瑠皇りあさんと103期の男役について
こんにちは、くららです。
月組の宝塚大劇場千秋楽公演を配信で見ました。

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月組宝塚大劇場千秋楽

温かい愛に包まれたとても良い千秋楽でした。
白雪さち花さんの退団者への温かい思いのつまったメッセージも心に響きました。
7名の退団者おひとりお一人が晴れやかな笑顔で宝塚大劇場を卒業できて、本当に良かったです。

組のトップスター城さんが、「ほぼ満月から始まったこの公演、明日が満月です」と話されていたので、夜に空を見上げてみたら、ほぼ満月でした。明日も夜空を見上げたいと思います。普段は月を愛でること等無い風情の無い生活をしているので、そういう機会を与えてくれた月城さんに感謝です。

先日の月組の新人公演を見てから気になっているのは、103期の瑠皇りあさん
新人公演では、藤原基経(本役:風間柚乃)を、匂い立つような超美男子ぶりで、冷たい黒い役を演じられていました。

本公演では、道真の兄で、少年の時に亡くなった吉祥丸役。
回想シーンで何度も出てきて、素晴らしい歌声も聞かせてくれます。
新人公演を経て、本公演での吉祥丸がさらに存在感と演技に深みが増したように思いました。
103期で、あとラスト1回新人公演の機会があります。
多くのファンが瑠皇さんが新人公演の主演をされることを期待していますが、どうなるでしょうか?考察してみました。

103期の男役戦線

103期のキラキラスター希波らいと&亜音有星

103期で新人公演の主演経験があるのは、数日前に花組の『うたかたの恋』で主演をつとめた希波らいとさんと宙組の亜音有星さんだけです。共に新人公演の主演を2回

ふたりの共通点は、中卒で若い。そして音楽学校文化祭の演劇での主演経験者。入団前から103期のホープ
キラキラとしたスター性が売りですが、歌唱面は今一歩、成長が待たれているところも似ています。

研3で大役に抜擢
希波らいとさんは、『花より男子』のF4、主要なメンバーの一人に抜擢。
亜音有星さんは、『オーシャンズ11』の新人公演で3番手のベネディクト(本役:桜木みなと)に抜擢。

研5で新人公演初主演
亜音有星さんが『シャーロック・ホームズ』、希波らいとさんは『元禄バロックロック』で新人公演初主演。現時点で2人は2回目の新人公演主演を終えています。

ふたりは別箱でも活躍の機会が与えられ続けてきました。

希波らいとさんの今
現在上演中の『ENCHANTEMENT』のショーを見る限り、柚香・水美・永久輝・聖乃 の次の5番目に位置しているように見えます。1年上の侑輝大弥さん、帆純さんや一之瀬さんは抜いている感じがしました。綺城さんが入ると、1つ後退するかも。

先日の『うたかたの恋』新人公演主演で、178cmの長身で小顔で脚が長くスタイルが抜群な姿で圧倒的なスター性を魅せてくれました。しかし「陽」の希波さんには葛藤を抱えるルドルフの役柄が合っていませんでした。キャラクターの違いの壁を乗り越えられなかった演技面での残念さと、歌唱面の課題を感じました。

亜音有星さんの今
宙組では、真風・芹香・桜木・瑠風・鷹翔 の次の6番目に位置しています。
1年先輩の風色日向さんは新人公演主演を2回経験し、万博アンバサダーであるものの、公演プログラムの序列では亜音さんの方が先です。今週末開幕の『カジノ・ロワイヤル』では、どうなるか?

甘いマスクと人懐っこい圧倒的なスター性が売りですが、歌唱面は希波さんと同じように課題。

はやくから抜擢されてきたキラキラスターのふたりは、作品ごとに成長されていますが、演技力や歌唱力の実力面の更なる充実が待たれています。このままスター街道を突っ走っていけるか?

