宝塚のチケットのリセールについて
こんにちは、くららです。
「宝塚のチケットが売れていない」とよく話題になっていますが、今はコロナの感染の心配があるので、通常通りに売れないことは当たり前だと思います。

宝塚の公演は、他に比べて良く健闘していると思っています。
昨日、劇団四季の公演に行って、そのことをあらためて思いました。

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大阪公演「リトルマーメイド」を観劇して

9日に「リトルマーメイド」のお昼公演を観劇したのですが、1階席の後方はほぼ空席でした。
劇団四季は11月から1席ずつ空けない従来の座席に戻す予定で、現在は1席ずつ空けた状態での販売です。
2階席は見ていませんが、そんなに埋まっていなかっったのでは?と思います。
トイレも半分が封鎖されていました。

私が「リトルマーメイド」を見ようと思ったのは、前方の良席が販売されていたからです。発売日から何日も過ぎていました。
今年のはじめに初めて後方席で見て、いつかは前方の良席でしっかり見たいと思っていました。

コロナ禍までは、宝塚と同じように、いやそれ以上に前方の良席は簡単には手に入らないプレミアチケットでした。
ロングラン公演なので、四季のファンの方たちは、良席で見たい場合は、日数を先伸ばしにして、半年先の席を確保するようで、気が短い私には向いていませんでした。

簡単に良席が購入できることは驚きでしたが、それだけ多くの方たちが観劇を控えているからでしょう。
四季の公演はロングランなので、急いで観る必要が無いことも、空席が多い要因の一つかもしれません。
しかし「オペラ座の怪人」はコロナ禍でも相変わらず人気の高い公演のようです。
比較的東京での公演の方が大坂より人気があるようです。

その場で入会して会員価格でチケットが購入可能

「宝塚友の会」と同じような「四季の会」という会員サービスがあって、ウェブ版なら、その場で2200円払えば即座に入会できて、1100円引きの会員価格でチケットを購入できました。
2回チケットを購入すれば、元がとれます。宝塚と同じように会員の先行販売があるようです。

劇団四季の「QRチケット」について

ネットで予約した場合、受取方法を「QRチケット」か「紙チケット控えを郵送」の選択ができます。
「QRチケット」だと、下記のことが可能になります。

他の人に「QRチケット」を送付できる

もし自分が観劇できない場合、メールやLINEなどで、他の人に簡単に送付することが可能です。

チケットを簡単に出品できる

・もし都合が悪くなったら、実に簡単に購入時の価格で、出品できます。
・出品チケットが成約したら、購入金額相当のギフトコードが届きます。(次回からのチケット購入時に使用)
・出品成約手数料は、「四季の会」 会員は無料(5回まで/月)。
・一般の人は、成約金額の5% 。成約金額から差し引かれます。
・出品可能日は、観劇日の2日前まで
購入者がいなかった場合は、公演前日の朝9時以降に「チケット出品結果のお知らせ」のメールが届き、出品したチケットは返却されます。

劇団四季のチケットのデジタル化は進んでいます。
簡単に「QRチケット」のやりとりができるので、不正転売される危険性はあります。
しかしこのシステムは、観客にやさしいシステムだと思いました。

宝塚のチケットについて

9月19日から政府のイベントの人数の制限緩和によって、左右の座席をあける必要がなくなりました。
9月18日に改定された「業種別ガイドライン」にのっとり、前方席は最前列ならびに花道沿いの座席販売を見合わせるだけに変更になりました。宝塚も銀橋での飛沫の飛散状況の実験結果を公表しています。

そのことで後から「良席」が追加販売されたことで、「リセール市場」が活性化しています。
「宝塚友の会」は、先行販売で購入した月組公演の「同一日時の座席」を追加販売で購入した場合、先行販売の座席を払い戻せる、という配慮もしてくださいました。

しかし、「一般販売」で、見るたびに良席が追加販売されていたりするので、つい購入してしまって、手持ちのチケットを「リセール」に出している方もいるでしょう。

東京公演のチケットの場合は、今まではなかなか抽選で当たらなかったため、くじに当たるような感覚で抽選に入力してしまって、当選しすぎて困っている方もいらっしゃるようです。

リセールに使われている所

「チケトレ」について

宝塚が唯一推奨しているリセールは、「チケトレ」です。

花組の東京公演から、「宝塚友の会」の第一抽選方式以外は、「当日発券」という規制が無くなり、事前に発券できるようになりました。
(しかしコンビニ発券は受け付けていないので、宝塚大劇場、東京宝塚劇場に設置された「自動発券機」でしか発券できません。)

そのことから、「チケトレ」では、事前発券できるチケットは、「紙チケット」を発券してから、出品登録をしなければならないようです。
しかも出品可能期間が、紙チケットでは公演日の10日前までとなり、発券前(当日発券のみ)チケットの公演日の5日前までに比べて、出品可能期間が5日間短くなります。

デジタル化社会なのに、「チケトレ」では、数日間かけて人が承認してwebサイトに掲載したり、出品期間も短く、効率が悪くて「リセール」としてきちんと機能できていない面があります。
デジタルで入力しているのに「人が時間をかけて承認したり」、「紙チケット」を優先すること等、今のデジタル時代にマッチしていません。

「リセール」は、チケットの救済を目的にしていると思うので、チケットが無駄にならないように、スピード感をもって対応してもらわなければ、利用者側としては不利な面が多く出てきます。
ちなみに劇団四季のリセールは、公演の2日前まで出品が受付られています。

