『Le Rouge et le Noir~赤と黒~』観劇感想
こんにちは、くららです。
本日の11時半公演を観て来ました。

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感想

衝撃と感動の連続!期待の上をいく最高の舞台でした!
礼さんの開演アナウンスてタイトル名のフランス語の部分を、『Le Rouge et le Noir』(ルージュ エ ル ノワール)と流ちょうに発音されて、「そう読むんだ」と初めて正解を知りました。劇中でも、礼さんのラテン語もフランス語も発音が素晴らしかったです。

出演者たちの存在感が大きすぎて、ステージが小さく感じてしまいました。いつもより舞台の前方でお芝居されることも多かったです。あえて小さな劇場を選ばれたということでしたが、上の梅田芸術劇場で上演しても大丈夫なのではないか?と素人の私は思ってしまいました。

潤色・演出の谷貴矢先生の、色彩感覚がすぐれていて、「赤」と「黒」と「薔薇」のモチーフがいかされた舞台セットと衣装が素敵でした。谷先生はセンスが良くて、そのこだわり方も洒落ているなと感動しました。

暁千星さんの存在感!

一番最初に登場する、暁ジェロニモさん。

1幕の舞台滞在時間はすごかったです。
後ろで佇んでいる時に給水されていました。

2幕になると、ずっと舞台にいるわけでは無かったので安心しました。
もう暁さんの存在感はすごかったです。
舞台の中央にいる時も、隅にいる時も華があった目がひかれます。

パリで活躍する歌手のジェロニモ役の暁さんが、どうしてジュリアン(礼)の友だちなの?と疑問に思っていたら、劇中で仲良くなっていきました。でも真の友だちという感じでは無いような。

一癖も二癖もあるジェロニモを、暁さんが見事に演じられていました。

お客さんに向かって「そんなとぼけた顔をしてもダメですよ」という言葉まで発されていて、大胆なうさんくさいジェロニモ100%!

幕間にトイレにの列に並んでいたら「ありちゃんが…」と感動する声がいろいろ聞こえてきました。

暁さんは、星組でなくてはならない人になりましたね。

礼さんの躍動感あるフレンチロック

星組の歌ウマさんたちが集結していますが、やはり礼さんの歌声は頭一つ抜けています。難しいフレンチロックの歌をフワッと力を抜いてドラマチックに歌いこなす礼さん。

「歌」「歌」「歌」、その間に芝居がある感じです。「よく知っている『赤と黒』がフランス版ではこうなるんだ」という新鮮さもありました。歌が素晴らしいとすべてが素晴らしく感じられます。ドロドロとしたストーリーも、そんなにドロドロを感じることもなく、あっという間に終わってしまったという印象です。

礼さんは巧みな演技力で影のある暗い表情でジュリアンという人物をしっかり見せてくださいましたが、歌で駆け抜けている作品なので爽快感さえ感じました。

今回礼さんの芝居力もずばぬけていることをとっても感じました。公演プログラムにも、影と葛藤と怒りを抱えた様々な表情のジュリアンが載せられていましたが、舞台ではさらにもっともっといろんな表情のジュリアンを見て、その心のうちを知ることができました。

今日のスカイステージのニュースで初日映像を見ました。副組長さんから「フレンチミュージカルに愛された星組のトップスター礼真琴」と紹介されていましたが、「まさにフレンチロックの申し子」!

2019年のトップコンビプレお披露目公演は「ロックオペラ モーツァルト」。今年6月から宝塚大劇場で『1789 -バスティーユの恋人たち-』が上演されます。ロナンでどんなに素晴らしい歌声を聞かせてくださるか、さらに期待で胸が膨らみました。この『Le Rouge et le Noir~赤と黒~』は、『1789 -バスティーユの恋人たち-』の前哨戦でもあったのかな?

フィナーレナンバーがあって良かった

2幕で礼さんは焼け焦げた風のコート(「ナウオン」で仰っていた程ボロボロではありませんでした)を着ていらっしゃるシーンが多いのですが、フィナーレには真っ白のロングコートで登場。上半身半分に赤い薔薇、裾部分に黒い薔薇がついていて、「赤と黒」を象徴するような衣装です。

最初はスポットが当たる中、ソロダンスを踊られました

そして赤いドレスの有沙さんと黒いドレスの詩さんが登場して、それぞれとデュエットダンスを踊り、最後に三人でダンス。

ここだけはやはり宝塚の雰囲気で、この作品が悲しい結末で終わらなくて良かったです。

そしてジュリアンの心の中では、悲劇で終わっていないところが、この作品の特徴かなとも思いました。

「どうして公演期間も短いの?」と思っていましたが、全力投球の歌の多いこの舞台、長く演じることは出演者たちの健康のために難しいのだろうなと感じました。2回公演でさえ、体調を整えるのに大変でしょう。

今日は原作者の命日だそうです。(Stendhal、1783年1月23日 – 1842年3月23日)。本編内では素晴らしすぎる役者さんたちだったのに、最後のご挨拶になるて、ワチャワチャしていること楽しいですね。

夕方の公演のチケットも譲っていただいたので、最後の観劇をしてきます。詳しくはまた感想を書きたいと思います。内容のあまりない尻切れトンボの感想になってしまいました。

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