花組千秋楽配信感想
こんにちは、くららです。
花組宝塚大劇場千秋楽公演を配信で見ました。
私は元日から3日連続で観劇して以来でした。途中中止になってしまったので。

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宝塚の王道の素晴らしすぎる公演

初日から芝居・ショー両方が華やかでゴージャスで、宝塚の王道の作品で完璧だなと感動していましたが、千秋楽はう~んと完成度が高くなって素晴らしさが倍増していました。
芝居はそれぞれの役がさらに深まり、ショーは全体にとてもまとまりが良くなっていました。新たな発見、感動が沢山!

柚香さんの繊細なお芝居とビジュアルの良さは、配信向きだとも思いました。もちろん舞台でも充分素晴らしいのですが、映像で細かい表情を感じ取りながら、ルドルフの思いがより深く伝わってきました。

星風まどかさん星空美咲さんは、映像より実際に舞台で生で観た方が可愛くて綺麗だと思います。

とにかく舞台が進化しつづけていることに感動しました。さらに東京で進化されていくことでしよう。

吹っ切れた感じの柚香さん

元日の初日の挨拶の時も感じましたが、それまで畏まって挨拶されていたのが、今回の公演からフレンドリーになられたように思います。客席とキャッチボールの会話を楽しまれているような親近感があります。

特に今回の千秋楽のご挨拶は、肩の力が抜けて、カジュアルな雰囲気でした。

一番はじめのご挨拶

一番はじめの挨拶は、やや畏まっていらっしゃいました。

「途中皆様に舞台をご覧いただけない時間がございました。けれども再開させていただきました時の喜びは、何にも代えられない幸せで、皆さまに温かなお支えをいただきながら、千秋楽まで作品をつくり上げられますことの有難さを、改めてこの身いっぱいに感じました」

「私たちは袖で出番を待っている間、己に『良しっ』と気合を入れておりますが、袖から舞台に出て、皆さまの笑顔にお目にかかって眼差しに触れた瞬間に私たちの身体は一気に活性化して、自分でも驚くほどに身も心も研ぎ澄まされていくのがわかります。皆さまとお目にかかれる時間を大切にしたい、その一心で舞台に打ち込むことができます。舞台に生かされているということがどういうことなのか、皆さまのお陰でわかる千秋楽までの時間でありました」

「寒さが凍てつく日もございますが、花組はいつも熱く一人ひとりが皆様の思いを体いっぱいに受け止めて、舞台に上がらせていただいております。東京公演も全員で一丸となって、より良い舞台を目指して精進してまいりますので、どうぞ引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします」

心からのやさしい言葉の数々に心が癒されました。

Blu-ray販促の楽しい「一人小芝居」

今回の千秋楽の配信がBlu-rayの収録を兼ねていることを話されると、柚香さんはBlu-ray宣伝係と化されました。

『もう同じ公演を見たから私は』という方も、イエイエそうおっしゃらず(手振りもつけて)、凄腕のカメラマンさんたちが『ここぞ!』という所を素晴らしい角度からお収めくださっている…」

「生でご覧になった方も、ライブ中継でご覧になった方も『やだぁ、この方がこの角度でこういう顔をされていたの?』『いゃあ、今の顔をもう1回!』とか、何度でも出来ますので、ブルーレイの方もお買い求めいただけますと幸いでございます」

『やだぁ、東京の千秋楽、ブルーレイとこんなに違うの?』という楽しみもございますので、…」

『』内は女性のファンになりきって表現されていて、その都度会場も舞台上も爆笑。
ファンの心
を鷲掴みにするBlu-ray販売促進プロモーションは流石でした。
思わず「買わなきゃあ」と思いました。

文字ではその面白いニュアンスが伝わらないかも。

そして見たいシーンを、リモコンで「一時停止」と「早戻し」を繰り返しながら見続けているファンの心理をわかっていらっしゃる!

1月30日はルドルフとマリーの命日

初日にも話されていましたが、千秋楽の1月30日は2人が命を絶った日、命日です。
1889年1月30日でした。134回忌になるとか。

柚香さんは「エリザベート」でルドルフを演じられ、この時期に新たなルドルフを演じることの不思議な縁を感じられているようです。

「エリザベート」のルドルフとかつて宝塚で演じられ続けていた「うたかたの恋」のルドルフが、柚香さんによって見事に合体して、新しい「うたかたの恋」のルドルフになっていました。
柚香さんだからこそ演じることのできた、ルドルフ像です。

千秋楽に起きた電気事件
「うたかたの恋」のラスト、真っ白な衣装で出てくるシーンで、二人で手を繋いで板つくそうです。
千秋楽では、その時に黄色い電気が走ったとか。

「ただの静電気なんですけど、ルドルフさんとマリーさんが見に来てくださったのかな?」と星風さんとお二人でお話をされたとか。

「捉え方は自由なんで、ただの静電気なんですけど」とちゃんと突っ込まれないように、「静電気」を何度も強調されていました。

組替する水美舞斗さん

ショーでの水美さんのアドリブ

中詰めの銀橋での歌の最後に「花組FOREVER!」。

アイドルシーンの銀橋での歌の最後に「みんな愛してる」。

初日から毎回、水美さんには特別大きな拍手が送られていて、愛されていることをとっても感じていました。千秋楽の拍手は更に最高潮だったろうと思います。

柚香さんからのサプライズ

黒燕尾のシーンで、柚香さんが内ポケットからピンクの一輪の薔薇を取り出して、それを水美さんに贈られました。水美さんはキョトンとされていたので打ち合わせ無しのサプライズだったのでしょう。水美さん、嬉しかったでしょうね。

水美さんは、左胸の薔薇を落とさないように、胸ポケットを大切そうに押さえながら、柚香さんの隣で踊られていました。
その温かい光景は心に焼きつきました。花組Forever!

