リセールについて考える「チケトレ」の宝塚と「おけぴ」の東宝
こんにちは、くららです。
本日の『赤と黒』の一般販売に参戦したものの、はやくからはじき出されて、箸にも棒にもかかりませんでした。
一般前売りでチケットをゲットするには、機敏さが必要ですよね。
機敏さという点では、年々自分の老化をヒシヒシと感じてしまいます。

そして購入を難しくしているのは、機敏さだけでなく、転売ヤーの「自動購入Bot」参入も大きいようです。

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転売逮捕記事

3月1日に「チケット詐取疑い再逮捕、自動発信、1億円稼いだか」という記事が出ていました。
逮捕者二人は、自動でチケット予約ダイヤルに発信されるシステムを構築し、電話機34台からチケット予約専用ダイヤルに一斉に電話をかけていたそうです。
そういう特殊なことをされたら、一般のファンがなかなかチケットが購入できないのは、当然です。
このケースではチケット予約専用ダイヤルへの電話のようでした。
4年半ほどで約1億1600万円を売り上げていたそうです。

宝塚のチケットは、電話ではなくWEBでの購入ですが、そういう場合は、「自動購入Bot」を利用して、瞬時に誰よりもはやくチケットを購入しているようです。
そういうBotをはじくように売り側が設定しても、転売屋のプログラミング知識の方が上をいっているとか。本当に残念なことです。

「チケトレ」にも転売屋が参入

最近では、お客様のご理解を前提とした弊社の対応や、公式リセールサービスを悪用した不正転売と思われる事案も複数確認しており、現在所轄の警察署への相談を行っております。引用宝塚公式ページ

「最近では」と書かれていますが、「チケトレ」に出品された良席が、転売サイトで販売されている話は、ずっと以前から聞いていました。

私の「チケトレ」体験談

私は「宝塚友の会」で昨年夏の星組東京公演の千秋楽の良席が当選したので、遠征をするつもりでした。しかし観劇予定だった歌舞伎座でクラスターが発生したということ、他の劇場での公演も次々と中止になっていて、それまでで一番コロナの感染状況が悪化し続けていたので、東京に遠征するのは控えた方が良いだろうと、観劇をあきらめることにしました。

発券前チケットの出品は公演5日前までで、夜遅くに期限ギリギリでしたが出品することができました。

審査を通過したのは翌日の昼でした。「審査が完了しました」というメールの1分後には「出品チケットが購入されました」というメールが届きました。出品されるや否や売れたようでした。

「チケトレ」の販売ページに張り付いているファンの方に売れたのなら良いのですが、こういう場合も転売屋の「自動購入Bot」が勝利している場合も多いようです。

友人が「チケトレ」で出品されるや否や購入しようとしたチケットが「先に買われてしまって残念!」と思ったら、転売サイトで高額で販売されていたと話していたのを聞いたことがあります。この話は他の知人からも聞きました。

3月3日に公式ページに出された「チケット取扱いに関するご協力のお願い」という文章の中に、「チケトレ」を利用しての不正転売と思われる事案も複数確認していますと書かれていましたが、ファンの間ではずっと以前から話題になったいたことに、今まで対処されていなかったのだろうか?と不審感が募りました。

遠征をあきらめたら、月組の『グレート・ギャツビー』のチケットを「チケトレ」で購入することができました。この時の出品購入体験談を書いています。

「チケトレ」でのプライバシー問題

初めて「チケトレ」でチケットを購入して驚いたのは、カウンターで発券されたチケットに、出品者のお名前が記載されていたことです。

ということは、私が出品して購入されたチケットに、私の名前も記載されていたのだなと知りました。双方高い手数料を払っているのに、このあたりに何の配慮もないことは残念だと思いました。

システム上名前が消せないのなら、名前の所に「チケトレ」仕様のシールを張るとか、何か名前を隠す手段はあると思います。

「当日発券(発券前)」のチケットのプライバシーについては、この名前の記載だけです。

問題なのは、「紙チケット(発券済)」の方です。出品者が直接購入者に郵送するシステムになっているようです。トラブル回避のために、出品者はチケットを送る時に自分の住所と名前を書くでしょう。双方が相手の個人情報を知ることになります。

「紙チケット(発券済)」は、公演日の10日前まで出品可能で、購入は7日前までです。7日間以上あればこの間に「チケトレ」を介してのチケットの送付も可能だと思いますが、そういう配慮はされていません。

出品者、購入者の双方から高い手数料をとりながらも、プライバシーが保護されていない上、転売屋の参入をゆるし続けていた「チケトレ」は、かなり問題だと思います。

宝塚がこれから転売回避のためにとる対策は、【チケトレ登録済の氏名が確認できる本人確認書類】が、【チケトレ登録済みの氏名が確認できる顔写真付きの本人確認書類】に変更になること。これだけで大丈夫でしょうか?
劇場に入場する時に顔写真付きの本人確認書類が必要なのではないでしょうか?

