こんにちは、くららです。
来週の木曜日は雪組『Lilacの夢路』の新人公演です。
公休日が月曜日に変更になって、初めての木曜日の宝塚大劇場での新人公演になります。
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2023年の人事の特徴
105期が4組連続新公主演
今年の大劇場の公演は、花組 → 月組 → 宙組 → 雪組 → 星組 という順番です。
花組は残念ながら、途中「公演中止」期間があったため、宝塚大劇場で新人公演を上演することはできませんでした。東京では上演できて配信もありました。
そして月組の新人公演から、無事に上演できています。
その月組の新人公演の主演は105期の七城雅さん。
次の宙組は、105期の大路りせさんでした。
そして来週の雪組新人公演主演は、105期の紀城ゆりやさんです。
来月の星組『1789』の新公主演も105期の稀惺かずとさんと先日発表されました。
花組の新人公演が中止になってしまったので、2023年の宝塚大劇場の新人公演は、105期の主演で始まり、4組連続で105期主演が続きます。しかも宙組公演から、3組連続でヒロインまでも105期です。
★月組『応天の門』…七城雅(研4、1回目)
★宙組『カジノロワイヤル』…大路りせ(研4)・美星帆那(1回目)
★雪組『Lilacの夢路』…紀城ゆりや(研5)・音彩唯(3回目)
★星組『1789』…稀惺かずと(研5)・詩ちづる(2回目)
こんなに一つの期に、主演とヒロインが集中することは、とても珍しいことです。新人公演での105期優先が2023年の人事の特徴だと思います。
花組『鴛鴦歌合戦』で5連続になるか?
その次に予定されている、花組の『鴛鴦歌合戦』新人公演主演も105期でしょうか?
花組の105期のホープと言えば美空真瑠さんです。キュートで、何でも器用にこなす実力者です。現在上演中の『舞姫』でもその魅力をいかして観客を魅了されているようです。
でも5組で、105期が新人公演の主演を独占するのは、やりすぎかな?という思いがあります。
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」、あまりにやりすぎると、バランスが崩れてしまうなど、いろいろ弊害が生じてしまうような気がしています。
宙組の『カジノロワイヤル』新人公演について思ったこと
先日の宙組『カジノロワイヤル』新人公演では、2番手の芹香さんの役を103期の亜音さんが演じられましたが、主演を含めた主要な男役7役のうち3人が105期男役さんで、主要な娘役の3役全て105期娘役さんでした。
105期がスターとして可能性があるから抜擢されているのだと思います。同期同士で切磋琢磨できることは、より力になるでしょう。
が、あまりに優先されすぎると、他の期の人たちはどういう思いなのだろう?と、思ってしまいます。
今まで名前のあがっていない105期のホープは、星組の大希颯さん、宙組の泉堂成さんです。泉堂成さんは、色気があって舞台の魅せ方が下級生と思えない程達者で、人気があるようです。
95期の男役スターが7名と同じように、105期は7名の男役スターが注目されています。
95期隆盛は意図されていたワケではなかった
現在の105期新公主演抜擢は、「95期のスターの隆盛再び」を狙っているのかな?と思ってしまいます。
努力を惜しまず、見事に成長し続けている小林一三氏の玄孫の稀惺かずとさんへの期待値もあるでしょう。
しかし「スターの隆盛」というものは、狙って盛り上がっていくものではありません。過去の例が物語っています。
95期の7人の新公初主演
95期は新公主演者が7名いらして、現在もみなさん活躍されています。
しかし皆が同じ学年で新公主演をしたわけではありません。()内は新公主演回数。
研5…礼(3回)、月城(3回)、柚香(3回)
研6…朝美(2回)、桜木(2回)
研7…水美(1回)、瀬央(1回)
劇団が劇推しするスターは、新公主演に研3で抜擢される場合が多いです。次に研4。
95期は現在トップスターの柚香さん月城さん礼さんは、新公主演に研5で抜擢されていました。一般的に考えるとはやくは無いです。
それには理由がありました。
93期のスターへの期待値が高く、93期が先に抜擢されていたからです。
「スターの期」と言われた93期
93期は6名の新公主演経験者がいます。
研4…彩風咲奈(5回)、芹香斗亜(4回)、愛月ひかる(4回)、蒼羽りく(3回)
研5…大河凜(1回)
研6…十碧れいや(1回)
当初は、長身のスターが揃っていた93期は「スターの期」と言われ、95期は「どんぐりの背比べ」的なスターがいない期だと言われていたと、以前に95期の方が話されていました。
93期は研4で4名、研5で1名が新公主演をされていることからも、「スターの期」と言う93期の期待値がうかがえます。現在の105期並みの力の入れ方ですね。