ピンクの薔薇の花言葉は、「grace(しとやか、上品)・gratitude(感謝)・happiness(幸福)」。

水美さんの異動のご挨拶

退団者がご挨拶の準備をしている間に、緞帳前で美風組長から水美さんの異動の紹介をがあって、水美さんがご挨拶をされました。

「花組の水美舞斗でございます」

「14年間花組で多くのことを学び育てていただきましたので、組を離れますことは、とても寂しく不安な気持ちもございますが、私の大切な大切な愛する同期、柚香光率いるこの花組のメンバーで出来る最高の舞台をお客様に届けられますよう、東京公演も花組生の一員として尽力してまいりたいと思いますので、引き続きどうぞ応援の程をよろしくお願いいたします」

大きな2番手の大羽根を背負って、緞帳前で異動のご挨拶をされたのは、水美さんが初めてだと思います。

前例の無い2番手羽根を背負った後の専科異動です。この後、更なる活躍の場が用意されていると期待しています。

退団者4名とのシーン

退団者は、華雅りりかさん春矢祐璃さん都姫ここさん花翔ひかりさんの4名。
柚香さんは、それぞれの方とのエピソードを交えながら、退団者を紹介され、「退団者の一言」を振られていました。
組子一人一人と、良い関係性を築かれていることが感じられました。

華雅りりかさんは柚香さんの1期上で、華雅さんが星組から組替してきた時の最初の公演は、柚香さんも出演されていた『近松・恋の道行』でした。

そして柚香さんの新人公演初主演『ラスト・タイクーン -ハリウッドの帝王、不滅の愛-』のヒロインは華雅りりかさんでした。新人公演の初主演・初ヒロイン同志
その次の柚香さんのバウ初主演『ノクターン-遠い夏の日の記憶-』に華雅さんも出演されていました。
そしてその次は『エリザベート』で、柚香さんはルドルフを役替わりで演じられ、新人公演では2回目の主演でトート役。その時華雅さんは長の期でした。

柚香さんと深い関わりのあった華雅さん。

華雅さんが下記のようなお話をされました。
「コロナになって3年経つんですが、その都度その都度れいちゃんが必ずみんなを率いてくれていたことに、本当に感謝しています。強靭な軸を持っていらっしゃるのですが、心の軸も強靭でいらして、すごくそのしなやかさに救われていました。組子を代表して柚香さん率いる花組にいられて、本当に幸せでした」

都姫ここさんの可愛さを紹介する時に
「ここちゃんが同期の3人娘でね。キャイキャイとしていると、わたしの中にいるおじさんたちが踊り出すという」面白発言が、柚香さんから飛び出しました。

柚香さんがおじさん?
柚香さんの中のおじさんたちがダンシング?!
柚香さんと「おじさん」はイメージとして結びつかないので、この発言にビックリしました。

花組104期の3人娘は、都姫ここちゃん、愛蘭みこちゃん、美羽愛ちゃん
ショーの中での、マリンルックの所の3人本当にキュートです。

柚香さんと同期のトップスターの礼真琴さんも、月城かなとさんも、可愛い下級生を前にして、ご自分のことを「おじさん」とよく話されています。
95期のトップスターは「おじさん」の心境になって、組を牽引されているのですね。

柚香さんの退団の噂があります。
宝塚大劇場のお正月公演に出演されながら、「歌劇1月号」の表紙を飾られなかったからです。
前例にのっとって判断しているだけなので、方針転換によって、前例は簡単に変わる場合もあります。

千秋楽公演を見ながら、それまでの柚香さんとは違う変化は感じました。
今まで以上に、舞台に立つ一瞬一瞬を大切にされているように思いました。
でも、それが即退団に繋がるかどうか?

トップスターに就任された直後にコロナ禍になって、トップお披露目の「はいからさんが通る」が、舞台稽古まで出来ているのに、幕が上がらず、結局2020年3月14日が初日が、7月17日にリスケジュールされました。
その後も、『アウグストゥス-尊厳ある者-』『Cool Beast!!』、『元禄バロックロック』『The Fascination!』、『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』『Fashionable Empire』、『うたかたの恋』『ENCHANTEMENT』と、4つの本公演全て、公演が中止になった期間があります。
別箱公演は完走できています。

宝塚で千秋楽を迎えた『うたかたの恋』『ENCHANTEMENT』は、華やかでゴージャスな宝塚の素晴らしさを満喫できる公演です。
宝塚でしばらく中止になってしまいましたが、本当に勿体なかったです。
東京公演は、絶対に完走して欲しいです。

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