛いものなのですね。
95期は、各組にスター候補がいるので、組替えがあると同期に影響してしまう可能性が強いです。
93期でも、芹香斗亜さんの宙組への組替えは、結果的に愛月ひかるさんの異動に結びついてしまいました。

花組では、同期の壮一帆さんの上に蘭寿とむさんが宙組から戻ってきて、トップに就任されました。
結果としては、壮一帆さんが雪組のトップに就任されたので良かったですが、トップスターの枠は限られているので、みんながトップスターに就任できるわけではありません。

私はファンとして、ファンの目からみえることでしか書けませんが、当事者の方々はファンにわからない違うお気持ちも抱かれるでしょう。
自分のことより、同期の主演やトップ就任が何より嬉しいと語られていたりしますし…

ファンの間の応援争い

応援しているスターさんがトップスターに就任して、大羽根を背負って大階段を降りてこられることを、ファンの方々は皆願っていらっしゃいます。

同じ舞台の上に二人のトップスターが立ったなら、ご贔屓のスターさんの方が上であって欲しいと思ってしまうのも、当然の心理だと思います。

ファンの方の熱い思いに目を向けるなら、「ダブルトップ」体制というのは、とられてはならない禁じ手だと思います。

「今後二度と「ダブルトップ」体制はとらない」と宣言されたのは、こういう理由からだと思います。

だから今後も、「ダブルトップ」という禁じ手は、今までのように封印されていくと思っています。

多くのスターさんに花を持たせるためには、短期のトップ体制がとりいれられていくのかも?と勝手に予想しています。
今後のことは劇団が決めることなので。

ハッピーな人事の采配がとられていくといいなと願っています。

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