愛月さんと蒼羽さんは宙組でした。芹香さんは研4の時は星組でした。
95期のように各組にスターが散らばっていたわけではありません。
月組は1期下の珠城さんが抜擢されていたため、月組の93期は不遇気味でした。
93期が先に抜擢されていたので、95期は研4で主演のチャンスがまわらず、礼さん月城さん柚香さんは研5での新公初主演となったのでした。
しかしその後は、飛ぶ鳥も落とす勢いで95期隆盛となっていきました。組内の状況の差もありますが、93期より95期の方がトップ就任もはやかったです。
93期の例をみると、研4や研5で新公主演に抜擢されても、みんながみんな路線スターとして歩んでいくわけでは無いことがわかります。
93期と95期に挟まれた94期はふたりだけ
研3…珠城りょう(5回)
研4…麻央侑希(2回)
麻央さんは研4で初主演をしたにも関わらず2回目は研7でした。
珠城さんが誰よりも、月組御曹司として抜擢を受けたスターさんでした。
95期に新公主演がまわっていった結果、94期はそのあおりを受けて新公主演者が「二人」だけとなってしまったのでしょう。
96期は4名
研5…和希そら(1回)
研7…優波慧(0.5回)、夢奈瑠音(1回)、紫藤りゅう(1回)
95期が新公を卒業したラスト新公学年で3人が主演しています。
97期は4名
研4…永久輝せあ(4回)
研6…綺城ひか理(1.5回)
研7…蓮つかさ(1回)、留依蒔世(1回)
98期は5名
研3…暁千星(4回)
研4…瑠風輝(4回)
研5…天華えま(3回)
研6…綾凰華(2回)、飛龍つかさ(1回)
新公ラストイヤーの研7での初主演がいません。珍しいです。
99期は3名
研7…帆純まひろ(1回)、英かおと(1回)、諏訪さき(1回)
99期は現在の104期のように新公主演者がいませんでしたが、新公ラストイヤーに3人が主演をつとめられました。
103期と104期が「105期隆盛」のあおりを受ける?
10年前と比べて、コロナ禍で新人公演が出来ない期間がありました。
そのため、ラスト新公学年だった100期以降はその影響を受けています
さらに105期の抜擢がはじまったので、103期、104期にシワ寄せが出ているような気がします。
100期は3名
研4…聖乃あすか(3回)、風間柚乃(2回)、極美慎(2回)
一之瀬航季さんは、研7で「はいからさんが通る」の新公主演予定でしたが、コロナで中止になってしまいました。
他にもラスト新公主演の方がいらしたかもしれません。
101期は4名
研4…縣千(3回)、鷹翔千空(2回)
研6…碧海さりお(1回)
研7…礼華はる(2回)
礼華さんは、研6で『ピガール狂騒曲』の主演予定でしたが、中止になってしまい、研7での初主演になりました。
102期は5名
研4…天飛華音(3回)、彩海せら(2回)、風色日向(2回)
研7…侑輝大弥(1回)、咲城けい(1回)
研4で初主演の早期抜擢組と新公ラストイヤーで主演の差が明確です。
コロナ禍を通っていますが、順調に主演経験を重ねられています。
103期は2名
研5…希波らいと(2回)、亜音有星(2回)
研4の時に新人公演が中止だったため、新人公演が再開された研5での主演になりました。
今年は103期がラスト新公学年です。月組の瑠皇りあさんが加われるでしょうか?
また、希波さん、亜音さんの3回目の主演はあるのか?
104期は0人
104期は、まだ誰も主演をされていません。芝居巧者で重厚な役で脇をかためている方が多いです。
でも0人はかつてなかったと思うので、できれば2人は出して欲しいと思います。新人公演で既に2番手の役を演じたことのある花組の天城れいんさんが有力候補でしょうか?
106期は、華世京さんが研3で主演。
現在上演中の雪組公演を観ても、華があって、スターとして特別な存在感があります。「研3で主演に抜擢」にとっても納得できます。
105期のすぐ下の期ということで、新公主演者の数は少なくなるかもしれません。
107期以降も楽しみなスター候補さんは沢山いらっしゃいます。
おわりに
新人公演の初主演の学年と回数を書き上げていったら、研4以下のはやい時期に、2回以上の主演経験者が、現在でもバウホール主演をつとめ、確実にスターとしてステップアップしています。
そうだからと言って、93期のように研4で5名が新公主演をしても、トップスター就任は2名でした。
105期は将来、95期のようにスターさん揃いの期になるのか?それとも途中で退団してしまう方もいる93期のようになるのか?トップスターは輩出されるでしょうが、スターの卵の時期からの105期特別優先に対して、いろいろ思ってしまいました。
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