コロナ禍で、宝塚の公式サイトでもチケットが販売されているような「需要より供給が多い」状況では、価格を下げないとなかなか機能しない面もあります。

「おけぴ」について

定価以下限定の利用無料の個人間譲渡交換掲示板「おけぴ」が盛んに利用されています。
しかし公式では認められていません。

転売を防ぐために「当日発券」になっているチケットは、わざわざ発券に行っての手渡しになるので、出品しにくい状況もあります。

東京の花組公演から、「当日発券」は、「宝塚友の会」の第一抽選方式だけになりました。

宝塚大劇場も変更される?
現在宝塚大劇場の宙組「アナスタシア」は、「宝塚友の会」の第一抽選方式中です。
「デジタルカタログ」を読んでみたら、申し込み方法にかかわらず、「入場認証、当日発券」のみのようです。
宝塚大劇場のチケットは変更されないようです。

一般発売で発行されるQRコードについて

劇団四季は「QRコード」が活用されていると書きましたが、宝塚のチケットの一般発売では「QRコード」が発行されています。
「QRコード」でチケットを発券することも、直接入場もできます。

宝塚大劇場公演の「QRコード」は、当日確認できるようになる、ということです。
東京宝塚劇場公演の「QRコード」は、「チケットご購入完了通知メール」が届いた日から確認できるようです。

QRコードはプリントアウト(印刷)して持っていく?

プリントアウト(印刷)でも、QRコードの表示できる電子端末でも、どちらでも良いようです。
QRコード部分が印字不良や画面のひび割れ等により不完全であった場合、読み取れずに入場できない場合もあるそうです。
電子端末(スマホ、タブレット)を使う場合は、バッテリー残量に注意する必要があります。
入場する前にスマホが故障したり、不具合が発生することがこわくて、昨日「リトルマーメイド」に「QRコード」で入場する時は、念のために印刷もしておきました。

QRコードのコピーによって偽造されてしまった場合は?
劇場で、最初に入場された1枚のみが有効となるそうです。
以前に「プリントアウトチケット」が使用されていた時も、そうでしたね。

プリントアウトしたQRコードがOKなら、スクリーンショットのQRコードもOKでしょうか?

リセールでQRコードが活用されたら良いのにな、と思います。

宝塚でデジタル化したリセールはできないだろうか?

「QRコード」が発行されているのに、宝塚のチケットはアナログ寄りです。
スマホやタブレットを持っていない方もいるからでしょう。

「チケトレ」のデジタル化の要請は実は高い
しかし「チケトレ」で当日発券のチケットを購入した場合は、チケトレ「購入証明書」は提示するために、チケトレにて認証済の携帯端末(フューチャーフォン、ガラケーは非対応)で表示できる状態にしておく必要があります。
携帯端末の充電などは事前に十分に行っておいて、スクリーンショットや紙に印刷した「購入証明書」は無効だと書かれています。

スマホを持っていない、もしくは使いこなせていない方は、この部分でアウトになってしまいます。

このレベルでデジタル化を要請するなら、全部の工程においてデジタル化に対応して欲しいと思います。

しかし、この「購入証明書」を人が確認している点で、本当の意味でのデジタル化ではありません。

宝塚歌劇Webチケットサービスというインターネット販売を利用しているので、「リセール」もデジタル化されていくことを希望します。
本来ならば宝塚公式Webチケットサービスで、リセールして欲しいと思いますが、そうすると公式に残っているチケットが売れなくなるので、外部のチケトレの利用で良いと思います。

宝塚の利用者用にデジタル化したシステムに変更して欲しいものです。

客側が買いやすいシステムが必要

クレジットカード支払いのみという制限

「宝塚歌劇Webチケットサービス」では、クレジットカード(VISA,JCB,MasterCard)でしかチケットを購入できません。
そのため、クレジットカードを持っていない人はチケットを買いたくても購入できない状況です。
劇団四季では、クレジット支払い以外に、Amazonペイメント支払い、コンビニ支払い、銀行振り込み、郵便振替、四季専用劇場での現金払いが用意されています。

このあたりが改善されたら、チケットがもう少し売れやすくなると思います。
高校生、大学生はクレジットカードを持っていない場合が多く、みんなが親のクレジットカードを使わせてもらえるとは限りません。
それにクレジットカードを持たない主義の方もいらっしゃいます。

定価以下のリセールも必要

定価より安かったら、見てみようかなと思う人もいらっしゃいます。私もその一人です。
また都合が悪くなったチケットは、無駄にしたくないので、半額でも良いから「誰かに観て欲しい」という方もいるでしょう。

定価以下限定の利用無料の個人間譲渡交換掲示板「おけぴ」の利用は、推奨できないにしても、宝塚歌劇団に使用を認められても良いような気がします。

現在宝塚のチケットは、チケットの購入者が観劇することが前提になっているので、観劇時に観劇者の情報を入力する必要がありません。
梅田芸術劇場や劇団四季では、観劇時に「緊急連絡先登録フォーム」に、公演名、公演日、開演時間、名前、座席番号、電話番号、メールアドレスを登録することになっています。
宝塚でもこの「緊急連絡先登録フォーム」が用意され、「おけぴ」でのチケットが譲渡された人に登録を義務付けたら、コロナ禍での不都合はないと思います。

公式に使用を認められて、違反しているという思いを抱かず、「おけぴ」が利用できるようになったら、良いなと常々思っています。

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