そして宝塚は、今後もリセールは「チケトレ」しか認めない方針のようです。文章を読む限り「おけぴ」は認めていないように思えます。(定価以下でのリセールなのに)

「チケトレ」を使わず「おけび」だけ公認の所も

帝国劇場の『キングダム』と『SPY×FAMILY』のホームページを見たら、

弊社よりご案内している販売窓口でご入場券をご購入後、やむを得ない事情でご観劇いただくことが困難になったお客様は、定価以下でのリセールを行っている以下のサービスのご利用をご検討くださいませ。

そこで紹介されていたのは「おけぴネット」だけでした。

「チケトレ」のページを見てみると、帝国劇場での『キングダム』『SPY×FAMILY』取り扱いはありませんでした。

梅田芸術劇場メインホールでの『キングダム』は、「チケトレ」で取り扱われていました。

兵庫県立芸術文化センターでの『SPY×FAMILY』も「チケトレ」で取り扱われていました。

つまり、帝国劇場の『キングダム』と『SPY×FAMILY』は、東宝ナビザーブがチケットを販売しているので、「チケトレ」では取り扱われていません。

関西で梅田芸術劇場がチケットを販売している『キングダム』と『SPY×FAMILY』は、「チケトレ」で取り扱われています。

東宝ナビザーブがチケットを取り扱っている公演

東宝ナビザーブが販売している『RENT』(シアタークリエ)の公式ホームページにも、オケピネットをご利用くださいと書いてあり、「チケトレ」での取り扱いがありませんでした。

『ジェーン・エア』は、東京芸術劇場のチケットは東宝ナビザーブが販売。
梅田芸術劇場のチケットは、梅田芸術劇場が販売しています。
東西共通の公式ホームページに「オケピネットだけをご利用ください」という記述はありませんでした。まだ一般前売りが終わっていないので、「チケトレ」での取り扱いについてはわかりません。

本日調べることの出来た中でわかったことは、東宝ナビザーブが販売するチケットは、「オケピネット」を推奨して、「チケトレ」でチケットを扱っていない。

梅田芸術劇場の販売しているチケットは、「チケトレ」でチケットが扱われている。

(本日しか調べていないので、例外はあったかもしれません。)

宝塚歌劇団とチケトレの関係は?

「チケトレ」のサイトにいくと、「宝塚歌劇団」の表示がとっても目立っていて、宝塚のチケットの取引が主流であることがわかります。

「特定商取引法に基づく表示」によると、販売業者は「ぴあ株式会社」です。
チケトレはweb上で場所を提供しているだけなのに、宝塚のチケットを扱うことで、相当な手数料が入っていると思います。多分、宝塚歌劇団にも、マージンは入っているでしょう。

東宝ナビザーブが、「オケピネット」だけを推奨しているのに、宝塚や梅田芸術劇場「チケトレ」だけを推奨していることに、何らかの権利関係があるように私は勝手に思ってしまいます。

定価以下でリセールや交換をする「おけぴ」は、良心的なサイトで、全て自己責任なので、利用を認めても良いのではないかと私は思いますが、それを認めず「チケトレ」だけを推奨することは、ちょっと納得しかねます。

劇団四季のリセール制度

劇団四季は、「チケット販売」と「リセール」を上手に融合させて、観客本位のリセールを行っています。私はその制度に何度も救われました。

わずか2クリックで、チケットの出品が終わってしまう気軽さには驚くと共に感激しました。そして宝塚ほど瞬時ではありませんが、買い手があらわれて、購入分がポイントとして戻ってきて、他の日のリセールに出されていたチケットを購入して、手数料無料で観劇することができました。

宝塚のチケット販売サイトにリセールは追加できないのか?

リセール出品期限について

現在発券前のチケットについて、観劇日の5日前まで出品と期限が区切られていますが、外部の「チケトレ」ではなく、宝塚が扱うようになれば、その期限も2日前までとかに短くできるのでは?と思います。

販売サイトにリセールチケットを戻せないか?

宝塚の販売サイトでは、現在チケットの戻りがあれば、それが反映されて、チケットを購入できるようになっています。

こうして既に戻りが反映するシステムがあるので、リセール希望の「当日発券のチケット」を一般前売りに、手動で反映させることは難しくないと思います。

出品者からは手数料は徴収して、購入者は手数料なしで、一般前売りとして購入できたら良いのになと思います。

問題は売れなかった時

問題は、需要と供給の問題だと思います。チケット難公演なら、チケットが戻ればすぐに購入されるでしょうが、そうでない場合は売れ残ります。

「劇団四季」では、2日前が終了する段階でリセールのチケットが売れていなかったら、購入者の所に戻るシステムになっています。

それを現在の宝塚のシステムに追加で構築していくことは難しいと思うので、リセールの期限が切れる段階で、手動で取り下げていく必要があります。

手動でチケットを追加したり、取り下げたりする作業は、出品者から手数料を取っているので、アルバイトの人を雇って、二重チェックで行えば、そんなに大変な作業では無いように思いますが…。

リセールは「チケトレ」推奨だけと言わず、独自のリセールを行っていくことも、見当していって欲しいなと願っています。

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