103期の実力派

雪組の壮海はるまさん

174㎝の長身、 壮海さんも研3の「壬生義士伝」の新人公演で、凪七瑠海さんが演じた松本良順役を好演されていました。歌もお上手でした

2021年『ほんものの魔法使』で、4番手のピーター役。
『CITY HUNTER』新人公演では、海坊主(本役:縣 千)
2022年『夢介千両みやげ』新人公演では、斎藤新太郎(本役:諏訪さき)
『蒼穹の昴』新人公演では、伊藤博文(本役:汝鳥伶)と黒牡丹(本役:眞ノ宮)、その他にも様々な役を的確に演じられて芸達者ぶりを見せてくれました。

先日の『海辺のストルーエンセ』でも多彩な役を演じて、ここでも芸達者でした。『心中・恋の大和路』でも。
実力派で別格的な役割を見事に演じられています。
新人公演主演という路線では無いよう。

雪組の聖海由侑さん

小柄で整った綺麗な顔立ち。
『CITY HUNTER』新人公演では、政役(諏訪さき)。
『夢介千両みやげ』新人公演では、金の字(本役:縣千)。
『蒼穹の昴』新人公演でも、光緒帝役(本役:縣千)。
本公演でも春児の親友の蘭琴役で目立っていました。

『Sensational!』のデュエットダンスのカゲソロを愛陽みちさん(104期)と担当して、綺麗な歌声を披露されていました。
歌も演技もお上手ですが、小柄で線が細いことが舞台の上では少し不利かな。

「103期で新人公演の主演をやる人は」?と考えてみましたが、壮海はるまさん聖海由侑さんも、ラスト1回で主演するほどには、それまでに主要な役の経験値がありません。

103期の中で、新人公演主演候補と思えるのは、瑠皇りあさんだけのような気がします。

月組 瑠皇りあさんについて

2021年3月、美園さくらさんMS「FROM SAKURA」に、同期の毬矢ソナタさんと一緒に出演されていました。
綺麗な顔立ちの素敵な男役さんだなと思いました。キラキラと輝いても見えました。
大阪出身なので関西弁の喋りも披露され、天然系の面白い子だなと親しみも感じました。
OSKのトップスター楊琳さんと雰囲気が似ていると思っています。

そして「男たるもの」を毬矢さんと一緒にとても上手に歌われていました。
綺麗でキラキラして格好良かった上、歌もお上手なので、瑠皇りあさんの活躍に興味をもつようになりました。

新人公演の役の変遷(最近のものが上)
2023年『応天の門』藤原基経(本役:風間柚乃)

2022年『グレート・ギャツビー』ニック(本役:風間柚乃)

2022年『今夜、ロマンス劇場で』清水大輔(本役:夢奈瑠音)

2021年『桜嵐記』足利尊氏(本役:風間柚乃

———–美園さくらさんMS「FROM SAKURA」

2019年『I AM FROM AUSTRIA』ゲルト(フロント係)(本役:蓮つかさ)

2019年 『夢現無双』淵川権六(本役:春海ゆう)

2018年 『エリザベート』黒天使

2018年 『カンパニー』バーバリアン(本役:英 かおと)

研3で蓮つかささんの役がついているので、役つきが悪かったわけではありません。
「FROM SAKURA」に出演してから、風間さんの役を3回やっています。

鳳月さん2番手、風間さんが3番手ですが、実際にお芝居を見ると、鳳月さんと風間さんの役の比重に大きな差は無いように感じます。
ラストの新人公演は主演される可能性が高いのではないかな?と思います。

各期の新人公演主演経験者数

今まで期の新人公演者数の最低94期の2人でした。珠城りょうさんと麻央侑希さんだけでした。

99期もなかなか新人公演の主演をする人がいませんでしたが、最終学年の研7の時に、花組の帆純まひろさん、月組の英かおとさん、雪組の諏訪さきさんが主演をされました。

現在の103期の新人公演主演は、希波さんと亜音さんだけです。
やはり、瑠皇りあさんが主演をして、103期の主演者3人とするような気がします。

104期についても、花組の天城れいんさんは新人公演主演の有力候補と思いますが、それに続く人があまり見当たりません。
104期の主演経験者はどうなるでしょうか?

既に105期に新人公演主演のチャンスがまわっていっています。
103期と104期が新人公演主演の主演者数において谷間の期になってしまいそうです。
これもコロナ禍で新人公演が出来なかった弊害でしょうか。
それとも105期売りが優先されているからでしょうか。

何事においても「運」というものはありますが、各期によっても「運」が違うのだなと思います。

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