こんにちは、くららです。
昨日は「波線上ヒロイン」について考察してみましたが、波線上に位置していない「105期の4人の娘役」が、とても有望なことを感じました。
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105期隆盛
「宝塚GRAPH12月号」7年ぶりの「プチ・フルール」コーナーには、各組一人ずつ5人掲載されたうちの4人が105期の娘役さんでした。
きよら羽龍(104期、月組)、詩ちづる(105期、星組)、音彩唯(105期、雪組)、星空美咲(105期、花組)、山吹ひばり(105期、宙組) |
105期の男役さんも、娘役さんに負けずに推されているなと思っていましたが、今年になってそれは更に強く感じました。
元日に花組『うたかたの恋』『ENCHANTEMENT』初日を観劇しました。
105期の美空真瑠くんは、お芝居、ショー共に大活躍でした。
1月5日に、月組「『応天の門』-若き日の菅原道真の事-」の主な新人公演の配役発表がありました。
月城かなとさん演じる主演の菅原道真に抜擢されたのは、105期の七城雅くんです。
105期の中で新人公演主演一番のりです。
午後に宙組『夢現の先に』の初日を観劇しました。
主演の鷹翔さん、2番手の亜音さん、それに続く活躍をしていたのは、105期の泉堂成くん、大路りせくんでした。
「NOW ON STAGE」に、二人とも出演されていました。
5日までの3つの出来事で、105期が活躍する年になるなと確信しました。
7人の105期の男役スター
花組……美空真瑠
月組……七城雅
雪組……紀城ゆりや
星組……稀惺かずと、大希颯
宙組……泉堂成、大路りせ
全員で「7人」です。
「7人の男役が推されている期」というと95期を思い出しますね。
95期と違っているところは、組内2人の星組と宙組では、二人が甲乙つけがたいライバル関係であるところです。
95期の花組の柚香さん水美さん、星組の礼さん瀬央さんは、はやい段階で組内の序列が明確でした。
105期は現在研4です。春から研5。
95期と比較する場合、10を足せば良いので、比較しやすいです。
10年上の95期の活躍の足跡
新人公演初主演
【研5】
礼真琴…2013年5月~『ロミオとジュリエット』ロミオ(本役:柚希礼音)。
月城かなと……2013年11月~『Shall we ダンス?』ヘイリー・ハーツ(本役:壮一帆)
柚香光…2014年2月~『ラスト・タイクーン』モンロー・スター(本役:蘭寿とむ)
【研6】
朝美絢……2014年9月~『PUCK(パック)』パック(本役:龍真咲)
桜木みなと…2014年11月~『白夜の誓い』グスタフIII世(本役:凰稀かなめ)
【研7】
水美舞斗……2015年3月~『カリスタの海に抱かれて』カルロ(本役:明日海りお)
瀬央ゆりあ……2015年8月~『ガイズ&ドールズ』スカイ(本役:北翔海莉)
95期は研5で3名が新人公演初主演をしました。
105期も研5で何人主演を経験するでしょうか?
一番のりの七城雅くんは主演の時はギリギリ研4です。
バウホール初主演
研6
礼真琴……2014年5月~『かもめ』
柚香光……2014年6月~『ノクターン -遠い夏の日の記憶-』
研6でバウ初主演を経験した二人は、研9で東上主演、研11でトップスターに就任しました。
105期7人の活躍状況
花組・美空真瑠
入団時成績4番、168㎝。愛称「まる」。中卒で若い。
轟悠スペシャルライブ「Soon Yū’ll Go」に湖華詩さん、湖春ひめ花さんと共に出演されていました。『The Fascination!』でミモザの精役で歌も披露。歌がお得意。Wトリオも常連でした。
今まで「若手ダンサー」のシーンでも活躍。お芝居も上手、3拍子揃った実力派。
『うたかたの恋』では、柚香ルドルフに直接仕えているモーリス大尉なので、柚香さんの後ろに絶えずいて、出番も多いです。
主要な役の人たちも群衆芝居を繰り広げています。
野外でのミッツィ(詩希すみれ)の歌のシーンでは、柚香さん永久輝さん、途中から美羽さんも加わって、それらの人たちと小芝居をしているのも見どころ。
話はそれますが、『殉情』でお蘭役を演じて素晴らしい歌声を聞かせてくれた 詩希すみれさん(103期)、糸月雪羽さん(100期)共にソロで活躍。糸月さんはシュラット夫人役で見事なアリアを聞かせてくれています。
新人公演では、聖乃あすかさん演じる御者のブラットフィッシュ役。
素朴でかわいくて可笑しみもある役で、歌のシーンもあります。聖乃さんは良い味をだして演じていらっしゃいます。真瑠くんも好演されそう。
ショーでは11人のアイドル場面に、最下級生で入っていました。
花組は1期下に鏡星珠くんがいます。
前回の新人公演では2番手の水美さんの役。
今回は3番手の永久輝せあさん演じる、フェルディナンド大公役。
美空真瑠さんは実力派ですが、下級生に同じく実力派でビジュアルも良い鏡くんがいるので、より持ち味を活かして輝かなければならないように思います。
月組・七城雅
身長172㎝、愛称「きど」、お誕生日4月1日。
「歌劇12月号」新人紹介「翼」の4名の一人。「宝塚GRAPH1月号」の「To The Future」に掲載。出版物でも推されています。
前回『グレート・ギャツビー』の新人公演で二番手役を務めていたので、今回の『応天の門』新人公演主演は納得です。
もうひとつ前の『今夜、ロマンス劇場で』の新人公演では、3番手の暁さんが演じた大蛇丸役でした。
暁さんに似た雰囲気があるので、月組では人気があるかも。
2番手鳳月さんの役に抜擢された一輝翔琉くん(107期)。研1の雅耀くん(108期)とスターが揃っています。「一輝翔琉・雅耀」をかつての「まさみり」(龍真咲・明日海りお)のように売り出していくプランもあったりするかも?
研4で主演にチャレンジする七城雅くんも、確固たるスターとしての存在感を見せつけなければならないよう。
雪組・紀城ゆりや
入団時成績8番、身長170cm、愛称「のりぴー」。退団された愛海ひかるさんの妹。文化祭主演経験者。
『蒼穹の昴』の本公演では、華世京さんとニコイチの役。
新人公演では、和希そらさん演じる順桂役。整った華がある顔立ちで、歌も堂々と歌い上げて、落ち着いた影のある演技が印象的でした。
『心中・恋の大和路』では、2014年に永久輝せあさんが演じていた役でした。雪組の美形新進男役さんの位置にいらっしゃるよう。
1期下に華世京さんがいらっしゃいますが、ずっと主演を続けるわけでも無いので、新人公演の主演のチャンスもまわってくると思います。
星組・稀惺かずと×大希颯
稀惺かずと
身長169cm、愛称「つんつん」、文化祭主演経験者。
小林一三翁の玄孫。
『婆娑羅の玄孫』真々(2021年)、『ザ・ジェントルライアー』では秘書のトミー役と、別箱で活躍されています。演技も歌もお得意。
ショー「ジャガービート」では中詰で、有沙さん、碧海さんと一緒に3人渡りするなど、抜擢されていました。
「ディミトリ」新人公演では、暁千星さん演じるアヴァク役で
健闘されていました。
大希颯
175cmの長身、中卒で若い、歌と演技が巧み。愛称は「あいみ」。
「ディミトリ」新人公演では、瀬央ゆりあさん演じるジャラルッディーン役。
王者の風格があって、懐の深い大物感を押し出し、歌も迫力があってお上手でした。
現在公演が中止になったので、星組新人公演の開催も危ぶまれています。リスケジュールをしてでも、上演・配信できたら良いなと願っています。
二人は『Stella Voice』バウワークショップに出演予定です。
「天華えま率いる星組の若手メンバー」と公演解説にありました。稀惺さんも大希さんも有力な若手メンバーでしょう。
『1789 -バスティーユの恋人たち-』の新人公演主演は、この二人のどちらかが抜擢されるかも。
ロナン役は、小柄な稀惺さんに合っているような気がします。
宙組・泉堂成×大路りせ
泉堂成
身長170cm、愛称「なる」。
105期の中で一番人気のような印象。
「HiGH & LOW THE PREQUEL 」本公演では、苦邪組の謎の美少年メイナンツー。怪しい色気でとっても話題になっていました。
新人公演では、瑠風輝さん演じる達磨一家の日向紀久役。
男臭い日向を格好良く演じられていました。色っぽい目の使い方が巧み。
泉堂くんを初めて知ったのは、『Hotel Svizra House』(2021年)。
桜木さん演じるユーリーと恋仲の男性ダンサーのジョルジュ役で、既に色っぽくてビックリしました。ダンスがお得意。
宙組『夢現の先に』(現在公演中止中)では、モフモフの羊のメロ役。
とっても可愛い衣装ですが、ただかわいいだけでは無く特別な存在感があって、重要な役を熱演されていました。私は3番手の役だと思いました。
大路りせ
身長172cm、中卒で若い、愛称「りり」、3拍子揃った実力派。
「HiGH & LOW THE PREQUEL 」新人公演では、桜木さん演じる【RUDE BOYS】のスモーキーを見事に歌って踊って演じて、実力の高さを見せてくれました。
宙組『夢現の先に』(現在公演中止中)では、お花屋の店員フランク役と「黒い影」のダンサー役。ことらでも手堅い活躍。
組内に2人いる組は、下からの突き上げより二人の競い合い、他の組は下からの突き上げが強い感じがします。
105期と95期の違い
コロナ禍で人事が停滞しているように感じていましたが、95期と105期を比べるなら、105期の抜擢が遅れている感じはありません。
むしろ95期より早期抜擢が展開しています。
95期が超若手の頃は、93期の抜擢が積極的で「上が詰まっていた」ため、超早期抜擢はありませんでした。
105期は、103期の新人公演主演は今のところ二人で、さらに104期の抜擢が低迷しているため、「上があいている」傾向のため、抜擢を受けやすい傾向にあります。
しかし95期は、96期が裁判問題等あって抜擢を抑え傾向にあったこと、97期が入試改革の影響を受けていたこともあって、下からの突き上げがあまりありませんでした。
それに反して105期は、下の学年の抜擢も積極的に行われているため、下からの突き上げに負けないよう、競っていかなければなりません。
この1年で105期の7人の男役さんのうち、何人が新人公演の主演をつとめられるでしょうか?
コロナによって、厳しい状況が続いていますが、そういう中にあっても、新人さんたちが頑張って素晴らしい舞台姿を見せてくださっています。このエネルギーがある限り、宝塚は永遠だと思います。
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